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サニー、誘拐される!
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キングウルフをミーアの使い魔にしたオレ達は、再び帝都に向かって歩き始めた。
「ユーリ。やはりどこの街も活気がないわね。」
「まあ、税金が高いから仕方がないんじゃないかな。」
「ユリウス様。何故高い税金を徴収するのでしょう?」
「一つは悪魔族が人々の苦しみの感情を得たいからだろうし、もう一つは戦争をするための資金にしたいんじゃないかな~。」
「戦争をするための資金ですか?」
「戦争をするには食糧や武器、それに兵士が必要だろ。お金がかかるのさ。」
「なるほど。」
そしていよいよ帝都の手前の街リゲラシティーまでやってきた。
「いよいよ明日には帝都だ。ここまでの情報を整理しようか。」
「そうね。」
全員で情報の整理を始めた。デスロン皇帝がおかしくなり始めたのは17年前ごろからだ。丁度その頃、皇后エリザベートが行方不明になった。もしかしたら魔族に攫われたのではないかという噂だ。そして15年前、エルフの里と獣人族の国を襲ったのも帝国兵だ。さらに、ここ最近ではボルトン王国にも危害を加えようとしている。
「帝国は一体何をしようとしているのかしら?」
「もしかしたら魔王を誕生させたいんじゃないかな~。」
「魔王を?」
「ユリウス様。どういうことでしょう?」
「魔王の誕生に必要なものは、1つに人々の苦しみや悲しみといった悪感情だよね。」
「はい。その通りです。」
「もう一つは・・・」
「聖女の血ね。」
「そうさ。だからサニーと間違えてマーガレットを拐かそうとしたんじゃないかな。」
「なるほど。」
「魔王を誕生させてどうするにゃ?」
「悪魔族はこの世界を支配しようとしているんじゃないかな。」
「ユリウス様。なんとしても阻止しなければなりませんね。」
「ああ、絶対に阻止するさ。なんせ聖女のサニーはオレの近くにいるんだからさ。」
「ユーリ!ちゃんと守ってよ。」
なんかソフィアとミーアが白い目で見ている。
「ソフィアもミーアもオレが守るから安心していいよ。」
「はい。」
「にゃ!」
この街に入ってからやけにネズミや蜘蛛のような生き物が目につく。活気がなくさびれているから仕方がないかもしれないが、少し気になった。
その頃、帝都コンスタンツの帝城では宰相のビスマンが薄ら笑みを浮かべていた。
「フッフッフッフッ 何も知らずにわざわざ聖女の方からやってくるとは愚かなことだ。」
「どうされますか?ビスマン様。」
「そうよの~。我が主様を魔王としてよみがえらせるためにはどうしても聖女の血が必要だからな。今はまだ殺すわけにもいかぬ。」
「ならば攫ってまいりましょうか。」
「そうだな。ただ気になることがある。」
「なんでしょう?」
「一緒にいる者達だ。特にあの男は危険かもしれん。我が眷属からの報告では、エルフの里で赤竜を倒したそうだからな。」
「もしやエルフの里に行った者達が全滅したのは・・・」
「そうだ。あの男だろうな。」
「一体何者なんでしょう?赤竜を倒すからには人族とは思えません。」
「マーモット。油断するなよ。もしかするとアテナが動いた可能性があるからな。」
「なるほど。そういうことですか。あの女神はいつか滅ぼさねばなりませんね。」
「めったなことを言うな。今はまだその時ではないのだ。我が主ルシフ様が魔王として復活なさられれば、いずれはこの世界を支配する神となるであろうからな。」
「はっ」
そこに帝国の兵士がやってきた。
「マーモット将軍!ご報告です!」
「どうした?ビスマン閣下の御前であるぞ!」
「申し訳ございません!ですが、レジスタンスが帝都の隣街ベガレットに集結しています。その数、すでに3000人ほどいます。」
