49 / 56
第四十九話:雫
しおりを挟む
「お蕎麦ってなんでこんなにおいしいのかしら……。私、そば打ち練習するわ!」
蕎麦屋から出て開口一番。竜胆は夏に食べる蕎麦をいたく気に入ったようだ。
「え、蒸気機巧妖精がそば打ちできますよ」
「そうじゃないでしょぉ。私が覚えたいの」
「そうですか。じゃぁ、蒸気機巧妖精に教えてもらうと良いですよ。とても上手ですから」
「そうするぅ」
わたしと竜胆は蕎麦について話しながら一度内裏へ赴き、主上にこれまでに分かったことを説明した。
音が少しうるさいが、冷却扇風機巧が駆動しているおかげで、建物内はとても涼しく保たれている。
爽やかな、薄荷の香り。きっと皇后陛下が用意したものだろう。
「そうか……。私に母についての記憶があればいいのだが……。何もないのだ。覚えていない」
「仕方ありません。長子であらせられる美綾子長公主ですらお母上の記憶がないのですから。陛下や日奈子長公主が覚えていなくても、それは仕方のないことなのです。幼かったのですから」
「日奈子が生まれてすぐ、母は乳母に私たちを預け、姿を消したと聞いている。なぁ、翼禮、竜胆」
「なんでしょうか」
「母上は……。最初の結婚のとき……、つまり、廃后される前、子供はいたのだろうか」
「……子供が出来る前に簒奪を疑われ、廃后にされたと記録にはありました。どうやら、とても深く寵愛されていたようで……。何か怪しい術、妖術を使っていると周囲には思われていたようです」
「そうか……。母は禍ツ鬼の王に出会う前から、凄まじい人生を歩んでいたのだな……」
主上の目に、悲哀の雫が浮かんだ。
「陛下、太皇太后陛下はお元気ですか?」
「あ、ああ。とても元気だよ。……もしや、翼禮。大叔母上が廃后の姫君だと疑っているのか?」
不安そうな主上。愛情をこめて世話をしてくれた人を疑いたくないのだろう。
「いえ。そういうわけではありません。ただ、何かご存知なのではないかと思いまして。例えば、陛下と長公主様方を預けに来た乳母の特徴とか……」
「そういうことか……。それは聞いてみる価値があるな。私が引き受けよう」
「ありがとうございます」
「今月末の大祓で会う予定だからちょうどいいだろう」
「お任せいたします。わたしたちはこれから地獄へ行ってまいりますので、また数日離れることに……」
「じ、地獄、だと⁉ 行けるのか!」
「……何があっても陛下は連れてはいきませんから」
「ぐっ……。そ、そうか。それはとてもひどくすごくかなり残念だ……」
一瞬輝かせた目を伏せ、指先をもじもじと動かしながらすね始めてしまった。
「……何か獄卒に纏わるものを持ち帰ってまいりますので、あまり落ち込まないでください」
「そ、そうか? 本当に、持ち帰ってきてくれるのか?」
「はい。ただ、地獄の物質はそれだけでかなり熱いですし、硫黄臭いので、持ち歩くようなことはやめてください」
「うむ! 二人とも、気を付けて行くのだぞ!」
どうやら機嫌が直ったようだ。
つい先日二十歳を迎えたばかりの青年は、いくら天子といえど、その好奇心を隠せるほど巧妙な性格ではないようだ。
「そういえば、御生誕祭のようなことは行わないのですか?」
「ああ、今年はやらぬ。内裏の改装にかなりの金をつぎ込んだからな。それに、本当の誕生日は私も姉も妹も知らんのだ。単に、乳母から大叔母上に引き取られた日ってだけだからな」
「そうだったのですね。では、姉兄妹みんな同じ誕生日ですか?」
「ああ、そうだ。だから余計に気にならんのだ。家族が健康で生きていればいい」
「たしかに。その通りです」
わたしと竜胆は「では、行ってまいります」と、主上に平伏し、その場を後にした。
すぐに自分たちの仕事部屋に行き、火恋を呼ぼうと連絡したところ、「ごめん! 凶悪犯が刑場から逃げちゃって超忙しいの! 迎えを寄こすから、それで地獄に来て!」とのこと。
「もうすぐお盆だものね。そりゃ、亡者たちも浮き足立っちゃうわ」
「そうですね。行っておきますが、お盆の時期は地獄よりも我々の方が忙しいんですよ」
「……ああ、こっちに亡者が里帰りしに来ちゃうから?」
「そうです。火恋たちと力を合わせて、厳しく取り締まらなくてはなりません」
