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-12月22日- 老犬ロックとルー
しおりを挟む次の日、ノックがご飯の為に海に潜るというのでお別れすることになりました。
二匹はまた会うことを約束しました。
ルーがまた大きな海を泳いでいると、後ろに老犬がいるのが見えました。
老犬はルーを見つけるとスピードを上げてルーに近づいてきました。
「お前は誰だ、迷子か?」
「僕はルー、迷子じゃないよ、雪島に帰るんだ。」
「そうか、わしはロック爺さんだ。雪島は反対方向だぞ。」
「なんだって??!」
ルーは驚いて目をまん丸に見開きました。
「やっぱり迷子だな。
ここらへんは海流が入り乱れて迷子になる奴が多いんじゃ。
別れ潮まで連れて行ってあげよう。ついてきなさい。」
ロックはそういうと太陽に向かって進み始めました。
ルーは涙をぐっと我慢してロックについていきました。
ロックはぶつぶつと独り言なのか、話しかけているのか微妙な声をあげています。
「これだから若いもんは目が離せん。
自分の力量も知らないで適当に進んじまう。」
「うん、ロック爺さんに見つけてもらって良かったよ、有難う。」
「わしが若い頃は島一つ超えるのも大変だったさ。
今の若者は先人の苦労を知らんね。」
二匹は水かきをしながら広く美しい海を泳いでいます。
「うん、知らないから教えて貰えて嬉しいよ!」
「知った様な口をきくのう。
私が若い頃は生意気を言うとすぐに拳が飛んできたさ。」
「そうなの?怖い時代だね。
ロック爺さんは今どうやって過ごしているの?」
「…、毎日変わりなく平和でいい時代を過ごしているよ。
少し退屈なくらいだがね。
時々お前さんみたいな迷子に会って刺激を貰うんだ。」
ロック爺さんが口をへの字にする頃、別れ潮が見えました。
「この海流に乗れば雪島に着く筈だ。
もう迷子になるんじゃないぞ。」
「ありがとう!」
ロックは違う潮に乗って違う海を見に行きました。
ルーが恐る恐る海流にのると、一気に大きな体が持っていかれ、波乗り状態になりました。
「わー、凄い凄い!これなら一気に雪島につくぞ!」
ルーは海流に乗って進み続けます。
夕方になると雲行きが怪しくなってきました。
一粒雨に気づくと、また一粒、一粒とすぐさま土砂降りになりました。
ルーは荒れる海に慌てて泳ぐスピードを上げ、遠くに見える崖にある洞窟まで泳ぎきると疲れ果てて眠ってしまいました。
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