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おもいやり
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ぱちっ。
目が覚めるとそこにはしばらく前にいた場所だった。殺人現場のように倒れていた皆はそれぞれに目を覚ました。
「おはよ~~~!!」
「お!?お、おはよ…」
志恩が近くの部屋から勢い良く出てきた。
それに続き友樹、皐月、将太もやってきた。
すると遠くから違う声も聞こえてきた
「あれ、お前らここにいたんだ!」
違う部屋からか、拓斗、綾乃、優希が声を揃えてやってきた。これで全員揃ったんじゃないかな。そう思い友樹が人数を数えていく
「…ん、あれ?29人しかいない。」
「あ!千秋と歌音が居ない!」
來愛がそう言うと、確かに2人が居ないことに気づく。
「馬鹿野郎…!どこいったんだ!?」
皆急いで部屋を飛び出し、
千秋と歌音を探すことにした。
*
「…はあ、はあ、…どうしよう…」
芽依は急いで部屋を飛び出したは良いものの、急にどっと緊張感が溢れた。
坂木先生は、あの事を生徒に知られるのをことごとく嫌っていた。「こんな事、皆さんに知られたら恥ずかしいでしょう?」なんて諦めたように笑っていたのは記憶に新しい。
もしかしたら怒号を上げて私を探すかもしれない。もしかしたら、____身を投げるかもしれない。ただならぬ恐怖に体をこわばらせていると
後ろから声が聞こえた。あまり聞いた事のない声だった。
「…何やってるの?」
振り返るとそこには、千秋が壁によしかかりながら立っていた。何処か鋭い目は余計に恐怖を募らせる。
「…先生、どっか行っちゃったみたいじゃん。どうするの?」
「…どうするって…言われても…」
責め立てるような声に急に私の声が小さくなる
それが気に障ったのか余計に責め立てる声が大きくなった。
「ためらってる暇あんのかよ!?その行動、言動ひとつで人生かわるんだよ!?」
「…っ、それでも!怖いものは怖いんだ!私は、君達みたいに言葉が軽くない、全てが重い槍のような責任があるんだ!また、傷付けるのが嫌なんだよ………」
溜めていたものを吐いてしまった。
どうにも自分が情けなくなって目の前が暗くなってきた。
「…だったら、思い切って槍を投げてみればいいじゃん。例え、間違ってたとしてもさ。自分が正しいと思ったことなら大丈夫だよ。重い槍をさ、"思いやり"に変えてやろうよ」
目の前が明るくなった。いや、今までの鬱憤が晴れたと言うべきだろうか。ずっと渦巻いていた不安が一気に無くなったような気がした。
自分より年下の子に、励まされるとは私もまだまだだ。
「…うん。そうだね!…なんかありがとう。こうなったら、何がなんでも皆揃って帰るよ!」
「はは!そう来なくっちゃ。流石芽依さんだ」
千秋は明るく笑った。
すると後ろからひょっこりと歌音が現れた。
「芽依先輩がこんなに大人しいの初めて見たなー」
「な、なんだって!?そんなにうるさい!?」
「「あはは!!元気でうるさいですよ」」
歌音がおちょくってくるのでいつの間にか
自分の本調子が戻ってきた。
皆一通り笑い終わると、真剣な顔になった。
やるべき事は、もう決まってる。
「…そう言えば、他の皆置いて来たけど何処にいるかしら?」
歌音がふと思い出したかのように話す。
すると、遠くから怒号が聞こえてきた
「お前らあああああ!!どこいってんだこの野郎!!」
「「「うわっ…」」」
遠くから友樹を先頭に皆走ってきた。
私達3人は逃げる間もなく皆に囲まれた。
「こんにゃろ~、2人してどこいってたんだよ…って芽依さん!?」
「…んふふ、芽依先輩の不安を消してたんだよ!」
「なんだよそれ…まあ、良かった」
友樹は不満そうに顔をしかめるも、最後には胸を撫で下ろしたかのように笑った。
「…ってそんな事してる場合じゃない!早く先生を探さないと!」
友樹は一瞬にして真面目な顔に戻ると焦ったように言った。
そう言われても、先生が何処にいるのかさっぱり…と不安そうに皆がざわめく中、千秋が手を挙げた。
「…魔導小学校の屋上に先生はいるよ。いや、今向かってる。追いかけよう。」
何処から情報を仕入れるのだろうか?不思議に思うぐらい情報を持ってる。流石情報屋だ。
居場所が分かったならば、私の出番だ。
壁を手で触り、魔法をかける。
するとたちまちに真っ黒な穴が開いた。
ここから、ワープが出来る。
___私が唯一出来ること。
「皆、行きましょう!」
『おーーー!!!!』
目が覚めるとそこにはしばらく前にいた場所だった。殺人現場のように倒れていた皆はそれぞれに目を覚ました。
「おはよ~~~!!」
「お!?お、おはよ…」
志恩が近くの部屋から勢い良く出てきた。
それに続き友樹、皐月、将太もやってきた。
すると遠くから違う声も聞こえてきた
「あれ、お前らここにいたんだ!」
違う部屋からか、拓斗、綾乃、優希が声を揃えてやってきた。これで全員揃ったんじゃないかな。そう思い友樹が人数を数えていく
「…ん、あれ?29人しかいない。」
「あ!千秋と歌音が居ない!」
來愛がそう言うと、確かに2人が居ないことに気づく。
「馬鹿野郎…!どこいったんだ!?」
皆急いで部屋を飛び出し、
千秋と歌音を探すことにした。
*
「…はあ、はあ、…どうしよう…」
芽依は急いで部屋を飛び出したは良いものの、急にどっと緊張感が溢れた。
坂木先生は、あの事を生徒に知られるのをことごとく嫌っていた。「こんな事、皆さんに知られたら恥ずかしいでしょう?」なんて諦めたように笑っていたのは記憶に新しい。
もしかしたら怒号を上げて私を探すかもしれない。もしかしたら、____身を投げるかもしれない。ただならぬ恐怖に体をこわばらせていると
後ろから声が聞こえた。あまり聞いた事のない声だった。
「…何やってるの?」
振り返るとそこには、千秋が壁によしかかりながら立っていた。何処か鋭い目は余計に恐怖を募らせる。
「…先生、どっか行っちゃったみたいじゃん。どうするの?」
「…どうするって…言われても…」
責め立てるような声に急に私の声が小さくなる
それが気に障ったのか余計に責め立てる声が大きくなった。
「ためらってる暇あんのかよ!?その行動、言動ひとつで人生かわるんだよ!?」
「…っ、それでも!怖いものは怖いんだ!私は、君達みたいに言葉が軽くない、全てが重い槍のような責任があるんだ!また、傷付けるのが嫌なんだよ………」
溜めていたものを吐いてしまった。
どうにも自分が情けなくなって目の前が暗くなってきた。
「…だったら、思い切って槍を投げてみればいいじゃん。例え、間違ってたとしてもさ。自分が正しいと思ったことなら大丈夫だよ。重い槍をさ、"思いやり"に変えてやろうよ」
目の前が明るくなった。いや、今までの鬱憤が晴れたと言うべきだろうか。ずっと渦巻いていた不安が一気に無くなったような気がした。
自分より年下の子に、励まされるとは私もまだまだだ。
「…うん。そうだね!…なんかありがとう。こうなったら、何がなんでも皆揃って帰るよ!」
「はは!そう来なくっちゃ。流石芽依さんだ」
千秋は明るく笑った。
すると後ろからひょっこりと歌音が現れた。
「芽依先輩がこんなに大人しいの初めて見たなー」
「な、なんだって!?そんなにうるさい!?」
「「あはは!!元気でうるさいですよ」」
歌音がおちょくってくるのでいつの間にか
自分の本調子が戻ってきた。
皆一通り笑い終わると、真剣な顔になった。
やるべき事は、もう決まってる。
「…そう言えば、他の皆置いて来たけど何処にいるかしら?」
歌音がふと思い出したかのように話す。
すると、遠くから怒号が聞こえてきた
「お前らあああああ!!どこいってんだこの野郎!!」
「「「うわっ…」」」
遠くから友樹を先頭に皆走ってきた。
私達3人は逃げる間もなく皆に囲まれた。
「こんにゃろ~、2人してどこいってたんだよ…って芽依さん!?」
「…んふふ、芽依先輩の不安を消してたんだよ!」
「なんだよそれ…まあ、良かった」
友樹は不満そうに顔をしかめるも、最後には胸を撫で下ろしたかのように笑った。
「…ってそんな事してる場合じゃない!早く先生を探さないと!」
友樹は一瞬にして真面目な顔に戻ると焦ったように言った。
そう言われても、先生が何処にいるのかさっぱり…と不安そうに皆がざわめく中、千秋が手を挙げた。
「…魔導小学校の屋上に先生はいるよ。いや、今向かってる。追いかけよう。」
何処から情報を仕入れるのだろうか?不思議に思うぐらい情報を持ってる。流石情報屋だ。
居場所が分かったならば、私の出番だ。
壁を手で触り、魔法をかける。
するとたちまちに真っ黒な穴が開いた。
ここから、ワープが出来る。
___私が唯一出来ること。
「皆、行きましょう!」
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