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美人局狩り
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「ん?ああ、暇と言うか。」
牧野さくら以来の若い女性。というか、自分とタメというか、下手すれば年下…。
さくらのような美人ではないが、小鳥のような可愛らしさがあった。
これでもかと見せつけてくる生足、そこそこの胸。
「なんか視線キモい。
でもいいよーホ別4で。」
その言葉の意味するところを、高志はなんとか理解はしていた。
そして持ち合わせはまだ十分。
どうする。
正直、今日の闘いによる血の滾りが、妙にねじれてそちらの欲求に火をつけている感はある。
頭が正直茹だってるな、そう思いつつも、結局少女の提案に乗ってしまった高志。
割と小綺麗な作りのラブホテルに入る。
当然高志は初めてで右も左も…。
そしてなんとも言えぬ罪悪感。
さくらや白石七瀬に顔向け出来ない。
そんな思い。
別に操を立てる義理などないのだが。
一方少女の方は、あっ、ここがいいー。一泊でも安いしー。
と無邪気に自動フロントのパネルを、明らかに初めてではない手つきで操作する。
日常なんだな…彼女にはこれが。
それを道義的に咎められる立場じゃないよなぁ…
あれやこれや思い悩んでいた高志であったが、部屋の奥に入った瞬間、瑞々しい肢体を躍動させて少女が抱きつきキスをくれた瞬間、タガがはずれてしまった。
2時間後…
「あっ、ここのホテル、途中外出もOKなんだってー
ねーなんか食べに行こう。」
高志が忘れないうちに、と「料金」を渡した直後、アヤナ…そう名乗ってくれた…はそう言った。
おっ、そうだな。
もう20時近いし、実際腹減ったしな。
高志も賛同し、エレベーターに乗る。
そして建物を出た直後、5名の若い男性に、瞬く間に囲まれる。
勿論相応に凶悪なオーラ。
なるほどねぇ…。
「なんだ、今回珍しくおっさんじゃねーのか」
「ケッ、お坊ちゃんの筆おろしかー!?ぎゃはは、火遊びしちゃったねー!」
「こいつはむしれそうだな。オウ、ソコの裏に行くぞ。」
高志は言われるがままにした。
路地裏に入る。
180センチ近くある舌ピアス男が、ナイフを取り出す。
「テメー未成年4万ぽっちで買えると思った?
大体犯罪だぞ。」
まーおっしゃる通り。
今現在は両肩を抑えられている。
「40万だ。通報されたくなきゃ親呼んでこい。」
「う、うん、わ、わかりました。ちょ、ちょっと電話させて…」
「おい。」
両脇の二人が肩を離し、高志はポケットに手を突っ込むフリをして…
右中段後ろ廻し!
左裏拳!
「ずがごああっ!!?」
左右の二人が同時に崩れ落ちる。
「テメエ!!」
後方の二人がバットと鉄パイプを振り上げる。
迫真神崎流、鍾馗二連!!
連続の高速前蹴り!共に肋骨を砕かれこれまた昏倒。
ぶっつけで、対複数用に考えた技だが、うまくいった。
!!?
後方からのナイフ男の一撃は読んでいたが、このスピードは予想外。間髪でかわしたが…
「空手かなんかか?どっちにしろ俺のナイフには勝てねー!!」
へえ。
それなりに高度な対武器術。
これも経験だな。
実は複数敵を倒すタイムトライアルが今回の課題だったのだが、気が変わった。
正面から相対する。
次の薙ぎ払う一撃!寸前で見切る…と、途中で軌道を変え、突きに。
廻し受けで流す。
「いいねえ、今の、そう言うのもっとちょうだい。」
「ナメてんのかテメー!!」
いかに速く、変幻自在な攻撃であっても。
関節の角度、目線、足捌き。
おおよそそれで読めるレベルには来れた。
なにしろ東郷先生の規格外の攻撃で、散々身体に叩きこまれたから…
しかし先生の言われる、「力の流れそのものが見える」領域にはまだまだだな。
しかし、今日はここまでの進化で良しとしよう。
1分程いなし抜いた後…
「はい、おつかれさん!」
右上段廻し。
脳を揺らされたところに念の為正拳中段を鳩尾に入れる。
人形のように倒れ伏すナイフ男。
まあ、イレギュラーではあったが、なんとか排除しつつ、自身の進化に繋げられ…
「すごーい!格ゲー見たい!高志ってこんな強いんだー!」
アヤナが駆け寄り、手を握って来た。
おいおい。
一連の事柄の片棒担いでおいて、それが無かったかのような態度。
天然と言うかなんと言うか…。
しかし、こちらから無理に家庭その他の事情は聞かずとも、帰る家がない事は分かる。
ここで放り出すのも…。
それに今、警察と接点を持つわけにもいかない。
「取り敢えず、メシ食うか?」
うんっ、と無邪気にアヤナは頷く。
牧野さくら以来の若い女性。というか、自分とタメというか、下手すれば年下…。
さくらのような美人ではないが、小鳥のような可愛らしさがあった。
これでもかと見せつけてくる生足、そこそこの胸。
「なんか視線キモい。
でもいいよーホ別4で。」
その言葉の意味するところを、高志はなんとか理解はしていた。
そして持ち合わせはまだ十分。
どうする。
正直、今日の闘いによる血の滾りが、妙にねじれてそちらの欲求に火をつけている感はある。
頭が正直茹だってるな、そう思いつつも、結局少女の提案に乗ってしまった高志。
割と小綺麗な作りのラブホテルに入る。
当然高志は初めてで右も左も…。
そしてなんとも言えぬ罪悪感。
さくらや白石七瀬に顔向け出来ない。
そんな思い。
別に操を立てる義理などないのだが。
一方少女の方は、あっ、ここがいいー。一泊でも安いしー。
と無邪気に自動フロントのパネルを、明らかに初めてではない手つきで操作する。
日常なんだな…彼女にはこれが。
それを道義的に咎められる立場じゃないよなぁ…
あれやこれや思い悩んでいた高志であったが、部屋の奥に入った瞬間、瑞々しい肢体を躍動させて少女が抱きつきキスをくれた瞬間、タガがはずれてしまった。
2時間後…
「あっ、ここのホテル、途中外出もOKなんだってー
ねーなんか食べに行こう。」
高志が忘れないうちに、と「料金」を渡した直後、アヤナ…そう名乗ってくれた…はそう言った。
おっ、そうだな。
もう20時近いし、実際腹減ったしな。
高志も賛同し、エレベーターに乗る。
そして建物を出た直後、5名の若い男性に、瞬く間に囲まれる。
勿論相応に凶悪なオーラ。
なるほどねぇ…。
「なんだ、今回珍しくおっさんじゃねーのか」
「ケッ、お坊ちゃんの筆おろしかー!?ぎゃはは、火遊びしちゃったねー!」
「こいつはむしれそうだな。オウ、ソコの裏に行くぞ。」
高志は言われるがままにした。
路地裏に入る。
180センチ近くある舌ピアス男が、ナイフを取り出す。
「テメー未成年4万ぽっちで買えると思った?
大体犯罪だぞ。」
まーおっしゃる通り。
今現在は両肩を抑えられている。
「40万だ。通報されたくなきゃ親呼んでこい。」
「う、うん、わ、わかりました。ちょ、ちょっと電話させて…」
「おい。」
両脇の二人が肩を離し、高志はポケットに手を突っ込むフリをして…
右中段後ろ廻し!
左裏拳!
「ずがごああっ!!?」
左右の二人が同時に崩れ落ちる。
「テメエ!!」
後方の二人がバットと鉄パイプを振り上げる。
迫真神崎流、鍾馗二連!!
連続の高速前蹴り!共に肋骨を砕かれこれまた昏倒。
ぶっつけで、対複数用に考えた技だが、うまくいった。
!!?
後方からのナイフ男の一撃は読んでいたが、このスピードは予想外。間髪でかわしたが…
「空手かなんかか?どっちにしろ俺のナイフには勝てねー!!」
へえ。
それなりに高度な対武器術。
これも経験だな。
実は複数敵を倒すタイムトライアルが今回の課題だったのだが、気が変わった。
正面から相対する。
次の薙ぎ払う一撃!寸前で見切る…と、途中で軌道を変え、突きに。
廻し受けで流す。
「いいねえ、今の、そう言うのもっとちょうだい。」
「ナメてんのかテメー!!」
いかに速く、変幻自在な攻撃であっても。
関節の角度、目線、足捌き。
おおよそそれで読めるレベルには来れた。
なにしろ東郷先生の規格外の攻撃で、散々身体に叩きこまれたから…
しかし先生の言われる、「力の流れそのものが見える」領域にはまだまだだな。
しかし、今日はここまでの進化で良しとしよう。
1分程いなし抜いた後…
「はい、おつかれさん!」
右上段廻し。
脳を揺らされたところに念の為正拳中段を鳩尾に入れる。
人形のように倒れ伏すナイフ男。
まあ、イレギュラーではあったが、なんとか排除しつつ、自身の進化に繋げられ…
「すごーい!格ゲー見たい!高志ってこんな強いんだー!」
アヤナが駆け寄り、手を握って来た。
おいおい。
一連の事柄の片棒担いでおいて、それが無かったかのような態度。
天然と言うかなんと言うか…。
しかし、こちらから無理に家庭その他の事情は聞かずとも、帰る家がない事は分かる。
ここで放り出すのも…。
それに今、警察と接点を持つわけにもいかない。
「取り敢えず、メシ食うか?」
うんっ、と無邪気にアヤナは頷く。
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