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第31話 まるで恋人みたいな……
あれから侍女が起こしにきて、朝の支度を終えて朝食の時間になりました。
食間でエヴァンと待っていると、朝議を終えた陛下がやってきます。
私とエヴァンは立ちあがって出迎えました。
「陛下、おはようございます。朝議お疲れさまでした」
「兄上、おはようございます。おつかれさまでした」
「おはよう。待たせて悪いな」
陛下が着席すると私とエヴァンも着席します。
朝食が始まると料理が運ばれてきました。
私はいつものように朝食をいただきますが、いつもと違うことが。
「マリス、きょうは午後のお稽古がはやくおわりそうなんだ。午後からいっしょにボードゲームで対戦しよう」
「いいですよ。お手柔らかにお願いします」
「マリス、弱い?」
「どうでしょう。でもエヴァンは強そうですね」
「得意なんだ」
エヴァンが朝食を食べながら楽しそうに話しかけてくれます。
初めて世話役になった時は嫌味をたくさん言われたものですが、今では素直に接してくれるようになりました。生意気なところはありますが、それがエヴァンらしいですね。
私はエヴァンと話しながら朝食を食べていましたが、さりげなく正面の陛下から目をそらしてしまう。
陛下を見ると昨夜のことを思い出して、どうにも恥ずかしくなってしまうのです。この朝食の時間を迎えるのもどれだけ緊張したか。
でも陛下に「マリス」と呼ばれてしまう。
「な、なんでしょうか……」
おずおずと顔をあげました。呼ばれてしまったらさすがに目をそらすことはできません。
ああ、目が合うとダメです。意識してしまって心臓がバカみたいに高鳴りました。
そんな私の気持ちも知らずに陛下は動じた様子はありません。でも。
「朝議とはいえ一人で残して悪かった」
「えっ……」
だって、それって……。
「い、いえ、……どうかお気になさらず」
そう答えるのがやっとでした。
顔が熱くなって、胸が苦しいほどいっぱいになっていく。
陛下も気にしてくれていたんですね。
朝議の時も私のことを思い出してくれていたんですね。
それがたまらなく嬉しくて、甘い気持ちに満たされました。
朝食後にエヴァンを講義に見送ると、私は支度をして外出届をだしました。
もちろん行き先は貧民区です。
昨日あんなことが起きたばかりなので外出届は受け取ってもらえないかと思いましたが、護衛兵を同行させるという条件付きで許可をもらえました。
どうやら護衛兵は陛下が命じてくれていたことのようです。
いつものように裏門に向かって回廊を歩いていると、ふと背後から陛下に呼ばれました。
「マリス、待て」
振り返ると陛下がたくさんの士官や侍従を従えて歩いてきました。
政務中だったようで背後の士官たちは書類の束を抱えています。
でも陛下は構わずに私のところにまっすぐ歩いてくる。陛下に従う集団も一緒に歩いてくるので……目立ちます。とにかく目立ちます。
回廊を歩いていた女官や侍女たちもなにごとかと振り返り、陛下を見つけると慌ててお辞儀していました。
私は少し気恥ずかしくなりながらもお辞儀します。
「陛下、いかがされましたか?」
「少しいいか?」
「はい」
呼ばれて不思議に思いながらもついていきます。
陛下は従えている集団に待つように命じると、私を連れて近くの部屋に入りました。
背後で部屋の扉が閉じた、次の瞬間。
「ん、……っ」
陛下に口付けられました。
そのまま覆いかぶさるように抱きしめられて、私も陛下の背中に両腕をまわします。
ぎゅっと抱きつくと陛下は目を細め、ゆっくりと唇を離しました。
「本当は朝目覚めてすぐに口付けたかった」
「陛下……」
私の口元がほころびました。
朝食の時に言葉をいただいただけでも嬉しかったのに、こうして陛下が会いにきてくれたのですから。
「わたしも、あなたと……」
そう答えて、熱くなる顔を隠すように目を伏せます。
すると陛下の大きな手が私の頬にそえられて、そっと顔をあげさせられました。
「顔を見せてくれ」
そう言って陛下がまた口付けてくれます。
啄むような口付けを繰り返されて、くすぐったさに肩を竦めてしまう。
そんな私に陛下が頬に貼ってあるテープを指で優しく撫でてくれます。
「痛みはないか?」
「だいぶ痛みは引きました。朝食の前に医師に診ていただきましたので大丈夫です」
「痛みと痣が完全になくなるまで毎日医師に診させる」
「え、毎日ですか?」
目を丸めてしまう。
あとは痣が引くだけなので、毎日医師に診てもらうというのは……。
でも陛下は本気なようでした。
「駄目だ。痕を残すな。見るたびに思い出して不快になる」
「そ、それなら……」
機嫌が悪くなってしまうのは困ります。
了承した私に陛下が満足そうに頷いて、肩を抱かれてまた啄むような口付けを一つ。
お話しの合間に口付けられるというのは、なかなか恥ずかしいものですね。照れてしまいます。
「今から貧民区へ行くのか」
「はい」
「そうか……」
陛下は頷きながらもなにか言いたげです。
私が見つめていると今度は目元に口付けられました。
「お前を襲った暴漢についてだが」
「陛下、そのことについてですが、やはり釈放をっ」
「俺は許せないと言ったはずだ」
「陛下……」
遮るように言われて言葉に詰まりました。
私は視線を落としそうになりましたが、陛下が小さなため息をついて言葉を続けます。
「だが、お前が被害届を出すつもりがないなら、いつまでも収監しておく理由はない」
「だ、出しません! 被害なんか受けてないので出しません!」
ガバッと顔をあげて言いました。
そんな私に陛下が「被害でてるだろ……」と少し呆れた顔になります。
でも私は嬉しくて、陛下から一歩離れると深々と頭を下げました。
「陛下の温情に感謝いたします」
「……恩赦だ。通常なら許していない。だが二度目はないぞ」
「心得ました」
ゆっくりと顔をあげると陛下の両腕に抱きしめられました。
そして耳元で低く囁かれます。
「今夜も行く。寝所の鍵を開けておけ」
「はい……」
返事が微かに上擦ってしまいました。
甘い夜の約束にとろけてしまいそう。
まるで恋人にでもなったかのようなやりとりに胸が高鳴りました。
その日の夜。
日付けが変わる前に陛下が私の寝所を訪れました。
約束どおり来てくれたことが嬉しくて、ベッドへ辿りつく前から何度も口付けを交わします。
今夜は二度目の夜です。もう初めてではないのに、陛下に夜着を乱されて素肌をさらされていくとやはり恥ずかしい。
でも口付けを交わしながらの交わりは私を熱く昂らせて、初めての夜よりもさらに快楽を得るものでした。
まるで体を作り替えられていくような快感を少し怖いと思ってしまう。でもそれがお慕いする陛下ならと受け入れていきました。
この陛下との特別な夜は毎夜のように続きました。
一カ月が経過した頃には、陛下が私の寝所に通っているということを城内で知らない者がいないほどに。
そういった色恋の話題は広がるのが早いもので、次には城内を飛びだして帝国の貴族たちにまで広がっていきます。
『皇帝が人質の男を寵愛している』
この噂は国境を越えて他国へも広がりだしました。そう、私の祖国であるヘデルマリア王国へも伝わっていたのです。
食間でエヴァンと待っていると、朝議を終えた陛下がやってきます。
私とエヴァンは立ちあがって出迎えました。
「陛下、おはようございます。朝議お疲れさまでした」
「兄上、おはようございます。おつかれさまでした」
「おはよう。待たせて悪いな」
陛下が着席すると私とエヴァンも着席します。
朝食が始まると料理が運ばれてきました。
私はいつものように朝食をいただきますが、いつもと違うことが。
「マリス、きょうは午後のお稽古がはやくおわりそうなんだ。午後からいっしょにボードゲームで対戦しよう」
「いいですよ。お手柔らかにお願いします」
「マリス、弱い?」
「どうでしょう。でもエヴァンは強そうですね」
「得意なんだ」
エヴァンが朝食を食べながら楽しそうに話しかけてくれます。
初めて世話役になった時は嫌味をたくさん言われたものですが、今では素直に接してくれるようになりました。生意気なところはありますが、それがエヴァンらしいですね。
私はエヴァンと話しながら朝食を食べていましたが、さりげなく正面の陛下から目をそらしてしまう。
陛下を見ると昨夜のことを思い出して、どうにも恥ずかしくなってしまうのです。この朝食の時間を迎えるのもどれだけ緊張したか。
でも陛下に「マリス」と呼ばれてしまう。
「な、なんでしょうか……」
おずおずと顔をあげました。呼ばれてしまったらさすがに目をそらすことはできません。
ああ、目が合うとダメです。意識してしまって心臓がバカみたいに高鳴りました。
そんな私の気持ちも知らずに陛下は動じた様子はありません。でも。
「朝議とはいえ一人で残して悪かった」
「えっ……」
だって、それって……。
「い、いえ、……どうかお気になさらず」
そう答えるのがやっとでした。
顔が熱くなって、胸が苦しいほどいっぱいになっていく。
陛下も気にしてくれていたんですね。
朝議の時も私のことを思い出してくれていたんですね。
それがたまらなく嬉しくて、甘い気持ちに満たされました。
朝食後にエヴァンを講義に見送ると、私は支度をして外出届をだしました。
もちろん行き先は貧民区です。
昨日あんなことが起きたばかりなので外出届は受け取ってもらえないかと思いましたが、護衛兵を同行させるという条件付きで許可をもらえました。
どうやら護衛兵は陛下が命じてくれていたことのようです。
いつものように裏門に向かって回廊を歩いていると、ふと背後から陛下に呼ばれました。
「マリス、待て」
振り返ると陛下がたくさんの士官や侍従を従えて歩いてきました。
政務中だったようで背後の士官たちは書類の束を抱えています。
でも陛下は構わずに私のところにまっすぐ歩いてくる。陛下に従う集団も一緒に歩いてくるので……目立ちます。とにかく目立ちます。
回廊を歩いていた女官や侍女たちもなにごとかと振り返り、陛下を見つけると慌ててお辞儀していました。
私は少し気恥ずかしくなりながらもお辞儀します。
「陛下、いかがされましたか?」
「少しいいか?」
「はい」
呼ばれて不思議に思いながらもついていきます。
陛下は従えている集団に待つように命じると、私を連れて近くの部屋に入りました。
背後で部屋の扉が閉じた、次の瞬間。
「ん、……っ」
陛下に口付けられました。
そのまま覆いかぶさるように抱きしめられて、私も陛下の背中に両腕をまわします。
ぎゅっと抱きつくと陛下は目を細め、ゆっくりと唇を離しました。
「本当は朝目覚めてすぐに口付けたかった」
「陛下……」
私の口元がほころびました。
朝食の時に言葉をいただいただけでも嬉しかったのに、こうして陛下が会いにきてくれたのですから。
「わたしも、あなたと……」
そう答えて、熱くなる顔を隠すように目を伏せます。
すると陛下の大きな手が私の頬にそえられて、そっと顔をあげさせられました。
「顔を見せてくれ」
そう言って陛下がまた口付けてくれます。
啄むような口付けを繰り返されて、くすぐったさに肩を竦めてしまう。
そんな私に陛下が頬に貼ってあるテープを指で優しく撫でてくれます。
「痛みはないか?」
「だいぶ痛みは引きました。朝食の前に医師に診ていただきましたので大丈夫です」
「痛みと痣が完全になくなるまで毎日医師に診させる」
「え、毎日ですか?」
目を丸めてしまう。
あとは痣が引くだけなので、毎日医師に診てもらうというのは……。
でも陛下は本気なようでした。
「駄目だ。痕を残すな。見るたびに思い出して不快になる」
「そ、それなら……」
機嫌が悪くなってしまうのは困ります。
了承した私に陛下が満足そうに頷いて、肩を抱かれてまた啄むような口付けを一つ。
お話しの合間に口付けられるというのは、なかなか恥ずかしいものですね。照れてしまいます。
「今から貧民区へ行くのか」
「はい」
「そうか……」
陛下は頷きながらもなにか言いたげです。
私が見つめていると今度は目元に口付けられました。
「お前を襲った暴漢についてだが」
「陛下、そのことについてですが、やはり釈放をっ」
「俺は許せないと言ったはずだ」
「陛下……」
遮るように言われて言葉に詰まりました。
私は視線を落としそうになりましたが、陛下が小さなため息をついて言葉を続けます。
「だが、お前が被害届を出すつもりがないなら、いつまでも収監しておく理由はない」
「だ、出しません! 被害なんか受けてないので出しません!」
ガバッと顔をあげて言いました。
そんな私に陛下が「被害でてるだろ……」と少し呆れた顔になります。
でも私は嬉しくて、陛下から一歩離れると深々と頭を下げました。
「陛下の温情に感謝いたします」
「……恩赦だ。通常なら許していない。だが二度目はないぞ」
「心得ました」
ゆっくりと顔をあげると陛下の両腕に抱きしめられました。
そして耳元で低く囁かれます。
「今夜も行く。寝所の鍵を開けておけ」
「はい……」
返事が微かに上擦ってしまいました。
甘い夜の約束にとろけてしまいそう。
まるで恋人にでもなったかのようなやりとりに胸が高鳴りました。
その日の夜。
日付けが変わる前に陛下が私の寝所を訪れました。
約束どおり来てくれたことが嬉しくて、ベッドへ辿りつく前から何度も口付けを交わします。
今夜は二度目の夜です。もう初めてではないのに、陛下に夜着を乱されて素肌をさらされていくとやはり恥ずかしい。
でも口付けを交わしながらの交わりは私を熱く昂らせて、初めての夜よりもさらに快楽を得るものでした。
まるで体を作り替えられていくような快感を少し怖いと思ってしまう。でもそれがお慕いする陛下ならと受け入れていきました。
この陛下との特別な夜は毎夜のように続きました。
一カ月が経過した頃には、陛下が私の寝所に通っているということを城内で知らない者がいないほどに。
そういった色恋の話題は広がるのが早いもので、次には城内を飛びだして帝国の貴族たちにまで広がっていきます。
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