9 / 117
第01話 世界一平和な逆襲(前)
09.世界が見つめる中で
しおりを挟む
***
テレビの中。
ヴァンの分身の一人であるヴァン[記者対応]が無数の記者たちに囲まれていた。
『ヴァン様! 奥様の安否は⁉︎』
『どう対応されるのでしょうか⁉︎ 宣言通りこの国を捨ててしまうのですか⁉︎』
『あの写真は本当にご自宅で撮影されたものなんでしょうか⁉︎』
質問攻めである。その様子をヴァン[ミオ]はソファーで第二夫人・ミオと並んで観ていた。スナキア家の頭脳であるミオはヴァンが生み出したこの状況に満足げに頷いていた。
「フフ、大騒ぎねぇ♡」
「国家存亡の危機だからな」
ヴァンは「妻が誘拐された」という情報をあえてメディアに流した。自宅に侵入した誘拐犯(実際は下着泥棒)たちの写真のおかげで信憑性と話題性がグッと高まった。ヴァン・スナキア夫人に何者かが危害を加えたとなればヴァンの動向が注目される。国内のあらゆるメディアが生中継していた。
首都アラムの路上にヴァン[記者対応]を中心に人だかりができている。背後に映る空は夕刻に迫って赤らんでおり、まるでこの世の終わりのような雰囲気だ。
「ヴァンさん、どうやってこんなところに人を集めたのぉ?」
「あー……」
ヴァンはこれから、この国に向けてとんでもないことをやらかす。誘拐を利用してメディアを集めたのはそれを国民に見せつけるためだ。撮影しやすい場所に記者を集めたかったが、こちらから街の中を会見場に指定すれば作為的で怪しまれただろう。
「色々あってな。後で話すよ」
「?」
話せば長くなる。このヴァンとミオは実際の放送を観て国民に適切な映像が届けられているかチェックするのが仕事だ。今は画面を注視しておかねば。
ヴァン[記者対応]が説明する。
『犯人は俺との交渉が目的でしょう。後継を作れと要求してくるんだと思います。少なくとも交渉が終わるまで妻は無事だと思うのですが……』
記者たちがざわめく。もしその交渉で誘拐犯が勝利すればこの国に待望のスナキア・ベビーが生まれる。国民たちにとってこの誘拐劇は一転して朗報となるだろう。色んな意味で国民たちはこのニュースから目が離せない。
「この国の人たち全員見てるでしょうねぇ」
「多分世界中見てるさ。俺がウィルクトリアを捨てると宣言した瞬間ミサイルを撃ち込むために」
もちろんそんなことさせるつもりはない。とはいえもしどこかの国が先走って実行に移してしまっても、本日はたまたま大量のヴァンがこの国の上空を監視している。どれほどの規模の攻撃でもあっさり防いでしまうだろう。国民に気づかれることすらなくだ。
「それにしても攫われる役をジルに任せちゃって申し訳ないわねぇ……」
「『私がやる』って言い張ってたよ」
「流石キャプテン・ジルーナねぇ」
ヴァンと最初に結婚した第一夫人であるジルーナは妻たちのリーダー的な立ち位置だ。少し危ない役割だが進んで名乗り出てくれた。ちなみにこの番号には嫁いだ順番以上の意味はなく、ヴァンは全員を平等に愛しまくっている。
「これからジルが映るんでしょう? ちゃんと顔は隠してるぅ?」
「ああ。犯人からヘルメットを借りた。誘拐犯の俺もジルも厚着して身体にタオルも巻いてる。体型もヒントになるかもしれないからな」
これからジルーナを連れたヴァン[誘拐犯]が画面の中に登場する手筈になっている。妻の正体は全力で隠さなければならないので対策は十全にさせてもらった。彼女は「太って見えるじゃん」と嫌がっていたが。
その時ふいに、画面の中のヴァン[記者対応]が硬直する。そして、
『犯人の魔法の気配だ……!』
ハッとした表情を見せ、取材陣を置き去りに飛行魔法で首都上空に飛んでいった。
「始まったわねぇ♡」
記者たちはざわつきながらも、大慌てでカメラでヴァンの姿を追った。高度数百メートル。あっという間にヴァン[取材対応]の姿は小さくなる。そして彼が追う先には、テレポートと飛行魔法を駆使して逃げる謎の男。ヴァン[誘拐犯]だ。
「あ、ジル!」
カメラがヴァン[誘拐犯]をしっかり捉える。ジルーナを小脇に抱えていることが視認できた。ヴァン[誘拐犯]の服装はメディアに流した写真と一致するため、取り逃がした誘拐犯グループの一人だと思ってくれるだろう。
「……ちょっとヴァンさん! もっと、こう、お姫様抱っことかしてあげてよぉ」
「ジルがああしてくれって言うんだよ。多少乱暴に持った方がリアルだからって」
