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Chap.16 処刑は判決の前に
Chap.16 Sec.12
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検査は、信じられないほど長かった。途中から何度アリアに訴えたか分からない。
「ほんとうにだいじょうぶ、だから、わたしも〈しょくどう〉に」
その度に、もうしばらく待つよう言われ、さらに時間がたち、解放されたのは真夜中だった。もうすぐ日付を跨ごうとしている——時計を確認し、アリアを残したまま急ぎ医務室を飛び出して——ドンっと。ドアの先で何かにぶつかった。何か、というよりも誰か。柔らかな布地から顔を上げると、
「……お疲れさま、アリスちゃん」
「——てぃあ!」
廊下の薄明かりに照らされた、ティアだった。
「てぃあ、どくを……ほんとうの、どくを、のんだって……」
「あぁ、うん。そう……なんだよね。例の紅茶の葉に……ちょっと毒性があってね」
「それは……へいきじゃ、ない……てぃあのほうが、〈けんさ〉を……」
「大丈夫だよ、もう治療は済んでるから」
憔悴したような顔が、照明のせいか、ひどく疲れて見える。心配させまいと微笑む顔が、痛々しく映った。
「——ほんとうに、僕は大丈夫だよ」
「………………」
「……それより、アリスちゃんは、大丈夫? アリア君から、異常ないって連絡が回ってはきたけど……」
「わたしは、だいじょうぶ。すこしも、どこも、わるくない」
「そっか、それなら——よかった」
ほっとした優しい顔に、胸がまた痛んだ。倒れたときのティアの苦しそうな顔を覚えている。あれほどの目に遭っていて、それでも私のほうを心配してくれているのか。
言葉に詰まっていると、ティアの目が私の背後に動いた。視線を追うと、開いたドアにアリアがいた。
「アリア君も、お疲れさま。連絡、見たかな?」
「……確認しました。これは……誰か個人の意見ではなく、総意ということでしょうか?」
「——うん。あと、毒物のことは追及しないようお願いしたから……君も、これ以上は調べなくていいからね?」
「……それで、よいのですか?」
「兄弟の誰かが犯人だとは思えないし、思いたくもないんだ。もちろん、アリスちゃんも違う。きっと、なにか……偶然が重なって起こった、不運な出来事だと思ってる。そう、思わせてほしいな」
「……分かりました」
深く頷いたアリアに、ティアはにこりと笑った。その笑顔に、頭のなかで昨日の言葉がひらめいた。
「てぃあ、」
「うん?」
「おそくなったけど……おたんじょうび、おめでとう」
ぱちり。綺麗な眼が、白い睫毛によって閉じられ、開いた。意外そうな、拍子抜けしたような顔をしてから——大輪の花が咲くみたいに、嬉しそうに笑った。
「——ありがとう、アリスちゃん」
とても大切な言葉を唱えるように、そっと応えたティアの笑顔は、なぜか——哀しいようにも見えてしまった。何か間違ったことを言っただろうか。もっと言うべきことがあっただろうか。後悔に似た気持ちを払うように、気がかりなことを尋ねようと思った。
「てぃあ、さくらさん……は?」
「うん……そうだよね、そのことについて、すこし話してもいいかな? もし、疲れているなら、明日でもいいよ。もう遅いしね?」
「……できるなら、いま、ききたい」
「……わかった。なら、僕の部屋で話そうか。ついでにセト君の部屋も近いから」
「? ……せとのへや?」
「そう……詳しくはあとで話すけど、セト君が、君に部屋を提供してくれることになったんだよ。アリスちゃんは私室がないでしょ? だから、好きに使ってね、って。セト君から」
「……それは、こまる……」
「ううん、いいんだよ。——さぁ、行こうか」
優しい声が、静かに誘った。
アリアに別れを告げて、ティアと共に歩いていく。訊きたいことは沢山あるのに、弱りきっているようなティアの肌が透き通りそうなほど白くて、部屋にたどり着くまで口を開けなかった。
白いテーブルに着いて、運ばれてきたワゴンから取り出した、お茶のセット。慣れた手つきで用意してくれながら、
