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~ガラクシアの洞窟~
09ルイーズの決意。
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「お父さん!お話があります。」
「何だ・・・ルイーズ?こんな朝っぱらから。」
「ガラクシアの洞窟に行きたいです!」
「そうか・・・そんな話をしたな。あれから10年も経ったのか。」
お父さんは、懐かしそうにルイーズの顔を見る。しかし、その顔は引き止める様子もなく優しい顔だった。
「洞窟・・・くわしくは、ダンジョンだな。本当に行くのか?」
「はい!お兄ちゃんに魔法を使わせてあげたいから。」
「だがこの間市場で魔石を買っていたじゃないか。」
「それは、そうだけどお兄ちゃんに自分の魔法と魔力で魔法を使って欲しいんだ。」
「ソル。お前は、どうなんだ?」
「僕も自分の魔法と魔力を使っては見たいとは思う。」
「そうか。行くことに対しては止めはしない。ルイーズなら魔物が出てきても直ぐに倒せるし、怪我したら回復できるもんな。羨ましい限りだ。」
「ははは・・・。・・・ちょっと待って!ダンジョンって行ったらヒヤユウを取るだけじゃないの?!魔物っていった?!・・・それって何?!」
「ん?言ってなかったか?」
お父さんは、ありゃ?という顔をして
「魔物は、ダンジョンに付き物だ。ダンジョンでは、魔物を倒して洞窟の中を進んでゆき洞窟の奥までたどり着けばお宝、ここで言うヒヤユウを与えられるのだ。」
「そこまではわかったけどお宝って10年もたったからもう取られてるんじゃないの?」
「そこは、安心していい。このダンジョンは、魔力のない人と魔力のある人が2人でペアにならないと入れない。今この世界で魔力のない人は、ソルだけだ。」
僕は、お兄ちゃんの方を向いた。言い方悪いかもしれないけどお兄ちゃんって結構凄いんだね。
「じゃあ、魔物についても教えてくださいな。」
「お父さん!ルイーズに何も話していないじゃないの。」
「すまんすまん。魔物は、弱い方から下級、中級、上級、最上級となっている。下手したら最上級以上の魔物もいる。下級は、この家族内だとマルくらいの魔法の強さだな。」
「お母さんってどんな魔法が使えるんですか?」
「私?凄い魔力じゃないわよ?少し物を浮かせたり動かせたり力が少し強くなるくらいかしかね?」
「あぁ~だから怒ってペチンとするとき力が強いんですね。」
ペチン。いったぁ~
「失礼ね。魔法は、使ってないわよ。」
これで?!馬鹿力なんだから。
「おっと。話がそれたわね。ごめんなさい。」
「中級は、お父さんくらいで最上級より上がルイーズだな。」
「僕ってそんなに強いんですか?」
「ルイーズのどこを見て弱いといえるんだ。」
「ははは・・・。」
「ルイーズ。ダンジョンは、ここから1000㌔ほどある行くなら明日にしなさい。」
「はい。ダンジョンまでは、何で?」
「徒歩に決まってるだろ。」
ですよね~。
100㌔が1時間だから10時間くらいか。
「もっと早く行ける方法はないんですか?」
「空を飛べば早いぞ。」
冗談でお父さんは、そんなことを言う。
「それですよお父さん!空を飛んでいけばいいんですよ!」
「だがどうするんだ?」
「ナチュラルで足の方に風を圧縮して集めて僕のまわりの重力を軽くして身体を浮かせその風を噴射するみたいにコントロールすればいいんです。」
「それは、凄いがそんなこと出来るのか?」
「今日中にマスタさせてみせますよ。」
「ソルは、どうするんだ?」
「お兄ちゃんの周りだけ重力を軽くして僕が担いで飛びます。」
「ルイーズありがとうね。僕に魔力があったら空を飛べるのにな。」
そう。お兄ちゃんは、空を飛べる魔力なのだ。
「よし!では、僕はさっそく魔法の練習をしてきますね。」
「何だ・・・ルイーズ?こんな朝っぱらから。」
「ガラクシアの洞窟に行きたいです!」
「そうか・・・そんな話をしたな。あれから10年も経ったのか。」
お父さんは、懐かしそうにルイーズの顔を見る。しかし、その顔は引き止める様子もなく優しい顔だった。
「洞窟・・・くわしくは、ダンジョンだな。本当に行くのか?」
「はい!お兄ちゃんに魔法を使わせてあげたいから。」
「だがこの間市場で魔石を買っていたじゃないか。」
「それは、そうだけどお兄ちゃんに自分の魔法と魔力で魔法を使って欲しいんだ。」
「ソル。お前は、どうなんだ?」
「僕も自分の魔法と魔力を使っては見たいとは思う。」
「そうか。行くことに対しては止めはしない。ルイーズなら魔物が出てきても直ぐに倒せるし、怪我したら回復できるもんな。羨ましい限りだ。」
「ははは・・・。・・・ちょっと待って!ダンジョンって行ったらヒヤユウを取るだけじゃないの?!魔物っていった?!・・・それって何?!」
「ん?言ってなかったか?」
お父さんは、ありゃ?という顔をして
「魔物は、ダンジョンに付き物だ。ダンジョンでは、魔物を倒して洞窟の中を進んでゆき洞窟の奥までたどり着けばお宝、ここで言うヒヤユウを与えられるのだ。」
「そこまではわかったけどお宝って10年もたったからもう取られてるんじゃないの?」
「そこは、安心していい。このダンジョンは、魔力のない人と魔力のある人が2人でペアにならないと入れない。今この世界で魔力のない人は、ソルだけだ。」
僕は、お兄ちゃんの方を向いた。言い方悪いかもしれないけどお兄ちゃんって結構凄いんだね。
「じゃあ、魔物についても教えてくださいな。」
「お父さん!ルイーズに何も話していないじゃないの。」
「すまんすまん。魔物は、弱い方から下級、中級、上級、最上級となっている。下手したら最上級以上の魔物もいる。下級は、この家族内だとマルくらいの魔法の強さだな。」
「お母さんってどんな魔法が使えるんですか?」
「私?凄い魔力じゃないわよ?少し物を浮かせたり動かせたり力が少し強くなるくらいかしかね?」
「あぁ~だから怒ってペチンとするとき力が強いんですね。」
ペチン。いったぁ~
「失礼ね。魔法は、使ってないわよ。」
これで?!馬鹿力なんだから。
「おっと。話がそれたわね。ごめんなさい。」
「中級は、お父さんくらいで最上級より上がルイーズだな。」
「僕ってそんなに強いんですか?」
「ルイーズのどこを見て弱いといえるんだ。」
「ははは・・・。」
「ルイーズ。ダンジョンは、ここから1000㌔ほどある行くなら明日にしなさい。」
「はい。ダンジョンまでは、何で?」
「徒歩に決まってるだろ。」
ですよね~。
100㌔が1時間だから10時間くらいか。
「もっと早く行ける方法はないんですか?」
「空を飛べば早いぞ。」
冗談でお父さんは、そんなことを言う。
「それですよお父さん!空を飛んでいけばいいんですよ!」
「だがどうするんだ?」
「ナチュラルで足の方に風を圧縮して集めて僕のまわりの重力を軽くして身体を浮かせその風を噴射するみたいにコントロールすればいいんです。」
「それは、凄いがそんなこと出来るのか?」
「今日中にマスタさせてみせますよ。」
「ソルは、どうするんだ?」
「お兄ちゃんの周りだけ重力を軽くして僕が担いで飛びます。」
「ルイーズありがとうね。僕に魔力があったら空を飛べるのにな。」
そう。お兄ちゃんは、空を飛べる魔力なのだ。
「よし!では、僕はさっそく魔法の練習をしてきますね。」
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