BOYS HOLDER(ボーイズホルダー) 〜男の子をゲット&リリース&バトル!〜

命(ミコト)

文字の大きさ
20 / 28
〜第3話〜 大混乱!?謎の組織シュリュウ団あらわる!

1.シュリュウ団

しおりを挟む
―とある町の一角

こんにちは!
私、友美ともみ!いわゆるモブキャラ!

私の活躍について知りたい人は2話を見てね!

今日は待ちに待ったデートの日…!

やーん♡こんなことしてたら遅れちゃう!

早く待ち合わせの場所にいかないと!


「あっ♡和希くん!」

「あ、友美ちゃん♡」

「ごめーん。待った?」

「ううん。ジャスト40秒。これは僕の待ち時間RTAの中でも上位の数値だよ♡」

「そっか、良かった。じゃあデートはじめよっか!」

「うん♡」


この人は最近できた私の恋人
一之瀬 和希いちのせ かずきくん♡

私たちは周囲の非モテが嫉妬するようなラブラブっぷりで街を練り歩き、

今日一日イチャラブデートを楽しむ…


―はずだった。


~第3話~

大混乱!?謎の組織シュリュウ団あらわる!



~~~



「かかれ!!」

「シャー!!」


「…ん?」


突如、大きな掛け声が聞こえた瞬間、

迷彩柄のマントを身につけた複数人の女性が私たちに襲い掛かる。

私と和希くんは引き離され、私たちはそれぞれその人たちに羽交い絞めにされ動けなくなった。


「きゃあっ!な…なによ…これ…?」

「クッ…お前たち…まさか…!『シュリュウ団』か!?」


「アラ…私たちも有名になったものね」


すると奥の方から一人、出で立ちの異なる女性があらわれる。

ガウンを羽織り、集団の中で目を引くその姿や、落ち着いた立ち振る舞いから、彼女が私たちを拘束している集団を指揮している人物であることは一目でわかった。


「いかにも、我々は『シュリュウ団』。
 世界中の男子をゲットし、世界征服を目指している。
 悪いけど、男の子であるあなたには私たちの奴隷になってもらうわ」

「誰が…!あんたたちの奴隷なんかになるわけないだろう!!」

「ハイハイ。やっちゃって」

「シャー!」


すると指示を受けた迷彩柄マントの女性の一人が和希くんの股をにぎる。


「あひぃぃん♡」


そして、幹部風の女性が和希くんの首に首輪をはめ、


「『ダウンロード』」

バシュウン!!


女性がそう唱えると和希くんはその場から消えてしまった。

そう…これは知ってる…ボーイズホルダーに転送されたんだ…!


「何よ…何なの…?」


「さてと、用は済んだ。引き上げるわよ」

「シャー!!」


幹部風の女性がそう一言告げると、迷彩柄マントの集団は簡単に私を解放し、その場から立ち去ろうとする。


「待ちなさいよ…!」

「ん…?」

「なんだってこんなことになるの!?返して!私の彼氏返してよ!」

「ふぅ…仕方がないわね。お別れのあいさつはさせてあげる。
 ただし、とびっきり刺激的な…ね。」


幹部風の女性が目で合図すると部下の女性がなにやらタブレットをいじり始める。


「え…?」

「『クロス・チェンジ』完了しました」

「ご苦労様。そしてこれが彼の真の姿よ。『アップロード』!」

バシュウン!!


「!?」


幹部風の女性がそう唱えると和希くんはボーイズホルダーから召喚される。

しかし、現れた和希くんは身体が透けて見えるような薄手の全身タイツ姿にさせられており、召喚されると幹部風の女性の足元に跪く。


「フ…和希。かつての彼女に別れのあいさつをしてあげなさい」

「はい♡ユアハイネス♡」


そういうと和希くんは中腰になりながらこちらに背を向ける。
その時初めてお尻の部分が見えるようタイツに穴が空いていることが確認できた。

和希くんはそのお尻を突き出し、フリフリと腰を振り始める。


「ごめんねぇ♡友美ちゃん
 友美ちゃんのこと…好きだったけど…
 でもぉ…ご主人様にゲットされちゃったからお別れなの…
 本当ごめんねぇ…♡
 お詫びのしるしにボクの無様なお尻フリフリダンス…見て見てぇ~♡」


「あ…あ…」

「ふふ…ちょっと前までは奴隷になんかなるわけないとか言ってたのにねえ…」

「言わないでぇ…♡
 あの時はぁ、ご主人様にゲットされる気持ち良さを知らなかったからぁ…」


和希くんと幹部風の女性が何かを話しているのが聞こえるが、目の前の光景に茫然としてしまい、頭に入ってこない。


「…そろそろ引き上げ時ね。『ダウンロード』」

「あっ…♡」

バシュウン!!

和希くんはボーイズホルダーへと戻される。


「フッ…我々のことを覚えておきなさい」

「『シュリュウ団』!
 やがて世界を征服する組織の名よ!!」

「シャー!!」


そういうと黒づくめの集団は去っていった。


「シュリュウ団…」



~男の子データ~

一之瀬 和希 いちのせ かずき

性格:几帳面
趣味:時間計測
好きなもの: 整理整頓

何事もきっちりやりたいタイプ。
しかし女の子には優しく寛容。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた! あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。 さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。 この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。 さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

処理中です...