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第三章 天界と食事の神編
第58話 スイハの宴にて宣言する 【★】
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スイハが用意した歓迎の宴は大層豪勢なものだった。
もちろん格式張ったものではなく、世界各国の料理を掻き集めた雰囲気なのは俺を初めて迎えた時と変わらない。この世界ではあまり地位による料理の隔たりがないみたいだ。
改めてそう感じながら、俺は甘くも酸味のあるナポリタンをフォークでどっさりと持ち上げて頬張る。
輪切りにされたソーセージもパプリカも玉ねぎもすべて同じ味に染まっていた。
うんうん、これこそナポリタンの醍醐味のひとつだ。こういう庶民的な味もさらりと出てくる宴は好みだな。
(……翻訳が効いてるのか神の特性なのか名称はそのまま聞こえるけど、地名由来の食べ物って現地の人にはどう聞こえてるんだろ)
前に気になってコムギに「この料理ってなんていうんだ?」とわかっていながら訊ねてみたことがある。
その時はハヤシライスで、案の定「ハヤシライスですよ?」という答えが返ってきた。まあ全部に翻訳が効いてるならこうなるよな……。
コゲも転生者についてはほとんど知らないらしく、遥か昔にそういった逸話を耳にしたことはあるが、直接会ったことはないとのことだった。
(まあ色々と気になる世界だけど――なんであれ結局は全部食べるんだし、細かいことはいいか! 胃に入れば一緒一緒!)
そう結論付けた俺はカレーまんに手を伸ばす。
隣ではコゲが口の周りを真っ赤にして、さっきまでの俺みたいにナポリタンを食べていた。コムギが笑いながらその口をハンカチで拭う。
コムギもコゲもスイハによりお色直しをされ、今はお揃いの群青色をしたドレスを身に纏っていた。コゲはAラインの少し可愛らしいデザインで、コムギはホルターネックタイプの可愛いというより少し大人っぽいデザインだ。
俺は俺で真っ白で上質な服に着替えさせられていた。
色んな料理を汁ひとつ飛ばさずに平らげる姿に何度か拍手が起こったが、少し気まずい。……気まずいものの、ほのぼのとした楽しい雰囲気だ。
――が、向かいの席からこちらに熱い視線を送ってくるスイハが居るのでリラックスしきれない。頼むからもう少し瞬きしてくれ。
「……スイハ、そろそろ俺の目的――」
「まあまあ今は楽しんでくださいませ! この贅沢なチーズたっぷりディープディッシュピザは如何です? 焼き立てですよ!」
「食べる。……あ、いや、だからな」
「おや、大変! お茶がもうありませんね、ここはこのスイハが! たっぷりおつぎしましょう! さぁさどうぞどうぞ!」
さっきから話を切り出そうとするたびこの調子だった。
スイハの宴は多数の神、つまりスイハ傘下の神が参加しており人目も耳も多い。俺のやりたいことにうってつけの場所なんだが、なかなかきっかけが掴めなかった。
閉口――していた口を大きく開いてディープディッシュピザにがぶりと噛み付いていると、コムギがスイハにおずおずと声をかける。
「夜の女神様。今度こそシロさんの話を聞いてくれませんか」
「おやおや? 食事の神は食事を優先してくださってますが?」
「でも言葉を被せて言わせないようにするのは駄目なことだと思います」
コムギは僅かに眉に力を込めた。
俺はそちらへ笑みを浮かべてフォークを置く。
「ありがとう、コムギ。……スイハ、俺は食べながらでも話は出来る。ちゃんと聞いてくれないか」
「それは食事の神としての言葉ですか?」
「そうだ」
「……ならば仕方ありませんね。恐れていたことですが、ここは受け入れるしかないでしょう」
なんで俺が話す前から恐れながら受け入れようとしてるんだ?
