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第十章 たまには真面目な魔塔主といつも真面目な弟子
265.抱っこする師匠と文句を言う弟子※
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俺が言い放った言葉のせいか、レイヴンは快楽に流された顔から、サッと普段のツンツン顔に戻る。
グッタリしながら俺の肩に額を乗せて、最悪、と一言呟いて動かなくなった。
よしよしと左手で頭を撫でてやっても、顔をあげようとしない。
「何だよ、ご不満か?」
「別に。好き放題されてるの……俺、ですし」
「だよなぁ?」
「……後で、絶対に……てやる」
レイヴンは不穏な言葉を言い放つ。
やっぱり体勢がご不満だったかぁ? まあまあ、怒ってるかもしれねぇなこりゃ。
たまにはベッドの上以外でやるのも刺激的でイイんだがなァ。
俺の思いは伝わらねぇみたいだな。
「おおこわ。弟子にやられる師匠とか、大衆小説でありそうなネタじゃねぇか」
「ふざけてると本気で首を掻っ切りますからね。もう、俺、テオの玩具じゃないのに……」
いつか本当にやられそうで、怖いんだよなぁ。
本気で怒らない程度に可愛がらねぇと。
寝首をかかれるとか、レイヴンだったら構わねぇがまだ死ぬわけにはいかねぇからな。
愉しみたいことが山ほどあるってのによ。
宥めるように額に唇を落としてから、レイヴンを抱きかかえたまま小部屋から出る。
俺に身体を預けたままのレイヴンを前抱きにしたまま、シャワールームへとずんずんと歩いていく。
「ちょ、ぁ……も、揺れる…っ」
「もう少し我慢しろって。レイのナカは居心地いいよなぁ」
「いちいち、言わなくて、いいっ!」
運ぶ間も、文句を言い続ける元気はあるんだよな。
扉を開けてシャワールームの中に入り、レイヴンのナカに入れっぱなしだった自身を抜いて、一旦床へと下す。
こぽりとナカから白濁が流れ出てきて、床を汚した。
気づいたレイヴンが、ふいっと顔を逸らす。
はぁ、と、ため息を吐き出して、ぺたんと座ったままへばって動かない。
俺を見上げて無言のままじっと睨む顔は怒っているというか、恥ずかしがってるみたいだな。
へらっと笑いながら、残っていた上着を取り去って裸にする。
コックを捻って温度を調整してから、レイヴンの身体へと当てて身体を流していく。
「……はぁ…何でこんなに体力ないんだろ……特にこういう、体力」
「疲れてるのは俺のはずなんだけどなァ?」
「……変態で化け物だから、仕方ないのでは」
「口だけは相変わらずだよな。まぁ、いちゃもんつけてくるレイちゃんも嫌いじゃねぇけど」
こういうって、俺とエロいことする体力のことか?
確かにすぐへばってる気はするが、単純に感じすぎるからだろうな。
わざわざ口にするから、ケラケラ笑っちまった。
レイヴンは相変わらずムッとした表情で睨んでくるが、長く息を吐き出すと諦め顔で苦笑する。
恥ずかしがって怒るくせに、結局されるのが嫌じゃないっていうことなんだよな。
別に感じるのなんて普通なんだから、もっとアンアン言っても構わねぇんだが。
これをまんま言ったら、しばらくヤらせてもらえなくなりそうだから黙っておくか。
グッタリしながら俺の肩に額を乗せて、最悪、と一言呟いて動かなくなった。
よしよしと左手で頭を撫でてやっても、顔をあげようとしない。
「何だよ、ご不満か?」
「別に。好き放題されてるの……俺、ですし」
「だよなぁ?」
「……後で、絶対に……てやる」
レイヴンは不穏な言葉を言い放つ。
やっぱり体勢がご不満だったかぁ? まあまあ、怒ってるかもしれねぇなこりゃ。
たまにはベッドの上以外でやるのも刺激的でイイんだがなァ。
俺の思いは伝わらねぇみたいだな。
「おおこわ。弟子にやられる師匠とか、大衆小説でありそうなネタじゃねぇか」
「ふざけてると本気で首を掻っ切りますからね。もう、俺、テオの玩具じゃないのに……」
いつか本当にやられそうで、怖いんだよなぁ。
本気で怒らない程度に可愛がらねぇと。
寝首をかかれるとか、レイヴンだったら構わねぇがまだ死ぬわけにはいかねぇからな。
愉しみたいことが山ほどあるってのによ。
宥めるように額に唇を落としてから、レイヴンを抱きかかえたまま小部屋から出る。
俺に身体を預けたままのレイヴンを前抱きにしたまま、シャワールームへとずんずんと歩いていく。
「ちょ、ぁ……も、揺れる…っ」
「もう少し我慢しろって。レイのナカは居心地いいよなぁ」
「いちいち、言わなくて、いいっ!」
運ぶ間も、文句を言い続ける元気はあるんだよな。
扉を開けてシャワールームの中に入り、レイヴンのナカに入れっぱなしだった自身を抜いて、一旦床へと下す。
こぽりとナカから白濁が流れ出てきて、床を汚した。
気づいたレイヴンが、ふいっと顔を逸らす。
はぁ、と、ため息を吐き出して、ぺたんと座ったままへばって動かない。
俺を見上げて無言のままじっと睨む顔は怒っているというか、恥ずかしがってるみたいだな。
へらっと笑いながら、残っていた上着を取り去って裸にする。
コックを捻って温度を調整してから、レイヴンの身体へと当てて身体を流していく。
「……はぁ…何でこんなに体力ないんだろ……特にこういう、体力」
「疲れてるのは俺のはずなんだけどなァ?」
「……変態で化け物だから、仕方ないのでは」
「口だけは相変わらずだよな。まぁ、いちゃもんつけてくるレイちゃんも嫌いじゃねぇけど」
こういうって、俺とエロいことする体力のことか?
確かにすぐへばってる気はするが、単純に感じすぎるからだろうな。
わざわざ口にするから、ケラケラ笑っちまった。
レイヴンは相変わらずムッとした表情で睨んでくるが、長く息を吐き出すと諦め顔で苦笑する。
恥ずかしがって怒るくせに、結局されるのが嫌じゃないっていうことなんだよな。
別に感じるのなんて普通なんだから、もっとアンアン言っても構わねぇんだが。
これをまんま言ったら、しばらくヤらせてもらえなくなりそうだから黙っておくか。
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