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第六章 我が道を行く魔塔主と献身的に支える弟子(と騎士二人)
158.可愛いモンは可愛い
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「あのなぁ。レイはこのままがいいんだよ。ゴツゴツしたヤツを抱いてもしょうがねぇだろうが。男とか女とか関係なく、レイを抱きたい」
「……そう、ですか」
目を開いていた俺に気づき、漸く目が合う。
間近で見てると、ホント瞳も綺麗で吸い込まれそうなんだよな。
どこもかしこも造形が整っているヤツっているんだよなぁと、改めて思う。
俺が見つめすぎたせいか、気恥ずかしくなったらしいレイヴンが顔を逸してしまった。
「もしかして、照れてるのか? 別に普通のことを言っただけだろうが」
「別に照れてません! その、髪の毛をおろしているのが珍しかったので、きれ……気持ち悪いなって思っただけです」
「誰が気持ち悪い、だ。誰が。お貴族様っぽいっちゃそうだけどよ。カッコイイに決まってんだろうが」
「自分で言わなきゃいいのに……」
レイヴンはチラと視線だけ流して俺を見遣り、フッと呆れた息を吐く。
「お前だって自分の見目を自慢してくるじゃねぇか」
「それはワザと言ってるだけです。でも、テオと比べたら……ねぇ?」
「確かに女の子みたいで可愛いもんなァ? 俺の前でアンアン言うのも可愛いし?」
「誰がアンアン言ってるって!? そういうこと、他の人の前で言ったら本気でおこ……」
向き直って文句を言おうとするレイヴンの頬を両手で包んで顔を固定する。
こんなに惚れ込んでやってんのになぁ?
ツンツンしてるのも可愛いが、俺に優しくしてくれたらもっと可愛いのにな。
綺麗で可愛いモノを見ていると毒気が抜かれる。
自然と目元も和らぐってもんだ。
文句の続きでも言おうとしていたレイヴンが静かになる。
困り顔はいつもだが、それだって愛おしいもんだ。
「ほらな? やっぱり可愛いじゃねぇか」
「……可愛い、可愛い、連発されても。嬉しくないですから……」
「仕方ねぇだろ。俺にとっちゃ可愛いんだからよ。だから、もうちょっと優しくしてくれって。な?」
「それは……テオ次第、だし。俺も優しくしたいと思ってるのに、テオがいつも適当すぎるから……」
レイヴンが言い淀むと、額に口付けてからニッと笑いかける。
「まぁ、ツンツンしてるとこも気に入ってるからいいけどよ。じゃあ、レイちゃんの髪の毛も洗ってやろうか?」
「いや、テオに洗われるのは色々と問題あるって分かりましたから。ちょっと待っててくださいね」
俺に待てをすると、レイヴンはまたソープを泡立てて今度は自分の髪の毛を泡立てていく。
待っているのも暇だし仕方なくレイヴンを余すことなく、全身を舐めるようにじっくりと視姦する。
触りたいのを一時でも我慢している俺は大人だよな。
「……凄く居心地悪いんですけど……そんなに見られても困るというか……」
「待てって言ったのはレイちゃんだしー? んー。その両腕をあげている角度もイイし、脇がまたイイな。で、腰のくびれからの尻がまたちょうどいい曲線で……」
「あぁぁ~~……発言が気持ち悪い!」
「ホント我儘な姫だよなァ? 文句ばっかだし。俺の心が狭かったら傷ついてるところだ」
「傷つくような心は持ち合わせてないじゃないですか。もう、喋るのも禁止にしますよ?」
俺の相手を適当にしながら、何とか髪の毛を洗い終えたレイヴンは今度こそのぼせる前に風呂からあがろうとする。
グイグイと俺を外に押しやり、タオルを取ってこいと命令して、後から続いて外に出てきた。
「……そう、ですか」
目を開いていた俺に気づき、漸く目が合う。
間近で見てると、ホント瞳も綺麗で吸い込まれそうなんだよな。
どこもかしこも造形が整っているヤツっているんだよなぁと、改めて思う。
俺が見つめすぎたせいか、気恥ずかしくなったらしいレイヴンが顔を逸してしまった。
「もしかして、照れてるのか? 別に普通のことを言っただけだろうが」
「別に照れてません! その、髪の毛をおろしているのが珍しかったので、きれ……気持ち悪いなって思っただけです」
「誰が気持ち悪い、だ。誰が。お貴族様っぽいっちゃそうだけどよ。カッコイイに決まってんだろうが」
「自分で言わなきゃいいのに……」
レイヴンはチラと視線だけ流して俺を見遣り、フッと呆れた息を吐く。
「お前だって自分の見目を自慢してくるじゃねぇか」
「それはワザと言ってるだけです。でも、テオと比べたら……ねぇ?」
「確かに女の子みたいで可愛いもんなァ? 俺の前でアンアン言うのも可愛いし?」
「誰がアンアン言ってるって!? そういうこと、他の人の前で言ったら本気でおこ……」
向き直って文句を言おうとするレイヴンの頬を両手で包んで顔を固定する。
こんなに惚れ込んでやってんのになぁ?
ツンツンしてるのも可愛いが、俺に優しくしてくれたらもっと可愛いのにな。
綺麗で可愛いモノを見ていると毒気が抜かれる。
自然と目元も和らぐってもんだ。
文句の続きでも言おうとしていたレイヴンが静かになる。
困り顔はいつもだが、それだって愛おしいもんだ。
「ほらな? やっぱり可愛いじゃねぇか」
「……可愛い、可愛い、連発されても。嬉しくないですから……」
「仕方ねぇだろ。俺にとっちゃ可愛いんだからよ。だから、もうちょっと優しくしてくれって。な?」
「それは……テオ次第、だし。俺も優しくしたいと思ってるのに、テオがいつも適当すぎるから……」
レイヴンが言い淀むと、額に口付けてからニッと笑いかける。
「まぁ、ツンツンしてるとこも気に入ってるからいいけどよ。じゃあ、レイちゃんの髪の毛も洗ってやろうか?」
「いや、テオに洗われるのは色々と問題あるって分かりましたから。ちょっと待っててくださいね」
俺に待てをすると、レイヴンはまたソープを泡立てて今度は自分の髪の毛を泡立てていく。
待っているのも暇だし仕方なくレイヴンを余すことなく、全身を舐めるようにじっくりと視姦する。
触りたいのを一時でも我慢している俺は大人だよな。
「……凄く居心地悪いんですけど……そんなに見られても困るというか……」
「待てって言ったのはレイちゃんだしー? んー。その両腕をあげている角度もイイし、脇がまたイイな。で、腰のくびれからの尻がまたちょうどいい曲線で……」
「あぁぁ~~……発言が気持ち悪い!」
「ホント我儘な姫だよなァ? 文句ばっかだし。俺の心が狭かったら傷ついてるところだ」
「傷つくような心は持ち合わせてないじゃないですか。もう、喋るのも禁止にしますよ?」
俺の相手を適当にしながら、何とか髪の毛を洗い終えたレイヴンは今度こそのぼせる前に風呂からあがろうとする。
グイグイと俺を外に押しやり、タオルを取ってこいと命令して、後から続いて外に出てきた。
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