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Chap.11 致死猫は箱の中
Chap.11 Sec.7
しおりを挟む深い深い海の底。彼方からゆらゆらとした弱い光が射し込んでいる。ぬくもりのなか寝返りをうつと、柔らかな布が肌をなでた。あまりの心地よさに、うっすらと開いていた目を閉じ、再び沈んでいこうと——し、て……
——眠ってた?
ヒヤリとした焦燥感でまぶたが開いた。青い光に順応した目が周囲の情報を拾い上げ、海の中ではなくロキの部屋だと思い出した。
行為のあと、眠いと言ったロキに抱きしめられたのは覚えている。そのままロキが眠ってしまったのも覚えている。……そのあとは? 気づいたらひとりだ。
しっかり睡眠をとった朝みたいに脳が冴えている。どれだけ眠ったのか。周囲は暗いが、各部屋の明暗は遮光されていることがあるので時刻の当てにならない。あわてて上体を起こした。惰眠をむさぼっていい立場ではない。
ロキは捜すまでもなく、ベッドの上にいた。寝ていた私の背後——寝返りをうったと思うので、さっきまでは正面?——にあたる位置で、現在は左隣。軽そうな薄い眼鏡を掛けて座っていた。手にはキーボードらしき物。この世界で、いかにもなキーボードを見たのは初めてだ。車中では映像だった。ロキの横顔は真剣な雰囲気で、何か作業をしているように見える。声をかけるのをためらっていると、彼は私に気づいてはいたようで、驚くことなく目線をこちらに向けた。
「早い。もうちょい眠ってて」
命令形。きっぱりした口調で、たぶん眠れと言われた。
よく分からないながらも、ベッドに体を戻す。横向きに寝た状態で、青い光を浴びているロキの横顔を見上げる。今は何時だろう。どう考えても数時間は眠っていたと思う。もしかすると、それ以上。胸に広がる焦りに、体を起こしてしまいたいが……。
思い惑っていると、ロキの長い手が伸びてきて「眠れねェならコレでもしてて」私の手首をとり、ブレスレットに触れた。フワンっと目の前の空間に映像が出現する。寝そべる私に合わせて横を向いた洋服が並んでいた。
「その反応……〈シェイプシフター〉も知らねェ?」
「しぇいぷしふたー?」
「ウサちゃんさァ……ひょっとしてオレのアンチ? なんでオレのアプリ全然知らねェの?」
「……これも、ろきが、つくった?」
「そォ……けど、それは少しイジったから。ハウス対象のウサちゃん専用」
「はうす……と、わたし、せんよう……?」
「い~から、やってみて」
こちらを見下ろしていたロキの目が帰っていった。眠らなくてもいいらしい。そろっと体を起こしてみると、示された映像も向きが変わった。また横からロキの手が伸びてきたかと思うと、指先が映像をなぞる。映像が全体的に大きくなった。散らばった洋服の中央で、不思議な二足歩行のキャラクター(猫か……うさぎ?)がクルクルと回っている。その上には、文字が——シェイプシフターと、読めた。……読めた? …………読めた!
びっくりして、横にいるロキの方を振り向いていた。彼はこっちを見なかったけれど、フッと唇のあいだからこぼす吐息で笑っていた。
改めて見る映像は、私にも理解できる文字がおどっている。文字の説明にしたがって指で操作していくと、猫に似たキャラクターが(こちらは彼らの言語で)話し始めた。どうやら洋服を組み合わせるゲームのような?