「今日はハーブティーなんだ。アリスちゃんも、僕も、万全じゃないから……」
「……わたしは、だいじょうぶ」
「……そんなことないよ。君は、もっと……僕らを責めるべきだよ」
「……?」
ティーカップを差し出してから、ティアは私を見つめた。
「まずは……謝らせてほしい」
淡い紫色の眼が、まっすぐに。
「……あの場にいたから、分かってるかも知れないけど……僕らは、君が……記憶を失っていることを、ほんとうに知らなかったんだ」
「………………」
「何度か、そんな話も出てたよね? 本名が分からない、ご両親の存在や誕生日も分からない……そう、言ってたのに……まさか、記憶がないって意味だとは……思ってなくて……」
「それは、あやまらなくても……いい、よ?」
「ううん、僕が悪いんだ。ちゃんと話を聞こうとしなかった。君が——娼婦としてここにいることを、割り切ってるわけじゃないことも……分かってたんだよ。ハウスの安定した生活が欲しくて、自分でこの道を選んだ……そう、決めつけてた。それは、僕のことなのに。……僕が、もっとちゃんと、君に訊いていたら、」
言葉が、途切れる。ティアの顔が、つらそうに歪んでいく。
「……ごめん」
震えるような声が、テーブルの上に、はらりと落ちた。
§
向き合う彼女の双眸を、見ていられなくなった。
自分勝手な言い訳と謝罪で片付けようとしている自分にも、嫌気が差す。
——アンタだって、ある程度は分かってたンじゃねェの?
ロキの言葉は、ほんとうは正しくない。真実はもっとひどい。僕は、最初から——分かってた。
サクラが、なんらかの個人的な意思で彼女を招き入れようとしたことも。彼女が娼婦としての立場を受け入れきれていないことも。彼女の生い立ちには不可解な点があることも。セトに関してサクラに脅されていたことも。そのことで、ずっと——サクラを恐れていたことも。僕だけは、知っていた。
それなのに……助けようとしなかった。見て見ぬフリをしてきた。
「ごめんね、アリスちゃん……ほんとうに、ごめん……」
手許のティーカップが滲んでいる。勝手に浮かぶ涙が、視界を妨げてくる。声までも情けない。
涙をこぼしたティアに、彼女が戸惑いながら手を伸ばした。最初のころ、ティアがしたみたいに、手を取って、
「……どうして、あやまるの? てぃあは、はじめから……やさしい」
「——違うんだ」
僕はいつだって、中途半端だった。
セトの言うとおり、偽善者。
「僕は……きみに頼られるのが、こわかったんだ……」
誰かに頼られるのは——こわい。
僕は誰も助けられない、何もできないのに……昔から、みんな、神様にすがるみたいに僕を頼ってきたから。僕ができるのは、ただ共感するだけ。悲しみなんて、なくしてあげられない。共感してもらうことで救いを感じたとしても、それは本当に救われたわけじゃない。現状は何も……なにひとつ、解決していないのに。
(——お願いだから、誰も僕のせいにしないで。どうか僕を——怨んだりしないで)
頭のなかで叫ぶ子供の声が、ひどくうるさい。しくしくと胃が痛むのは、毒物の後遺症なのだろうか。胸を押さえたいけれど、手が——
「——てぃあ」
はっきりとした声が、僕の仮初の名を呼んだ。頭のなかに棲まう子供よりも、幼い発音で、
「……それでも、わたしは……てぃあに、ずっと、かんしゃしてる。……てぃあは、やさしくしてくれた。わたしに、〈ことば〉をおしえてくれた。……なまえも。てぃあの、だいすきな〈ものがたり〉から、つけてくれた。てぃあは……ずっと、やさしい」
握る手に、力がこもる。
「それだけじゃ……だめ? わたしのことを、すこしでも、おもってくれていたなら……わたしは、それで、じゅうぶん」
繋がっていた手に、もう片方の手も重ねて、
「……ありがとう、てぃあ」
その、音が。
優しく耳に届いた響きに、嘘偽りのないことが——なによりも、ティアの心を締めつける。
無関心の代償が、こんなにも苦しいなんて……知らなかった。裁かれるべきは、サクラやイシャンだけではない。きっと、自分も含まれている。
「ごめんねっ……」
