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第32話 皇帝陛下の後宮
陛下との関係が変わって二カ月が経過しました。
「マリス様、どうぞこちらをご覧ください。お気に召せば幸いです」
「ど、どうも……」
私の前にずらりと並べられた貴重な書物や著名な画家の絵画。応接間がまるで美術館のようになっていて若干引いてしまいます。
でもこれを持ってきた侯爵は誇らしげにひとつひとつを説明し、お近づきにと私に贈りたいというのです。
困ります。はっきりいって困ります。
しかしこういったことは今日が初めてではありません。ここ最近……、ただしくは陛下が私の寝所に通っているという情報が広がってからです。
貴族や豪商や著名人に挨拶がしたいと乞われるようになったのです。そしてその挨拶時には全員が貴重な品々を贈ってくれました。
……わかりやすすぎです。私に近づいて陛下に取り入りたいという下心が丸見えです。
朝食後にエヴァンを講義に送り出してから、私は応接間でずっと訪問客対応が続いていました。いい加減疲れてしまいます。今は人質とはいえ私も王族なので謁見などには慣れていますが、それでも行列ができるほどの来客対応をしたことはありません。
なんということでしょうね。一国の第一王子よりも皇帝からの寵愛のほうが価値が高いということです。
「わざわざありがとうございます。ではそろそろこの辺で……」
暗《あん》にもう終わりですと伝えます。
侍女たちも慣れたもので、「お帰りはこちらです」と応接間の扉を開けて促しています。
ここまでされればさすがに侯爵も諦めて渋々帰っていきました。
「マリス様、お疲れさまです。贈呈された品々は別室にお運びいたします」
「お願いします。……あの、もうそろそろ切り上げたいんですけど」
「それは構いませんが、すでに次の方には隣室で待ってもらっていますが。他の方々も控室にいらっしゃいます」
目まいがしそうでした。
でも来客を無視するわけにはいきません。
「……わかりました。でも次の方で今日は終わりにしてください」
「承知いたしました。では次は男爵家の嫡男です。他に待っている方々はまた明日以降にするようにお伝えいたします」
「お願いします」
そう答えつつも大きなため息をつくと、私は今日で何人目かの来客を迎えるのでした。
ようやく来客対応を切り上げることができました。
明日を思うと気は重いですが、とりあえず逃げだせてほっとひと安心です。
「まだお昼には時間がありますね。庭園を散歩していきましょう」
「いつもの本殿の庭園にしますか? この場所からでしたら離宮にある庭園のほうが近いと思いますが」
「初めての庭園ですね。ぜひそちらにも行ってみたいです」
「畏まりました。こちらでございます」
侍女が私を庭園までつれていってくれます。
案内されたのは本殿から離れた場所にある庭園でした。
でも庭園に一歩踏み入れた瞬間。
「っ……」
…………感じます。痛いほどの視線を感じます。
庭園で散策を楽しんでいた方々がいっせいに私を見たのです。
しかも私を見ながらコソコソ話しているような……。
今すぐ出て行きたくなりましたが今更引き返すことはできません。
私は平静を装いながら庭園の散策を楽しみます。
「……こちらの庭園も美しいですね。季節の花を見事に咲かせています。……でもこちらの庭園はなんだかにぎやかですね。しかも女性が多いような……」
私はきょろきょろしながら言いました。
いつも行っている本殿の庭園は王族しか立ち入ることを許されていないのでとても静かなのです。
でもここはちょっとした社交場を連想させるようなにぎやかな場所でした。
不思議に思っていると侍女が教えてくれます。
「この庭園の近くには後宮があるので、そちらから庭園の散策にこられる方々が多いのだと思います。あそこに見える離宮の一つが後宮です」
「そういうことでしたか」
納得しました。
ここにいる女性は美しく着飾っていて、気品にあふれた姿はひと目で高貴な身分だと分かる方々です。
私は後宮だという大きな離宮を見つめました。
そこは、もし私が女性だったら入っていたかもしれない場所でした。