新たに人の形をした(黒髪ロングの、今の私に似ている)キャラクターが現れる。猫っぽいキャラがその人を使って説明してくれている。言っていることは聞き取れないが、文字が出ているので正しく理解できた。色やデザインで検索して、この黒髪キャラに好きな洋服を着せてあげられるらしい。
勝ち負けやゲームオーバーがなさそうなので、猫キャラの指示にそって気負うことなく進めてみる。自分で一から服を作るモードもあるみたいだが、まずは既存の物を組み合わせるモードで。猫キャラは「ワンコーデ作ってみよう!」と言っているらしい。翻訳が出ているので、言葉の勉強にもなりそうだった。なるほど、これで勉強しておけ——ということだろうか。ロキの意図を想像しつつ、映像に集中した。
10パターンほど組み合わせたあたりで、眼鏡を外したロキが私の映像を見ていることに気づいた。手を止めて視線を送ると、
「ウサちゃんさ、色彩って知ってる?」
「……?」
「なんで白のみ?」
「…………いろ、だいじ?」
「……これ、なんの目的でやってるか分かってねェ?」
「…………?」
伝わらない会話に焦れたのか、ロキが言語を切り替えて、
『それで選んだ服を、あなたが着るんだよ』
『……私が、着る? ……実際に?』
『ハウスの保管リストとつながってるから、あなたが選んだものがこの部屋に届く。そこから学習してオススメも提案してくれる』
『……私の着たい服を、これで選べるの?』
『そう。あなたのデータをミヅキからもらって入れてある。サイズが合うものしか候補に出てないはず』
『…………すごいね』
『すごくない。このアプリの本来の使い方じゃない。それはただ組み合わせてるだけ』
『……やり直していい?』
『いいよ。なんで白のみで選んでたの?』
『言葉の勉強だと思ってたから……上にあるのから順に選んで、カラーは最初の白のまま……猫? がくれるコメントを……聴いてた……』
『そんな使い方してるひと、あなたくらいだね』
ため息まじりに軽く天を仰いでから、ロキは洋服の並んだ映像を手で払った。掻き消された映像に、なぜ消されたのだろうかと疑問に思ってロキを見る。やり直してよいと、許可を得た気がするのに。
横で口の端を斜めにしたロキは、企みのある笑みを浮かべている。ロキ自身の左耳に手を伸ばして、耳飾りに似た機器(ワイヤレスイヤフォン? イヤーカフ?)を外したかと思うと……私の左耳の、内側を挟むように着けてくれた。また何か音楽を聴かせてくれるのかと思い、耳をすませてみる。何も聞こえてこない。訳が分からず首をかしげていると、ロキの曲がっていた唇が開き、
「オレのこと、スキ?」
短い文。分かりやすい……なのに苦手な質問。ただ今回は、理解したのと同じ瞬間に、
《——私のこと、好き?》
頭の中で、ダイレクトに翻訳が響いた。
驚きに肩が跳ねる。今のは……ひょっとして、
『……翻訳機?』
「せェ~かい」
ロキの声に一瞬遅れて、《正解》訳された言葉が左耳の機器から聞こえる。想像していたよりもスマートに訳してくれる。感動的だった。
『すごい……ロキが作ったの?』
「聞くだけなら簡単、共通語はシンプルだから。話すのはなァ……ちょい面倒くせェんだよなァ~……ウサちゃんの話し方、なんか古くさい感じじゃん? ……ハウスにはデータが無くてさ」
『すごい……ぜんぶ聞き取れてる!』
「いや、聞き取れてはねェよ? 訳されてるだけ。さすがのオレでも、ウサちゃんの脳を活性化させるとかやれねェし……やれなくもないけど。共通語くらい覚えて」
『ロキ、すごいね。ほんとに天才だね』
「……まァね。ウサちゃんは凡人だから、これで勉強して。ほら、共通語で喋って」
『私、感謝の言葉をもっと知りたいんだけど、喋ってもらってもいい?』
「…………オレの言葉、ホントに聞こえてンの?」
『しっかり聞こえてる』
「なら、ウサちゃんも共通語で喋って」
『これ、なんで私の呼び名のところだけ訳が聞こえないのかな? ロキが発音したままの音で聞こえてる……』
「よっぽど有名な固有名詞でない限りデータが無いから。ってかこれは、AIが個人の名前として認識してるから発音がそのままなワケ。ロキとかハオロンとか、そのまま聞こえるだろ?」
『聞こえる。……あっ、感謝の言葉も言ってもらっていい?』
「……ヤだ」
『えっ?』
「ウサちゃんと共通語で喋りたくて作ったのに、全然喋ってくんねェし。……もォいい、オレ寝る」
手にしていたキーボードを横に置いて、ロキはベッドに寝転がった。こちらに向けられた背中がふてくされている。面喰らいつつ言語を切り替え、
「……ろき? ……ごめんなさい? ……わたし、はなす」
水色の肩口にそっと手を乗せて声をかけるが、振り向いてくれない。
言葉をスムーズに理解できることに、感激してしまった。それに加えて、聞こえてきた言語で返答も頭に浮かぶので、つい思いつくままに返してしまった。聞こえる言語と話す言語を切り替えるのは少し難しい。いとも容易くやってのけるロキはすごい。
「ろき、……おこる、しないで」
「……怒ってはねェけど」
向こう側をのぞき込むと、ちらりと開いた横目が見えた。怒ってない。セトがよく言うセリフ。
海底で見るロキの眼は暗く、茶色にも見える。その眼に向けて、「これ、つくってくれて、ありがとう」感謝を伝えると、ころんっとロキの頭がこちらに倒れ、上を向いた。上下で目が合う。
「……なァ、」
「?」
「その顔のまま、オレのことスキって言って。そしたら、感謝の言葉でもなんでも言ってあげるから」
「…………ろきが、すき」
「違うって。さっきの顔のまま」
「…………?」
さっきの顔? 私の顔はこの世界で目が覚めてからずっとこれなのだが……。求められているものが不明だ。悩んでいると、ロキが鼻で笑った。
「ウサちゃんはマジでポンコツだねェ~?」
翻訳機のおかげ(……おかげ?)でロキの悪口ももれなく分かる。ロキは口が悪いかも知れない。うすうす気づき始めている事実について考えていると、下から伸ばされた手が頬に触れた。
「じゃァ、愛してるって言って?」
耳から伝わる言葉の意味に、胸の中でピリッとした動揺が生まれた。聞いたことがあり、言ったことのある言葉だった。そのときはまだ、意味を知らなかったけれど。
「……あいしてる」
「そんな顔で言うヤツいねェよ?」
「…………あいしてる?」
「疑問形やめて。もうちょい可愛く」
「………………あいしてる」
「へたくそ」
言葉の意味を意識すると、頬まわりが硬くなっていくのが自分でも分かる。文句を吐いたロキが、垂れていた私の髪を掴んだ。引かれるままに顔を寄せる。青い世界で、ロキだけが視界を満たしている。曲げている背中がつらいな——と、頭の隅でそんなことも思っていた。
ロキは何か言おうと口を開いたけれど、ためらうようにして止まった。小さく開かれた唇を見つめて、言葉の始まりを待っていると、
「もっかい、してい~い?」
軽い響きで、たぶん言おうとしていたのとは違うことを口にした。合わさった目線は、こちらの反応を見ている。
「……はい」
何を? と訊かなかった。断るという選択肢を私はもっていない。賢い彼なら、おそらく分かっている。その答えを聞いて、彼は唇の端に嘲りのような——肯定的にとらえるなら、同情のような——笑みをのせた。
おもむろにロキが体を起こす。目線がずれ、見上げるかたちに戻った。
「服ぬいで、後ろ向きで寝転んで」
薄い笑みに命じられて、指示どおりベッドへうつ伏せになると、冷たい恐怖に襲われた。記憶が弾けたような——思い出したくないイシャンとの行為が、脳に走った。怖いと思う気持ちは、ロキの指先にさらりと背中を撫でられ、そろそろと緩んでいく。
ロキは、痛いことはしないと思う。そう信じる心がすこし揺れている。ベッドに押し付けている胸の鼓動が速い。背にかかるロキの体重は配慮されていて、重たくはなかった。
背を撫でられたと思った行為は、髪を払った動作だったらしく、あらわになった肌にロキが唇を寄せた。首の後ろにキスを落として、くすりと笑った気がする。
「ウサちゃんさ……けっこう眠ってたよな?」
「……いっぱい、ねむってた?」
「どれくらい眠ったか知らねェの? 時計見てねェ?」
「………とけい、どこ?」
「ここ」
うつ伏せで、顔だけ横を向いていた。顔の横にあった手首のブレスレットに、ロキが触る。ひらりと数字が舞う。時刻は夜中を示していた。予想していた以上に眠っていたことになる。
「ブレス端末の言語表記も、切り替えたから」
「……ありがとう」
「感謝はいいから、じっとしてて」
顔を向けようとしたが、ロキの手によって押しとどめられた。会話のあいまに触れる唇と吐息がくすぐったい。反射的に身をよじると、強く吸い付かれた。離れた唇のもと、小さな痛みが残る。
「……ろき?」
「なに?」
なに? は、私のセリフのような。気になる笑い方をしたので構えてしまったが、乱暴な感じはなく、むしろとても優しい。
背中越しに感じる温もりと、ゆっくりとした慈しみのある愛撫に戸惑っていると、筋ばった手が私の左手に重なった。長い指。合わさる指先が、温かい。
つぅ、と。舌先が背筋をなぞっていく。震える身体に生まれた感覚は——こわい。ロキにいだく共感や安心感が、心に隙を作っている。身体の芯から芽生える官能を、受け入れるのが——怖い。
力の入る手は、それよりも大きな掌に閉じ籠められていて、ぎゅっと拳を作る前に上から握りしめられた。逃げみちを奪うようにも感じられた。けれど……
「ウサちゃんは、なんでそんな声出ねェの? ……出したくねェ?」
耳にかかる声が、身体に響く。訊かれているのに、うまく答えられない。開かれた脚のあいだで、熱いものが入り口を擦っている。
「わざわざ我慢してンの……? 出せばい~のに……オレも嬉しいしさァ……」
いたずらするみたいに、ロキがいきなり耳を食んだ。ひゃっと変な声が出てしまい、耳のそばでクツクツと笑われる。
「い~ね……その調子」
「ろき……わたし、こまる……」
「困れば? オレは困らねェし」
「……きょうつうご? の、ろき……やさしく、ない……」
「気づけてよかったねェ……ってか、オレはウサギちゃんに優しいし。……優しくしてるじゃん? ほら……」
会話の続きのように、ゆるゆると腰が突き進められた。粘液がなめらかに迎えて、自然と声に近い呼気がもれた。
進んでいるかどうか、わからないほどの緩やかさで沈んでいく。中から押し上げられるように生まれる甘い感覚から逃れたいけれど、どこにも逃げられず、身を震わせるしかなかった。震える肩を愛でるように、ロキの唇が吸い付いてくる。そこには優しさがなく、チリっとした痛みを覚える強さだった。痛いことが怖いのに、なぜか今は、痛みに安堵してしまう。痛くしないでとすがる気持ちと、気持ちいいと思いたくない——優しくしないで——という矛盾した訴えが、交錯している。
深く沈んだところで、ロキが腰を止めた。ちゅっと軽いリップ音で、耳にキスされる。しばらく動かない状態で、握られていた手を弄ぶように指でなぞられた。
背中に重なる温度は心地よく、苦しさがない。性欲の発散というよりも、肌の触れ合いみたいな行為だった。たまに訪れる肩や首へのキスが少し強いだけで、中の動きは優しく、擦り上げる力も弱い。いつのまにか、かすかな嬌声がこぼれてしまっている。
痛みはなく、快い熱だけが全身を包んでいるが——この行為に、終わりが見えない。ロキの呼吸が落ち着いていて、いくらでも続けられそうな余裕があった。
「……ろき、」
「なに?」
「………………」
「なに、ちゃんと言って」
どう伝えればいいのか。(これ、ロキは気持ちいいの? いつまでするの?)どう訊いてもどこか失礼な気がするし、それを共通語に置き換える適切な単語が出てこない。
悩んでいると、またひとつ、首筋にキスの痛みが刻まれた。
「ウサちゃんは、たくさん眠ったんだから……オレが眠くなるまで、付き合って」
「わたしが、ろきを……なめる?」
「急に何? 今は要らねェし……そもそもアンタは下手」
「…………ごめんなさい」
「ホントは娼婦じゃねェもんなァ~? ……ウサちゃんで娼婦なら、プロに失礼じゃん?」
「…………?」
少し意味の分からないセリフが入った。“本当は娼婦じゃない”——私がしていることは娼婦に近いが、娼婦と呼ぶには本職に失礼なくらい下手だという話だろうか。
答えを訊けないでいると、重なっていた手が離れ、腰の下にもぐり込んでいった。繋がった部分を確かめるみたいにして、まわりを指先でたどられる。濡れた指先が上部の膨らみに当たると、ぞくっと背筋に強い快感が走った。高い声が、喉から鳴る。ロキの吐息が、笑うような音を立てた。
「オレさ……ウサちゃんが、めちゃくちゃ声出すまでやるつもりだし……夜は基本、全然眠くねェから……頑張って」
「まって……それは、こまるっ……」
「オレは困らねェよ?」
「まって、ろきっ……おねがいっ!」
「ダ~メ」
懇願は、短い言葉で片付けられた。
すべてを理解できることのデメリットを——今、知ってしまった。
「可愛く鳴いてよ、ウサギちゃん」
ロキの声と重ねて、翻訳機から届く言葉に追い詰められる。
夜は長い。——しかも、もうすでに、快楽に耐えられそうにない。
ひとりの夜よりは、まだ良いのか——どうか。
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