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電話ボックス
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しばらくすると、電話ボックスに充満していた煙が、霧のように晴れていく。
『またのご利用を、お待ちしております』
スピーカーからそう声が流れると、頑なに開かなかった扉が、美代の体に押されてあっさりと開いた。
美代はどさりと地面に倒れ込む。だが、美代はピクリとも動かなかった。
「おやおや」
そこに草を踏み分けて、黒スーツの男がやってきた。男は美代を見下ろす。
「生きて……いらっしゃらないようですね」
美代の息は、すでに止まっていた。男の言うように、美代は死んでしまっていた。
男は美代を見下ろしながら言う。
「人を呪わば穴二つ。小さな願いであれば、対価も少量で済みますが、あなたの願いは大きすぎた。まさか人一人の存在を消せと願うとは。人間は実に欲深いですねぇ」
男は「やれやれ」という風に、肩をすくめて首を左右に振る。
「まぁ、なにが言いたいかと言うと、何事もほどほどが一番ということですよ。ご利用は計画的に。ウフフフフフッ」
男は不気味な笑い声と共に、夕闇の中に消えていく。
男が消えていくに連れ、電話ボックスもスゥっと姿を消した。
公園の茂みの中に取り残されたのは、不自然に地面に突き刺さるカッターと、命を対価に支払った美代の遺体だけ……。
『またのご利用を、お待ちしております』
スピーカーからそう声が流れると、頑なに開かなかった扉が、美代の体に押されてあっさりと開いた。
美代はどさりと地面に倒れ込む。だが、美代はピクリとも動かなかった。
「おやおや」
そこに草を踏み分けて、黒スーツの男がやってきた。男は美代を見下ろす。
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男は不気味な笑い声と共に、夕闇の中に消えていく。
男が消えていくに連れ、電話ボックスもスゥっと姿を消した。
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