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12.街へ行こう
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ルナちゃんも一緒に来てくれることになったけど、僕たちにはお金がない。
旅を続けていくのにもお金は必要だし、お金をもらうためにはどうしたらいいんだろう?
やっぱりお手伝いをして、お金をもらわなくっちゃいけないのかな。
「そうだな。旅をするために冒険者登録をするのがいいかもしれないな」
「冒険者?」
「何よそれ。ラグ、あなた適当なことを言ってる訳じゃないわよね?」
「ふふ。私を誰だと思っている? 人々が話している内容に耳を傾けた結果だ。何年も生きていれば自然と人間の暮らしのことは耳に入ってくるものだ」
森の中を歩きながら、ラグお姉さんの話の続きを聞く。
冒険者って聞いたことあるような気はするけど、村で困っているときに助けてくれる人だったかな。
村長さんがギルドってところにお願いしたけど、お願いした人がなかなか来ないって言ってた気がする。
「この森を抜けていくと、ノイオゾの街が見えてくるはずだ。街にはギルドというのがあってな。そこで登録をすると冒険者として認められる」
「冒険者……なんかカッコイイです」
「騙されてない? 大丈夫かしら」
「ピピ!」
ルナちゃんは、ラグお姉さんの言うことが怪しいと思っているみたい。
でも、ラグお姉さんは間違いないって言ってるから大丈夫だと思う。
今は行くところもないから、まずは街に行ってみることになった。
+++
歩き続けてどれくらい経ったか分からないけど、森が終わって暫く歩いた先に漸く街が見えてきた。
「わぁ……あれが街か」
「建物が見えてきた。フィロ、大丈夫か?」
ラグお姉さんが僕を心配して、一旦立ち止まってくれた。
ずっと歩いていたから、足が疲れてきちゃったな。
でも、僕だけ疲れただなんて言ったらだめだ。
頑張らなくっちゃ!
「うん。だけどみんなもお休みしたいよね。でも……街で休めるところなんて……」
「はぁ……仕方ないわね。とりあえずギルドってところに行けばいいんでしょ? そこで冒険者ってヤツになってちゃちゃっと稼ぎましょ」
「そうだな。ギルドはきっと大きな建物なはずだからすぐに見つかるはずだ。簡単にできる仕事を引き受けてお金を手に入れよう」
ポイも羽ばたきながら僕たちの周りを飛んで応援してくれてるみたいだ。
僕の肩に止まったポイを撫でて、僕も頷く。
「ポイ、あんたは大人しくしてなさいよ? 赤い鳥って珍しいから、静かにしてないと人間に食べられちゃうんだから」
「ピピッ!」
「ルナ、ポイを脅かすな。だが、私も赤い鳥は珍しいと思っていた。目を付けられないようにしておいた方がいいな。街へ入る前にフィロのポケットの中に隠れておくのがよさそうだ」
確かにポイと同じ鳥さんは僕も見たことないかもしれない。
食べられちゃうことはないだろうけど、ポイは怖がりだしきっと僕のポケットの中の方が安全だ。
ポイにおいでというと、ポイも大人しく僕の胸ポケットの中へと飛び込んできた。
旅を続けていくのにもお金は必要だし、お金をもらうためにはどうしたらいいんだろう?
やっぱりお手伝いをして、お金をもらわなくっちゃいけないのかな。
「そうだな。旅をするために冒険者登録をするのがいいかもしれないな」
「冒険者?」
「何よそれ。ラグ、あなた適当なことを言ってる訳じゃないわよね?」
「ふふ。私を誰だと思っている? 人々が話している内容に耳を傾けた結果だ。何年も生きていれば自然と人間の暮らしのことは耳に入ってくるものだ」
森の中を歩きながら、ラグお姉さんの話の続きを聞く。
冒険者って聞いたことあるような気はするけど、村で困っているときに助けてくれる人だったかな。
村長さんがギルドってところにお願いしたけど、お願いした人がなかなか来ないって言ってた気がする。
「この森を抜けていくと、ノイオゾの街が見えてくるはずだ。街にはギルドというのがあってな。そこで登録をすると冒険者として認められる」
「冒険者……なんかカッコイイです」
「騙されてない? 大丈夫かしら」
「ピピ!」
ルナちゃんは、ラグお姉さんの言うことが怪しいと思っているみたい。
でも、ラグお姉さんは間違いないって言ってるから大丈夫だと思う。
今は行くところもないから、まずは街に行ってみることになった。
+++
歩き続けてどれくらい経ったか分からないけど、森が終わって暫く歩いた先に漸く街が見えてきた。
「わぁ……あれが街か」
「建物が見えてきた。フィロ、大丈夫か?」
ラグお姉さんが僕を心配して、一旦立ち止まってくれた。
ずっと歩いていたから、足が疲れてきちゃったな。
でも、僕だけ疲れただなんて言ったらだめだ。
頑張らなくっちゃ!
「うん。だけどみんなもお休みしたいよね。でも……街で休めるところなんて……」
「はぁ……仕方ないわね。とりあえずギルドってところに行けばいいんでしょ? そこで冒険者ってヤツになってちゃちゃっと稼ぎましょ」
「そうだな。ギルドはきっと大きな建物なはずだからすぐに見つかるはずだ。簡単にできる仕事を引き受けてお金を手に入れよう」
ポイも羽ばたきながら僕たちの周りを飛んで応援してくれてるみたいだ。
僕の肩に止まったポイを撫でて、僕も頷く。
「ポイ、あんたは大人しくしてなさいよ? 赤い鳥って珍しいから、静かにしてないと人間に食べられちゃうんだから」
「ピピッ!」
「ルナ、ポイを脅かすな。だが、私も赤い鳥は珍しいと思っていた。目を付けられないようにしておいた方がいいな。街へ入る前にフィロのポケットの中に隠れておくのがよさそうだ」
確かにポイと同じ鳥さんは僕も見たことないかもしれない。
食べられちゃうことはないだろうけど、ポイは怖がりだしきっと僕のポケットの中の方が安全だ。
ポイにおいでというと、ポイも大人しく僕の胸ポケットの中へと飛び込んできた。
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