後宮には同盟国の王族の女性、帝国の貴族令嬢、従属国の王女などが暮らしているのです。しかも後宮に入ることが許されているのは未婚の女性だけ。そう、ここは陛下に愛されることを許された女性が暮らす場所でした。
ここでは多くの美しい女性が陛下の寵愛を競っているのだといいます。
ぼんやり眺めていると侍女が声をかけてくれます。
「マリス様、どうか気を付けてお過ごしください」
「どういうことですか?」
「後宮ではマリス様のことを快く思っていない方もいらっしゃいますから」
「そういうことですか……」
たしかにそう言われたらそうかもしれません。
後宮の外にいた私が陛下と夜を過ごしているのです。ましてや私は帝国の従属国の人質なので面白くない方々も多いでしょう。庭園に入った時から感じている突き刺さるような視線にも納得です。
「あら、そこにいるのはマリス様ではありませんか」
ふと声をかけられました。
振り向くと強気な目元が印象的な美しい女性が立っていました。どこかの王女でしょうか、女性は取り巻きのような令嬢や侍女をたくさん従わせています。
「初めまして、わたくしはシャーロットと申します。噂のマリス様にお会いできて光栄ですわ」
「初めまして、マリス・フェアフィールドと申します」
そう言ってお辞儀しました。
シャーロットはそんな私を見ながら白々しく哀れみます。
「フェアフィールド……、……もしかして本当に帝国に敗戦したヘデルマリア王国の第一王子様でしたのね。噂には聞いてましたが本当だったなんて、なんてお気の毒な」
シャーロットの取り巻きの女性たちが「あら、同盟国のシャーロット様とは違って従属国の方なのね」「でもほら、マリス様は陛下の寵愛を受けていらっしゃる方だから」「だからって、ねえ?」などと後ろで囁きあっています。
……これ、私に聞こえるようにわざとですよね。
遠巻きに見ている女性たちもおもしろい見世物でも見るような目で私たちを見ていました。
わかりやすい嫌味に私の目が据わっていきます。
この後宮の女性たちの白々しく哀れむ態度は私への攻撃なのです。
ならば私も白々しいほど優しい笑顔を浮かべてあげました。
「マリス様、どうぞこちらをご覧ください。お気に召せば幸いです」
「ど、どうも……」
私の前にずらりと並べられた貴重な書物や著名な画家の絵画。応接間がまるで美術館のようになっていて若干引いてしまいます。
でもこれを持ってきた侯爵は誇らしげにひとつひとつを説明し、お近づきにと私に贈りたいというのです。
困ります。はっきりいって困ります。
しかしこういったことは今日が初めてではありません。ここ最近……、ただしくは陛下が私の寝所に通っているという情報が広がってからです。
貴族や豪商や著名人に挨拶がしたいと乞われるようになったのです。そしてその挨拶時には全員が貴重な品々を贈ってくれました。
……わかりやすすぎです。私に近づいて陛下に取り入りたいという下心が丸見えです。
朝食後にエヴァンを講義に送り出してから、私は応接間でずっと訪問客対応が続いていました。いい加減疲れてしまいます。今は人質とはいえ私も王族なので謁見などには慣れていますが、それでも行列ができるほどの来客対応をしたことはありません。
なんということでしょうね。一国の第一王子よりも皇帝からの寵愛のほうが価値が高いということです。
「わざわざありがとうございます。ではそろそろこの辺で……」
暗《あん》にもう終わりですと伝えます。
侍女たちも慣れたもので、「お帰りはこちらです」と応接間の扉を開けて促しています。
ここまでされればさすがに侯爵も諦めて渋々帰っていきました。
「マリス様、お疲れさまです。贈呈された品々は別室にお運びいたします」
「お願いします。……あの、もうそろそろ切り上げたいんですけど」
「それは構いませんが、すでに次の方には隣室で待ってもらっていますが。他の方々も控室にいらっしゃいます」
目まいがしそうでした。
でも来客を無視するわけにはいきません。
「……わかりました。でも次の方で今日は終わりにしてください」
「承知いたしました。では次は男爵家の嫡男です。他に待っている方々はまた明日以降にするようにお伝えいたします」
「お願いします」