提案前から話の内容を予想していたんだろうか。
さすがこんな性格でも神は神なんだな……と感心しているとスイハが泣き真似をしながら言った。
「つまり食事の神、あなたは我々の対抗勢力側に付くのですね!」
「……言ってないけど前言撤回するしかないなこれ」
まあ半分くらいは間違ってないが、と前置きした上で俺はフロアに居る全員に聞こえるように声を張って言った。
「みんな! 食事の神として天界に赴いたのは伝えるべきことがあったからだ」
それぞれの役目を果たしていた神々の間にざわめきが起こる。
その中にはハンナベリーとパーシモンの姿もあった。緊張しているのかふたりで手を繋ぎ合っている。
「天界は今、俺たちのせいで派閥が二分している。中立を除けばな。俺は……人間のいる下界で暮らしてわかったことがあるんだ」
「わかったこと?」
不思議そうに首を傾げるスイハに俺は「当たり前のことなんだけどな」と前置きして言葉を継いだ。
「神々の存在は世界の管理人として重要だと思う。そして下界に与える影響も大きい。……だから派閥が二分してるなんていうこの状況が、どうしても良いものには思えないんだ」
「食事の神、では我々にあちらの勢力と手を組めと?」
「頭の意見が違うから分かれてるんだろ? そんな相手とすぐ仲良く出来るなんて思ってないさ」
そこで、と俺はみんなを見回す。
「食事の神、シロ及びコゲは天界の二分を良しとしない! 故に今は未来的に二つを纏めて抱き込むために――第三勢力を名乗らせてもらう!」
第三勢力!? とスイハも他の神々も席を立つ勢いで驚いた。
少しくらい予想してくれてても良かったんじゃないかと思うが、そんなに平和的な神に見えていたんだろうか。
俺はコムギたちが住む下界に悪影響がありそうなら、それに対して対策出来ることはすべてする。
それに下界はフードファイトの在り方を変えるための大切な時期だ。
だから不安要素は排除するぞ。全力で。
「コゲにもここに来る準備をしている間に言質を取った。協力してくれるそうだ」
「我、シロの案に乗る。どっちの派閥も好かない」
「し、食事の神! それはつまり私たちの派閥と敵対するということですか!? そんなこと、天界に更なる混乱を招きますよ!」
慌てた様子でスイハが身を乗り出し言った。
俺はその顔を見ながら言う。
「今でも混乱してるだろ。誰かが統一しなきゃ長引くに決まってる。それとも今から向こうの派閥と手を組んできてくれって言えば従うか?」
さっき言った通り、意見の異なる相手とすぐ仲良く出来るなんて思ってない。
それを前提にわざわざそう訊ねると、スイハは勢いを削がれた顔で下を向いた。
「それは……」
「無理なら俺が一気に纏める。元はと言えば俺たちが原因だしな。――それともフードファイトで結果を出すか? もちろん俺の目的と相反するから、無理強いはしないが……」
まだ食べ足りないんだ。
そう嘘ではない感情を込めて言うと、スイハは面食らった顔をしてから眉をハの字にした。
「私、見ての通り戦いには不向きなのでご遠慮します。本当は食事の神のフードファイトの誘いなら乗らねば失礼に当たりますが……」
「失礼とかそういうのはいいって。自分の意思で乗らないフードファイトは望む形じゃないしな。……よし、それならひとまず『第三勢力が出来た』っていう証人になってもらうぞ」
ここにいる全員に、と俺は会場に集まった神々を見る。
視線を向けられた神たちは再びざわざわと騒めいた。
箝口令は敷かない。むしろ広めて相手の勢力まで届くようにしてもらえれば話が早くなって助かるくらいだ。ちょっとズルいけど、これは俺の存在を利用した勧誘だからな。
「その上でウチに入りたいって奴がいたら訪ねてきてくれ。もちろん今後の結果を見てからでもいい。俺たちが天界で拠点にする場所もまだないしさ」
「くっ……まさか私の派閥内で大胆に勧誘するとは……」
すまん、利用させてもらった。
そう笑うとスイハは閉口してしまった。本当に悪いと思うが、ここはある程度力技で進めないと二進も三進もいかなくなる。
なにせ本当に拠点がないレベルなのだ。
これからの予定は拠点となる場所の確保と、そしてスイハたちと敵対している派閥の様子を見に行くことだな。
拠点がなきゃ勧誘に成功しても新メンバーは寝泊まり出来ないせいで『離反した派閥でその後も過ごす』っていう針のむしろか野宿の二択になる。
元の住処もあるだろうけどハンナベリーたちに訊ねた感じ、弱小な神はスイハの屋敷や別荘に住まわせてもらっているそうなので、もしそういう神が傘下に下ってくれた場合はそこかしこで起こる問題ということになるだろう。
これはちょっと頂けない。
スイハは眉間を押さえる。
「なんと豪胆な……さすが最高位といったところですか。わかりました、私も長期間膠着状態になる気配は感じ取っておりましたので」
「スイハ、それは……」
「派閥の拡大は私の夢ですが、今後起こりうる問題は望むものでは御座いません。出来たばかりの新派閥、私の派閥のライバルとしてここに認めましょう」
「証人になってくれるってことか!」
ありがとうな、と礼を伝えるとスイハは「致し方なくです!」と口角を下げた。
それでもどこか得意げに見えるのは最高位の神に褒められたせいだろうか。
「とりあえず拠点がないとのこと。今夜はここへ泊まっていってくださいませ」
「いいのか? このまま放り出されると思ってたが……」
「食事の神を放り出すなど畏れ多い! それにここは新勢力に対し、我々は得になる存在だと知らしめておくのも戦法の内でしょう?」
――つまり、早速人脈のパイプ作りということらしい。強かだ。
俺は笑って頷く。
「じゃあここに泊まってから明日拠点を探そうか!」
「我も心当たり、一つずつ当たる」
「おお、それはありがたいな。……というわけだ、気になる奴は今から考えておいてくれ」
そう笑みを向けると、神々の間からは先ほどと同じ声音で騒めきが起こった。
シロとコムギ(イラスト:縁代まと)
もちろん格式張ったものではなく、世界各国の料理を掻き集めた雰囲気なのは俺を初めて迎えた時と変わらない。この世界ではあまり地位による料理の隔たりがないみたいだ。
改めてそう感じながら、俺は甘くも酸味のあるナポリタンをフォークでどっさりと持ち上げて頬張る。
輪切りにされたソーセージもパプリカも玉ねぎもすべて同じ味に染まっていた。
うんうん、これこそナポリタンの醍醐味のひとつだ。こういう庶民的な味もさらりと出てくる宴は好みだな。
(……翻訳が効いてるのか神の特性なのか名称はそのまま聞こえるけど、地名由来の食べ物って現地の人にはどう聞こえてるんだろ)
前に気になってコムギに「この料理ってなんていうんだ?」とわかっていながら訊ねてみたことがある。
その時はハヤシライスで、案の定「ハヤシライスですよ?」という答えが返ってきた。まあ全部に翻訳が効いてるならこうなるよな……。
コゲも転生者についてはほとんど知らないらしく、遥か昔にそういった逸話を耳にしたことはあるが、直接会ったことはないとのことだった。
(まあ色々と気になる世界だけど――なんであれ結局は全部食べるんだし、細かいことはいいか! 胃に入れば一緒一緒!)
そう結論付けた俺はカレーまんに手を伸ばす。
隣ではコゲが口の周りを真っ赤にして、さっきまでの俺みたいにナポリタンを食べていた。コムギが笑いながらその口をハンカチで拭う。
コムギもコゲもスイハによりお色直しをされ、今はお揃いの群青色をしたドレスを身に纏っていた。コゲはAラインの少し可愛らしいデザインで、コムギはホルターネックタイプの可愛いというより少し大人っぽいデザインだ。
俺は俺で真っ白で上質な服に着替えさせられていた。
色んな料理を汁ひとつ飛ばさずに平らげる姿に何度か拍手が起こったが、少し気まずい。……気まずいものの、ほのぼのとした楽しい雰囲気だ。
――が、向かいの席からこちらに熱い視線を送ってくるスイハが居るのでリラックスしきれない。頼むからもう少し瞬きしてくれ。
「……スイハ、そろそろ俺の目的――」
「まあまあ今は楽しんでくださいませ! この贅沢なチーズたっぷりディープディッシュピザは如何です? 焼き立てですよ!」
「食べる。……あ、いや、だからな」
「おや、大変! お茶がもうありませんね、ここはこのスイハが! たっぷりおつぎしましょう! さぁさどうぞどうぞ!」
さっきから話を切り出そうとするたびこの調子だった。
スイハの宴は多数の神、つまりスイハ傘下の神が参加しており人目も耳も多い。俺のやりたいことにうってつけの場所なんだが、なかなかきっかけが掴めなかった。
閉口――していた口を大きく開いてディープディッシュピザにがぶりと噛み付いていると、コムギがスイハにおずおずと声をかける。
「夜の女神様。今度こそシロさんの話を聞いてくれませんか」
「おやおや? 食事の神は食事を優先してくださってますが?」
「でも言葉を被せて言わせないようにするのは駄目なことだと思います」
コムギは僅かに眉に力を込めた。
俺はそちらへ笑みを浮かべてフォークを置く。
「ありがとう、コムギ。……スイハ、俺は食べながらでも話は出来る。ちゃんと聞いてくれないか」
「それは食事の神としての言葉ですか?」
「そうだ」
「……ならば仕方ありませんね。恐れていたことですが、ここは受け入れるしかないでしょう」
なんで俺が話す前から恐れながら受け入れようとしてるんだ?
提案前から話の内容を予想していたんだろうか。
さすがこんな性格でも神は神なんだな……と感心しているとスイハが泣き真似をしながら言った。
「つまり食事の神、あなたは我々の対抗勢力側に付くのですね!」
「……言ってないけど前言撤回するしかないなこれ」
まあ半分くらいは間違ってないが、と前置きした上で俺はフロアに居る全員に聞こえるように声を張って言った。
「みんな! 食事の神として天界に赴いたのは伝えるべきことがあったからだ」
それぞれの役目を果たしていた神々の間にざわめきが起こる。
その中にはハンナベリーとパーシモンの姿もあった。緊張しているのかふたりで手を繋ぎ合っている。
「天界は今、俺たちのせいで派閥が二分している。中立を除けばな。俺は……人間のいる下界で暮らしてわかったことがあるんだ」
「わかったこと?」
不思議そうに首を傾げるスイハに俺は「当たり前のことなんだけどな」と前置きして言葉を継いだ。
「神々の存在は世界の管理人として重要だと思う。そして下界に与える影響も大きい。……だから派閥が二分してるなんていうこの状況が、どうしても良いものには思えないんだ」
「食事の神、では我々にあちらの勢力と手を組めと?」
「頭の意見が違うから分かれてるんだろ? そんな相手とすぐ仲良く出来るなんて思ってないさ」
そこで、と俺はみんなを見回す。
「食事の神、シロ及びコゲは天界の二分を良しとしない! 故に今は未来的に二つを纏めて抱き込むために――第三勢力を名乗らせてもらう!」
第三勢力!? とスイハも他の神々も席を立つ勢いで驚いた。
少しくらい予想してくれてても良かったんじゃないかと思うが、そんなに平和的な神に見えていたんだろうか。
俺はコムギたちが住む下界に悪影響がありそうなら、それに対して対策出来ることはすべてする。
それに下界はフードファイトの在り方を変えるための大切な時期だ。
