ダウト、ダウト。 偽りの家族ゲームには絆を。

早乙女かおる

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第一部、第二章 敵は誰か?

2 デートのエスコート

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 喫茶店を出る前に封筒ごと資料はマスターに返した。処分もしてくれるらしい。

「一杯、いかがですか?」

 マスターの言葉は………俺達の正体を知っているようだ。つまり、俺達は全員が成人していると言う事だ。

「貰うわ。コレからデートのエスコートが来るでしょうから」

「桜もバーボンが良いかな」

「なら、俺はオールド・ウイスキーを出してくれ」

「はい。少々お待ちください」

 マスターは奥に消えていった。

 そして、本当に酒が出て来た。俺達はゆっくりと、味わう………時間は、もう夕方の四時を回っている。

「裏口から出ましょう」

「居るのか?」

「ええ。そう言う合図で酒が出るのよ」

「古い付き合いなのか?」

「マスターは元々、殺し屋よ」

「俺の先輩か?」

「将来はママと喫茶店でも経営する?」

「桜とでも良いよ」

「早く出ようぜ。外で待っているんだろ」

 俺は銃を手に取って、ポケットの中に仕舞った。


 外に出ると、裏路地だったが………俺達は3人は表通りに出ずに、裏路地を通っていく………。

 どれ程歩いたか………後ろから外人一人と、反社会的な人物が二人ついてきた。

「3人共素人だな。余り尾行が上手くない」
 
 小声で言うと、俺は曲がり角を曲がった。そして、敵を分散させるか、3人共連れて行くか………3人が俺の方に来た。つまり、俺に用があるんだろう。母さんと桜は………きっと先回りをするだろうな。

「よお、兄ちゃん!ちっと面を貸しな」

 俺は振り向いて、3人組の品定めをしていた。コレが俺の本性なんだろうな。ただ、俺は誰なのか?

「いいぜ。どこに行く?」

 心が躍る?俺は………何をしていたんだ?

「なーに、ちっと良いところだよ」

 近づいてくる男………肩に手を置かれた瞬間、俺はその手を捻り上げると残りの二人に押し返した!

「男のエスコートは必要ないよ」

 銃を向けると、男達も銃を出したが、先に撃ったのは俺だった。サイレンサーを着けて置いたから音は乾いた音しかしなかったが、男達の肩、足、致命傷にならない様に当てた。

「さて、どうして欲しい?」

「クソッ………!?やっぱり………俺達の雇った「デス・メモリー」だ」

「俺を………知っているのか!?」

 俺を知る人物………知りたい!

「忘れたのか?オレ達は雇い主が同じなんだぞ!」

「俺を………教えてくれ!」

 刹那………3人組の首にナイフが刺さって………絶命した!?
 その傍には………アンと桜が………立っていた。

 そして………黒いスーツ姿の男達が死体を死体袋に入れて持って行った。

 公安………いや、六本木の自衛隊?陸幕二部………?どこにしたって良い。今は………アンに銃のポインターを合わせていた。

「どう言う理由だ?」

「今日の事より、明日を生き残る事を考えなさい」

 何が………どうなっている?でも、普通に語った言葉に、俺は動けなかったのは何でだ?

 夕日は沈んでいく………。
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