そう答えつつも大きなため息をつくと、私は今日で何人目かの来客を迎えるのでした。
ようやく来客対応を切り上げることができました。
明日を思うと気は重いですが、とりあえず逃げだせてほっとひと安心です。
「まだお昼には時間がありますね。庭園を散歩していきましょう」
「いつもの本殿の庭園にしますか? この場所からでしたら離宮にある庭園のほうが近いと思いますが」
「初めての庭園ですね。ぜひそちらにも行ってみたいです」
「畏まりました。こちらでございます」
侍女が私を庭園までつれていってくれます。
案内されたのは本殿から離れた場所にある庭園でした。
でも庭園に一歩踏み入れた瞬間。
「っ……」
…………感じます。痛いほどの視線を感じます。
庭園で散策を楽しんでいた方々がいっせいに私を見たのです。
しかも私を見ながらコソコソ話しているような……。
今すぐ出て行きたくなりましたが今更引き返すことはできません。
私は平静を装いながら庭園の散策を楽しみます。
「……こちらの庭園も美しいですね。季節の花を見事に咲かせています。……でもこちらの庭園はなんだかにぎやかですね。しかも女性が多いような……」
私はきょろきょろしながら言いました。
いつも行っている本殿の庭園は王族しか立ち入ることを許されていないのでとても静かなのです。
でもここはちょっとした社交場を連想させるようなにぎやかな場所でした。
不思議に思っていると侍女が教えてくれます。
「この庭園の近くには後宮があるので、そちらから庭園の散策にこられる方々が多いのだと思います。あそこに見える離宮の一つが後宮です」
「そういうことでしたか」
納得しました。
ここにいる女性は美しく着飾っていて、気品にあふれた姿はひと目で高貴な身分だと分かる方々です。
私は後宮だという大きな離宮を見つめました。
そこは、もし私が女性だったら入っていたかもしれない場所でした。
後宮には同盟国の王族の女性、帝国の貴族令嬢、従属国の王女などが暮らしているのです。しかも後宮に入ることが許されているのは未婚の女性だけ。そう、ここは陛下に愛されることを許された女性が暮らす場所でした。
ここでは多くの美しい女性が陛下の寵愛を競っているのだといいます。
ぼんやり眺めていると侍女が声をかけてくれます。
「マリス様、どうか気を付けてお過ごしください」
「どういうことですか?」
「後宮ではマリス様のことを快く思っていない方もいらっしゃいますから」
「そういうことですか……」
たしかにそう言われたらそうかもしれません。
後宮の外にいた私が陛下と夜を過ごしているのです。ましてや私は帝国の従属国の人質なので面白くない方々も多いでしょう。庭園に入った時から感じている突き刺さるような視線にも納得です。
「あら、そこにいるのはマリス様ではありませんか」
ふと声をかけられました。
振り向くと強気な目元が印象的な美しい女性が立っていました。どこかの王女でしょうか、女性は取り巻きのような令嬢や侍女をたくさん従わせています。
「初めまして、わたくしはシャーロットと申します。噂のマリス様にお会いできて光栄ですわ」
「初めまして、マリス・フェアフィールドと申します」
そう言ってお辞儀しました。
シャーロットはそんな私を見ながら白々しく哀れみます。
「フェアフィールド……、……もしかして本当に帝国に敗戦したヘデルマリア王国の第一王子様でしたのね。噂には聞いてましたが本当だったなんて、なんてお気の毒な」
シャーロットの取り巻きの女性たちが「あら、同盟国のシャーロット様とは違って従属国の方なのね」「でもほら、マリス様は陛下の寵愛を受けていらっしゃる方だから」「だからって、ねえ?」などと後ろで囁きあっています。
……これ、私に聞こえるようにわざとですよね。
遠巻きに見ている女性たちもおもしろい見世物でも見るような目で私たちを見ていました。
わかりやすい嫌味に私の目が据わっていきます。
この後宮の女性たちの白々しく哀れむ態度は私への攻撃なのです。
ならば私も白々しいほど優しい笑顔を浮かべてあげました。
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