執着から始まる

一色ほのか

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「そのまま大人しくしてろよ、マスター。酷くされたくはないだろ?」
 
 そう言って。
 服の襟元に手を掛けられたと思ったら、一気に下まで引き裂かれた。
 
「――――――ッ!」
 
 硬直の状態異常の所為で、悲鳴は上げられず。
 露わにされたサラシの巻かれた胸を隠したくても、身体が動かない。
 
「…………やっぱり女か」
 
 ぼそりと零が言う。

 気付かれてたんだ。私の性別が女だ、って。
 気付いていたからこそこんなことになってるんだろうけど。
 
 LOFは多くのVRゲームがそうであるように性別変更ができない。

 だから私は、アバターを限りなく男に寄せて――――それでも中性的って感じにしかならなかったけど――――作った。自衛のために。こういう・・・・事態が起こらないように。
 一人称を俺にして、口調とかも男っぽくして、男を演じていたんだ。
 それなのに。
 
 裂かれた服の残骸を剥ぎ棄て、サラシに爪を引っ掛ける。
 そしてサラシも切り裂かれ、隠すものを無くした小振りな胸が零に晒された。
 
「サラシで隠せるくらいだからそうだろうとは思ってたが、小さいな。リアルでもそうなのか?こっちで揉んでやったところで大きくならないないだろうけどしてやろうか?」
 
 大きな手が、躊躇のかけらもなく両手で胸を揉む。
 なんかクソ失礼なことを言われてるけど、胸に関しては邪魔だから現実より小さくしただけだし!
 そんなこと教えてやる気はないしそもそも何も言えないし、せめてもと睨みつける。

 表情は全然読めないけど、細められた目は、哂っていた。
 
「っ!」
 
 胸を揉んでいた手が、その先端に指を滑らせる。
 先端をくにくにと捏ねくり回したり、ぎゅっと摘ままれたり。
 
「気持ちいいか?マスター」
 
 零が聞いてくる。
 こっちは動けないし、声も出せないのに。
 最悪だとなんとか口パクだけで伝えようとしてみるも、僅かに動くだけで。
 
「ん?何を言ってるか分からないな」
 
 わざとらしくそう言われた。なら聞くなよと。

 というかこの状態異常、一体いつ解けるの?!
 解けたところで現状は変えられないけど、口撃くらい。

 ………………なんて、胸ばかりを弄られるのに耐えながら現実逃避気味に考えていたら。

 不意に、胸を弄っていた手が離れた。
 そして、その手は、下へ。

 その先、は、
 
「っ!」
「ちゃんとイイみたいだな」
 
 零の手がズボンの中に入り込み、下着越しにそこに触れる。
 零が言う通り、ソコはしっかりと濡れていて、零の行為に反応してしまった事を示していた。
 
 やだ。

 頭に浮かんだ言葉は、声にならず。だから零にも届かなくて。
 ズボンを下着ごと脱がされて、足を大きく開かされた。
 
「!!!!」

 ――――――これは、ゲームのアバター。

 私の現実の身体じゃない。
 だけど、だとしても、こんな、こんなの、
 
「ッ――――――やぁあああッッ!」
 
 指が。
 なんの躊躇もなく、ソコに入ってきた。
 
「ゲームだからそこまで痛みはないだろ?すぐにヨクなるから大人しく感じてろ」
「ひ、っあ、あぁッ!!」

 ぬぷぬぷと指が出入りする。
 足、閉じようとしても、押さえ付けられて、無理で。
 硬直は、解けたのに。
 碌に抵抗できない間にもソコを出入りする指の本数が増やされて、気持ちいいところ、探り出されて。

「っ!んっ、ふあ、あああッ!」
 
 もう、頭の中もぐちゃぐちゃで、嬌声を上げるしかできなくなってて。
 そして。
 
「ア、」
 
 指が、引き抜かれて。
 散々弄られ解されたソコに、零の怒張したペニスが押し当てられた。
 
「ッやだ、や、むり、いや、いやあッ!」

 熱に浮かされていた思考が、一気に醒める。
 ゲームの種族的なものか、ソレは人間の性器と比べグロテスクなまでに大きくて太くて、とてもじゃないけれど入る気がしなかった。
 だから、力が入らないなりに抵抗して、でも。
 両腕を掴まれてベッドに押し付けられて、零が眼を合わせるように顔を近付けてきて、
 
「今更何を言ってるんだ?当然、俺が満足するまでヤるに決まってるだ、ろッ!」
「い――――っやあぁあああッ!!」
 
 ずん、と、零の、その凶悪なペニスが一気にナカへ突き挿れられた。
 息が詰まり、視界がチカチカとする。
 意識が、確実に飛びかけた。でも、飛ばなかった。
 多分飛んだ方が、楽だった。

「んっぁあッ!あっ!あっああぁ!待っ、やあああッ!!」

 気遣いも何もなく、激しく揺さぶられる。
 気持ちいいところばかり攻めてきて、その激しさと暴力的なまでの快感に翻弄されて、無理矢理、レイプなのに、どうしようもなく気持ちよくて。
 あんなに大きいの絶対に入らないって、体格的にも無理だって思ったのに、痛くないし気持ちいいのも、ゲームだから?

「く……ッ、は、イイ、なぁ、マスター、分かるか?お前の中、絡み付いて、離してくれない、ぞッ?!」
「ッんぅぅ!あっおく、や、だめぇっ?!ひぅっん―――――ッッッ!!」
 
 どちゅん、と一際深く、押し込まれて。
 どく、どく、と零のペニスが、ナカで脈動する。
 
 出されてる。
 
 さぁっと血の気が引いた、気がした。
 でもすぐにこれはゲームなんだって思い出して、妊娠とかするはずない、と思い出す。
 でも、だけど。
 
「ひっ、ア、やだ、やだぁあっ!抜いて、抜いてよぉっ!」
 
 出したくせに固さを保ったままで、すぐにまた揺さぶられて。
 苦しくて、だけど確かに気持ちよくて、相手は零なのに、ゲームなのに、レイプなのに。
 頭、ぐちゃぐちゃして、だめ、このまま流されたら、

「煩い」
「い゙ッッ、ンむ、うぅうっ!?」
 
 抜けそうになるまで引き抜かれたと思ったらまた奥まで一気に押し込まれて、あまりの圧迫感に悲鳴を上げ、ようとして、できなかった。
 何か、布を口の中に押し込まれて、声を発せなくさせられたから。
 その上、手を拘束されて動かないように固定された、みたい。
 
「声を聞くのも楽しい、けどな、折角気分よくレイプ、してるんだから、喚くな」
「んんっ!ふ、ん、んんんっ!」
「イイだろ?お前はそうやって、ただヨガッてれば、いいんだ」
「んん、んんんーっ!?!!」
 
 そう、ピストン運動を再開する。
 揺さぶられて、出されて、イかされて。

 止める気がない。

 本当に自分が満足するまで続けるつもりなんだ。
 私の拒絶なんて何の意味もない。
 これは、レイプだから。
 
「ぅ、ん……ッ」
 
 ここに来てやっと、涙が零れてきた。
 あまりにも遅いけれど、零にレイプされているという事実がようやく正しく頭に追いついてきて。
 それに零だって気付いてるはずなのに、止まってくれないし、むしろ激しくなって、何度も何度も中に出されて、挙句、


 
「俺の精液でいっぱいだな」


「孕んでるみたいだぞ、ほら」


「ここではここまでやっても孕まないんだよなァ」


 
 なんて、酷いことを耳元で言われて、また揺さぶられて。出されて。

 苦しい。
 ナカにある零の感触も、脈動も、腹が膨れるくらいに出された精液も、しつこくイかされるのも。


 も、やだ、
 



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