「まかせて! 私、多分そういうの得意だから」
「ええ、期待しています」
そうこうしているうちに、迎えがやって来た。
「翼禮さまぁ、迎えに来ましたにゃ」
人間の十歳児くらいの大きさの猫が二匹、豪華な牛車をひきながら空に現れた。
「お疲れ様です。いつもありがとうございます」
「いえいえ。お得意様ですもにょ! あ! 竜胆さまぁ。いつも赤猫牛車のご利用ありがとうございますにゃぁ」
「うふふ。赤猫牛車さんは速いし揺れないから好きなの。今日もよろしくね」
「はいですにゃ!」
わたしと竜胆はさっそく牛車に乗り込んだ。猫たちの可愛い「行くにゃ!」という掛け声とともに動き出した牛車はまったく揺れることなく旋回し、幽界にある地獄へと出発した。
「では着替えてしまいましょう。焔蚕の糸から作られた、耐火の衣に」
わたしが取り出したそれを見て、竜胆は顔をしかめた。
「……え? デザイン、ちょっと古風過ぎない? これ、深衣じゃないの」
「焔蚕の糸がいくらするか知ってます? その糸から布を織って衣に仕立ててもらうのがどんなにお金かかることか知ってます⁉」
「はいはいごめんごめん。ちょっとびっくりしただけだからそんなに怖い顔しないでよぉ」
「この二着でわたしのお給料一年分無くなるんですからね」
「あら、私のドレスより数百倍高価なのね! そう思うと……、レトロで可愛いって感じ?」
「はぁ……。もういいですからさっさと着ましょう」
わたしは黒、竜胆は青の深衣をそれぞれ着た。
「上半身は少しぴったりめで下半身部分はとっても広がるスカートみたいにひらひら。結構可愛いかも! ……でも、この下に履くズボンのダサさはちょっとね……」
「そうですか? 動きやすくてわたしは好きですけど」
「まぁ、そうね。動きやすさで言ったらそうよね」
竜胆はわざと大きくため息をついて見せてきたが、わたしは気にしないことにした。
服は動きやすさが一番大事だ。デザインはその次の次くらい。
靴は獄卒から地獄専用のものを借りることになっている。
あの灼熱の中を歩いて原形を保っていられる靴は地獄でしか作れないのだ。
蕎麦屋から出て開口一番。竜胆は夏に食べる蕎麦をいたく気に入ったようだ。
「え、蒸気機巧妖精がそば打ちできますよ」
「そうじゃないでしょぉ。私が覚えたいの」
「そうですか。じゃぁ、蒸気機巧妖精に教えてもらうと良いですよ。とても上手ですから」
「そうするぅ」
わたしと竜胆は蕎麦について話しながら一度内裏へ赴き、主上にこれまでに分かったことを説明した。
音が少しうるさいが、冷却扇風機巧が駆動しているおかげで、建物内はとても涼しく保たれている。
爽やかな、薄荷の香り。きっと皇后陛下が用意したものだろう。
「そうか……。私に母についての記憶があればいいのだが……。何もないのだ。覚えていない」
「仕方ありません。長子であらせられる美綾子長公主ですらお母上の記憶がないのですから。陛下や日奈子長公主が覚えていなくても、それは仕方のないことなのです。幼かったのですから」
「日奈子が生まれてすぐ、母は乳母に私たちを預け、姿を消したと聞いている。なぁ、翼禮、竜胆」
「なんでしょうか」
「母上は……。最初の結婚のとき……、つまり、廃后される前、子供はいたのだろうか」
「……子供が出来る前に簒奪を疑われ、廃后にされたと記録にはありました。どうやら、とても深く寵愛されていたようで……。何か怪しい術、妖術を使っていると周囲には思われていたようです」
「そうか……。母は禍ツ鬼の王に出会う前から、凄まじい人生を歩んでいたのだな……」
主上の目に、悲哀の雫が浮かんだ。
「陛下、太皇太后陛下はお元気ですか?」
「あ、ああ。とても元気だよ。……もしや、翼禮。大叔母上が廃后の姫君だと疑っているのか?」
不安そうな主上。愛情をこめて世話をしてくれた人を疑いたくないのだろう。
「いえ。そういうわけではありません。ただ、何かご存知なのではないかと思いまして。例えば、陛下と長公主様方を預けに来た乳母の特徴とか……」
「そういうことか……。それは聞いてみる価値があるな。私が引き受けよう」
「ありがとうございます」
「今月末の大祓で会う予定だからちょうどいいだろう」
