魔物好きゲイテイマーの異世界転生記

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第3章 シュルトーリア

陣痛

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妊娠22日目。

今日からコンロの改良と量産に入る。

「まずは基本設計から見直しだな。小型化には魔法陣の縮小が必須。他にも安定性、操作性の向上のためにコンロ本体の形状の見直しが必要だ。」

まず羊皮紙に現在コンロに使っている魔法陣を書き出し。その縮小化に取り掛かる。

「今のコンロの魔法陣は3重の円にすることでギリギリ18cm位に収まってる。十分小さいとは思うけど冒険者が持ち運ぶことを考えたらもう少し小さくしたいよな。」

具体的な例をあげればできればキャンプで使うバーナーをコンロにしたやつ位のサイズまで縮めるのが理想だ。

「4重にしてさらに内側に文字を刻むににはスペースが足りない。そうなると魔法陣を刻むコンロの形状から見直さないとダメだな。コンロの形状っていったらガスコンロ、カセットコンロ。それから……キャンプで使うバナーも一応コンロか。縮小化を考えるならキャンプで使うバーナーコンロを模してみるか。」

バーナーコンロを模して円柱に直接ゴトクを乗せるデザインを書き出し、サイズと書ける文字数を計算する。

「中まで鉄で詰める必要は無いよな。軽量化にもつながるし中は空洞にして、熱で膨張すると危ないから底は開けておく。……このデザインだと余計に安定が悪いよな。足を付けるか。ただ、あまり複雑にすると量産が大変になるし、少しでも単純なデザインに……。」

1日かけて設計図を書き出し、翌日設計図をもとにインゴットを変形させて改良型試作機を作り出した。そこからさらに細かい改良を加えてできた完成形をギルドに卸す為に量産した。




「(妻よ、体勢はつらくないか?)」
「いや、大丈夫だ。ありがとな。」

妊娠28日目。腹部がかなり大きくなって、動くのが辛くなってきた俺はコンロがある程度量産できたこともあり、生産活動を止めて一日中ベッドで横になることになった。

その様子をガルドが心配そうに見つめ、常に傍に付いて頻繁に何かないか聞いてくるくらいだ。

「まだ予定日まで2日あるし、陣痛も始まってないのにそんな様子でガルドは大丈夫か?」
「(むぅ、心配でしょうがないのだ。)」
「(出産に立ち会うのなんて初めてですからね。)」
「(オデも、初めて。村、子供いた。オデ、近づくのダメ。)」

ガルド程べったりではないがバラム、ロアとダブも傍でこちらの様子を窺っている。

「(ご主人様も出産なんて初めてですよね?)」
「バラムに卵を植え付けられて子バラムを出産したことはあるけどな。でもまぁ、あれはセックスの一部みたいな感じだったし。」
「 (怖くないですか?)」
「そりゃ、怖いぞ。めちゃくちゃ痛いって聞くし。でも、痛みはスキルでなんとかなるし、ケガとかもスキルですぐに治る。子供に何かあったときの為にポーションも準備したから落ち着いてるな。」
「(そうですか。それでも僕はドキドキしてますよ。)」

寝たきりで暇を持て余すかと思っていたがガルド達に世話してもらいながらちょっとした世間話をしていると2日はあっという間に過ぎた。

出産予定日になり、いつ陣痛が始まってもいいようにマットレスを浴室に移動させ、タオルを何重にも敷いておく。俺はその上に服を脱いで全裸で横になった。体が冷えないように服の代わりに毛布を数枚重ねて上半身にだけ被っておく。

「魔石を渡しておくから陣痛が始まったら風呂を沸かして、浴室を温めるんだ。出産の時には体温が下がるってきいたことがあるから。お湯が溢れないように注意してな。」
「(わかった~。)」

そういって俺はバラムに魔石を持たせた。

「ガルドはずっとそばにいて子供が産まれたら取り上げてくれ。」
「(わかった。)」
「ロアとダブはとりあえずお願いできることは無いけど、そばにいてくれると心強いな。」
「(大丈夫ですよ。)」
「(オデ、そばにいる。)」

俺の姿を見て、みんないつ陣痛が始まるかとピリピリし始めた。その空気に当てられて気楽にしていた俺も緊張してくる。

「んっ!」
「(どうした!始まったか⁉)」

腹部に感じた違和感に思わず声を漏らすとガルドがすかさず反応してくる。

「いや、まだだ。けど、もうすぐだと思う。今、中で凄い動……う…あ…ああぁぁぁっ!」

俺は言い終わる前に突如襲われた腹の中でゴリゴリと大きなモノが動くような激しい腹痛に思わず叫び声を上げた。

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またストック使い切りました。
以降書けていれば予定通り10、20、30に更新しますが中途半端な状態の時はスキップします。
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