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-12月17日- フラミンゴのピピとルー
しおりを挟む次の日、太陽が昇る前にルーは目を覚ましました。
ルーは孤島の草をむしゃむしゃと食べ、朝と共に泳ごうと決めていました。
太陽が世界におはようを言うと海がきらきら輝き始めます。
さあ、行くぞ!と海に足をつけた時、一匹のピンク色の長い首を持った鳥が飛んできました。
「おっはよー、おっはよー!あら、見ない顔だわ。どこの子かしら。おはよう、大きな子!」
「おはようございます。貴方は誰?」
「あなたも誰?私はフラミンゴのピピよ」
「ピピさん!僕はトナカイのルー!よろしくね!」
「いい挨拶だわ、いい子だわ。よろしくしてあげるわ。
ところでどうしてここにいるの?ここは私の休憩場所よ」
「ハロー島から雪島に帰りたくて旅をしてる途中なんだ。
漁師さんと鮫さんにここまで送って貰って、今から泳ぐところさ」
「どうして雪島に帰るの?」
「一年に一度の特別な仕事があるんだ。」
「あら、そうなの?せっかく知り合えたのに寂しいわ。
ねえ、このまま二人で遊びに行きましょうよ!
南国が好きなら、もっとワイルドでセクシーな場所を知ってるわよ。
仕事なんて気にしなくていいじゃない!」
フラミンゴのピピは大きな羽を広げながらトナカイを通せんぼしました。
「駄目だよ。それは仕事だけど仕事じゃない。
僕の一年に一度の特別なお祭りなんだ!」
断られると思っていなかったフラミンゴのピピは急に切ない声で泣きだしました。
「私より大事だっていうのね!皆私を置いてけぼりにしてひどいわ!」
悲しそうに涙を流して泣くピピを見てルーは慌ててしまいました。
角で器用にピピの羽を整えてあげます。
「どうしたの?悲しくさせちゃった?」
ルーのぬくもりを感じたピピは安心して涙を止めました。
「昔は渡り鳥として群れで移動していたのよ。あの頃は楽しかったわ。
皆でワイワイ喋って、飛んで、感動を分かち合うの。
でも一羽、また一羽とパートナーを見つけて群れを出てったわ。
最後に残ったのは私。売れ残りの嫌われ者よ。」
ピピはそういうとまた悲しくなってしまって泣き始めました。
ルーは泣いているピピを背中に乗せ言いました。
「じゃあ、僕の群れにおいでよ!きっと仲良くなれるよ!」
ルーがにこにこと笑ってピピに言いました。
ピピはその提案に大いに喜びました。
「まあ!なんて素敵なお誘いなの!喜んでついていくわ!」
嬉しくなったピピはヤシの木の周りをぐるぐる周って、またルーの背中に着地しました。
「じゃあ、出発ー!」
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