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連載
俺だって素直にパーシヴァルの言うことを聞くんです
昨日の決闘から周囲の態度はだいぶ変わったけれど、状況的には変わらない。
相変わらず遠巻きにはされてはいるが、俺を蔑むような視線は感じなくなった。むしろ、怯えたような、伺うような眼差しを向けられている。
それから、リアムの席がポツンと空いている。どうやら欠席しているようだ。ちょっとやりすぎちゃったかもしれないが、俺は反省も後悔もしていない。かといってザマァ見ろと思っているわけではないので、いつも通りといえよう。
彼の取り巻きはすっかり大人しくなっていて、目を合わせようともしない。俺が勝ったらちょっかいを出すなって誓約だったしね。
それからもう一人。
「あんな凄い実力があるなら、最初からその魔法を見せていればよかったんだ……君は卑怯だよ」
隣の彼、ロニー・ブラウンはそう言った。(今更だけど、ようやく彼の名前を知ることができたのだ。なんでも男爵家の嫡男らしい。)
「はぁ……」
彼に対して俺が言えるのはこれだけだ。
それにしても、これは相当拗らせている。別に感謝して欲しくて彼のことを誓約に含めたわけじゃないから、彼からどう思われようと全く構わない。だけどさすがに卑怯は言い過ぎじゃなかろうか。そもそも、俺が魔法を披露する場は、昨日の魔法実技の授業くらいしかなかった。用もないのに凄い魔法を披露しまくっていたら、力を自慢する鼻持ちならない変な奴にしかならないだろう。
それにどこで本気を出すかっていうのは、戦略の一つでもある。最初から敵に手の内全てを見せるわけがない。とはいえ、学生のうちは正々堂々としたフェアな精神が尊ばれるんだろう。でも、今のところフェアだと思われる学生に、俺は出会っていないけどな!
「君がどう思うと構わないけど、初対面から相手を見下し侮辱するような奴らよりはずっとマシだと思ってるけどね」
俺がそういえばロニーは押し黙ってしまった。でもさ、これからはリアム一派に煩わされることはないだろうから、俺のことなんか気にせず、家のために学業に専念したらいい。
なんとも微妙な空気が漂う中、午前中の授業が終わったので急いで机を片付けていれば、不意にクラスがざわついた。
「サフィラス」
「パーシヴァル!」
教室の入り口にパーシヴァルが立っていた。もしかして、何かあったのかな?
クラスのみんなが注目しているので、俺は急いでパーシヴァルに駆け寄ると小声で尋ねる。
「どうしたの? 寮で待ち合わせじゃなかった?」
「迎えに来た。行こう」
そういうとパーシヴァルは、さりげなく俺の腰に手を添えて歩き出す。
「ん? ん?」
何これ? ちょっと普段の距離にしては近くない?
「サフィラスは俺の伴侶となるんだ。これくらいはあたりまえだから気にするな」
おっと、パーシヴァルは凄いな。俺の考えていることがわかるのか? これはうっかりしたことを考えられないぞ。
それにしても、周囲の視線が凄いな。これまで俺とパーシヴァルが一緒にいることがなかったし、不思議な組み合わせなんだろう。なにしろ同じ国から来た留学生なのに校内ではほとんど接触していなかったから、主にパーシヴァルのクラスの生徒の間では、パーシヴァルは俺を嫌っているとさえ囁かれていた。パーシヴァルもそれに関しては、特に否定も肯定もしなかった。この学院にきた初日から俺たちを引き離そうとしているようだし、あえて放置しておいたんだけどね。おかげで、ケレイブみたいなやつが近づいてきたり、リアムが絡んできたりしたんだけど。
何処までがこの国の意図かはわからないけど、なんとか魔法使いの俺を取り込もうとしているんだろうなってことはわかる。だけど、俺はただの十五歳の少年じゃない。中身は大人で冒険者だからねぇ……子供を丸め込むようにはいかないんだよ。
そんなことはともかく、今日こそはクレアーレのカフェテリアに行くんだ!
