久しぶりにばあちゃんちに行ったら先生がいた話。

倉箸なーこ

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てぇてぇな……………(死)

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「そんなそんな大声出さないでも…」

「ちょちょちょ待って待ってなんでここにいんの先生!」

いかにもこの家に住んでると言わんばかりなその雰囲気に私は驚きと焦りであたふたと騒ぐ。
渡辺先生は困ったように頭をかくと「とりあえず中入ろう?」と笑ってきたものだから、すぐ様靴を脱ぎ散らし中に入った。久しぶりに入った居間はめっっっちゃくちゃ綺麗に掃除されていた。ちょっと古ぼけて汚れてた隅っこなんてキラキラと効果音が聞こえてきそうなぐらい綺麗だ。取れないぐらい汚れも、いつの間にかピッカピカになっている。

「なんなん先生~~~!凄い~~~!」

怒りと感動の混じった複雑な感情のまま叫んだ。自分きっと今めちゃくちゃロバみたいな顔してる、いやロバに悪いな、うんこ以下の地球外生命体みたいな顔してる。

「えへへ、照れるなぁ」

恥ずかしそうに笑う渡辺先生。
そんな渡辺先生を見るとついつい心拍数が上がって顔が赤くなってしまう

「もう笑わんで~~~~~!!好き~~~!!」

「えええ…?ありがとう…?」

笑顔に心臓を撃ち抜かれた。立ってられないような衝撃につい倒れこんで駄々を捏ねる子供ように転がる。やばい。渡辺先生かっこいい。
初めて姿を見た時から一目惚れだった。
可愛さとかっこよさを兼ね備えてる、、
若い、、若さが羨ましい、尊い、、
現実世界で渡辺先生という推しが出来てからも
最高に人生楽しいのに今その頂点に達してる!
転がり回るのに疲れ果て、1度我に返る。

「…はぁ、大変お恥ずかしい所を見せました…面目ありません……」

「あはは、面白いね!」

「もう…好き…」

寝転がる私になるべく視線を合わせようと
ちょこんと座り込んだ先生はとても可愛い。
はっ、とふと気づいた。

(このままじゃ話が終わらない!!2話目なのに
なんも進展してない!!ただ私が先生好きの変態オタクというイメージがついてしまう!!)

そう思い、体を起こすとまっすぐ先生を見た。

「話は戻るとして、なんで先生がここにいるんですか?」

渡辺先生は少し考える素振りをした後、答えた

「うーんとね…話したら長くなるんだけど、おばあちゃんがたまたま重そうな荷物持ってたから、大変そうだなぁって思って俺が家までその荷物持っていったら、お礼にご飯をご馳走して貰ってさ。そうしたらつい「仕事して一人暮らしだと中々作る暇がなくて、久しぶりに人の作ってくれたご飯食べれて嬉しい」って無意識に言ったら「だったらうちにおいで。今はじいちゃんと2人でなんだか寂しいの。ご飯ぐらいなんでも作ったる」っておばあちゃんが言ってくれて…………それで今同居させて頂いてます」

「めちゃくちゃ先生いい人~~~!!」

先生の人柄の良さにまた叫んでしまった。
ほとぼりが冷め、また我に返る。

(そうか、じゃあ渡辺先生は、今ばあちゃん達と一緒に暮らしてるんだ。そうか、私のばあちゃんと、私の学校の先生が……………………)

冷静に考えてみると、意外に結構やばい事なのでは…?だって…生徒の祖父母宅に教員が住むだなんて…………………

推しがすぐ近くにいるって事じゃないか!!

千春はいい意味でも馬鹿だった。
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