やっと上げることのできた顔で、その瞳を見すえて伝えると、彼女は眉尻を下げた。
「だいじょうぶ、わたしは、おこってないよ」
困ったように微笑む彼女は、小さな子供を見るみたいな、優しい目をしていた。
「ほんとうにだいじょうぶ、だから、わたしも〈しょくどう〉に」
その度に、もうしばらく待つよう言われ、さらに時間がたち、解放されたのは真夜中だった。もうすぐ日付を跨ごうとしている——時計を確認し、アリアを残したまま急ぎ医務室を飛び出して——ドンっと。ドアの先で何かにぶつかった。何か、というよりも誰か。柔らかな布地から顔を上げると、
「……お疲れさま、アリスちゃん」
「——てぃあ!」
廊下の薄明かりに照らされた、ティアだった。
「てぃあ、どくを……ほんとうの、どくを、のんだって……」
「あぁ、うん。そう……なんだよね。例の紅茶の葉に……ちょっと毒性があってね」
「それは……へいきじゃ、ない……てぃあのほうが、〈けんさ〉を……」
「大丈夫だよ、もう治療は済んでるから」
憔悴したような顔が、照明のせいか、ひどく疲れて見える。心配させまいと微笑む顔が、痛々しく映った。
「——ほんとうに、僕は大丈夫だよ」
「………………」
「……それより、アリスちゃんは、大丈夫? アリア君から、異常ないって連絡が回ってはきたけど……」
「わたしは、だいじょうぶ。すこしも、どこも、わるくない」
「そっか、それなら——よかった」
ほっとした優しい顔に、胸がまた痛んだ。倒れたときのティアの苦しそうな顔を覚えている。あれほどの目に遭っていて、それでも私のほうを心配してくれているのか。
言葉に詰まっていると、ティアの目が私の背後に動いた。視線を追うと、開いたドアにアリアがいた。
「アリア君も、お疲れさま。連絡、見たかな?」
「……確認しました。これは……誰か個人の意見ではなく、総意ということでしょうか?」
「——うん。あと、毒物のことは追及しないようお願いしたから……君も、これ以上は調べなくていいからね?」
「……それで、よいのですか?」
「兄弟の誰かが犯人だとは思えないし、思いたくもないんだ。もちろん、アリスちゃんも違う。きっと、なにか……偶然が重なって起こった、不運な出来事だと思ってる。そう、思わせてほしいな」
「……分かりました」
深く頷いたアリアに、ティアはにこりと笑った。その笑顔に、頭のなかで昨日の言葉がひらめいた。
「てぃあ、」
「うん?」
「おそくなったけど……おたんじょうび、おめでとう」
ぱちり。綺麗な眼が、白い睫毛によって閉じられ、開いた。意外そうな、拍子抜けしたような顔をしてから——大輪の花が咲くみたいに、嬉しそうに笑った。
「——ありがとう、アリスちゃん」
とても大切な言葉を唱えるように、そっと応えたティアの笑顔は、なぜか——哀しいようにも見えてしまった。何か間違ったことを言っただろうか。もっと言うべきことがあっただろうか。後悔に似た気持ちを払うように、気がかりなことを尋ねようと思った。
「てぃあ、さくらさん……は?」
「うん……そうだよね、そのことについて、すこし話してもいいかな? もし、疲れているなら、明日でもいいよ。もう遅いしね?」
「……できるなら、いま、ききたい」
「……わかった。なら、僕の部屋で話そうか。ついでにセト君の部屋も近いから」
「? ……せとのへや?」
「そう……詳しくはあとで話すけど、セト君が、君に部屋を提供してくれることになったんだよ。アリスちゃんは私室がないでしょ? だから、好きに使ってね、って。セト君から」
「……それは、こまる……」
「ううん、いいんだよ。——さぁ、行こうか」
優しい声が、静かに誘った。
アリアに別れを告げて、ティアと共に歩いていく。訊きたいことは沢山あるのに、弱りきっているようなティアの肌が透き通りそうなほど白くて、部屋にたどり着くまで口を開けなかった。
白いテーブルに着いて、運ばれてきたワゴンから取り出した、お茶のセット。慣れた手つきで用意してくれながら、
「今日はハーブティーなんだ。アリスちゃんも、僕も、万全じゃないから……」
「……わたしは、だいじょうぶ」
「……そんなことないよ。君は、もっと……僕らを責めるべきだよ」
「……?」
ティーカップを差し出してから、ティアは私を見つめた。
「まずは……謝らせてほしい」
淡い紫色の眼が、まっすぐに。
「……あの場にいたから、分かってるかも知れないけど……僕らは、君が……記憶を失っていることを、ほんとうに知らなかったんだ」
「………………」
「何度か、そんな話も出てたよね? 本名が分からない、ご両親の存在や誕生日も分からない……そう、言ってたのに……まさか、記憶がないって意味だとは……思ってなくて……」
「それは、あやまらなくても……いい、よ?」
「ううん、僕が悪いんだ。ちゃんと話を聞こうとしなかった。君が——娼婦としてここにいることを、割り切ってるわけじゃないことも……分かってたんだよ。ハウスの安定した生活が欲しくて、自分でこの道を選んだ……そう、決めつけてた。それは、僕のことなのに。……僕が、もっとちゃんと、君に訊いていたら、」
言葉が、途切れる。ティアの顔が、つらそうに歪んでいく。
「……ごめん」
震えるような声が、テーブルの上に、はらりと落ちた。
§
向き合う彼女の双眸を、見ていられなくなった。
自分勝手な言い訳と謝罪で片付けようとしている自分にも、嫌気が差す。
——アンタだって、ある程度は分かってたンじゃねェの?
ロキの言葉は、ほんとうは正しくない。真実はもっとひどい。僕は、最初から——分かってた。
サクラが、なんらかの個人的な意思で彼女を招き入れようとしたことも。彼女が娼婦としての立場を受け入れきれていないことも。彼女の生い立ちには不可解な点があることも。セトに関してサクラに脅されていたことも。そのことで、ずっと——サクラを恐れていたことも。僕だけは、知っていた。
それなのに……助けようとしなかった。見て見ぬフリをしてきた。
「ごめんね、アリスちゃん……ほんとうに、ごめん……」
手許のティーカップが滲んでいる。勝手に浮かぶ涙が、視界を妨げてくる。声までも情けない。
涙をこぼしたティアに、彼女が戸惑いながら手を伸ばした。最初のころ、ティアがしたみたいに、手を取って、
「……どうして、あやまるの? てぃあは、はじめから……やさしい」
「——違うんだ」
僕はいつだって、中途半端だった。
セトの言うとおり、偽善者。
「僕は……きみに頼られるのが、こわかったんだ……」
誰かに頼られるのは——こわい。
僕は誰も助けられない、何もできないのに……昔から、みんな、神様にすがるみたいに僕を頼ってきたから。僕ができるのは、ただ共感するだけ。悲しみなんて、なくしてあげられない。共感してもらうことで救いを感じたとしても、それは本当に救われたわけじゃない。現状は何も……なにひとつ、解決していないのに。
(——お願いだから、誰も僕のせいにしないで。どうか僕を——怨んだりしないで)
頭のなかで叫ぶ子供の声が、ひどくうるさい。しくしくと胃が痛むのは、毒物の後遺症なのだろうか。胸を押さえたいけれど、手が——
「——てぃあ」
はっきりとした声が、僕の仮初の名を呼んだ。頭のなかに棲まう子供よりも、幼い発音で、
「……それでも、わたしは……てぃあに、ずっと、かんしゃしてる。……てぃあは、やさしくしてくれた。わたしに、〈ことば〉をおしえてくれた。……なまえも。てぃあの、だいすきな〈ものがたり〉から、つけてくれた。てぃあは……ずっと、やさしい」
握る手に、力がこもる。
「それだけじゃ……だめ? わたしのことを、すこしでも、おもってくれていたなら……わたしは、それで、じゅうぶん」
繋がっていた手に、もう片方の手も重ねて、
「……ありがとう、てぃあ」
その、音が。
優しく耳に届いた響きに、嘘偽りのないことが——なによりも、ティアの心を締めつける。
無関心の代償が、こんなにも苦しいなんて……知らなかった。裁かれるべきは、サクラやイシャンだけではない。きっと、自分も含まれている。
「ごめんねっ……」
やっと上げることのできた顔で、その瞳を見すえて伝えると、彼女は眉尻を下げた。
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