ヴァンだって安全な抱っこか身体が密着するおんぶを所望していた。だがこの誘拐劇を本物に見せるためには細部にこだわった方がいいという彼女の主張には頷くしかなかったのだ。
「まあ、自作自演だなんてバレたら大変だけどぉ……。あ、ヴァンさん、もうちょっと高く飛んだ方がいいんじゃない?」
「これだけ離れれば魔法の気配で俺だってバレることはないと思うぞ。あと追いかけてる俺の方が魔力強いからそっちの気配に紛れる」
「これだけマスコミが集まってるとみんな『他の局より良い映像を撮りたい』って思うでしょう? ファクターにカメラ持たせて飛んでくるかもぉ」
「ん、なるほど」
ミオの監修の元で微調整していく。離れ過ぎてカメラに映らなくなるのも困るので良い塩梅の距離を探した。これからヴァンがこの国に向けてしでかす事を、しっかりくっきり国民にお届けしてもらわなくては。
「フフ、ヴァンさん対ヴァンさんね♡」
いよいよ上空でヴァン[記者対応]がヴァン[誘拐犯」と対峙した。睨み合ったまま動かない両者。どうにか状況を整理して実況するアナウンサーの騒がしい声がテレビから流れる。
『じょ、女性を抱えた男が空を飛んでいます! あれがヴァン・スナキア夫人、そして誘拐犯なのでしょうか⁉︎ こ、この国は一体どうなってしまうのでしょうか⁉︎」
今や世界中が、ウィルクトリアの首都アラム上空に注目していた。見せつける準備は整ったというわけだ。────あとはここに、彼らを呼び出すだけだ。
テレビの中。
ヴァンの分身の一人であるヴァン[記者対応]が無数の記者たちに囲まれていた。
『ヴァン様! 奥様の安否は⁉︎』
『どう対応されるのでしょうか⁉︎ 宣言通りこの国を捨ててしまうのですか⁉︎』
『あの写真は本当にご自宅で撮影されたものなんでしょうか⁉︎』
質問攻めである。その様子をヴァン[ミオ]はソファーで第二夫人・ミオと並んで観ていた。スナキア家の頭脳であるミオはヴァンが生み出したこの状況に満足げに頷いていた。
「フフ、大騒ぎねぇ♡」
「国家存亡の危機だからな」
ヴァンは「妻が誘拐された」という情報をあえてメディアに流した。自宅に侵入した誘拐犯(実際は下着泥棒)たちの写真のおかげで信憑性と話題性がグッと高まった。ヴァン・スナキア夫人に何者かが危害を加えたとなればヴァンの動向が注目される。国内のあらゆるメディアが生中継していた。
首都アラムの路上にヴァン[記者対応]を中心に人だかりができている。背後に映る空は夕刻に迫って赤らんでおり、まるでこの世の終わりのような雰囲気だ。
「ヴァンさん、どうやってこんなところに人を集めたのぉ?」
「あー……」
ヴァンはこれから、この国に向けてとんでもないことをやらかす。誘拐を利用してメディアを集めたのはそれを国民に見せつけるためだ。撮影しやすい場所に記者を集めたかったが、こちらから街の中を会見場に指定すれば作為的で怪しまれただろう。
「色々あってな。後で話すよ」
「?」
話せば長くなる。このヴァンとミオは実際の放送を観て国民に適切な映像が届けられているかチェックするのが仕事だ。今は画面を注視しておかねば。
ヴァン[記者対応]が説明する。
『犯人は俺との交渉が目的でしょう。後継を作れと要求してくるんだと思います。少なくとも交渉が終わるまで妻は無事だと思うのですが……』
記者たちがざわめく。もしその交渉で誘拐犯が勝利すればこの国に待望のスナキア・ベビーが生まれる。国民たちにとってこの誘拐劇は一転して朗報となるだろう。色んな意味で国民たちはこのニュースから目が離せない。
「この国の人たち全員見てるでしょうねぇ」
「多分世界中見てるさ。俺がウィルクトリアを捨てると宣言した瞬間ミサイルを撃ち込むために」
もちろんそんなことさせるつもりはない。とはいえもしどこかの国が先走って実行に移してしまっても、本日はたまたま大量のヴァンがこの国の上空を監視している。どれほどの規模の攻撃でもあっさり防いでしまうだろう。国民に気づかれることすらなくだ。
「それにしても攫われる役をジルに任せちゃって申し訳ないわねぇ……」
「『私がやる』って言い張ってたよ」
「流石キャプテン・ジルーナねぇ」
ヴァンと最初に結婚した第一夫人であるジルーナは妻たちのリーダー的な立ち位置だ。少し危ない役割だが進んで名乗り出てくれた。ちなみにこの番号には嫁いだ順番以上の意味はなく、ヴァンは全員を平等に愛しまくっている。
「これからジルが映るんでしょう? ちゃんと顔は隠してるぅ?」
