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Chap.14 純白は手折りましょう
Chap.14 Sec.14
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ゲームの余韻で、メルウィンは眠れなかった。
そもそもゲームを終えたのが夜明け前。遊戯室でティアと彼女(セト、ハオロン、ロキの3人は私室のマシンを使用していたので2人だけ)と別れて、シャワーを浴びたところ、より目が冴えてしまった。ベッドに入ってみたけれど、ゲームの興奮は冷めなかった。いろんな意味で驚かされた心臓が、いまだにバクバクしていた。ただでさえ、完全没入型のホラーゲームは心臓によくない。
——けっきょく、いつもの時間に起きて、朝食の準備。胃に優しいポトフを作りながら、ティアの私室に行った彼女が眠れていることを願った。
ゲームに参加したメンバーは朝食の時間に現れず、昼過ぎにメルウィンが2時間ほど眠って起きたころ、おやつの時間に、
「おはよぉ! みんな元気かぁ?」
「うるせェ~、ちびっ子は大人しくできねェわけ?」
「あははっ、喰われた人間がなんか言ってるわ。負け犬の遠吠えなんて聞こえんのぉ♪」
「……ウサちゃん、ハオロンの口、縫っといて」
窓側ラインに並んだのは、メルウィンと彼女。その奥に、遅れて現れたロキとハオロン。メルウィンの向かいにはセトがいて、その隣にティア。朝食なのか昼食なのか間食なのか、おのおの自由なチョイスで食事をしていた。
ロキの無茶な要求を、彼女が(いくらロキに甘いとはいっても)受け入れて実行することなんて、もちろんない。縫われることのないハオロンの口は、パンを頬張りつつ元気いっぱいに動いている。
「ティアも初めてにしては上手やったの!」
「ほんと? ありがと。でも僕、そんなに役に立ててないよ?」
「捕まらんかっただけで十分やわ」
「文字を見つけたのは、ほとんどロキ君だけどね」
さりげないティアのフォローに、ロキがジュースのストローから口を離して顔を上げた。
「そォだろ? オレがいたから他のやつらは捕まらずにすんだンじゃん。あれ喰われてみろよ、ウサちゃんもティアも、ぜってェ~トラウマだから」
ティアの顔がうっすら青くなった。「そうなんだ……よかった、捕まらなくて」心の底から呟いたようだった。
「ほんと、オレにもっと感謝してよ」
「感謝してる。ありがと、ロキ君」
「………………」
ティアの素直な返しを聞きながら、メルウィンは目の前の食事の食感に集中した。はっきり言って、ロキを食した魔物のメルウィンこそトラウマになっている。捕まえてからの動作は意思に関係なくオートで進んでいったのだけれど、ほんとに口の中にロキが入ってきたみたいで……やめよう、忘れよう。パリパリのパンで口をいっぱいにしておこう。
メルウィンの心情を思いはかることなく、ぱくぱくと肉を食べているセトが、
「最終的に、魔物2体に対してロキひとりっつぅのが無理あったよな。起きてから考えてたんだけどよ、持ち運べそうな“文字”は、触らずにそのまま残して運べたんじゃねぇの?」
セトの指摘に、“人間チーム”のみんなが手を止めて顔を見合わせた。真っ先にティアが、
「え? どういうこと?」
「——だからな、浮き葉や落ち葉は、文字の光ってるとこ触れずに、丸めてポケットにでも入れられそうだったろ? Sの落ち葉を触らずに残して、ロキの名前が揃ってからすぐに触れば、数的不利にならないで終われたかもな……っていう話だ」
「あぁ、なるほどね? 大きすぎる物は無理だろうけど……そうだね、葉っぱくらいなら持ち運べたかも」
「だろ?」
「今ごろ言っても遅いけどね」
「まぁな」
彼女の奥、黙り込んだロキの方を見る。なぜ気づかなかったのだろう、という苦悩が見える。ロキは昔から、柔軟性があるようでそうでもない。セトのほうが臨機応変タイプだと思う。……へりくつは得意なのに、不思議。
ロキから視線を戻そうとして、ティアと目が合った。
「メル君も、お疲れさま。魔物は大変だったでしょ?」
「……うん。魔物は、もうやりたくないかも」
「そうだよね……」
しみじみと頷くティアに、ハオロンが「なんでやって! またやろっさ!」悲しげな声をあげた。
「うちも人間でやってみたいし、次はランダムやめて希望で分けよか」
「オレは魔物で。うるさいチビを喰うから」
「やってみねぇ♪ ——みんなは? どっちがいい?」
たぶん、ハオロンの目がキラキラしている。メルウィンからは見えないけれど、キラキラ光線を浴びたセトとティアが微妙な顔をしていた。本音と建前のあいだ、きっちり板ばさみになっている。
「(めんどくせぇ……)あー……まぁ、魔物側も面白いかも知んねぇな?」
「(二度とやりたくない……)うーん……僕は魔物は無理だから……人間かな?」
「セトは魔物でティアは人間かぁ……メルウィンとありすは?」
「(え、僕も?)……人間、かな?」
「わたしも……にんげん?」
「振り分け完璧やわ。今夜はこれでやろか!」
「「「「………………」」」」
消極的な4人が沈黙するなか、ロキがジュースを飲みきった。グラスの底ですする音が、やけにはっきりとしていた。
ティアとセトの、どう断るかに頭を悩ませているような表情を見守っていると、食堂のドアが開いた。誰だろう? 食卓につく者のほとんどが気を向けたところには、深い紫色の着物——。
「サクラさん! おはよぉ!」
ハオロンの声に、ふっと唇を曲げた。この時間にはとても珍しい——サクラだった。
「ああ、おはよう。朝から元気だな」
「うちはいつでも元気やよ! あとサクラさん、今は午後やけどぉ?」
「そうか」
廊下側を歩いていくサクラは、てっきりティアの横に座るのかと思ったが、そのまま調理室の方へ進んでいった。彼の目的を察して、「サクラさん」声をかけて席を立った。
調理室に入る前に、サクラはメルウィンを振り返った。
「もしかして、珈琲を淹れる? それなら僕が淹れるから……」
「ああ、頼もうか」
たまにサクラは、マシンの珈琲ではなく、人(メルウィンが名乗り出るので、だいたいメルウィン)が淹れる珈琲を飲むときがある。予想では、なにか特別なときなのでは……と思っている。でも、本人に訊けてはいない。
「ほかに、欲しいひとは……いる?」
尋ねてみると、「俺も」セトだけ主張があった。用意で調理室に向かおうと足を向ける。すると、ティアもまた立ち上がった。
「……ごちそうさま」
「ぁ……ティアくん、よかったら、紅茶も淹れる?」
「ううん、僕は部屋に戻るから、気にしないで」
首を振ったティアは、どことなく冷たい。冷たい? ……じゃなくて、怖がっている? ゲームはもう、終わったのに。魔物を怖がる人間みたいな……
「紅茶を飲まないのか? ——ティア」
座席に近寄っていたサクラが、ティアを呼び止めた。ティアの白い頬が、いつのまにか青白いような——光の加減なのか、顔色わるく見えた。サクラと目を合わせることなく、ティアは「今は要らないよ」そっとした声で断ると、食堂を出ていった。
空いたテーブルの上を、ロボが片付けていく。サクラはティアがいた席をひとつ空けて着席した。メルウィンが調理室に向かう背後で、ハオロンとサクラが言葉を交わしている。
「ねぇ、サクラさん。今夜サクラさんも、一緒にゲームせんかぁ?」
「私もということは、他にも参加者がいるのか?」
「うち、ロキ、セト、ティア、メルウィン、ありす!」
(みんな参加になってる!)
驚きに振り返ってしまったメルウィンの、丸い目の先で——サクラの微笑む横顔があった。
「今夜は私の順番だが、忘れていないか?」
「あぁ! 忘れてたわ……ってことはぁ、ダメなんかぁ? サクラさん、なんだかんだ言って全然参加してくれん……」
「いずれ参加しよう」
「えぇ~いずれっていつ~?」
残念そうなハオロンの声に重ねて、落ち着いた声音がやわらかく響いた。
「——近いうちに、やることが片付いたらな」
調理室に向かいながら、考える。
いつか、兄弟みんなでゲームをする日もくるだろうか。長く無為な日々に、それぞれの距離が縮まって——元どおりになって——また、笑い合うこともあるのだろうか。
(……あると、いいな)
メルウィンの願いは、珈琲の豆選びへと取って代わる。……なにがいいかな? フルーティで軽やかなものにしよう。
残り短い今日の時間が、あたたかく穏やかなものでありますように——。
そもそもゲームを終えたのが夜明け前。遊戯室でティアと彼女(セト、ハオロン、ロキの3人は私室のマシンを使用していたので2人だけ)と別れて、シャワーを浴びたところ、より目が冴えてしまった。ベッドに入ってみたけれど、ゲームの興奮は冷めなかった。いろんな意味で驚かされた心臓が、いまだにバクバクしていた。ただでさえ、完全没入型のホラーゲームは心臓によくない。
——けっきょく、いつもの時間に起きて、朝食の準備。胃に優しいポトフを作りながら、ティアの私室に行った彼女が眠れていることを願った。
ゲームに参加したメンバーは朝食の時間に現れず、昼過ぎにメルウィンが2時間ほど眠って起きたころ、おやつの時間に、
「おはよぉ! みんな元気かぁ?」
「うるせェ~、ちびっ子は大人しくできねェわけ?」
「あははっ、喰われた人間がなんか言ってるわ。負け犬の遠吠えなんて聞こえんのぉ♪」
「……ウサちゃん、ハオロンの口、縫っといて」
窓側ラインに並んだのは、メルウィンと彼女。その奥に、遅れて現れたロキとハオロン。メルウィンの向かいにはセトがいて、その隣にティア。朝食なのか昼食なのか間食なのか、おのおの自由なチョイスで食事をしていた。
ロキの無茶な要求を、彼女が(いくらロキに甘いとはいっても)受け入れて実行することなんて、もちろんない。縫われることのないハオロンの口は、パンを頬張りつつ元気いっぱいに動いている。
「ティアも初めてにしては上手やったの!」
「ほんと? ありがと。でも僕、そんなに役に立ててないよ?」
「捕まらんかっただけで十分やわ」
「文字を見つけたのは、ほとんどロキ君だけどね」
さりげないティアのフォローに、ロキがジュースのストローから口を離して顔を上げた。
「そォだろ? オレがいたから他のやつらは捕まらずにすんだンじゃん。あれ喰われてみろよ、ウサちゃんもティアも、ぜってェ~トラウマだから」
ティアの顔がうっすら青くなった。「そうなんだ……よかった、捕まらなくて」心の底から呟いたようだった。
「ほんと、オレにもっと感謝してよ」
「感謝してる。ありがと、ロキ君」
「………………」
ティアの素直な返しを聞きながら、メルウィンは目の前の食事の食感に集中した。はっきり言って、ロキを食した魔物のメルウィンこそトラウマになっている。捕まえてからの動作は意思に関係なくオートで進んでいったのだけれど、ほんとに口の中にロキが入ってきたみたいで……やめよう、忘れよう。パリパリのパンで口をいっぱいにしておこう。
メルウィンの心情を思いはかることなく、ぱくぱくと肉を食べているセトが、
「最終的に、魔物2体に対してロキひとりっつぅのが無理あったよな。起きてから考えてたんだけどよ、持ち運べそうな“文字”は、触らずにそのまま残して運べたんじゃねぇの?」
セトの指摘に、“人間チーム”のみんなが手を止めて顔を見合わせた。真っ先にティアが、
「え? どういうこと?」
「——だからな、浮き葉や落ち葉は、文字の光ってるとこ触れずに、丸めてポケットにでも入れられそうだったろ? Sの落ち葉を触らずに残して、ロキの名前が揃ってからすぐに触れば、数的不利にならないで終われたかもな……っていう話だ」
「あぁ、なるほどね? 大きすぎる物は無理だろうけど……そうだね、葉っぱくらいなら持ち運べたかも」
「だろ?」
「今ごろ言っても遅いけどね」
「まぁな」
彼女の奥、黙り込んだロキの方を見る。なぜ気づかなかったのだろう、という苦悩が見える。ロキは昔から、柔軟性があるようでそうでもない。セトのほうが臨機応変タイプだと思う。……へりくつは得意なのに、不思議。
ロキから視線を戻そうとして、ティアと目が合った。
「メル君も、お疲れさま。魔物は大変だったでしょ?」
「……うん。魔物は、もうやりたくないかも」
「そうだよね……」
しみじみと頷くティアに、ハオロンが「なんでやって! またやろっさ!」悲しげな声をあげた。
「うちも人間でやってみたいし、次はランダムやめて希望で分けよか」
「オレは魔物で。うるさいチビを喰うから」
「やってみねぇ♪ ——みんなは? どっちがいい?」
たぶん、ハオロンの目がキラキラしている。メルウィンからは見えないけれど、キラキラ光線を浴びたセトとティアが微妙な顔をしていた。本音と建前のあいだ、きっちり板ばさみになっている。
「(めんどくせぇ……)あー……まぁ、魔物側も面白いかも知んねぇな?」
「(二度とやりたくない……)うーん……僕は魔物は無理だから……人間かな?」
「セトは魔物でティアは人間かぁ……メルウィンとありすは?」
「(え、僕も?)……人間、かな?」
「わたしも……にんげん?」
「振り分け完璧やわ。今夜はこれでやろか!」
「「「「………………」」」」
消極的な4人が沈黙するなか、ロキがジュースを飲みきった。グラスの底ですする音が、やけにはっきりとしていた。
ティアとセトの、どう断るかに頭を悩ませているような表情を見守っていると、食堂のドアが開いた。誰だろう? 食卓につく者のほとんどが気を向けたところには、深い紫色の着物——。
「サクラさん! おはよぉ!」
ハオロンの声に、ふっと唇を曲げた。この時間にはとても珍しい——サクラだった。
「ああ、おはよう。朝から元気だな」
「うちはいつでも元気やよ! あとサクラさん、今は午後やけどぉ?」
「そうか」
廊下側を歩いていくサクラは、てっきりティアの横に座るのかと思ったが、そのまま調理室の方へ進んでいった。彼の目的を察して、「サクラさん」声をかけて席を立った。
調理室に入る前に、サクラはメルウィンを振り返った。
「もしかして、珈琲を淹れる? それなら僕が淹れるから……」
「ああ、頼もうか」
たまにサクラは、マシンの珈琲ではなく、人(メルウィンが名乗り出るので、だいたいメルウィン)が淹れる珈琲を飲むときがある。予想では、なにか特別なときなのでは……と思っている。でも、本人に訊けてはいない。
「ほかに、欲しいひとは……いる?」
尋ねてみると、「俺も」セトだけ主張があった。用意で調理室に向かおうと足を向ける。すると、ティアもまた立ち上がった。
「……ごちそうさま」
「ぁ……ティアくん、よかったら、紅茶も淹れる?」
「ううん、僕は部屋に戻るから、気にしないで」
首を振ったティアは、どことなく冷たい。冷たい? ……じゃなくて、怖がっている? ゲームはもう、終わったのに。魔物を怖がる人間みたいな……
「紅茶を飲まないのか? ——ティア」
座席に近寄っていたサクラが、ティアを呼び止めた。ティアの白い頬が、いつのまにか青白いような——光の加減なのか、顔色わるく見えた。サクラと目を合わせることなく、ティアは「今は要らないよ」そっとした声で断ると、食堂を出ていった。
空いたテーブルの上を、ロボが片付けていく。サクラはティアがいた席をひとつ空けて着席した。メルウィンが調理室に向かう背後で、ハオロンとサクラが言葉を交わしている。
「ねぇ、サクラさん。今夜サクラさんも、一緒にゲームせんかぁ?」
「私もということは、他にも参加者がいるのか?」
「うち、ロキ、セト、ティア、メルウィン、ありす!」
(みんな参加になってる!)
驚きに振り返ってしまったメルウィンの、丸い目の先で——サクラの微笑む横顔があった。
「今夜は私の順番だが、忘れていないか?」
「あぁ! 忘れてたわ……ってことはぁ、ダメなんかぁ? サクラさん、なんだかんだ言って全然参加してくれん……」
「いずれ参加しよう」
「えぇ~いずれっていつ~?」
残念そうなハオロンの声に重ねて、落ち着いた声音がやわらかく響いた。
「——近いうちに、やることが片付いたらな」
調理室に向かいながら、考える。
いつか、兄弟みんなでゲームをする日もくるだろうか。長く無為な日々に、それぞれの距離が縮まって——元どおりになって——また、笑い合うこともあるのだろうか。
(……あると、いいな)
メルウィンの願いは、珈琲の豆選びへと取って代わる。……なにがいいかな? フルーティで軽やかなものにしよう。
残り短い今日の時間が、あたたかく穏やかなものでありますように——。
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