「お任せいたします。わたしたちはこれから地獄へ行ってまいりますので、また数日離れることに……」
「じ、地獄、だと⁉ 行けるのか!」
「……何があっても陛下は連れてはいきませんから」
「ぐっ……。そ、そうか。それはとてもひどくすごくかなり残念だ……」
一瞬輝かせた目を伏せ、指先をもじもじと動かしながらすね始めてしまった。
「……何か獄卒に纏わるものを持ち帰ってまいりますので、あまり落ち込まないでください」
「そ、そうか? 本当に、持ち帰ってきてくれるのか?」
「はい。ただ、地獄の物質はそれだけでかなり熱いですし、硫黄臭いので、持ち歩くようなことはやめてください」
「うむ! 二人とも、気を付けて行くのだぞ!」
どうやら機嫌が直ったようだ。
つい先日二十歳を迎えたばかりの青年は、いくら天子といえど、その好奇心を隠せるほど巧妙な性格ではないようだ。
「そういえば、御生誕祭のようなことは行わないのですか?」
「ああ、今年はやらぬ。内裏の改装にかなりの金をつぎ込んだからな。それに、本当の誕生日は私も姉も妹も知らんのだ。単に、乳母から大叔母上に引き取られた日ってだけだからな」
「そうだったのですね。では、姉兄妹みんな同じ誕生日ですか?」
「ああ、そうだ。だから余計に気にならんのだ。家族が健康で生きていればいい」
「たしかに。その通りです」
わたしと竜胆は「では、行ってまいります」と、主上に平伏し、その場を後にした。
すぐに自分たちの仕事部屋に行き、火恋を呼ぼうと連絡したところ、「ごめん! 凶悪犯が刑場から逃げちゃって超忙しいの! 迎えを寄こすから、それで地獄に来て!」とのこと。
「もうすぐお盆だものね。そりゃ、亡者たちも浮き足立っちゃうわ」
「そうですね。行っておきますが、お盆の時期は地獄よりも我々の方が忙しいんですよ」
「……ああ、こっちに亡者が里帰りしに来ちゃうから?」
「そうです。火恋たちと力を合わせて、厳しく取り締まらなくてはなりません」
「まかせて! 私、多分そういうの得意だから」
「ええ、期待しています」
そうこうしているうちに、迎えがやって来た。
「翼禮さまぁ、迎えに来ましたにゃ」
人間の十歳児くらいの大きさの猫が二匹、豪華な牛車をひきながら空に現れた。
「お疲れ様です。いつもありがとうございます」
「いえいえ。お得意様ですもにょ! あ! 竜胆さまぁ。いつも赤猫牛車のご利用ありがとうございますにゃぁ」
「うふふ。赤猫牛車さんは速いし揺れないから好きなの。今日もよろしくね」
「はいですにゃ!」
わたしと竜胆はさっそく牛車に乗り込んだ。猫たちの可愛い「行くにゃ!」という掛け声とともに動き出した牛車はまったく揺れることなく旋回し、幽界にある地獄へと出発した。
「では着替えてしまいましょう。焔蚕の糸から作られた、耐火の衣に」
わたしが取り出したそれを見て、竜胆は顔をしかめた。
「……え? デザイン、ちょっと古風過ぎない? これ、深衣じゃないの」
「焔蚕の糸がいくらするか知ってます? その糸から布を織って衣に仕立ててもらうのがどんなにお金かかることか知ってます⁉」
「はいはいごめんごめん。ちょっとびっくりしただけだからそんなに怖い顔しないでよぉ」
「この二着でわたしのお給料一年分無くなるんですからね」
「あら、私のドレスより数百倍高価なのね! そう思うと……、レトロで可愛いって感じ?」
「はぁ……。もういいですからさっさと着ましょう」
わたしは黒、竜胆は青の深衣をそれぞれ着た。
「上半身は少しぴったりめで下半身部分はとっても広がるスカートみたいにひらひら。結構可愛いかも! ……でも、この下に履くズボンのダサさはちょっとね……」
「そうですか? 動きやすくてわたしは好きですけど」
「まぁ、そうね。動きやすさで言ったらそうよね」
竜胆はわざと大きくため息をついて見せてきたが、わたしは気にしないことにした。
服は動きやすさが一番大事だ。デザインはその次の次くらい。
靴は獄卒から地獄専用のものを借りることになっている。
あの灼熱の中を歩いて原形を保っていられる靴は地獄でしか作れないのだ。
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる