63 / 194
学園編 17歳
60 夜会に参加いたしましょう
しおりを挟む
春休みの後半。社交のシーズンが本格的に始まるのに先駆け、バレンティア公爵家で夜会が開かれた。ルドルフからの招待状が丁寧にクリスとエリーナの両方に来ており、参加することとなった。クリスはルドルフと話が合うようで、他の夜会でもよく話している姿を見ている。
先日17歳の誕生日を迎えたエリーナの誕生日パーティーにも来てくれ、一緒に見に行った劇の台本をプレゼントしてくれた。しかも悪役令嬢役のサイン入りで、エリーナはあまりの嬉しさと興奮で倒れるかと思ったのだ。ルドルフの他にもミシェルからはくまのぬいぐるみが、ラウルからは万年筆が贈られた。公務があって来られなかったジークは花束とペンダントを送って来た。素晴らしい意匠が凝らしてあり、一目見たクリスが国宝級だねと評したので着けられない。
そしてベロニカからはプレミアがつく超人気作家のサイン入り書下ろし本数冊が、リズからは西の国の珍しいガラス細工が贈られた。クリスからは本日の装い一式だ。
そのクリスはエリーの美しさは日々進化していると、仕上がりを見て声を漏らしていた。身に着けたドレスは淡いクリーム色に茶色のリボンが目を引き、一瞬プリンを想像してしまった。胸元はしっかり開いており、エリーナの美しい肌に大きなアメジストのネックレスが映えている。髪はゆるく巻き上げられており、白い首筋とうなじが大人っぽい。
クリスにエスコートされてパーティー会場に入れば、公爵家主催とあって人が多かった。重厚な楽団の音色に、華やかなドレスの数々。部屋は豪奢の一言で、その煌びやかさがテーブルに並んでいる料理をいっそうおいしそうに見せる。
「あ、ココナッツプリンがあるわ」
エリーナはスイーツのテーブルに白いプリンがあるのを目ざとく見つけ、目を輝かせた。
「公爵夫人は南の国出身だからね。南の国の料理がいくつかあるよ」
クリスはおいしそうな料理に目を奪われているエリーナを公爵夫妻の下まで連れていく。あとでたっぷりおいしい料理をエリーナに堪能させるため、すでに脳内でコースを造り上げていた。デザートはもちろんココナッツプリン。
人の輪に囲まれている公爵夫人の隣りに、ルドルフの姿もあった。双子の妹はまだ幼いため夜会には出ていないようだ。公爵がこちらに気づいてくれ、微笑みかけて挨拶をしてくれた。
「これはローゼンディアナ伯、ようこそ我が夜会へ」
「ご無沙汰しております」
「お初にお目にかかります」
二人とも丁寧に挨拶をすると、公爵夫妻は柔和な笑みを浮かべた。三人を一緒に見ると、ルドルフは父親似のようだ。深緑の髪に切れ長の目がそっくりだった。
「こちらが秘蔵の妹君か……ルドルフが興味を示すのも理解できる」
渋く深みのある声だが、ルドルフより柔らかみがあった。
「父上……不用意な発言はお控えください」
二人の背後にむすっとしたルドルフがいる。両親を前にすると子供っぽく見えて少し可愛く思ってしまった。
水色の髪をした公爵夫人はうふふと笑い、エリーナとの距離を詰めた。じっと顔を見つめられ、目が合えば彼女も紫色の瞳をしていることに気が付く。
「きれいなアメジスト色の瞳ね。こんなに可愛い子を捕まえられていないなんて、ルドルフも意気地なしねぇ」
「母上!」
おもしろそうに息子をからかう夫人に対し、ルドルフはわずかに怒りの表情を露わにした。冷静沈着なルドルフにしては珍しく、ますますエリーナの目には可愛く映る。両親に翻弄されるルドルフに少し親近感が持てた。
「可愛い妹が遠くに行ってしまうのが寂しくて、私もつい邪魔をしてしまうんですよ」
朗らかに笑って妹を溺愛している兄をアピールするクリスに対し、公爵夫妻は和やかに笑っていた。冗談だと思ったのだろう。その後ろですでに被害を被っているルドルフは虚ろな目で微笑を浮かべ、過保護さをしみじみ感じているエリーナは苦笑した。三者三様の笑顔である。
そして夫人はエリーナに目を留め、にこやかに微笑みかける。
「エリーナさん、不快に思われたら申し訳ないのだけど、その瞳の色はもしかしたら南の国に縁があるのかもしれないわね。南の国出身としては少し嬉しく思ってしまって」
嬉しさと申し訳なさが混ざった表情で夫人はそう口にして、ねぇと同じ紫の瞳を持つルドルフを肩越しに見た。良識のある人であり、直接父親について言及はしない。
「そうかもしれませんね。だから、とても親しみが持てるのでしょう。今度うちの茶会に招待したいと思うのですが」
少し腹黒い笑みを浮かべたルドルフがそう提案してエリーナの退路を断ってくる。
「あらいいわね。娘たちもエリーナさんに会いたそうだったから。今度正式に招待状を送るわ」
「あ、ありがとうございます……」
ルドルフに誘われたならまだしも、公爵夫妻の前で言われたら断れるはずがない。クリスはルドルフを気に入っているため、口出しもしてこなかった。
そして公爵夫妻の前を辞し、クリスとルドルフと踊ってから一息つく。ソファーで休んでいるうちに、クリスが手際よく料理を取ってきて渡してくれた。最初はエリーナの好きな料理をかたっぱしから取ってきてくれていたのが、最近はコース料理のように前菜から選んでくるようになった。なんでも、おいしい料理をおいしい順序で食べてほしいらしい。
「南の国の料理はスパイスが効いているものが多いわね。すごくおいしい」
「ここより熱い国らしいからね。家でも作ってもらうように料理長に言ってみるよ」
「えぇ。たまには他国の料理を食べるのもいいわよね」
その後料理を満喫し、同じ学園の令嬢たちとおしゃべりをして夜会を後にした。馬車に揺られて帰路に着く。向かいに座っているクリスはエリーナがおしゃべりを楽しんでいる間、何人もの令嬢と踊っていたが一切疲れを見せていない。おしゃべりをしていたご令嬢の中にもクリスを狙っている人がおり、色々と訊かれたがはぐらかしておいた。
リラックスした様子で窓の外を見ているクリスに、エリーナは先ほどの夜会で疑問に思ったことを口にする。
「ねぇクリス。クリスはわたくしのお父様について何か知っているの?」
公爵夫人に南の国と縁があるかもしれないと言われ、真っ先に父親のことが頭に浮かんだ。母はエリーナと同じプラチナブロンドの髪だが、瞳は翡翠色だった。父親の正体はいまだに不明であり、何か手がかかりがあるなら探してみたいと思ったのだ。
その素朴な疑問に対しクリスは苦々しそうに顔を歪め、静かに首を横に振る。
「それについては僕も知らないんだ。でも、残念ながらエリーの御父上は亡くなっているよ。ディバルト様はもしエリーの父親を名乗る人が出てきても、絶対に信じるなとおっしゃっていたから」
「おじい様はご存知だったのかしら」
「……それもわからない。でも、南の国の方だったのかもしれないね」
リズもエリーナの父親については何も話していなかった。つまり、ゲームでも明らかになっていないのだろう。
「それなら、もしかしたら南の国に親戚がいるかもしれないのね」
旅行記や小説でしか知らない国だが、なんだか親近感がわいてきた。頬を緩めるエリーナに対し、クリスは不満そうに表情を曇らす。
「エリー……家族が僕だけじゃ不満なの?」
すねた声音に、エリーナは慌てて否定する。
「違うわよ。ちょっと思っただけ」
「ふ~ん……ならいいけど」
クリスの前で父親の話は禁句かもしれない。エリーナは不機嫌になったクリスを見て、慌てて別の話題に変えたのだった。
先日17歳の誕生日を迎えたエリーナの誕生日パーティーにも来てくれ、一緒に見に行った劇の台本をプレゼントしてくれた。しかも悪役令嬢役のサイン入りで、エリーナはあまりの嬉しさと興奮で倒れるかと思ったのだ。ルドルフの他にもミシェルからはくまのぬいぐるみが、ラウルからは万年筆が贈られた。公務があって来られなかったジークは花束とペンダントを送って来た。素晴らしい意匠が凝らしてあり、一目見たクリスが国宝級だねと評したので着けられない。
そしてベロニカからはプレミアがつく超人気作家のサイン入り書下ろし本数冊が、リズからは西の国の珍しいガラス細工が贈られた。クリスからは本日の装い一式だ。
そのクリスはエリーの美しさは日々進化していると、仕上がりを見て声を漏らしていた。身に着けたドレスは淡いクリーム色に茶色のリボンが目を引き、一瞬プリンを想像してしまった。胸元はしっかり開いており、エリーナの美しい肌に大きなアメジストのネックレスが映えている。髪はゆるく巻き上げられており、白い首筋とうなじが大人っぽい。
クリスにエスコートされてパーティー会場に入れば、公爵家主催とあって人が多かった。重厚な楽団の音色に、華やかなドレスの数々。部屋は豪奢の一言で、その煌びやかさがテーブルに並んでいる料理をいっそうおいしそうに見せる。
「あ、ココナッツプリンがあるわ」
エリーナはスイーツのテーブルに白いプリンがあるのを目ざとく見つけ、目を輝かせた。
「公爵夫人は南の国出身だからね。南の国の料理がいくつかあるよ」
クリスはおいしそうな料理に目を奪われているエリーナを公爵夫妻の下まで連れていく。あとでたっぷりおいしい料理をエリーナに堪能させるため、すでに脳内でコースを造り上げていた。デザートはもちろんココナッツプリン。
人の輪に囲まれている公爵夫人の隣りに、ルドルフの姿もあった。双子の妹はまだ幼いため夜会には出ていないようだ。公爵がこちらに気づいてくれ、微笑みかけて挨拶をしてくれた。
「これはローゼンディアナ伯、ようこそ我が夜会へ」
「ご無沙汰しております」
「お初にお目にかかります」
二人とも丁寧に挨拶をすると、公爵夫妻は柔和な笑みを浮かべた。三人を一緒に見ると、ルドルフは父親似のようだ。深緑の髪に切れ長の目がそっくりだった。
「こちらが秘蔵の妹君か……ルドルフが興味を示すのも理解できる」
渋く深みのある声だが、ルドルフより柔らかみがあった。
「父上……不用意な発言はお控えください」
二人の背後にむすっとしたルドルフがいる。両親を前にすると子供っぽく見えて少し可愛く思ってしまった。
水色の髪をした公爵夫人はうふふと笑い、エリーナとの距離を詰めた。じっと顔を見つめられ、目が合えば彼女も紫色の瞳をしていることに気が付く。
「きれいなアメジスト色の瞳ね。こんなに可愛い子を捕まえられていないなんて、ルドルフも意気地なしねぇ」
「母上!」
おもしろそうに息子をからかう夫人に対し、ルドルフはわずかに怒りの表情を露わにした。冷静沈着なルドルフにしては珍しく、ますますエリーナの目には可愛く映る。両親に翻弄されるルドルフに少し親近感が持てた。
「可愛い妹が遠くに行ってしまうのが寂しくて、私もつい邪魔をしてしまうんですよ」
朗らかに笑って妹を溺愛している兄をアピールするクリスに対し、公爵夫妻は和やかに笑っていた。冗談だと思ったのだろう。その後ろですでに被害を被っているルドルフは虚ろな目で微笑を浮かべ、過保護さをしみじみ感じているエリーナは苦笑した。三者三様の笑顔である。
そして夫人はエリーナに目を留め、にこやかに微笑みかける。
「エリーナさん、不快に思われたら申し訳ないのだけど、その瞳の色はもしかしたら南の国に縁があるのかもしれないわね。南の国出身としては少し嬉しく思ってしまって」
嬉しさと申し訳なさが混ざった表情で夫人はそう口にして、ねぇと同じ紫の瞳を持つルドルフを肩越しに見た。良識のある人であり、直接父親について言及はしない。
「そうかもしれませんね。だから、とても親しみが持てるのでしょう。今度うちの茶会に招待したいと思うのですが」
少し腹黒い笑みを浮かべたルドルフがそう提案してエリーナの退路を断ってくる。
「あらいいわね。娘たちもエリーナさんに会いたそうだったから。今度正式に招待状を送るわ」
「あ、ありがとうございます……」
ルドルフに誘われたならまだしも、公爵夫妻の前で言われたら断れるはずがない。クリスはルドルフを気に入っているため、口出しもしてこなかった。
そして公爵夫妻の前を辞し、クリスとルドルフと踊ってから一息つく。ソファーで休んでいるうちに、クリスが手際よく料理を取ってきて渡してくれた。最初はエリーナの好きな料理をかたっぱしから取ってきてくれていたのが、最近はコース料理のように前菜から選んでくるようになった。なんでも、おいしい料理をおいしい順序で食べてほしいらしい。
「南の国の料理はスパイスが効いているものが多いわね。すごくおいしい」
「ここより熱い国らしいからね。家でも作ってもらうように料理長に言ってみるよ」
「えぇ。たまには他国の料理を食べるのもいいわよね」
その後料理を満喫し、同じ学園の令嬢たちとおしゃべりをして夜会を後にした。馬車に揺られて帰路に着く。向かいに座っているクリスはエリーナがおしゃべりを楽しんでいる間、何人もの令嬢と踊っていたが一切疲れを見せていない。おしゃべりをしていたご令嬢の中にもクリスを狙っている人がおり、色々と訊かれたがはぐらかしておいた。
リラックスした様子で窓の外を見ているクリスに、エリーナは先ほどの夜会で疑問に思ったことを口にする。
「ねぇクリス。クリスはわたくしのお父様について何か知っているの?」
公爵夫人に南の国と縁があるかもしれないと言われ、真っ先に父親のことが頭に浮かんだ。母はエリーナと同じプラチナブロンドの髪だが、瞳は翡翠色だった。父親の正体はいまだに不明であり、何か手がかかりがあるなら探してみたいと思ったのだ。
その素朴な疑問に対しクリスは苦々しそうに顔を歪め、静かに首を横に振る。
「それについては僕も知らないんだ。でも、残念ながらエリーの御父上は亡くなっているよ。ディバルト様はもしエリーの父親を名乗る人が出てきても、絶対に信じるなとおっしゃっていたから」
「おじい様はご存知だったのかしら」
「……それもわからない。でも、南の国の方だったのかもしれないね」
リズもエリーナの父親については何も話していなかった。つまり、ゲームでも明らかになっていないのだろう。
「それなら、もしかしたら南の国に親戚がいるかもしれないのね」
旅行記や小説でしか知らない国だが、なんだか親近感がわいてきた。頬を緩めるエリーナに対し、クリスは不満そうに表情を曇らす。
「エリー……家族が僕だけじゃ不満なの?」
すねた声音に、エリーナは慌てて否定する。
「違うわよ。ちょっと思っただけ」
「ふ~ん……ならいいけど」
クリスの前で父親の話は禁句かもしれない。エリーナは不機嫌になったクリスを見て、慌てて別の話題に変えたのだった。
1
あなたにおすすめの小説
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
ワンチャンあるかな、って転生先で推しにアタックしてるのがこちらの令嬢です
山口三
恋愛
恋愛ゲームの世界に転生した主人公。中世異世界のアカデミーを中心に繰り広げられるゲームだが、大好きな推しを目の前にして、ついつい欲が出てしまう。「私が転生したキャラは主人公じゃなくて、たたのモブ悪役。どうせ攻略対象の相手にはフラれて婚約破棄されるんだから・・・」
ひょんな事からクラスメイトのアロイスと協力して、主人公は推し様と、アロイスはゲームの主人公である聖女様との相思相愛を目指すが・・・。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
社畜OLが学園系乙女ゲームの世界に転生したらモブでした。
星名柚花
恋愛
野々原悠理は高校進学に伴って一人暮らしを始めた。
引越し先のアパートで出会ったのは、見覚えのある男子高校生。
見覚えがあるといっても、それは液晶画面越しの話。
つまり彼は二次元の世界の住人であるはずだった。
ここが前世で遊んでいた学園系乙女ゲームの世界だと知り、愕然とする悠理。
しかし、ヒロインが転入してくるまであと一年ある。
その間、悠理はヒロインの代理を務めようと奮闘するけれど、乙女ゲームの世界はなかなかモブに厳しいようで…?
果たして悠理は無事攻略キャラたちと仲良くなれるのか!?
※たまにシリアスですが、基本は明るいラブコメです。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる