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第四章 怪奇!化け猫談義
怪猫の家族
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(真白様のご家族は、今で言ゃ兼業農家だな。
父親の旦那様は、腕のいい鋏職人だったのさ。
剪定鋏、理容鋏、裁縫鋏に工作鋏、鋏なら何でも造れたな。ご立派な方だった。
先祖代々とかいうんじゃねえ。
旦那様が若い頃、ご自分で外に修行に出られて、技術を身に付けて来られたんだ。
だから、家から出たことのねえ、お坊ちゃん連中とは違って、人間的にも自立しておられてたなぁ。
何?佑夏も、お坊ちゃんには魅力を感じないみたいだ?
そうか。もし親戚だったのなら、そういう血筋なのかもな。
旦那様は、有名な鋏の産地なら、自分一人で何処までも丁稚奉公に行ってたよ。
新潟に、堺に、高知。他にもな。
現代、海外留学を繰り返すより、大変だったんじゃねぇか?
親が金出してくれる訳じゃねえ、移動費も給料何か月分。
言葉だって地域で全然違えば、標準語が覚えられる、テレビやネットみてえな便利なものは無かったからな。
米はどちらかと言えば、赤字に近かったが、旦那様は「食料は大事だ」と言って作り続けてたさ。
まだ、国民学校の中等部に通われてた真白様も、毎朝、日の出より早く起きて手伝われていたんだ。
米は備蓄しておいて、不作の年には仲間の農家や、勤め人、今でいうサラリーマン世帯に無料で配られたりもした。
ご家族みんな、お優しい人だったんだ。
戦前は当たり前だった地主のやり方、知ってるか?
小作人を家畜小屋に住ませて、給料も払わず働かせ、自分達は働きもせず、城のようなデカい豪勢な家に住む、というやつだ。
旦那様は、そのやり方をひどく嫌っておられた。
だから、人も雇わず、働き手は奥様と真白様と、ご自分の三人だけ。
鋏も百貨店に卸したりせず、自分の家で店頭販売だけ。
背伸びしないで、身の丈にあった経営をされてたっけな。
小さい、こじんまりしたお屋敷は、奥様と真白様がいつも綺麗に掃除して、清潔に保ってたよ。
猫の毛も全然、残さなかった。好きなだけ入ってよかったのによ。)
父親の旦那様は、腕のいい鋏職人だったのさ。
剪定鋏、理容鋏、裁縫鋏に工作鋏、鋏なら何でも造れたな。ご立派な方だった。
先祖代々とかいうんじゃねえ。
旦那様が若い頃、ご自分で外に修行に出られて、技術を身に付けて来られたんだ。
だから、家から出たことのねえ、お坊ちゃん連中とは違って、人間的にも自立しておられてたなぁ。
何?佑夏も、お坊ちゃんには魅力を感じないみたいだ?
そうか。もし親戚だったのなら、そういう血筋なのかもな。
旦那様は、有名な鋏の産地なら、自分一人で何処までも丁稚奉公に行ってたよ。
新潟に、堺に、高知。他にもな。
現代、海外留学を繰り返すより、大変だったんじゃねぇか?
親が金出してくれる訳じゃねえ、移動費も給料何か月分。
言葉だって地域で全然違えば、標準語が覚えられる、テレビやネットみてえな便利なものは無かったからな。
米はどちらかと言えば、赤字に近かったが、旦那様は「食料は大事だ」と言って作り続けてたさ。
まだ、国民学校の中等部に通われてた真白様も、毎朝、日の出より早く起きて手伝われていたんだ。
米は備蓄しておいて、不作の年には仲間の農家や、勤め人、今でいうサラリーマン世帯に無料で配られたりもした。
ご家族みんな、お優しい人だったんだ。
戦前は当たり前だった地主のやり方、知ってるか?
小作人を家畜小屋に住ませて、給料も払わず働かせ、自分達は働きもせず、城のようなデカい豪勢な家に住む、というやつだ。
旦那様は、そのやり方をひどく嫌っておられた。
だから、人も雇わず、働き手は奥様と真白様と、ご自分の三人だけ。
鋏も百貨店に卸したりせず、自分の家で店頭販売だけ。
背伸びしないで、身の丈にあった経営をされてたっけな。
小さい、こじんまりしたお屋敷は、奥様と真白様がいつも綺麗に掃除して、清潔に保ってたよ。
猫の毛も全然、残さなかった。好きなだけ入ってよかったのによ。)
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