俺とパーシヴァルは人目のつかないところまで行くと、そのまま転移した。
「あれ? サフィラス?」
「やぁ、久しぶり」
ランチのトレイを受けとる為に並んでいれば、ライリーに声をかけられた。
「留学してたんじゃなかった?」
「そうだよ。だけど、ここのランチが恋しくなったから食べにきたんだ」
「……サフィラスの魔法は相変わらず規格外に便利だな」
ライリーが呆れたように笑う。そのうちに俺たちがいることに気がついた友人たちが集まってきたので、雑談に花を咲かせていれば、騒ぎを聞きつけたのかアウローラもやってきた。
「サフィラス様、パーシヴァル様、お久しぶりですわね」
「アウローラ嬢、それにリリアナ嬢」
彼女たちと会うのも久しぶりだ。あっちに行ってから、アウローラには近況報告として一回だけ手紙を書いた。あまり筆まめではない俺は、それっきりになっていたんだけど。
「お元気そうで何よりですわ。もしよろしければ、お昼をご一緒にいかがですか?」
ここのカフェは誰でも利用できるけれど、一角だけ王族や高位貴族のみが利用できるスペースになっている。広々として椅子もちょっと高級なのが置かれていて、衝立で仕切られているので静かに食事ができるのだ。
「うん、是非。実は聞きたいことがあったんだ」
俺とパーシヴァルはランチのプレートを受け取ると、アウローラと一緒に衝立で仕切られたスペースに向かった。
さすが王族も使う場所だけあって、テーブルは広いし花なんか飾られている。アウローラとリリアナが席につくと、給仕がサンドウィッチを運んできた。
彼女たちと俺たちのランチと並べると、その見た目の差が凄い。最近の俺はパーシヴァルほどではないけれど、だいぶ食べられるようになったからね!
「お二人ともお元気そうですわね。あちらの学園はいかがですか?」
隠すこともないので、昨日の決闘に至るまでの出来事を包み隠さず話せば、食事をするアウローラの手が完全に止まってしまった。しかも、綺麗な眉をわずかに寄せている。
「それは本当ですの?」
「ああ。昨日のうちにヴァンダーウォールへ風隼を飛ばした。おそらく明日にでもブルームフィールド公爵閣下の元へ鳥が行くと思う」
「へ?」
いや、いや! 一体いつの間に!? 決闘の後、パーシヴァルはずっと俺と一緒にいた気がするんだけど……? それに何処から風隼を飛ばしたんだ?
思わずパーシヴァルをまじまじと見つめていたら、どうした? とばかりに首を傾げられた。顔が良いのはもう十分わかっているけど、何気ない仕草すらも決まっているんだから、ほんとどうなっているんだパーシヴァル!
「それはそうとさ、アウローラ嬢。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
パーシヴァルの良い男ぶりも気になるけれど、俺には他にも気になっていることがある。
「なんでしょう?」
「実はさ、昨日ケルサスでウェリタスらしい人物を見かけたんだけど、オルドリッジ伯爵家って今どうなってるのかな?」
「ウェリタス様を……?」
アウローラは少し考えるような仕草を見せてから口を開く。
「当主でいらしたオルドリッジ伯爵は魔法師団相談役を解任され、謹慎中ですわ。その上で、現在の伯爵家は、王家預かりになっております。救国の魔法使いの名はやはり重いですから、そう簡単にどうにかできるものではありませんので……それから、ウェリタス様も学院を退学され、王都のお屋敷におられるはずなのですが……」
それはいわゆる軟禁というやつだな。だけど、ケルサスで見たのは間違いなくウェリタスだ。ファガーソン侯爵の失踪もある。これは転移ができる魔法使いが間違いなく絡んでるだろう。
「サフィラス様のお話、念の為に父に伝えておきますわ」
「うん。……なんかこうなってくると、あの騒ぎにはあの国も関わってる線が濃厚だな」
「……サフィラス様、一度こちらに戻って来られては?」
アウローラの綺麗なアメジストの瞳には不安が揺れている。わかるよ。あの国には奴隷制度もあるし、王族は揃って野心家って噂もある。隣国なのに得体が知れないもんな。
「大丈夫。引き際は心得てる。危なくなったら、こうやってすぐに戻ってくるよ」
「ですが……」
「いざとなれば、俺がサフィラスを抱えてでもあの国を出る。なので、しばらくは様子を見てほしい」
「パーシヴァル……」
昨日あんなことがあったばかりだし、パーシヴァルも帰国した方がいいって言うかと思ったけど。まさか俺の味方をしてくれるなんて!
「無理に戻ってきて、隠れてあちらに行かれる方が困る。よほどの事がなければ俺も止めるつもりはないが、黙って行動することだけはしないでくれ。俺の知らないところでサフィラスに何かあったら、俺は自分を許せなくなる」
「うっ……」
俺の信用がすっかり地に落ちている。
確かに前世の記憶があるせいで、俺はついつい一人で走りがちだ。かつての仲間たちも、俺と似たような性格だったからそんなものだと思っていたし。だけど、魔法だって万能じゃない。特に、俺にはうっかりの呪いがあるようだし。何より、俺を大事に思ってくれているパーシヴァルの気持ちの上に胡座をかくつもりはないからな。
「大丈夫、そんなことは絶対にしない」
「うふふ……サフィラス様もようやくパーシヴァル様のお気持ちを慮れるようになりましたのね」
アウローラが綻ぶように笑う。素敵な笑顔だけど、その言い方だと今まで俺がパーシヴァルの気持ちを蔑ろにしていたみたいじゃないか。
……いや、うん。していたかもしれない。ごめんな、パーシヴァル。
相変わらず遠巻きにはされてはいるが、俺を蔑むような視線は感じなくなった。むしろ、怯えたような、伺うような眼差しを向けられている。
それから、リアムの席がポツンと空いている。どうやら欠席しているようだ。ちょっとやりすぎちゃったかもしれないが、俺は反省も後悔もしていない。かといってザマァ見ろと思っているわけではないので、いつも通りといえよう。
彼の取り巻きはすっかり大人しくなっていて、目を合わせようともしない。俺が勝ったらちょっかいを出すなって誓約だったしね。
それからもう一人。
「あんな凄い実力があるなら、最初からその魔法を見せていればよかったんだ……君は卑怯だよ」
隣の彼、ロニー・ブラウンはそう言った。(今更だけど、ようやく彼の名前を知ることができたのだ。なんでも男爵家の嫡男らしい。)
「はぁ……」
彼に対して俺が言えるのはこれだけだ。
それにしても、これは相当拗らせている。別に感謝して欲しくて彼のことを誓約に含めたわけじゃないから、彼からどう思われようと全く構わない。だけどさすがに卑怯は言い過ぎじゃなかろうか。そもそも、俺が魔法を披露する場は、昨日の魔法実技の授業くらいしかなかった。用もないのに凄い魔法を披露しまくっていたら、力を自慢する鼻持ちならない変な奴にしかならないだろう。
それにどこで本気を出すかっていうのは、戦略の一つでもある。最初から敵に手の内全てを見せるわけがない。とはいえ、学生のうちは正々堂々としたフェアな精神が尊ばれるんだろう。でも、今のところフェアだと思われる学生に、俺は出会っていないけどな!
「君がどう思うと構わないけど、初対面から相手を見下し侮辱するような奴らよりはずっとマシだと思ってるけどね」
俺がそういえばロニーは押し黙ってしまった。でもさ、これからはリアム一派に煩わされることはないだろうから、俺のことなんか気にせず、家のために学業に専念したらいい。
なんとも微妙な空気が漂う中、午前中の授業が終わったので急いで机を片付けていれば、不意にクラスがざわついた。
「サフィラス」
「パーシヴァル!」
教室の入り口にパーシヴァルが立っていた。もしかして、何かあったのかな?
クラスのみんなが注目しているので、俺は急いでパーシヴァルに駆け寄ると小声で尋ねる。
「どうしたの? 寮で待ち合わせじゃなかった?」
「迎えに来た。行こう」
そういうとパーシヴァルは、さりげなく俺の腰に手を添えて歩き出す。
「ん? ん?」
何これ? ちょっと普段の距離にしては近くない?
「サフィラスは俺の伴侶となるんだ。これくらいはあたりまえだから気にするな」
おっと、パーシヴァルは凄いな。俺の考えていることがわかるのか? これはうっかりしたことを考えられないぞ。
それにしても、周囲の視線が凄いな。これまで俺とパーシヴァルが一緒にいることがなかったし、不思議な組み合わせなんだろう。なにしろ同じ国から来た留学生なのに校内ではほとんど接触していなかったから、主にパーシヴァルのクラスの生徒の間では、パーシヴァルは俺を嫌っているとさえ囁かれていた。パーシヴァルもそれに関しては、特に否定も肯定もしなかった。この学院にきた初日から俺たちを引き離そうとしているようだし、あえて放置しておいたんだけどね。おかげで、ケレイブみたいなやつが近づいてきたり、リアムが絡んできたりしたんだけど。
何処までがこの国の意図かはわからないけど、なんとか魔法使いの俺を取り込もうとしているんだろうなってことはわかる。だけど、俺はただの十五歳の少年じゃない。中身は大人で冒険者だからねぇ……子供を丸め込むようにはいかないんだよ。
そんなことはともかく、今日こそはクレアーレのカフェテリアに行くんだ!