「ハッハッハッハッ そうか。そうか。ちょうどいいではないか。彼らを皆殺しにするのだ。よいな!将軍!」
「はっ!畏まりました!」
その頃、オレ達はベガレットの隣街リゲラシティーの宿屋で食事をしていた。すると、冒険者風の男達が話をしているのが聞こえてきた。
「レジスタンスの連中がベガレットに集まっているらしいぜ。」
「そうか。ならいよいよだな。」
「ああ。今回はエドガー様もいるそうだぞ!」
「なら、俺達も行くか!」
「おお!」
「でもよ~。エドガー様も気の毒だよな~。母親が行方不明になったと思ったら、今度は父親を敵として戦わなきゃいけないんだろ?」
「そうだな~。あのビスマンとかいう奴が宰相になってからだろ?デスロン皇帝やこの国がおかしくなったのは。」
「そうだよな。」
このままだと帝国内で内戦が起こる可能性が出てきた。オレ達は食事をした後、オレの部屋に集まった。
「みんな。聞いてくれ。」
「レジスタンスの件ね。」
「ああ、そうだ。もう悠長に調査している時間はないみたいだ。そこでオレが直接帝城に乗り込もうと思う。」
「ユーリ一人じゃ危険じゃない?もしかしたら悪魔族達もいるんでしょ?」
「大丈夫さ。いざという時は転移でいったん逃げるから。それよりも、みんなにお願いなんだけど。」
「レジスタンスの人達を守るんですね。」
「まあね。みんなの方が危険かもしれないけど。」
「大丈夫よ。いつものように結界を張ってくれるんでしょ?」
「そうだけど。もしオレに何かあれば結界は効かなくなるからさ。」
「大丈夫にゃ!ユリウス様が負けるなんてありえないにゃ!」
「ありがとう。ミーア。」
そしてそれぞれの部屋に戻って休むことにした。その日の夜は何か胸騒ぎがしてなかなか寝付けなかった。そして翌朝、事件が起きた。いつものように出かける準備をして1階の食堂に降りると、サニーの姿が見当たらないのだ。
「ソフィア。ミーア。サニーはどうした?」
「部屋に行ってみたんですがどこにも見当たらなくて。」
サニーの部屋に行くと魔力の反応を感じた。
「ソフィア!ミーア!サニーが拐かされたみたいだ!」
「えっ?!」
「恐らく寝ている間に空間転移で連れていかれたんだろう。」
「空間転移ですか?そんなことができるのはユリウス様ぐらいです。」
「そうとも限らないさ。悪魔族ならね。彼らは元々精神生命体なんだから、空間転移ができても不思議じゃないよ。それよりサニーを助けなきゃ!」
食事も取らずに急いで帝都に向かった。帝都に到着する直前で西の街道から武装した集団がやってくるのが見えた。恐らくレジスタンスだ。サニーが攫われて悠長なことはしていられない。オレは先頭で馬に乗っているリーダーらしき男の前に転移した。突然オレが現れたので、近くの男達が驚いて剣を構えた。
「貴様!何者だ!ビスマンの刺客か!」
「説明している時間はないんだ!オレはアテナ様の使いだ!この先には帝国兵が待ち構えている!無駄な犠牲は出したくないんだ!3時間待ってくれないか!」
隣にいた参謀らしき男が大声で言った。
「最高神様の使いだと~!エドガー様!この者、信用できません!このまま攻め込みましょう!」
エドガーはオレの言葉で躊躇していた。当たり前だが、突然目の前に現れたのだからオレの言葉に信憑性を感じたのだろう。こうしている間にもサニーに危険が及ぶかもしれない。こんな時にオレの正体がどうのこうのと言っている時間はないのだ。オレは力を解放した。すると以前と同じように体から真っ赤なオーラが溢れ出し、辺り一帯を包み込んでいく。
「こ、この力は?!」
「時間がないんだ!オレの仲間が後から二人来るから彼女達とここで待機していてくれ!」
「そなたはどうするんだ?」
「さらわれた婚約者を取り戻しに行くのさ!」
オレは飛翔の魔法で空中に舞い上がり帝城へと向かった。エドガーも隣にいた参謀も他の兵士達も唖然として見ていた。
「彼は何者なんでしょうか?飛翔できる者など、初めて見ました。」
「もしかしたら彼は本当にアテナ様の使徒なのかもしれないな。」
その頃、帝城ではサニーが意識を取り戻していた。
「ここはどこなの?」
「おやおや聖女様がお目覚めですね。」
「あなたは誰?」
「これはこれは申し遅れました。私はゲルム帝国の宰相を務めていますビスマンと申します。」
「私をどうする気なの?」
「ハッハッハッハッ 流石は聖女様ですね。肝が据わっていらっしゃる。泣き叫んで助けを呼ぶのかと思っておりましたよ。あなたには我が主が魔王として復活するための生贄となっていただきます。」
「やはりお前は悪魔族!」
「ご名答です。私は偉大なるデーモンロードであらせられるルシフ様の忠実な僕です。」
「皇帝デスロンも悪魔族なの?」
「ハッハッハッハッ デスロンがですか?面白いことを言う。あやつは、妻のことを心配している哀れな人族ですよ。すでに妻がこの世にないとも知らずにね。間抜けな話です。」
ガタン
「誰だ!」
するとそこに皇帝デスロンが姿を見せた。
「ビスマン!どういうことだ!我が妻がいないとは!」
「聞かれてしまいましたか。仕方がありませんね。あなたの妻はとうの昔に自害したんですよ。可愛い息子を逃がすためにね。」
「ま、ま、まさか?!」
デスロン皇帝が床にへたり込んだ。そして握りこぶしで床を叩きながら泣いている。
「ならば、私は何のために・・・」
「まあ、お前のおかげで人々の苦しみ、悲しみ、憎しみの悪感情をたっぷりもらうことができましたけどね。一ついいことを教えてさしあげましょう。」
デスロン皇帝が頭を上げた。
「あなたの政治に反対しているレジスタンスどもがこの帝都を目指しているんです。その数、およそ3000人ほどいるらしいですね。その中心にいるのがあなたの息子のエドガーなんですよ。」
「エドガーが生きている?!」
「ええ、今はですけどね。でも、もうじき帝国兵達がレジスタンスどもを殲滅するでしょう。その苦痛が我が主の復活の糧となるのです。」
デスロン皇帝が立ち上がって剣を抜いた。
「ユーリ。やはりどこの街も活気がないわね。」
「まあ、税金が高いから仕方がないんじゃないかな。」
「ユリウス様。何故高い税金を徴収するのでしょう?」
「一つは悪魔族が人々の苦しみの感情を得たいからだろうし、もう一つは戦争をするための資金にしたいんじゃないかな~。」
「戦争をするための資金ですか?」
「戦争をするには食糧や武器、それに兵士が必要だろ。お金がかかるのさ。」
「なるほど。」
そしていよいよ帝都の手前の街リゲラシティーまでやってきた。
「いよいよ明日には帝都だ。ここまでの情報を整理しようか。」
「そうね。」
全員で情報の整理を始めた。デスロン皇帝がおかしくなり始めたのは17年前ごろからだ。丁度その頃、皇后エリザベートが行方不明になった。もしかしたら魔族に攫われたのではないかという噂だ。そして15年前、エルフの里と獣人族の国を襲ったのも帝国兵だ。さらに、ここ最近ではボルトン王国にも危害を加えようとしている。
「帝国は一体何をしようとしているのかしら?」
「もしかしたら魔王を誕生させたいんじゃないかな~。」
「魔王を?」
「ユリウス様。どういうことでしょう?」
「魔王の誕生に必要なものは、1つに人々の苦しみや悲しみといった悪感情だよね。」
「はい。その通りです。」
「もう一つは・・・」
「聖女の血ね。」
「そうさ。だからサニーと間違えてマーガレットを拐かそうとしたんじゃないかな。」
「なるほど。」
「魔王を誕生させてどうするにゃ?」
「悪魔族はこの世界を支配しようとしているんじゃないかな。」
「ユリウス様。なんとしても阻止しなければなりませんね。」
「ああ、絶対に阻止するさ。なんせ聖女のサニーはオレの近くにいるんだからさ。」
「ユーリ!ちゃんと守ってよ。」
なんかソフィアとミーアが白い目で見ている。
「ソフィアもミーアもオレが守るから安心していいよ。」
「はい。」
「にゃ!」
この街に入ってからやけにネズミや蜘蛛のような生き物が目につく。活気がなくさびれているから仕方がないかもしれないが、少し気になった。
その頃、帝都コンスタンツの帝城では宰相のビスマンが薄ら笑みを浮かべていた。
「フッフッフッフッ 何も知らずにわざわざ聖女の方からやってくるとは愚かなことだ。」
「どうされますか?ビスマン様。」
「そうよの~。我が主様を魔王としてよみがえらせるためにはどうしても聖女の血が必要だからな。今はまだ殺すわけにもいかぬ。」
「ならば攫ってまいりましょうか。」
「そうだな。ただ気になることがある。」
「なんでしょう?」
「一緒にいる者達だ。特にあの男は危険かもしれん。我が眷属からの報告では、エルフの里で赤竜を倒したそうだからな。」
「もしやエルフの里に行った者達が全滅したのは・・・」
「そうだ。あの男だろうな。」
「一体何者なんでしょう?赤竜を倒すからには人族とは思えません。」
「マーモット。油断するなよ。もしかするとアテナが動いた可能性があるからな。」
「なるほど。そういうことですか。あの女神はいつか滅ぼさねばなりませんね。」
「めったなことを言うな。今はまだその時ではないのだ。我が主ルシフ様が魔王として復活なさられれば、いずれはこの世界を支配する神となるであろうからな。」
「はっ」
そこに帝国の兵士がやってきた。
「マーモット将軍!ご報告です!」
「どうした?ビスマン閣下の御前であるぞ!」
「申し訳ございません!ですが、レジスタンスが帝都の隣街ベガレットに集結しています。その数、すでに3000人ほどいます。」
「ハッハッハッハッ そうか。そうか。ちょうどいいではないか。彼らを皆殺しにするのだ。よいな!将軍!」
「はっ!畏まりました!」
その頃、オレ達はベガレットの隣街リゲラシティーの宿屋で食事をしていた。すると、冒険者風の男達が話をしているのが聞こえてきた。
「レジスタンスの連中がベガレットに集まっているらしいぜ。」
「そうか。ならいよいよだな。」
「ああ。今回はエドガー様もいるそうだぞ!」
「なら、俺達も行くか!」
「おお!」
「でもよ~。エドガー様も気の毒だよな~。母親が行方不明になったと思ったら、今度は父親を敵として戦わなきゃいけないんだろ?」
「そうだな~。あのビスマンとかいう奴が宰相になってからだろ?デスロン皇帝やこの国がおかしくなったのは。」
「そうだよな。」
このままだと帝国内で内戦が起こる可能性が出てきた。オレ達は食事をした後、オレの部屋に集まった。
「みんな。聞いてくれ。」
「レジスタンスの件ね。」
「ああ、そうだ。もう悠長に調査している時間はないみたいだ。そこでオレが直接帝城に乗り込もうと思う。」
「ユーリ一人じゃ危険じゃない?もしかしたら悪魔族達もいるんでしょ?」
「大丈夫さ。いざという時は転移でいったん逃げるから。それよりも、みんなにお願いなんだけど。」
「レジスタンスの人達を守るんですね。」
「まあね。みんなの方が危険かもしれないけど。」
「大丈夫よ。いつものように結界を張ってくれるんでしょ?」
「そうだけど。もしオレに何かあれば結界は効かなくなるからさ。」
「大丈夫にゃ!ユリウス様が負けるなんてありえないにゃ!」
「ありがとう。ミーア。」
そしてそれぞれの部屋に戻って休むことにした。その日の夜は何か胸騒ぎがしてなかなか寝付けなかった。そして翌朝、事件が起きた。いつものように出かける準備をして1階の食堂に降りると、サニーの姿が見当たらないのだ。
「ソフィア。ミーア。サニーはどうした?」
「部屋に行ってみたんですがどこにも見当たらなくて。」
サニーの部屋に行くと魔力の反応を感じた。
「ソフィア!ミーア!サニーが拐かされたみたいだ!」
「えっ?!」
「恐らく寝ている間に空間転移で連れていかれたんだろう。」
「空間転移ですか?そんなことができるのはユリウス様ぐらいです。」
「そうとも限らないさ。悪魔族ならね。彼らは元々精神生命体なんだから、空間転移ができても不思議じゃないよ。それよりサニーを助けなきゃ!」
食事も取らずに急いで帝都に向かった。帝都に到着する直前で西の街道から武装した集団がやってくるのが見えた。恐らくレジスタンスだ。サニーが攫われて悠長なことはしていられない。オレは先頭で馬に乗っているリーダーらしき男の前に転移した。突然オレが現れたので、近くの男達が驚いて剣を構えた。
「貴様!何者だ!ビスマンの刺客か!」
「説明している時間はないんだ!オレはアテナ様の使いだ!この先には帝国兵が待ち構えている!無駄な犠牲は出したくないんだ!3時間待ってくれないか!」
隣にいた参謀らしき男が大声で言った。
「最高神様の使いだと~!エドガー様!この者、信用できません!このまま攻め込みましょう!」
エドガーはオレの言葉で躊躇していた。当たり前だが、突然目の前に現れたのだからオレの言葉に信憑性を感じたのだろう。こうしている間にもサニーに危険が及ぶかもしれない。こんな時にオレの正体がどうのこうのと言っている時間はないのだ。オレは力を解放した。すると以前と同じように体から真っ赤なオーラが溢れ出し、辺り一帯を包み込んでいく。
「こ、この力は?!」
「時間がないんだ!オレの仲間が後から二人来るから彼女達とここで待機していてくれ!」
「そなたはどうするんだ?」
「さらわれた婚約者を取り戻しに行くのさ!」
オレは飛翔の魔法で空中に舞い上がり帝城へと向かった。エドガーも隣にいた参謀も他の兵士達も唖然として見ていた。
「彼は何者なんでしょうか?飛翔できる者など、初めて見ました。」
「もしかしたら彼は本当にアテナ様の使徒なのかもしれないな。」
その頃、帝城ではサニーが意識を取り戻していた。
「ここはどこなの?」
「おやおや聖女様がお目覚めですね。」
「あなたは誰?」
「これはこれは申し遅れました。私はゲルム帝国の宰相を務めていますビスマンと申します。」
「私をどうする気なの?」
「ハッハッハッハッ 流石は聖女様ですね。肝が据わっていらっしゃる。泣き叫んで助けを呼ぶのかと思っておりましたよ。あなたには我が主が魔王として復活するための生贄となっていただきます。」
「やはりお前は悪魔族!」
「ご名答です。私は偉大なるデーモンロードであらせられるルシフ様の忠実な僕です。」
「皇帝デスロンも悪魔族なの?」
「ハッハッハッハッ デスロンがですか?面白いことを言う。あやつは、妻のことを心配している哀れな人族ですよ。すでに妻がこの世にないとも知らずにね。間抜けな話です。」
ガタン
「誰だ!」
するとそこに皇帝デスロンが姿を見せた。
「ビスマン!どういうことだ!我が妻がいないとは!」
「聞かれてしまいましたか。仕方がありませんね。あなたの妻はとうの昔に自害したんですよ。可愛い息子を逃がすためにね。」
「ま、ま、まさか?!」
デスロン皇帝が床にへたり込んだ。そして握りこぶしで床を叩きながら泣いている。
「ならば、私は何のために・・・」
「まあ、お前のおかげで人々の苦しみ、悲しみ、憎しみの悪感情をたっぷりもらうことができましたけどね。一ついいことを教えてさしあげましょう。」
デスロン皇帝が頭を上げた。
「あなたの政治に反対しているレジスタンスどもがこの帝都を目指しているんです。その数、およそ3000人ほどいるらしいですね。その中心にいるのがあなたの息子のエドガーなんですよ。」
「エドガーが生きている?!」
「ええ、今はですけどね。でも、もうじき帝国兵達がレジスタンスどもを殲滅するでしょう。その苦痛が我が主の復活の糧となるのです。」
デスロン皇帝が立ち上がって剣を抜いた。
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