半径1メートルだけの最強。

さよなきどり

文字の大きさ
3 / 129
第一節 〜始まりの街〜

003 もう一つの私は

しおりを挟む
途中の◆から可愛い女子? の視点での一人称に変わります。
主人公に抱えられて逃げる女子は転生者です。彼女は何を思うのか。
ご笑覧いただければ幸いです。
※注
黒い◆が人物の視点の変更の印です。
白い◇は場面展開、間が空いた印です。
―――――――――
  逃げる。
 『フワ金さん』、ごめん、後は任せた。


 踏み出す右足に全力を掛ける。
 瞬間、鋭い今までとは違う決定的な痛みが走る。駄目だ、止まるな。ここを逃せば。逃す訳には行かない。構わず大地を踏み込む。全体重をかけ、重力を全身で反発させる。その時、何かを圧し潰すような鈍い音が小さく響き、僕の身体が傾く。駄目だ、耐えろ。まだだ、まだ行ける。重力を感じろ、反発させろ。

 瞬間、僕は飛んだ。縮地とは全く別の力で。正に『トランプの兵隊』の頭上を大きく、予想以上に、想定外に高く飛び越えて。
 ちょっと飛び過ぎなんですけど~!

〈∮ 検索及び検証考察結果を報告。
 第一基門・並列亜次元領域在中の“自個保有特異魔系技能ユニーク・スキル”である“万有間構成力グラヴィテイション制御魔技法・フィネス・初級【微増幅及び斥力付加】”が開放されました。尚、高速思考付与型編纂ブレインズ疑似脳が、“同軸多重高速思考オールパーパス攻究編纂型疑似脳・ブレインズ”に移行。
 と結論 ∮〉

 ナニそれ、って、落ちる。見ると僕の右足は脛の部分で変な方向に曲がり肉を破り骨が飛び出していた。おまけに血がピューって、もうね、血塗れ。どうすんだよコレ。普通に痛いです。

〈∮ 及び検証考察結果を報告。
 無事な左足で地を蹴って再度に“万有間構成力グラヴィテイション制御魔技法・フィネス・初級”を使用して下さい。
 と結論 ∮〉

 そんな。この高度と速度で地面を蹴り上げたら確実に逝くって。って、もう地面。仕方ないの~、仕方がないんですか~! 僕は左足を伸ばす。足にありえない衝撃。やけに軽くクシュッと。見ません。瞬間、魔法陣の瞬きが、そして再度飛ぶ。より速く高く。おお! しゅ、しゅごい。って、チラッと見た左足は今にも捥げそうにブランブランしてましゅ。

 そのまま目的の路地に飛び込む。やった。だけれども、軌道がずれてる。このままだと通路真ん中より右寄りの壁面に斜めに激突する。曲がれ!

〈∮ 検索及び検証考察結果を報告。
 曲がれません。“万有間構成力グラヴィテイション制御魔技法・フィネス・初級【微増幅及び斥力付加】”では空中でのコントロールは利きません。
 質量体に対して万有引力の重力相互の理から逸脱させ、反発の上、追次に加速させていくだけです。体の一部を対象物に当てて下さい。その際に角度を調整すれば行きたい方向に軌道修正は可能です。何事も経験です。トライ&エラーの精神です。そこで一つ警告を、当魔法は物理衝撃を無効化するものでは有りません。
 と結論 ∮〉

 オマエ、普通にヒデーな。
 僕は腕の中の彼女を庇うように深く抱え込み、覚悟を決めて、ごめん、嘘、覚悟なんて全くこれっぽっちもない。強制的に仕方なく肩から壁面にぶち当たる。

 肩から変な音がした。自分の身体からは絶対聞きたくないような音。痛いっスー!

 アッ、すいません。ソコどいてください。おっと。ゴメンナサイ。
 しゃがみ込んだイイとこ風の年若い奥様と抱きしめた娘さんの頭の上をぶつからずに通過。
 次いで、頭部が涼やかなおっさんの脇を掠める。
 ちょっと待って、今のおっさん、服着た熊じゃん。それも頭薄くて且つおっさんだとハッキリわかるクマって。ナニ?

「ねぇ、聴いて、私あんな厨二病的な言葉なんて、普段は云わないのよ、ホントよ。コッチの世界ではアレが生呪文で普通スタンダードなの。私も元々の呪文が日本語であんな恥ずかしいモノだなんて知らなかったし、思っても見なかったわ。
 ……でもね、私は違うけど、厨二病を全否定するのはよくないと思うのよ。私はもちろんソッチ系はゼンゼン興味ないんだけど、ああいう言い方はちょっと傷つくっていうか、折れるっていうか。人の嗜好は色々だから、どうなのかと。
 ううん、私は違うのよ。そんなんじゃないんだけど。やっぱりね、そう思わない? ねえ聞いるの?」

 えっと、今大事なのソレ? 今自分、壁にガシガシぶち当たりながらのピンボール状態で、人様の間を掠めて無理クリで逃げてるんですけど。それなりに痛いし、その度に傷だらけになって行くんですけど。

 あんたも大概にヒデーな。可愛いけど。

 そのように、見た目はちょっとアレだけど、米国の蜘蛛な男や例の壁内の調査兵団のように華麗に(?)壁面横断ガンガシ移動でその場を離脱する事には成功した僕と、謎の令嬢ゲロ姫様。


    ◆

 私は誰なんだろう。

【いくそたび君がしじまにまけぬらむものな言ひそと言はぬ頼みに
 のたまひも捨ててよかし 玉だすき苦し とのたまふ】

 源氏物語だっけな。昔は好きだったな……。
 好きならスキきって、嫌いならキライってはっきり言えばいいじゃない。なーんて、言えないよね。
 イライラするな、私に対して。
 何時どうなるか分らないのに、……私のように。


 私は……。

 私はフレゥール=プランタニエーナ・ジュイシイゲ・フィン・ヴレゥ。

 キノギス王国五大貴族がひとつ、ヴレゥ侯爵家。その第二息女十六歳。
 次期神聖乙女、謂う所の聖女候補だ。且つ勇者候補でもある。
 まあ勇者候補はお伽噺の憧れからの自称。お母様からは窘められているがお父様は笑って許してくれている。聖女候補はお爺様が可愛い孫娘の箔付けにお金にモノを言わせた。聖女にはならない。あくまで準聖女止まり。ホントにそんなモンになっちゃって寺暮らしなんて嫌だし。

 そんな訳で、私は何処どこにでも居るおしゃまで我儘高慢ちきな、美しき侯爵令嬢。

 もう一つの私は月鍬遊葉那、だったモノ。

 何処どこにでもいるたぶん十六歳女子。たぶんって言うのは最後の記憶が高校二年の夏、コンビニの前で同級生の男の子に突き飛ばされたトコで止まっているから。
 コンクリート製車止めの角が目の前に迫っていたのが最後だから間違いないと思う。
 謂う所の転生者モノね。抑揚のない声で言ってやる。
 むねあつ~。

 月鍬つきくわ遊葉那ゆはなだった記憶はついさっき蘇った。

 ハム君を見つけて思わず呼び掛けていたその時、私は遊葉那だった。だって……。

 そういえば最後の夏、コンビニ前で突き飛ばされた時も眼で追ってたな。ハム君は背がひょろっと高くて、ちょっと猫背で、怠そうに歩いてて、手にしたアイスキャンディーを落としちゃって、途方に暮れて呆けた顔してた。ふふっ。可愛いい。

 私が彼を呼んだ。此処ここに。呼んでしまった。全てを捩じ切る事が当たり前な無慈悲で過酷なこの世界に。
 全てを捨てさせた。今までの生活。両親。友人。大切なもの。彼の抱いていただろう夢さえも。彼の承諾もなく強行強制的に、唐突に。

 私の従者として。

おほみたる誰か』の私。
はふりたる従者』のハム君

『僕は子供の頃に確かに誰かに……ハムって呼ばれていた。でも君じゃない。君は誰? 僕は君を知らない』

 全てを思い出し、私は胃の物を全て吐き出し、気を失った。

 ゴメンナサイ。


 そこは狭間。

『そう、狭間だよ。上も無いし下もない。右も左も内側も外側もない。黒くもないし白くもない、何処どこ何処どこの狭間かもわからない唯の狭間』

 と、もう一人の私が言った。それがフレゥール=プランタニエーナ・ジュイシイゲ・フィン・ヴレゥなのか月鍬遊葉那なのかはわからないが、確かにもう一人の私だった。の所為か、もう一人の私が言ったことが真実だと、もう一人の私は否応なく理解した。其の傲慢さも、其の酷薄さも、其の優しさも、其の卑屈も、其の慈悲も慈愛も。それはどうしようもなく私自身だった。

『ごめんなさい。混乱させてるわよね。でもショウガナイのよ。私は貴女で貴女は私だから。残念よね。すごくわかるわ。まるで虫になったよう。失敗ね。虫は昔から嫌いだったのよね……まあいいわ、話しを手っ取り早く進めましょ。先ずは自己紹介からね。
 はじめまして。
 人は私の事を全能の神とか創造主とか、酷いのは邪神とか悪魔とか、ただ単に悪意って謂うわ。可哀相でしょ。でも違うの。私は唯のプレーヤー。ゲームを楽しむプレイヤーなの。そして貴女は一個のピース
 私の望みはプレイヤーである私の駒として私を楽しませること。簡単でしょ?』

 もう一人の私が言ったれは真実だと、もう一人の私にはわかった、其の傲慢さも、其の酷薄さも、其の優しさも、其の卑屈も、其の慈悲も慈愛も。それはどうしようもなく私自身だったから。
 だからどうしようもなく憎んだ。

『でも、独りじゃ寂しいから私には下僕をつけることにしましょう。誰でもいいのよ。私を慈しみ、守ってくれる。誰か適当なの、いる?』

 そして私は彼の名を思い願ってしまう。

『まあ! まあ、まあ、素敵ね! 彼を選ぶなんて。残酷ね。
 私はもっとマッチョで使い勝手のいい、使い潰してもいい様な無難な者を選ぶと思っていたのだけれど。いいわよ。私がそう選ぶのなら。素敵よ。さすが私だわ。
 ああ、彼はれから今まで築き上げて来た全てのものを失い、それでも傷つき這いずり回りながらも私だけに尽くし、れだけの為に生きていくのね。ああぁ。ぞくぞくする程素敵』

 ちがう! ダメ、やめて違うチガウ駄目ヤメテだめチガウ!

 ちがう! ダメ、やめて違うチガウ駄目ヤメテだめチガウ!
 
 ちがう! ダメ、やめて違うチガウ駄目ヤメテだめチガウわ!

『違わないわ。それにもう決めてしまったもの。だって、もう一人の私なら判ってしまったでしょ? その望みは本当に心の底から、クソみたいな私が望んだもの。の傲慢さ、其の酷薄さ、其の優しさ、其の卑屈も、其の慈悲も慈愛も。それはどうしようもなく私自身でしょ。私の楽しみは貴女の楽しみ。違わなくて?』

 だからどうしようもなく憎んだ。

 だからせめてお願い、彼の……彼の記憶から、
 私を消して。

 
 もう一人の私は薄く、それでいて満足そうに美しく微笑んだ。


 細く入り組んだ路地のそのまた奥まった、塵が散乱したエアポケットの様な空間。太陽の細い光が斜めに差し込む妙に明るい其処そこで、薄汚れた壁に寄り掛り気怠く座る傷だらけの彼。いつも見せてくれていた生意気そうな微笑みで私を見つめながら、言った。

『君は誰?
 ……何故なぜに僕は君を守ろうとするんだろう』


 私は…… 醜い末摘花。


    ◇

 身体が痛いなあ。動かないな。

 って、よく死んでないな僕。スペック低いくせに耐久性だけは有るのかな。それも何んか嫌だな。そこはかとない生粋気質なブラック臭がする。そして往来の皆さんの誰ともぶつかることもなく、轢き逃げゲス野郎にならずに済んでホント良かった。

 狭い路地から、より狭い路地へと、果ては細く入り組んだ迷路を滅茶苦茶に辿り、最早自分が何処どこにいのるか、元居た場所へ戻ることは到底不可能となった迷路の最深部、どん詰まりのぽっかり空いた街の隙間に僕らは辿り着いていた。分厚い埃が覆い、塵芥ゴミが散乱し、高い塀と壁に囲まれ酷い終末感に心身が冷える。

 早く動いて逃げなくちゃと思うけど、身体が痛い、で、最初に戻りループ。

 薄汚れた壁に寄り掛り、月光の残滓に似た銀髪と、ちょっと吊り気味の透明な銀瞳をした知らない女の子を抱えている。
 太陽の細い光が斜めに差し込み僕ら二人を浮かび上がらせている。

 妙に明るく、暖かい。あぁヤバイ、意識が朦朧としてきた。
 銀の瞳が僕をじっと見つめている。
 その銀に淡く藍色が挿す。

 僕もその藍銀の瞳を見つめる。
 ああ、髪も同じ銀に淡く藍色がさしている。
 綺麗だな。と、ただ思う。

 っと、朦朧とした頭でうつらうつらしていると、全てを覚醒させるに至る事案が唐突に打ち上がり、僕は眼を見開く。
 そう、僕の自我存在理由 レゾンデートルが文字通りその自我を示し始めたのだ。まっ裸な僕の股間に彼女の太ももの付け根が。まあ恐ろしい、擦れている。

 はぅ。動かないで。お願い。自我が、ワガママ自我が……流石に『全てを下半身中心で考える青春スッパバカ』とはいえ、全身傷だらけ血塗れな今の状態でよくそんな余剰な血液を廻せるものだと自らが誇らしい。はぅ。動かないで。

 本格的にヤバイかもしれない。それにしてもこの女の子、誰だろう。僕の事をハムって呼んでた。日本語を喋ってたな。
 痛すぎる日本語でショボい魔法を撃ってた。魔法だったよなアレ。魔法、ホントにあるのな。ソレニシテモ綺麗な瞳だな。蒼でも碧でもない、深く淡い藍が挿す銀瞳。そしてちょっと吊り目。不思議と僕はその瞳を懐かしいと感じる。温かくなる。何故なぜ

 ねぇ、唇の周りが自ゲロでカピカピだよ。拭いてあげようか。あれ、手が動かない。ごめんね。ねえ、君は…

「君は誰…」

「私は…」我に返ったように咄嗟に視線を逸らし口籠る彼女。
 その後は聞こえなかった。
 

「はぅ、ごめん、動かないでくれるかな、色々と、ヤバいみたい」
 もうね、これ以上余計な場所に血液廻したら、本気で貧血で天昇しそう。あくまでもで、だけれども。

 ハッとした様に再び僕に藍銀瞳を向け「血……怪我してるよね」何を思ったか慌てて腰の裏に廻っていたポシェットから何かを取り出そうと体を捻り手を伸ばす。それまで僕の腿に跨っていた格好だったが、不安定な元々のその姿勢が決定的にバランスを崩し、倒れそうになる彼女。
 慌てて正面に向きなろうと右の掌に触れるモノを咄嗟に掴んで体制を立て直す。ぎゅっと掴んで。ほんとギュッと。

 わお、モーレツ。キュッと痛かったけど、良かったな我が愚息よ。トモニイコウ。我が生涯に一片の悔い無し。あ、マジで血が足りない。

 貧血ダウンを免れたのは彼女の強烈なリバーへの左フックのおかげだった。頬へのビンタじゃないのね。下から抉ってた。腹へのパンチは意識を刈り取らない。ただ悶絶するだけby段平。
 頼んでないよね。君が勝手にギュッとしたんだよね。そうですか。それでも悪いのは僕ですか。ナルホド。理不尽、そして天昇。色んな意味で。でもなんでまだ握ってるのかな? イイですけど。ゴチソウサマですけど。



―――――――――
お読み頂き、誠にありがとうございます。
よろしければ次話もお楽しみ頂ければ幸いです。

毎日更新しています。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

事務仕事しかできない無能?いいえ、空間支配スキルです。~勇者パーティの事務員として整理整頓していたら、いつの間にか銅像が立っていました~

水月
恋愛
「在庫整理しかできない無能は不要だ」 第一王子から、晩餐会の場で婚約破棄と国外追放を告げられた公爵令嬢ユズハ。 彼女のギフト【在庫整理】は、荷物の整理しかできないハズレスキルだと蔑まれていた。 だが、彼女は知っていた。 その真価は、指定空間内のあらゆる物質の最適化であることを。 追放先で出会った要領の悪い勇者パーティに対し、ユズハは事務的に、かつ冷徹に最適化を開始する。 「勇者様、右腕の筋肉配置を効率化しました」 「魔王の心臓、少し左にずらしておきましたね」 戦場を、兵站を、さらには魔王の命までをも在庫として処理し続けた結果、彼女はいつしか魔王討伐勇者パーティの一人として、威圧感溢れる銅像にまでなってしまう。 効率を愛する事務屋令嬢は、自分を捨てた国を不良債権として切り捨て、再出発する。

ペット(老猫)と異世界転生

童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

愚者による愚行と愚策の結果……《完結》

アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。 それが転落の始まり……ではなかった。 本当の愚者は誰だったのか。 誰を相手にしていたのか。 後悔は……してもし足りない。 全13話 ‪☆他社でも公開します

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

【完結】私が愛されるのを見ていなさい

芹澤紗凪
恋愛
虐げられた少女の、最も残酷で最も華麗な復讐劇。(全6話の予定) 公爵家で、天使の仮面を被った義理の妹、ララフィーナに全てを奪われたディディアラ。 絶望の淵で、彼女は一族に伝わる「血縁者の姿と入れ替わる」という特殊能力に目覚める。 ディディアラは、憎き義妹と入れ替わることを決意。 完璧な令嬢として振る舞いながら、自分を陥れた者たちを内側から崩壊させていく。  立場と顔が入れ替わった二人の少女が織りなす、壮絶なダークファンタジー。

処理中です...