「ああ。犯人からヘルメットを借りた。誘拐犯の俺もジルも厚着して身体にタオルも巻いてる。体型もヒントになるかもしれないからな」
これからジルーナを連れたヴァン[誘拐犯]が画面の中に登場する手筈になっている。妻の正体は全力で隠さなければならないので対策は十全にさせてもらった。彼女は「太って見えるじゃん」と嫌がっていたが。
その時ふいに、画面の中のヴァン[記者対応]が硬直する。そして、
『犯人の魔法の気配だ……!』
ハッとした表情を見せ、取材陣を置き去りに飛行魔法で首都上空に飛んでいった。
「始まったわねぇ♡」
記者たちはざわつきながらも、大慌てでカメラでヴァンの姿を追った。高度数百メートル。あっという間にヴァン[取材対応]の姿は小さくなる。そして彼が追う先には、テレポートと飛行魔法を駆使して逃げる謎の男。ヴァン[誘拐犯]だ。
「あ、ジル!」
カメラがヴァン[誘拐犯]をしっかり捉える。ジルーナを小脇に抱えていることが視認できた。ヴァン[誘拐犯]の服装はメディアに流した写真と一致するため、取り逃がした誘拐犯グループの一人だと思ってくれるだろう。
「……ちょっとヴァンさん! もっと、こう、お姫様抱っことかしてあげてよぉ」
「ジルがああしてくれって言うんだよ。多少乱暴に持った方がリアルだからって」
ヴァンだって安全な抱っこか身体が密着するおんぶを所望していた。だがこの誘拐劇を本物に見せるためには細部にこだわった方がいいという彼女の主張には頷くしかなかったのだ。
「まあ、自作自演だなんてバレたら大変だけどぉ……。あ、ヴァンさん、もうちょっと高く飛んだ方がいいんじゃない?」
「これだけ離れれば魔法の気配で俺だってバレることはないと思うぞ。あと追いかけてる俺の方が魔力強いからそっちの気配に紛れる」
「これだけマスコミが集まってるとみんな『他の局より良い映像を撮りたい』って思うでしょう? ファクターにカメラ持たせて飛んでくるかもぉ」
「ん、なるほど」
ミオの監修の元で微調整していく。離れ過ぎてカメラに映らなくなるのも困るので良い塩梅の距離を探した。これからヴァンがこの国に向けてしでかす事を、しっかりくっきり国民にお届けしてもらわなくては。
「フフ、ヴァンさん対ヴァンさんね♡」
いよいよ上空でヴァン[記者対応]がヴァン[誘拐犯」と対峙した。睨み合ったまま動かない両者。どうにか状況を整理して実況するアナウンサーの騒がしい声がテレビから流れる。
『じょ、女性を抱えた男が空を飛んでいます! あれがヴァン・スナキア夫人、そして誘拐犯なのでしょうか⁉︎ こ、この国は一体どうなってしまうのでしょうか⁉︎」
今や世界中が、ウィルクトリアの首都アラム上空に注目していた。見せつける準備は整ったというわけだ。────あとはここに、彼らを呼び出すだけだ。
16
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
シスターヴレイヴ!~上司に捨て駒にされ会社をクビになり無職ニートになった俺が妹と異世界に飛ばされ妹が勇者になったけど何とか生きてます~
尾山塩之進
ファンタジー
鳴鐘 慧河(なるがね けいが)25歳は上司に捨て駒にされ会社をクビになってしまい世の中に絶望し無職ニートの引き籠りになっていたが、二人の妹、優羽花(ゆうか)と静里菜(せりな)に元気づけられて再起を誓った。
だがその瞬間、妹たち共々『魔力満ちる世界エゾン・レイギス』に異世界召喚されてしまう。
全ての人間を滅ぼそうとうごめく魔族の長、大魔王を倒す星剣の勇者として、セカイを護る精霊に召喚されたのは妹だった。
勇者である妹を討つべく襲い来る魔族たち。
そして慧河より先に異世界召喚されていた慧河の元上司はこの異世界の覇権を狙い暗躍していた。
エゾン・レイギスの人間も一枚岩ではなく、様々な思惑で持って動いている。
これは戦乱渦巻く異世界で、妹たちを護ると一念発起した、勇者ではない只の一人の兄の戦いの物語である。
…その果てに妹ハーレムが作られることになろうとは当人には知るよしも無かった。
妹とは血の繋がりであろうか?
妹とは魂の繋がりである。
兄とは何か?
妹を護る存在である。
かけがいの無い大切な妹たちとのセカイを護る為に戦え!鳴鐘 慧河!戦わなければ護れない!
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる