7 / 23
第7話 パパ、物陰から騎士団長する
しおりを挟む
「団長、どうされました!?」
「山に嫌な気配を感じる。第三部隊は北、第四部隊は南、第五部隊は東、第六部隊は西、展開させて守備を固めろ。第一部隊、第二部隊は山に入って魔獣探査だ」
「魔獣探査? この山には訓練に適した魔獣しか生息していないはずです。それに訓練の監視役として山に入っている騎士からも報告はあがってきておりませんが」
補佐官が動揺した。
この訓練用の山には特別警戒を必要とする危険な魔獣は生息していない。俺自身も訓練が始まった時は普段と同じ景色に見えていた。
だが今、山全体が得体のしれないものに変貌した。
「ああ、そうかもな。だが俺には山全体から感じる。まるで山そのものが変わったようにな」
「承知いたしました。団長がそこまでおっしゃるのでしたら騎士には充分警戒させます。訓練中の新人はどういたしますか?」
「訓練は中止する。第七部隊は新人どもを回収、その後は魔獣探査に加われ。第八部隊は本部待機。本部の司令官は副団長とする」
「団長はどうされるのですか?」
「決まってるだろ。俺も山に入る」
「ええっ、団長みずからですか!?」
「ああ、自分の目でたしかめたい」
今までこの山で感じたことがない気配だ。
新種か? それにしては突然出現した。ならば考えられることは召喚。
「後は頼んだぞ」
俺はそう言うと、数人の側近とともに山に入った。
山に入った途端、強烈に感じる違和感。
目には見えない。でも確かになにかが潜んでいると感じる。しかも一カ所じゃない。木枝の隙間、草花の影、あらゆる場所から極小の……。
「いてっ、 蜘蛛だ。噛まれた」
後ろを歩いていた騎士が腕を噛んだ 蜘蛛を払った。
俺はハッとして声をあげる。
「それは普通の蜘蛛じゃない! アラクネだ!! そこら中にいるぞ、総員厳重警戒!! 全部隊に駆除を命じる!!」
俺の命令に側近たちが動きだした。
アラクネ。それは 蜘蛛の魔獣。サイズは小指ほどだが凶暴な肉食蜘蛛だ。
だがおかしい。この山にアラクネは生息していなかったはずだ。
しかも突然出現したのだ。山全体に突然発生する自然現象など考えがたい。やはり誰かが召喚したと考えるのが 妥当だろう。
でもなんのために……?
――――ザザザザッ!!
突然、無数のアラクネが同じ方角に向かって動きだした。
まるで何かに操られているかのような動きに俺はついていく。
鬱蒼と 生い 茂る木々をかきわけて進むと、そこでは新人騎士たちが戦っていた。
どうやら第七部隊が演習訓練中の新人騎士を集め、そのままアラクネの殲滅作戦へ移行したようだ。この戦闘で山に生息していたガーゴイルやゴーレムまで 誘きよせてしまっているが……。
加勢は……いらないな。
アラクネは数が多くて集団で襲ってくることもあるが、一匹一匹はそれほど強い魔獣というわけじゃない。ガーゴイルやゴーレムも連携して戦えば問題ないはずだ。
俺は気配を消して木陰に身をひそめる。緊急事態だが今年の新人がどんなレベルか自分で確かめる機会だ。俺は自分の騎士団で誰も死なせたくない。そのためには部下たちのレベルを知っておく必要があった。
「トラップ魔法発動! 四班、アラクネを一掃後、ゴーレム討伐に移行!」
「ゴブリン確認! 二班、討伐向かいます!」
「ガーゴイル撃破しました! 次、ゴブリン討伐応援に向かいます!」
「前方左手にアラクネ確認、数はおよそ二百! 七班、トラップ魔法用意!!」
リーダータイプの新人騎士が的確な指示を飛ばし、攻撃力の強い騎士が魔獣を討伐していく。
その中でひと際目立っている新人騎士がいた。オデットとシャロットだ。
リーダータイプの騎士たちのなかでオデットの指示は頭一つ抜けている。
「前方右と後方に防壁魔法展開! 左手側にトラップ魔法伏せ、三、二、一、発動!!」
オデットの作戦行動は無駄がなく、 隙もない。魔獣に攻撃されてからの応戦ではなく、攻撃を予測して先手を打った作戦行動を指示するのだ。
しかもオデットは腰の剣をすらりと抜くと、みずからも前線で戦うのである。
そしてシャロットのほうはずば抜けた攻撃力で目立ちまくっていた。
「えいえいっ! こっちだよ~、えいっ!」
ドゴオオオオッ!!
巨大なゴーレムが拳一撃で吹っ飛んだ。
他の騎士が数人で囲んでいるような魔獣もシャロットは 拳だけで討伐する。見た目は華奢な女の子だが、その拳の破壊力はそこらの武闘家にも勝るものだった。
目立ちまくる二人の娘に新人騎士たちに動揺と困惑が広がる。
二人が首席合格だということは知られているが、それ以上に俺の娘だということのほうがいらぬ関心を抱かせてしまうものなのだ。
そして周辺の魔獣をあらかた一掃したものの、新人騎士の女が引きつった笑顔で口を開く。
「さすが団長の御令嬢様方ね。いいですね、きっと特別な訓練とか受けたんでしょうね。うらやましいです」
「ほんと、いいよね。うらやましいわ~。試験のことだって、いろいろ教えてもらってたりして」
いいですね、なんて言いながら嫌味たっぷりな口調だ。
他の新人騎士のあいだに同調した雰囲気が広がってしまう。
やっぱり始まったか……。
こうなる予想はしていたのだ。俺の娘だというだけで注目を集めるのに、二人は首席合格まで 果たしたのだ。これで 妬まれないはずはない。
「山に嫌な気配を感じる。第三部隊は北、第四部隊は南、第五部隊は東、第六部隊は西、展開させて守備を固めろ。第一部隊、第二部隊は山に入って魔獣探査だ」
「魔獣探査? この山には訓練に適した魔獣しか生息していないはずです。それに訓練の監視役として山に入っている騎士からも報告はあがってきておりませんが」
補佐官が動揺した。
この訓練用の山には特別警戒を必要とする危険な魔獣は生息していない。俺自身も訓練が始まった時は普段と同じ景色に見えていた。
だが今、山全体が得体のしれないものに変貌した。
「ああ、そうかもな。だが俺には山全体から感じる。まるで山そのものが変わったようにな」
「承知いたしました。団長がそこまでおっしゃるのでしたら騎士には充分警戒させます。訓練中の新人はどういたしますか?」
「訓練は中止する。第七部隊は新人どもを回収、その後は魔獣探査に加われ。第八部隊は本部待機。本部の司令官は副団長とする」
「団長はどうされるのですか?」
「決まってるだろ。俺も山に入る」
「ええっ、団長みずからですか!?」
「ああ、自分の目でたしかめたい」
今までこの山で感じたことがない気配だ。
新種か? それにしては突然出現した。ならば考えられることは召喚。
「後は頼んだぞ」
俺はそう言うと、数人の側近とともに山に入った。
山に入った途端、強烈に感じる違和感。
目には見えない。でも確かになにかが潜んでいると感じる。しかも一カ所じゃない。木枝の隙間、草花の影、あらゆる場所から極小の……。
「いてっ、 蜘蛛だ。噛まれた」
後ろを歩いていた騎士が腕を噛んだ 蜘蛛を払った。
俺はハッとして声をあげる。
「それは普通の蜘蛛じゃない! アラクネだ!! そこら中にいるぞ、総員厳重警戒!! 全部隊に駆除を命じる!!」
俺の命令に側近たちが動きだした。
アラクネ。それは 蜘蛛の魔獣。サイズは小指ほどだが凶暴な肉食蜘蛛だ。
だがおかしい。この山にアラクネは生息していなかったはずだ。
しかも突然出現したのだ。山全体に突然発生する自然現象など考えがたい。やはり誰かが召喚したと考えるのが 妥当だろう。
でもなんのために……?
――――ザザザザッ!!
突然、無数のアラクネが同じ方角に向かって動きだした。
まるで何かに操られているかのような動きに俺はついていく。
鬱蒼と 生い 茂る木々をかきわけて進むと、そこでは新人騎士たちが戦っていた。
どうやら第七部隊が演習訓練中の新人騎士を集め、そのままアラクネの殲滅作戦へ移行したようだ。この戦闘で山に生息していたガーゴイルやゴーレムまで 誘きよせてしまっているが……。
加勢は……いらないな。
アラクネは数が多くて集団で襲ってくることもあるが、一匹一匹はそれほど強い魔獣というわけじゃない。ガーゴイルやゴーレムも連携して戦えば問題ないはずだ。
俺は気配を消して木陰に身をひそめる。緊急事態だが今年の新人がどんなレベルか自分で確かめる機会だ。俺は自分の騎士団で誰も死なせたくない。そのためには部下たちのレベルを知っておく必要があった。
「トラップ魔法発動! 四班、アラクネを一掃後、ゴーレム討伐に移行!」
「ゴブリン確認! 二班、討伐向かいます!」
「ガーゴイル撃破しました! 次、ゴブリン討伐応援に向かいます!」
「前方左手にアラクネ確認、数はおよそ二百! 七班、トラップ魔法用意!!」
リーダータイプの新人騎士が的確な指示を飛ばし、攻撃力の強い騎士が魔獣を討伐していく。
その中でひと際目立っている新人騎士がいた。オデットとシャロットだ。
リーダータイプの騎士たちのなかでオデットの指示は頭一つ抜けている。
「前方右と後方に防壁魔法展開! 左手側にトラップ魔法伏せ、三、二、一、発動!!」
オデットの作戦行動は無駄がなく、 隙もない。魔獣に攻撃されてからの応戦ではなく、攻撃を予測して先手を打った作戦行動を指示するのだ。
しかもオデットは腰の剣をすらりと抜くと、みずからも前線で戦うのである。
そしてシャロットのほうはずば抜けた攻撃力で目立ちまくっていた。
「えいえいっ! こっちだよ~、えいっ!」
ドゴオオオオッ!!
巨大なゴーレムが拳一撃で吹っ飛んだ。
他の騎士が数人で囲んでいるような魔獣もシャロットは 拳だけで討伐する。見た目は華奢な女の子だが、その拳の破壊力はそこらの武闘家にも勝るものだった。
目立ちまくる二人の娘に新人騎士たちに動揺と困惑が広がる。
二人が首席合格だということは知られているが、それ以上に俺の娘だということのほうがいらぬ関心を抱かせてしまうものなのだ。
そして周辺の魔獣をあらかた一掃したものの、新人騎士の女が引きつった笑顔で口を開く。
「さすが団長の御令嬢様方ね。いいですね、きっと特別な訓練とか受けたんでしょうね。うらやましいです」
「ほんと、いいよね。うらやましいわ~。試験のことだって、いろいろ教えてもらってたりして」
いいですね、なんて言いながら嫌味たっぷりな口調だ。
他の新人騎士のあいだに同調した雰囲気が広がってしまう。
やっぱり始まったか……。
こうなる予想はしていたのだ。俺の娘だというだけで注目を集めるのに、二人は首席合格まで 果たしたのだ。これで 妬まれないはずはない。
159
あなたにおすすめの小説
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?
志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。
そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄?
え、なにをやってんの兄よ!?
…‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。
今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。
※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。
悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる