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第四節 〜ギルド〜
044 思っていてもあえて言葉にしない。それこそが大人の対応だぞ。
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『委員長系ギル長』無双その2の、でもほのぼの回です。
ご笑覧いただければ幸いです。
※注
白い◇は場面展開、間が空いた印です。
―――――――――
◇ (主人公の視点に戻ります)
突然。
「オレは子供に何を期待しているのか……、どうかしている」
すごく優しげなイイ笑みを浮かべ。
「すまなかった!
おい、おまえらそれら全部やるから今直ぐ此の街から逃げろ」
と、赤鬼は僕らに言った。
なんだろう、イラッときた。
働けって言ったり、シバいて捕縛するって言ってみたり、それでも働けって言ったり、最後はやっぱり解雇だから出て行けって言ってみたり、結局は気分かよ。その場のノリかよ。
居るんだよ、正しくイイ事を言ってるイイ気分で優しくてナイスガイなオレって痺れるって、それも結構な高さの上から目線で。下の者はそれ、凄く迷惑でも“有り難く”な体で拝聴しかできないので余計ムカつく。
折角こっちはハナおまけでサチのコスプレを鑑賞していたのに。ガッカリだ、気分を害した。それに僕はアンタから施しなんて欲っしていない。だから。
って、急にドアが開き『(自称)お姉さんなギル長なオバさん』が(エッ、“(自称)お姉さん”だよね? ちょっとまた顔が変わってね? えっ?)突進してきたと思ったら横旋回三回の超絶延髄斬りが正確に赤鬼の急所に炸裂。
首をあらぬ方向に曲げたそれが僕の方向に派手に飛んでくる。寸前に体を捻り避ける僕。ギリギリで横をすり抜け頭から壁に突っ込む“赤鬼ゲート”。
今の蹴り、旋回毎にスピード上がってなかったか? それも空中で。ナルホド、ああやって魔法を身体強化に使うのな、勉強になる。
〈∮ 検索及び検証考察結果を報告
身体強化というより自己身体自動操作の魔法というべきでしょう。それと見ましたか、大男は首への衝撃の際、硬化させて守っていました。部分身体硬貨の魔法でしょうか。いけます。フルコピーしました。
と結論 ∮〉
マジメか。
それと
「お姉さん、また若くて美人さんに戻ってる。今度はチョット可愛くて往年のクラス委員長さんバージョンにクラスチェンジ?」とハナ。
正しいけど。正しく委員長さん風だけど、さ。……往年って。
「日和ってんじゃねーよ、バカ赤鬼! 使える者は若かろうがクソだろうが使って、何としてもこの街を守るんだよ! わかったか“鼻くそゲート”が」
「あ、ちょっと荒くれな委員長さんバージョンもいいかも」とハナ。
うん、安定のハナさん評価基準。
でも『(自称)? お姉さんなギル長?』の言ってることは腹立つけどまだ納得は出来るかな。鼻くそ君よりは。
頭が壁にめり込んだゲートがモゾモゾと動く、でも抜け出せない。そのまま諦めたのか、その姿勢のまま「領主の処に行ったんじゃないのか? 領主はどうした?」
「クソゲロ男爵はダメだ。あれに頼ろうとした私達はもっとダメだ。どっちにしても私達は破滅する。どうせ破滅する目なら足掻く。自らの、思惟を同じにする我々ギルドのみで足掻いて局面を変える。打開する。この街を守る」
「やっと言ってくれたか。待っていたぞ、俺はお前に付き従うぞ。ギルド長! いや、元の姿に戻したんだな、フレミナ。嬉しいいぞ俺は」
と、感極まった“赤鬼ゲート”。でも相変わらずケツを突き出し壁に頭をめり込ませている姿勢の“鼻くそゲート”。
うん、正しく“ケツだけゲート”だな。
「黙れ ケツだけゲート! 嬉がってんじゃねぇ。キモいぞ」
その御ケツ様に5センチヒールキック。
哀れ赤鬼。
そして『どうだ、これが私だ』と言わんばかりに僕を指差し、いい笑顔でニカっと笑う『(自称)? お姉さんなギル長』。
「三重に姿を偽っていたのだ、そこまでは見破れなかったであろう、下郎が」
下郎って、オレっすか。
「いいです、荒ぶる女王様な委員長キャラ! キラッキラです!」とハナ。
黙っててハナ。お願いだから。
それに可愛いい系の荒ぶる委員長の眼鏡っ子キャラって言ったて……アラフォーじゃん。
「私はギリ三十代だ‼」
「ハム殿、それは禁句です。お控えください」
「ハム君サイテー。バカなの?」
そんな、皆様団結して……。声に出してないじゃん! 思っただけじゃん! 思想の自由はどこに行った!
「顔に出てたもん。はっきりと、ひどい」と、(自称)? お姉さんなギル長。
「早々の謝罪を要求します」
「もう、ダメなんだからね、ハム君」
「思っていてもあえて言葉にしない。それこそが大人の対応だぞ。小僧」と、ケツだけ赤鬼。
それ、俺の見解に暗に賛同しているって事だからな、ケツだけ。それと早く壁から頭抜け。ケツに話しかけるのは地味に嫌だぞ。
「それはそうとして」と僕。実はさっき赤鬼を避ける時に無理な体勢を取ったせいか、尾籠ではあるが、パンツとスラックスのおケツの又割り部分が二枚同時に裂けた。軟いんじゃないかこの服。ペラペラだし。
「申し訳ないんだけど、パンツの替えが欲しいんだけど」
「ないぞ、それが最後だ。蜘蛛糸は全て弾丸その他装備の製造に廻しているからな。だから女子には最後の高級士官の服を与えたんだからな。
そんなことより此れからの事だ。お前はどのようにして“カトンボ”を滅する気だ。何か策があるのか?
で、アレを見てどう思った。直せそうか?」
「なんの事だ! 知らん! そんな事より先ずはパンツだ。全ての優先順位をすっ飛ばしてパンツだ! これはゼッタイだ‼」
「ゲート! 最初に何を置いてもアレを見せろと私は指示したわよね。まさかまだ見せていないのか?」
「いや、その前に色々と……」
「クソ馬鹿ゲートが‼︎」
と赤鬼の御ケツ様で再び炸裂する5センチハイヒール・キック!
「おっ、抜けた」と壁を突き破り反対側に無事脱出を果たす。
〈∮ 検索及び検証考察結果を報告
尻に身体部分硬化魔法(大)の使用を確認。
と結論 ∮〉
その情報いらない。
◇
その夜、僕は異世界に来て初めてベットで、まともな寝具に包まり、身の危険を心配せずに深く静かな眠りを満喫している。はずだったし、そう有るべきだったんだけど、やっぱり何だかんだで無理っぽだった。って話し。なぜでせう。
正直、パンツは破れたままだし。どうしてパンツの一枚もない。最達成事項であるというに、人生はままならない。文句の一つも言ってやろう、と思ったがソッコーで拒否された。
『(自称)? お姉さんなギル長』改メ“クラス委員長系ギル長”サマ。
まあ、なんだ、色々と思うところはあるがもう飽きたし、どうでもいい)に「仕方がないだろうが」と半ギレされた。
僕は諦めきれずに物欲しそうな眼でじっとハナのコスプレを眺め続け、気の迷いだろう。魔が差したんだ。パンツ欲しさに。哀れ。
「それならいっそ女性用の……」
と呟いたところで、ハナの顔がパッと輝き「あッ! それいいかも。着てみよ着てみよ」と酷く嬉しそうに。あれ? その笑顔、森を抜けてここ一番輝いてんじゃね? そして突然走る背中の悪寒。危険があぶない?
「主様、その試みはある程度整った見栄えの男の子が装って初めて成立するお話しです。小僧の」と、そこで僕を見やり口の端を曲げてフッと嘲り笑い「此のような無様な面容ではなんとも」とサチ。
「サッちゃん。偏見はダメよ。人の容姿だけで物事を図ればその結果は悲劇しか生まれないわ。確かにハム君はザンネン系よ、うぅん、片足オソマツ系よ、それは否定しないわ((否定しないのかよ)でもザンネン系は残念固有の、オソマツ系にはお粗末固有の、バケモノ系にはお化け物固有の良さが有るのよ」
「主様、私が愚かでした。開眼しました! ハレルヤ! エリエル様!」
やってろよ。僕はハナとサチの寸劇を横目で見ながらそっとその場を
後にしようと撤退を試みる。と、ハナが僕の目の前に森の中でも見せたことが無いような瞬動で表れると「オイ、どこに行くんだよ」
「いや、ちょっと用事を思い出してさ。それに、女装はやっぱりちょっと……」
「おい、よお、てめーよ、オマエが最初にヤルって言ったんだろうが、男なら一旦口にした事に責任取れや、おー!」
と僕の襟首をキリキリと締め上げながらハナ。
「いや、やるとは一言も言ってないし。それに“男だから”とか、それ逆ジェンダーじゃん」
「バカね、この手のイクオリティじゃ良くある話よ。当たり前じゃん」
そんな訳で僕は今、女装している。上着はサイズがXXしか無くてブカブカ肩パット有り。スカートは逆にタイト。昔むかしのマハラジャっぽい。
ハナのカーデガンを腰に巻くところから始まり、サチから貰った服は森に入ってすぐににボロボロに変じ、ただ体を覆うだけの布切れに。それから比べれば確かにモノはシッカリしているし、装着品の質向上は認めよう。
それでもさ、それでもよ。俺が何をした?
普通のパンツがほしいです。
―――――――――
お読み頂き、誠にありがとうございます。
よろしければ次話もお楽しみ頂ければ幸いです。
毎日更新しています。
ご笑覧いただければ幸いです。
※注
白い◇は場面展開、間が空いた印です。
―――――――――
◇ (主人公の視点に戻ります)
突然。
「オレは子供に何を期待しているのか……、どうかしている」
すごく優しげなイイ笑みを浮かべ。
「すまなかった!
おい、おまえらそれら全部やるから今直ぐ此の街から逃げろ」
と、赤鬼は僕らに言った。
なんだろう、イラッときた。
働けって言ったり、シバいて捕縛するって言ってみたり、それでも働けって言ったり、最後はやっぱり解雇だから出て行けって言ってみたり、結局は気分かよ。その場のノリかよ。
居るんだよ、正しくイイ事を言ってるイイ気分で優しくてナイスガイなオレって痺れるって、それも結構な高さの上から目線で。下の者はそれ、凄く迷惑でも“有り難く”な体で拝聴しかできないので余計ムカつく。
折角こっちはハナおまけでサチのコスプレを鑑賞していたのに。ガッカリだ、気分を害した。それに僕はアンタから施しなんて欲っしていない。だから。
って、急にドアが開き『(自称)お姉さんなギル長なオバさん』が(エッ、“(自称)お姉さん”だよね? ちょっとまた顔が変わってね? えっ?)突進してきたと思ったら横旋回三回の超絶延髄斬りが正確に赤鬼の急所に炸裂。
首をあらぬ方向に曲げたそれが僕の方向に派手に飛んでくる。寸前に体を捻り避ける僕。ギリギリで横をすり抜け頭から壁に突っ込む“赤鬼ゲート”。
今の蹴り、旋回毎にスピード上がってなかったか? それも空中で。ナルホド、ああやって魔法を身体強化に使うのな、勉強になる。
〈∮ 検索及び検証考察結果を報告
身体強化というより自己身体自動操作の魔法というべきでしょう。それと見ましたか、大男は首への衝撃の際、硬化させて守っていました。部分身体硬貨の魔法でしょうか。いけます。フルコピーしました。
と結論 ∮〉
マジメか。
それと
「お姉さん、また若くて美人さんに戻ってる。今度はチョット可愛くて往年のクラス委員長さんバージョンにクラスチェンジ?」とハナ。
正しいけど。正しく委員長さん風だけど、さ。……往年って。
「日和ってんじゃねーよ、バカ赤鬼! 使える者は若かろうがクソだろうが使って、何としてもこの街を守るんだよ! わかったか“鼻くそゲート”が」
「あ、ちょっと荒くれな委員長さんバージョンもいいかも」とハナ。
うん、安定のハナさん評価基準。
でも『(自称)? お姉さんなギル長?』の言ってることは腹立つけどまだ納得は出来るかな。鼻くそ君よりは。
頭が壁にめり込んだゲートがモゾモゾと動く、でも抜け出せない。そのまま諦めたのか、その姿勢のまま「領主の処に行ったんじゃないのか? 領主はどうした?」
「クソゲロ男爵はダメだ。あれに頼ろうとした私達はもっとダメだ。どっちにしても私達は破滅する。どうせ破滅する目なら足掻く。自らの、思惟を同じにする我々ギルドのみで足掻いて局面を変える。打開する。この街を守る」
「やっと言ってくれたか。待っていたぞ、俺はお前に付き従うぞ。ギルド長! いや、元の姿に戻したんだな、フレミナ。嬉しいいぞ俺は」
と、感極まった“赤鬼ゲート”。でも相変わらずケツを突き出し壁に頭をめり込ませている姿勢の“鼻くそゲート”。
うん、正しく“ケツだけゲート”だな。
「黙れ ケツだけゲート! 嬉がってんじゃねぇ。キモいぞ」
その御ケツ様に5センチヒールキック。
哀れ赤鬼。
そして『どうだ、これが私だ』と言わんばかりに僕を指差し、いい笑顔でニカっと笑う『(自称)? お姉さんなギル長』。
「三重に姿を偽っていたのだ、そこまでは見破れなかったであろう、下郎が」
下郎って、オレっすか。
「いいです、荒ぶる女王様な委員長キャラ! キラッキラです!」とハナ。
黙っててハナ。お願いだから。
それに可愛いい系の荒ぶる委員長の眼鏡っ子キャラって言ったて……アラフォーじゃん。
「私はギリ三十代だ‼」
「ハム殿、それは禁句です。お控えください」
「ハム君サイテー。バカなの?」
そんな、皆様団結して……。声に出してないじゃん! 思っただけじゃん! 思想の自由はどこに行った!
「顔に出てたもん。はっきりと、ひどい」と、(自称)? お姉さんなギル長。
「早々の謝罪を要求します」
「もう、ダメなんだからね、ハム君」
「思っていてもあえて言葉にしない。それこそが大人の対応だぞ。小僧」と、ケツだけ赤鬼。
それ、俺の見解に暗に賛同しているって事だからな、ケツだけ。それと早く壁から頭抜け。ケツに話しかけるのは地味に嫌だぞ。
「それはそうとして」と僕。実はさっき赤鬼を避ける時に無理な体勢を取ったせいか、尾籠ではあるが、パンツとスラックスのおケツの又割り部分が二枚同時に裂けた。軟いんじゃないかこの服。ペラペラだし。
「申し訳ないんだけど、パンツの替えが欲しいんだけど」
「ないぞ、それが最後だ。蜘蛛糸は全て弾丸その他装備の製造に廻しているからな。だから女子には最後の高級士官の服を与えたんだからな。
そんなことより此れからの事だ。お前はどのようにして“カトンボ”を滅する気だ。何か策があるのか?
で、アレを見てどう思った。直せそうか?」
「なんの事だ! 知らん! そんな事より先ずはパンツだ。全ての優先順位をすっ飛ばしてパンツだ! これはゼッタイだ‼」
「ゲート! 最初に何を置いてもアレを見せろと私は指示したわよね。まさかまだ見せていないのか?」
「いや、その前に色々と……」
「クソ馬鹿ゲートが‼︎」
と赤鬼の御ケツ様で再び炸裂する5センチハイヒール・キック!
「おっ、抜けた」と壁を突き破り反対側に無事脱出を果たす。
〈∮ 検索及び検証考察結果を報告
尻に身体部分硬化魔法(大)の使用を確認。
と結論 ∮〉
その情報いらない。
◇
その夜、僕は異世界に来て初めてベットで、まともな寝具に包まり、身の危険を心配せずに深く静かな眠りを満喫している。はずだったし、そう有るべきだったんだけど、やっぱり何だかんだで無理っぽだった。って話し。なぜでせう。
正直、パンツは破れたままだし。どうしてパンツの一枚もない。最達成事項であるというに、人生はままならない。文句の一つも言ってやろう、と思ったがソッコーで拒否された。
『(自称)? お姉さんなギル長』改メ“クラス委員長系ギル長”サマ。
まあ、なんだ、色々と思うところはあるがもう飽きたし、どうでもいい)に「仕方がないだろうが」と半ギレされた。
僕は諦めきれずに物欲しそうな眼でじっとハナのコスプレを眺め続け、気の迷いだろう。魔が差したんだ。パンツ欲しさに。哀れ。
「それならいっそ女性用の……」
と呟いたところで、ハナの顔がパッと輝き「あッ! それいいかも。着てみよ着てみよ」と酷く嬉しそうに。あれ? その笑顔、森を抜けてここ一番輝いてんじゃね? そして突然走る背中の悪寒。危険があぶない?
「主様、その試みはある程度整った見栄えの男の子が装って初めて成立するお話しです。小僧の」と、そこで僕を見やり口の端を曲げてフッと嘲り笑い「此のような無様な面容ではなんとも」とサチ。
「サッちゃん。偏見はダメよ。人の容姿だけで物事を図ればその結果は悲劇しか生まれないわ。確かにハム君はザンネン系よ、うぅん、片足オソマツ系よ、それは否定しないわ((否定しないのかよ)でもザンネン系は残念固有の、オソマツ系にはお粗末固有の、バケモノ系にはお化け物固有の良さが有るのよ」
「主様、私が愚かでした。開眼しました! ハレルヤ! エリエル様!」
やってろよ。僕はハナとサチの寸劇を横目で見ながらそっとその場を
後にしようと撤退を試みる。と、ハナが僕の目の前に森の中でも見せたことが無いような瞬動で表れると「オイ、どこに行くんだよ」
「いや、ちょっと用事を思い出してさ。それに、女装はやっぱりちょっと……」
「おい、よお、てめーよ、オマエが最初にヤルって言ったんだろうが、男なら一旦口にした事に責任取れや、おー!」
と僕の襟首をキリキリと締め上げながらハナ。
「いや、やるとは一言も言ってないし。それに“男だから”とか、それ逆ジェンダーじゃん」
「バカね、この手のイクオリティじゃ良くある話よ。当たり前じゃん」
そんな訳で僕は今、女装している。上着はサイズがXXしか無くてブカブカ肩パット有り。スカートは逆にタイト。昔むかしのマハラジャっぽい。
ハナのカーデガンを腰に巻くところから始まり、サチから貰った服は森に入ってすぐににボロボロに変じ、ただ体を覆うだけの布切れに。それから比べれば確かにモノはシッカリしているし、装着品の質向上は認めよう。
それでもさ、それでもよ。俺が何をした?
普通のパンツがほしいです。
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お読み頂き、誠にありがとうございます。
よろしければ次話もお楽しみ頂ければ幸いです。
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