33 / 38
電話ボックス
20
しおりを挟む
美代と勝也が付き合いだしたことは、なぜか瞬く間に学校に広まってしまった。
「ちょっと美代! あんた、どういうこと!?」
友人たちも話を聞きつけたのか、美代に詰め寄る。
「えっと、この間、勝也先輩から告白されて……」
「きゃー! うっそー!」
「う、うん」
友人のテンションの高さについて行けず、美代は引き気味になりながらうなずく。
「でも、よかったね。美代、勝也先輩のこと好きでバスケ部のマネージャーになったんだもんね」
「先輩のバスケをしてる姿が好きなの。まぁ、今は全部、好きだけど」
「もうっ! 惚気を聞かせてくれなくていいったら! とにかく、おめでとう!」
「ありがとう」
美代は照れたように笑った。
美代は懸念していることがあった。それは、勝也は学校一の人気者。同級生の女子や先輩女子たちに、いじめられるのではないかと。しかし、
「勝也くんと、付き合ってんのってあなた?」
「は、はい」
「そう……。なにか困ったことがあったら言って。手助けしてあげるから」
「へ?」
「そうそう。特に星宮さんには、注意してね。特に最近、荒れてるから」
「あ、ありがとうございます!」
先輩たちに声をかけられても、美代のことを案じる言葉ばかりで、いじめられることはなかった。
「美代ちゃん。帰ろう」
「はい、勝也先輩」
「仲がいいすね! 先輩!」
「お幸せに~」
「うるせぇぞ! おまえら!」
ひやかしてくる仲間たちに勝也は怒るが、その顔は真っ赤になっている。それを見て、美代はクスクスと笑う。
(思わぬ展開で、勝也先輩とお付き合いできるようになって、本当に幸せだなぁ)
美代は隣を歩く勝也を見て思う。周りからもひどいことされるどころか、祝福される始末。これからこの幸せはずっと続くのだと思うと、嬉しさで心がいっぱいになる。
そう。あの時までは、この幸せは続くものだと思っていたんだ……。
「ちょっと美代! あんた、どういうこと!?」
友人たちも話を聞きつけたのか、美代に詰め寄る。
「えっと、この間、勝也先輩から告白されて……」
「きゃー! うっそー!」
「う、うん」
友人のテンションの高さについて行けず、美代は引き気味になりながらうなずく。
「でも、よかったね。美代、勝也先輩のこと好きでバスケ部のマネージャーになったんだもんね」
「先輩のバスケをしてる姿が好きなの。まぁ、今は全部、好きだけど」
「もうっ! 惚気を聞かせてくれなくていいったら! とにかく、おめでとう!」
「ありがとう」
美代は照れたように笑った。
美代は懸念していることがあった。それは、勝也は学校一の人気者。同級生の女子や先輩女子たちに、いじめられるのではないかと。しかし、
「勝也くんと、付き合ってんのってあなた?」
「は、はい」
「そう……。なにか困ったことがあったら言って。手助けしてあげるから」
「へ?」
「そうそう。特に星宮さんには、注意してね。特に最近、荒れてるから」
「あ、ありがとうございます!」
先輩たちに声をかけられても、美代のことを案じる言葉ばかりで、いじめられることはなかった。
「美代ちゃん。帰ろう」
「はい、勝也先輩」
「仲がいいすね! 先輩!」
「お幸せに~」
「うるせぇぞ! おまえら!」
ひやかしてくる仲間たちに勝也は怒るが、その顔は真っ赤になっている。それを見て、美代はクスクスと笑う。
(思わぬ展開で、勝也先輩とお付き合いできるようになって、本当に幸せだなぁ)
美代は隣を歩く勝也を見て思う。周りからもひどいことされるどころか、祝福される始末。これからこの幸せはずっと続くのだと思うと、嬉しさで心がいっぱいになる。
そう。あの時までは、この幸せは続くものだと思っていたんだ……。
0
あなたにおすすめの小説
怪異の忘れ物
木全伸治
ホラー
千近くあったショートショートを下記の理由により、ツギクル、ノベルアップ+、カクヨムなどに分散させました。
さて、Webコンテンツより出版申請いただいた
「怪異の忘れ物」につきまして、
審議にお時間をいただいてしまい、申し訳ありませんでした。
ご返信が遅くなりましたことをお詫びいたします。
さて、御著につきまして編集部にて出版化を検討してまいりましたが、
出版化は難しいという結論に至りました。
私どもはこのような結論となりましたが、
当然、出版社により見解は異なります。
是非、他の出版社などに挑戦され、
「怪異の忘れ物」の出版化を
実現されることをお祈りしております。
以上ご連絡申し上げます。
アルファポリス編集部
というお返事をいただいたので、本作品は、一気に全削除はしませんが、ある程度別の投稿サイトに移行しました。
www.youtube.com/@sinzikimata
私、俺、どこかの誰かが体験する怪奇なお話。バットエンド多め。少し不思議な物語もあり。ショートショート集。
いつか、茶風林さんが、主催されていた「大人が楽しむ朗読会」の怪し会みたいに、自分の作品を声優さんに朗読してもらうのが夢。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/22:『たんじょうび』の章を追加。2026/1/29の朝頃より公開開始予定。
2026/1/21:『てがた』の章を追加。2026/1/28の朝頃より公開開始予定。
2026/1/20:『ものおと』の章を追加。2026/1/27の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/19:『みずのおと』の章を追加。2026/1/26の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/18:『あまなつ』の章を追加。2026/1/25の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/17:『えれべーたー』の章を追加。2026/1/24の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/16:『せきゆすとーぶ』の章を追加。2026/1/23の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
【完結】ホラー短編集「隣の怪異」
シマセイ
ホラー
それは、あなたの『隣』にも潜んでいるのかもしれない。
日常風景が歪む瞬間、すぐそばに現れる異様な気配。
襖の隙間、スマートフォンの画面、アパートの天井裏、曰く付きの達磨…。
身近な場所を舞台にした怪異譚が、これから続々と語られていきます。
じわりと心を侵食する恐怖の記録、短編集『隣の怪異』。
今宵もまた、新たな怪異の扉が開かれる──。
(ほぼ)1分で読める怖い話
涼宮さん
ホラー
ほぼ1分で読める怖い話!
【ホラー・ミステリーでTOP10入りありがとうございます!】
1分で読めないのもあるけどね
主人公はそれぞれ別という設定です
フィクションの話やノンフィクションの話も…。
サクサク読めて楽しい!(矛盾してる)
⚠︎この物語で出てくる場所は実在する場所とは全く関係御座いません
⚠︎他の人の作品と酷似している場合はお知らせください
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる