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第四章 モントシャイン学園・テスト編
第20話 もうすぐテスト。テストぉおお⁉
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病弱だったステラは、竜型の召喚獣ブルーとともに元気にモントシャイン学園に通っている。そんな学園は町をあげての行事、ローザファルベン召喚魔法祭に参加した。ステラ達はお芝居「聖女と竜」を披露した。お芝居は大成功に終わり、監督でステラの友達のロジャーは誇らしげにしていた。
「ぎゅきゅるるる……」
「おはよう、ブルー」
「おはよう! ステラ!」
ステラの召喚獣ブルーの大きなお腹の音で起きる朝は、いつも笑いが絶えない。食いしん坊のブルーにとって、朝は支度をしたらご飯が食べられる嬉しい時間である。ステラはパジャマから制服に着替えると、ブルーの身支度を手伝った。ブルーは赤いマントはステラのお手製だ。
「えへへ。おいら、今日もカッコイイ?」
「はい。とてもカッコいいです!」
ステラは流れるような美しい金髪を梳かすと、ルビーの瞳でブルーを見つめた。ブルーもステラと同じくルビーの瞳でステラを見つめ返すと、もこもこのウロコを震わせた。
「おいら、普通の授業より、お芝居の練習がしたいな!」
「もう、ブルーったら……」
ステラたちの通うローザ・ファルベンの町にある学園、月の光が由来のモントシャイン学園は、由緒正しき伝統校だ。ローザファルベン召喚魔法祭に参加した学園では、祭りの騒ぎもそこそこに通常授業に戻っていた。
大成功の召喚魔法祭から一週間。ざわざわした雰囲気は一変し、いつも通りの学園に戻っている。おまけに、もうすぐテストがあるのだ。ステラだけではなく、ブルーにもテストが待っている。
「よーし、飯にいこうぜ!」
「はい!」
ブルーはマントをひるがえしながら、ステラを先導していった。ステラは嬉しそうにしながら、ブルーの後を駆けていった。
◇◇◇
教室へ向かうと、見慣れた顔の少女がステラとブルーを待っていた。ミミィ・ローレンスだ。ミミィは二人の姿を見つけると、嬉しそうに出迎えてくれた。
「おはよう、ステラにブルー」
「おはようございます」
「よう! レミィもおはようだぜ!」
レミィは猫型の召喚獣であり、ミミィに仕えている。ミミィは授業が始まる前まで勉強しており、机はノートは教科書であふれていた。
「ミミィちゃん、いつも熱心ですね」
「熱心というか、覚えが悪いというか……。ステラみたいに優秀だったらよかった」
「そんなことないですよ。それに優秀なのはブルーであって、私ではないので」
「うーん。部屋に戻ってから猛勉強してるの?」
「そうですね。復習をして、予習もします」
「すごいなぁ。私、そんなに勉強好きじゃないから……」
ミミィは教科書にペンで線を引きながらつぶやいた。ミミィのご両親はミミィの成績に厳しいようで、いつもお怒りの手紙が届いているという。
「いい点をとっても、満天じゃなきゃ意味がないなんて、うちの親がおかしいのよ」
「そうですね……。満点じゃなくてもいいと思います」
「そうだよね」
ミミィは溜息をつきながら、教科書をめくっていった。ミミィの成績は悪くなく、むしろステラよりもいい方だ。授業態度も真面目であり、優しい。
「なあ、レミィ」
「何? ブルー」
宙に浮いていたブルーは、恥ずかしそうに教科書を手にレミィの前に降り立った。レミィは鈴のついたリボンを鳴らすと、しっぽを揺らした。ブルーの教科書は新品のように綺麗だ。
「ここがわからないんだ」
「どこ? ……ああ、属性の項目ね」
「おいら、炎や火についてはよくわかるんだ。でも、水や氷がよくわからない」
「ここはね……」
そして、ブルーにとっての勉強会も朝に行われる。召喚獣用の教科書から出題される知識問題と、実技の問題が出るのだ。召喚獣のレミィは、知識と実技の両方で高得点をとっている。
「ほら。こことここが同じなの。だから、凍らせることが出来るのよ」
「なるほど。いつもありがとうな!」
「ううん。教えるってことは、勉強するのにとってもいいことなの。理解が深まるから。いつでも聞いて」
「わかった!」
ブルーは勉強に励んでいた。しかしそれは形だけであり、ボケーっと授業を聞いていたブルーにとって、教科書とは難解な書物と同じである。実技はそこそこイケるものの、知識問題は難関であった。結局眠気で教科書を枕に寝てしまうのだ。
「ブルー。昨日も遅くまで教科書とにらめっこしていたのです。無理しないでくださいね」
「大丈夫だい! ステラの足を引っ張らないように頑張らないとな!」
ブルーはそういうと、教科書とのにらめっこを開始した。そのにらめっこは、マーサ先生が教室に訪れるまで続いていたが、教科書のページはめくられなかった。ブルーは同じページを睨み続けていたのである。
まじめに勉強することにしたブルーには理由があった。それは、ステラに使役したいと願うブルー自身の目標があったからだ。ブルーはマーサ先生の話に耳を傾けながら、しっかりとノートをとっていった。
― ブルーの使役したい理由が次回、明らかに⁉ つづく! ―
「ぎゅきゅるるる……」
「おはよう、ブルー」
「おはよう! ステラ!」
ステラの召喚獣ブルーの大きなお腹の音で起きる朝は、いつも笑いが絶えない。食いしん坊のブルーにとって、朝は支度をしたらご飯が食べられる嬉しい時間である。ステラはパジャマから制服に着替えると、ブルーの身支度を手伝った。ブルーは赤いマントはステラのお手製だ。
「えへへ。おいら、今日もカッコイイ?」
「はい。とてもカッコいいです!」
ステラは流れるような美しい金髪を梳かすと、ルビーの瞳でブルーを見つめた。ブルーもステラと同じくルビーの瞳でステラを見つめ返すと、もこもこのウロコを震わせた。
「おいら、普通の授業より、お芝居の練習がしたいな!」
「もう、ブルーったら……」
ステラたちの通うローザ・ファルベンの町にある学園、月の光が由来のモントシャイン学園は、由緒正しき伝統校だ。ローザファルベン召喚魔法祭に参加した学園では、祭りの騒ぎもそこそこに通常授業に戻っていた。
大成功の召喚魔法祭から一週間。ざわざわした雰囲気は一変し、いつも通りの学園に戻っている。おまけに、もうすぐテストがあるのだ。ステラだけではなく、ブルーにもテストが待っている。
「よーし、飯にいこうぜ!」
「はい!」
ブルーはマントをひるがえしながら、ステラを先導していった。ステラは嬉しそうにしながら、ブルーの後を駆けていった。
◇◇◇
教室へ向かうと、見慣れた顔の少女がステラとブルーを待っていた。ミミィ・ローレンスだ。ミミィは二人の姿を見つけると、嬉しそうに出迎えてくれた。
「おはよう、ステラにブルー」
「おはようございます」
「よう! レミィもおはようだぜ!」
レミィは猫型の召喚獣であり、ミミィに仕えている。ミミィは授業が始まる前まで勉強しており、机はノートは教科書であふれていた。
「ミミィちゃん、いつも熱心ですね」
「熱心というか、覚えが悪いというか……。ステラみたいに優秀だったらよかった」
「そんなことないですよ。それに優秀なのはブルーであって、私ではないので」
「うーん。部屋に戻ってから猛勉強してるの?」
「そうですね。復習をして、予習もします」
「すごいなぁ。私、そんなに勉強好きじゃないから……」
ミミィは教科書にペンで線を引きながらつぶやいた。ミミィのご両親はミミィの成績に厳しいようで、いつもお怒りの手紙が届いているという。
「いい点をとっても、満天じゃなきゃ意味がないなんて、うちの親がおかしいのよ」
「そうですね……。満点じゃなくてもいいと思います」
「そうだよね」
ミミィは溜息をつきながら、教科書をめくっていった。ミミィの成績は悪くなく、むしろステラよりもいい方だ。授業態度も真面目であり、優しい。
「なあ、レミィ」
「何? ブルー」
宙に浮いていたブルーは、恥ずかしそうに教科書を手にレミィの前に降り立った。レミィは鈴のついたリボンを鳴らすと、しっぽを揺らした。ブルーの教科書は新品のように綺麗だ。
「ここがわからないんだ」
「どこ? ……ああ、属性の項目ね」
「おいら、炎や火についてはよくわかるんだ。でも、水や氷がよくわからない」
「ここはね……」
そして、ブルーにとっての勉強会も朝に行われる。召喚獣用の教科書から出題される知識問題と、実技の問題が出るのだ。召喚獣のレミィは、知識と実技の両方で高得点をとっている。
「ほら。こことここが同じなの。だから、凍らせることが出来るのよ」
「なるほど。いつもありがとうな!」
「ううん。教えるってことは、勉強するのにとってもいいことなの。理解が深まるから。いつでも聞いて」
「わかった!」
ブルーは勉強に励んでいた。しかしそれは形だけであり、ボケーっと授業を聞いていたブルーにとって、教科書とは難解な書物と同じである。実技はそこそこイケるものの、知識問題は難関であった。結局眠気で教科書を枕に寝てしまうのだ。
「ブルー。昨日も遅くまで教科書とにらめっこしていたのです。無理しないでくださいね」
「大丈夫だい! ステラの足を引っ張らないように頑張らないとな!」
ブルーはそういうと、教科書とのにらめっこを開始した。そのにらめっこは、マーサ先生が教室に訪れるまで続いていたが、教科書のページはめくられなかった。ブルーは同じページを睨み続けていたのである。
まじめに勉強することにしたブルーには理由があった。それは、ステラに使役したいと願うブルー自身の目標があったからだ。ブルーはマーサ先生の話に耳を傾けながら、しっかりとノートをとっていった。
― ブルーの使役したい理由が次回、明らかに⁉ つづく! ―
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