だから不安要素は排除するぞ。全力で。
「コゲにもここに来る準備をしている間に言質を取った。協力してくれるそうだ」
「我、シロの案に乗る。どっちの派閥も好かない」
「し、食事の神! それはつまり私たちの派閥と敵対するということですか!? そんなこと、天界に更なる混乱を招きますよ!」
慌てた様子でスイハが身を乗り出し言った。
俺はその顔を見ながら言う。
「今でも混乱してるだろ。誰かが統一しなきゃ長引くに決まってる。それとも今から向こうの派閥と手を組んできてくれって言えば従うか?」
さっき言った通り、意見の異なる相手とすぐ仲良く出来るなんて思ってない。
それを前提にわざわざそう訊ねると、スイハは勢いを削がれた顔で下を向いた。
「それは……」
「無理なら俺が一気に纏める。元はと言えば俺たちが原因だしな。――それともフードファイトで結果を出すか? もちろん俺の目的と相反するから、無理強いはしないが……」
まだ食べ足りないんだ。
そう嘘ではない感情を込めて言うと、スイハは面食らった顔をしてから眉をハの字にした。
「私、見ての通り戦いには不向きなのでご遠慮します。本当は食事の神のフードファイトの誘いなら乗らねば失礼に当たりますが……」
「失礼とかそういうのはいいって。自分の意思で乗らないフードファイトは望む形じゃないしな。……よし、それならひとまず『第三勢力が出来た』っていう証人になってもらうぞ」
ここにいる全員に、と俺は会場に集まった神々を見る。
視線を向けられた神たちは再びざわざわと騒めいた。
箝口令は敷かない。むしろ広めて相手の勢力まで届くようにしてもらえれば話が早くなって助かるくらいだ。ちょっとズルいけど、これは俺の存在を利用した勧誘だからな。
「その上でウチに入りたいって奴がいたら訪ねてきてくれ。もちろん今後の結果を見てからでもいい。俺たちが天界で拠点にする場所もまだないしさ」
「くっ……まさか私の派閥内で大胆に勧誘するとは……」
すまん、利用させてもらった。
そう笑うとスイハは閉口してしまった。本当に悪いと思うが、ここはある程度力技で進めないと二進も三進もいかなくなる。
なにせ本当に拠点がないレベルなのだ。
これからの予定は拠点となる場所の確保と、そしてスイハたちと敵対している派閥の様子を見に行くことだな。
拠点がなきゃ勧誘に成功しても新メンバーは寝泊まり出来ないせいで『離反した派閥でその後も過ごす』っていう針のむしろか野宿の二択になる。
元の住処もあるだろうけどハンナベリーたちに訊ねた感じ、弱小な神はスイハの屋敷や別荘に住まわせてもらっているそうなので、もしそういう神が傘下に下ってくれた場合はそこかしこで起こる問題ということになるだろう。
これはちょっと頂けない。
スイハは眉間を押さえる。
「なんと豪胆な……さすが最高位といったところですか。わかりました、私も長期間膠着状態になる気配は感じ取っておりましたので」
「スイハ、それは……」
「派閥の拡大は私の夢ですが、今後起こりうる問題は望むものでは御座いません。出来たばかりの新派閥、私の派閥のライバルとしてここに認めましょう」
「証人になってくれるってことか!」
ありがとうな、と礼を伝えるとスイハは「致し方なくです!」と口角を下げた。
それでもどこか得意げに見えるのは最高位の神に褒められたせいだろうか。
「とりあえず拠点がないとのこと。今夜はここへ泊まっていってくださいませ」
「いいのか? このまま放り出されると思ってたが……」
「食事の神を放り出すなど畏れ多い! それにここは新勢力に対し、我々は得になる存在だと知らしめておくのも戦法の内でしょう?」
――つまり、早速人脈のパイプ作りということらしい。強かだ。
俺は笑って頷く。
「じゃあここに泊まってから明日拠点を探そうか!」
「我も心当たり、一つずつ当たる」
「おお、それはありがたいな。……というわけだ、気になる奴は今から考えておいてくれ」
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