俺とパーシヴァルは人目のつかないところまで行くと、そのまま転移した。
「あれ? サフィラス?」
「やぁ、久しぶり」
ランチのトレイを受けとる為に並んでいれば、ライリーに声をかけられた。
「留学してたんじゃなかった?」
「そうだよ。だけど、ここのランチが恋しくなったから食べにきたんだ」
「……サフィラスの魔法は相変わらず規格外に便利だな」
ライリーが呆れたように笑う。そのうちに俺たちがいることに気がついた友人たちが集まってきたので、雑談に花を咲かせていれば、騒ぎを聞きつけたのかアウローラもやってきた。
「サフィラス様、パーシヴァル様、お久しぶりですわね」
「アウローラ嬢、それにリリアナ嬢」
彼女たちと会うのも久しぶりだ。あっちに行ってから、アウローラには近況報告として一回だけ手紙を書いた。あまり筆まめではない俺は、それっきりになっていたんだけど。
「お元気そうで何よりですわ。もしよろしければ、お昼をご一緒にいかがですか?」
ここのカフェは誰でも利用できるけれど、一角だけ王族や高位貴族のみが利用できるスペースになっている。広々として椅子もちょっと高級なのが置かれていて、衝立で仕切られているので静かに食事ができるのだ。
「うん、是非。実は聞きたいことがあったんだ」
俺とパーシヴァルはランチのプレートを受け取ると、アウローラと一緒に衝立で仕切られたスペースに向かった。
さすが王族も使う場所だけあって、テーブルは広いし花なんか飾られている。アウローラとリリアナが席につくと、給仕がサンドウィッチを運んできた。
彼女たちと俺たちのランチと並べると、その見た目の差が凄い。最近の俺はパーシヴァルほどではないけれど、だいぶ食べられるようになったからね!
「お二人ともお元気そうですわね。あちらの学園はいかがですか?」
隠すこともないので、昨日の決闘に至るまでの出来事を包み隠さず話せば、食事をするアウローラの手が完全に止まってしまった。しかも、綺麗な眉をわずかに寄せている。
「それは本当ですの?」
「ああ。昨日のうちにヴァンダーウォールへ風隼を飛ばした。おそらく明日にでもブルームフィールド公爵閣下の元へ鳥が行くと思う」
「へ?」
いや、いや! 一体いつの間に!? 決闘の後、パーシヴァルはずっと俺と一緒にいた気がするんだけど……? それに何処から風隼を飛ばしたんだ?
思わずパーシヴァルをまじまじと見つめていたら、どうした? とばかりに首を傾げられた。顔が良いのはもう十分わかっているけど、何気ない仕草すらも決まっているんだから、ほんとどうなっているんだパーシヴァル!
「それはそうとさ、アウローラ嬢。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
パーシヴァルの良い男ぶりも気になるけれど、俺には他にも気になっていることがある。
「なんでしょう?」
「実はさ、昨日ケルサスでウェリタスらしい人物を見かけたんだけど、オルドリッジ伯爵家って今どうなってるのかな?」
「ウェリタス様を……?」
アウローラは少し考えるような仕草を見せてから口を開く。
「当主でいらしたオルドリッジ伯爵は魔法師団相談役を解任され、謹慎中ですわ。その上で、現在の伯爵家は、王家預かりになっております。救国の魔法使いの名はやはり重いですから、そう簡単にどうにかできるものではありませんので……それから、ウェリタス様も学院を退学され、王都のお屋敷におられるはずなのですが……」
それはいわゆる軟禁というやつだな。だけど、ケルサスで見たのは間違いなくウェリタスだ。ファガーソン侯爵の失踪もある。これは転移ができる魔法使いが間違いなく絡んでるだろう。
「サフィラス様のお話、念の為に父に伝えておきますわ」
「うん。……なんかこうなってくると、あの騒ぎにはあの国も関わってる線が濃厚だな」
「……サフィラス様、一度こちらに戻って来られては?」
アウローラの綺麗なアメジストの瞳には不安が揺れている。わかるよ。あの国には奴隷制度もあるし、王族は揃って野心家って噂もある。隣国なのに得体が知れないもんな。
「大丈夫。引き際は心得てる。危なくなったら、こうやってすぐに戻ってくるよ」
「ですが……」
「いざとなれば、俺がサフィラスを抱えてでもあの国を出る。なので、しばらくは様子を見てほしい」
「パーシヴァル……」
昨日あんなことがあったばかりだし、パーシヴァルも帰国した方がいいって言うかと思ったけど。まさか俺の味方をしてくれるなんて!
「無理に戻ってきて、隠れてあちらに行かれる方が困る。よほどの事がなければ俺も止めるつもりはないが、黙って行動することだけはしないでくれ。俺の知らないところでサフィラスに何かあったら、俺は自分を許せなくなる」
「うっ……」
俺の信用がすっかり地に落ちている。
確かに前世の記憶があるせいで、俺はついつい一人で走りがちだ。かつての仲間たちも、俺と似たような性格だったからそんなものだと思っていたし。だけど、魔法だって万能じゃない。特に、俺にはうっかりの呪いがあるようだし。何より、俺を大事に思ってくれているパーシヴァルの気持ちの上に胡座をかくつもりはないからな。
「大丈夫、そんなことは絶対にしない」
「うふふ……サフィラス様もようやくパーシヴァル様のお気持ちを慮れるようになりましたのね」
アウローラが綻ぶように笑う。素敵な笑顔だけど、その言い方だと今まで俺がパーシヴァルの気持ちを蔑ろにしていたみたいじゃないか。
……いや、うん。していたかもしれない。ごめんな、パーシヴァル。
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