ダウト、ダウト。 偽りの家族ゲームには絆を。

早乙女かおる

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第一部、第二章 敵は誰か?

3 秘密な事?

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 父親役の耕助が戻ったのは、俺達より先だった。家のリビングで新聞を読んでいたが、アレは暗号でも書かれているのか?

「夕飯の準備は出来ているぞ」

「あら、パパったらごめんなさい」

「桜はお風呂に先に入っていい?」

「風呂も用意してある。早く入りなさい。陸も一緒に入って家族の仲を深めるのもいい」

「今日の事を報告か?」

「そうだ。家族だからな」

 都合の良い家族だな。

「お兄ちゃん、入ろ」

 桜は俺の手を取って脱衣所に連れて行く。

 
 そして、俺は服を脱がされた。代えは………何でか用意してある。俺のはボクサーパンツ。桜のは白い下着。誰が用意したのか?それは耕助ではないのは分かるぐらい丁寧だからだ。あの男にこんな事は出来ないはずだ。つまり、アンにも家事を教えた奴が居る。

「なあ、桜。この家に出入りしているのは俺達だけではないんだろ?」

「うん、そうだね。でも、それは知らなくて良いよ」

 服を脱ぎながら言う桜は、何か詳しい感じだ。それに、明日は学校………どう接してくるのか?いや、相手が接触してくるのか?そして、今は桜が俺と風呂に入る理由は………さっきの男達が関係しているはずだ。

「監視か?」

「分かっているなら、早く風呂に入ろ」

 俺は何も言わずに風呂に入り、桜も入ってきたが………鏡で見る桜の胸に目がいった。

 それは、ブラで隠れた手術の跡。そして、見覚えのあるネックレス?
 どこかで………見たはずだ。

「お兄ちゃんは動揺しないんだね?」

「ドキドキしているぞ。桜の身体が鏡越しに見えているからな」

 桜は………微笑んでいる。そして、目が………俺を見ている。何で、こんなにも息苦しいんだ?

「洗ってあげる」

「優しくしてくれ。初めての経験だから、俺の理性が跳びそうだ」

「子供には興味無くても、二十歳ならどうかな?」

 そうか、コイツは二十歳なのか。

 身体に湯を掛けて、泡で俺を洗っていくが………桜は黙っている。

「桜、いったい何が目的なんだ?」

「仕事。それ以外は必要無い」

 軍人みたいな口調になっていた。

「お兄ちゃん、明日から学校だよね。緊張するから、今夜は一緒に寝て」

「そうか。なら………ベッドの下にあるナイフとかを使うなよ」

「大丈夫。まだ殺さないから・・・・・・・・

「俺の命が欲しいのか?懸賞金でも掛かっているのか?それとも、今回の仕事はそれも込みか?」

「ナイショだよ」

 そして………洗い終わると、今度は桜が俺にタオルを渡して背を向ける。

「洗って。思い出は作りたいから」

「………分かった」

 俺は桜の身体を洗い始めた………。

 柔らかいが、程よく筋肉が付いている。でも、細かな傷があるのは、相当の修羅場を潜っているな。

「桜、俺はお前の事か、お前の知り合いを殺したのか?」

「………………うん」

 謝って済む話では無いが、俺も何かがあったはずだ。そして、最悪この命は桜に捧げないといけないな。

 そして、流すと風呂の中に入った。

「桜、俺は誰なんだ?」

「デス・メモリー。そう呼ばれているわ。でも、それは悪人しか殺さないホワイトな殺し屋だったわ。この間、そう聞いた」

「誰にだ?」

「そんな事より、下の方が反応しているよ」

 悪戯な笑み………こんな妹が俺には居たのか?本当に俺は誰なんだ?
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