交わる時が奏でる旋律

Sara

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第一章~シルナーレス王立魔法学院~

第五話 貴族と平民

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生徒会長の家に泊まらせてもらって、
なんとか夜を越すことができた。

「よく眠れたか?」

「はい!お陰様で!本当にありがとうございました!」

「……」

会長は照れてる様子だった。

「確か名前はセナだったよな?」

「覚えてくれたんですね!確かジーク先輩!」

「どこで俺の名を......そういうことか、あいつから聞いたんだな」

「はい」

「まぁとにかく、今日は入学式だ。張り切って行ってこい」

「はい!」

「また何か困ったら生徒会を訪ねるといい」

「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」

そう私は言い残し、会長に見送られながら、
入学式の会場である、学院に向かったのだった。



入学式すごく眠かったなぁ。昨日のジークさん、やっぱり
学院の生徒会長だったんだ。
それにしても、なんで制服が黒と白と青の2つあるんだろう。

「てめぇ、なにしやがる!」

私は怒声が聞こえた方向へ向かった。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

「謝れば何でも許されるとでも思ってのか?」

「……」

「何黙ってやがんだよ!ゴミ女!」

「でも、あなたがぶつかってきたんじゃ…」

「あぁん?お前平民の癖に貴族に逆らうってか?」

「そんなつもりじゃ…」

「言い訳はいらねぇ。お前らこいつを殴り倒してやれ!」

「やめてぇ、助けて!」

周りにはたくさんの生徒がいた。しかし、誰もイジメを見て
止めに入らなかった。

「私が止めに入らなくちゃ」

「あなた!何この子をいじめてるの!」

「あぁん?お前もホワイトか。ブルーがブラックに
口出しするんじゃねぇよ!」

「ブルーとか、ブラックとかなんのこと?
そんなの関係ないわ!イジメはだめよ!」

「チッ、気に食わねぇ。お前みたいなやつはいつか
あの方が黙ってやしねぇからな。行こうぜ、お前ら」

そう言い残し、イジメっ子たちは去っていった。

「大丈夫?怪我は無い?」

「……」

「とりあえず立ち上がろっか?名前は何?」

「リ、リーナです」

「リーナちゃんね、さっきはなんであんなことになったの?」

「それはブラックの方々にぶつかってしまったからです
元はと言えば、あっちが私にぶつかってきたのですが」

「ブラックって何?」

「えっ?ほんとに知らないんですか?
ブラックとは伯爵以上の地位を持ついわゆる上級貴族の
家柄の方々の事で、ホワイトは男爵以上の地位を持つ
下級貴族の家柄の方々の事で、ブルーは私たち平民のことです」

「この色は身分を表していたのね」

「はい、なのでホワイト、ブラックの方々には気をつけた方が
いいと思います」

「ありがとう、教えてくれて。私の名前はセナ。よろしくね!」

「私のことはリーナちゃんではなく、リーナと呼んでください」

「分かった、リーナ!明日また教室で会おうね!」



私はその後直接寮へ戻った。
今度はちゃんと部屋が用意されてて、安心した。

それにしても、この学院にはあんな身分制度があるなんて。
確か、クラス分けもブラック2クラス、ホワイト2クラス、
ブルー1クラスだったな。だからといって、いじめていい
理由にはならないけどね。

《コンコンコン》

私の部屋のドアを叩く音がした。

「はい!ちょっと待ってください!」

「どなたでしょうか?」

そう言いながら、扉を開けるとジーク会長が立っていた。

「ジーク会長!」

「こんばんは、セナさん」

「どうされたんですか」

「どえされたもこうもありませんよ、
今日ブラックとブルーのこじり合いを見事解決したとか」

「はい、いじめがあったので、止めに入りました」

「君は怖いもの知らずですね。ブラックに喧嘩を売るなんて。
まぁとにかく、あなたが無事で良かったです」

「でも、どうしたんですか?こんな夜に」

「いえ、君が心配になりましてね。
ブルーがブラックを追っ払った例なんて
今までにありませんでしたから」

「私は平気ですよ~」

「元気そうでなによりです。では私はこれで」

会長はそういい、私の部屋を後にした。

明日は初めての授業か~楽しみだな!



私は明日気づくことになる、私の力に。
私にこんな能力があったなんて、思いもしなかった……
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