執着から始まる

一色ほのか

文字の大きさ
27 / 40

27 〇★

しおりを挟む
 ――――――――――どうして。
 
 真っ先に頭に浮かんだのは、その言葉。

 それがどれ・・に対してなのか――――状況か、思い至りそうだった何か・・・・・・・・・・・なのか。
 分からない。
 今確かに、何か・・を掴みかけていた。
 でもそれを深く考えている暇はない。

 目の前にいる人瀬能さんを、なんとか撥除はねのけなければ――――!

 
「ッいや!離し、んぅッ!?」
 
 拒絶を口にしようと開いた唇に、舌を捻じ込まれる。
 失敗した。
 そう思ったところでどうにもできない。
 覆い被さる身体に、押さえ付ける力の強さに身動き一つできず、一方的に口内を蹂躙される。
 抵抗しなきゃ、逃げなきゃ――――拒まなきゃ。
 分かってるから、必死に藻掻くけれどやっぱり無駄で。

「っ! んっ、んんんっ!」
 
 不意に胸元が緩んだと思ったら、プチプチとシャツのボタンを外されていた。

 出掛ける相手が薫君で移動に公共交通機関を使わない予定だったから選んだ服だけど、別の服にしておけば……っでもこんなことになるなんて分かるわけないし……!

 妨害しようと手を伸ばすけど、止めさせようとするたびに払われたり、舌を深く絡められたりして結局何もできず。シャツを脱がされ肌着をブラごと押し上げられて、直接胸を触られてしまう。
 ゆっくり揉み解すように、両手で胸を揉まれる。
 
「んやっ!ん、んーっ!!」
 
 抵抗しようにもシャツが腕に引っかかって、上手く動かせない。
 足も、痛めているせいで踏ん張れないし。ずっとキスされてて苦しいし。
 どうしよう、どうしたらいい?
 
「――――――胸、大きいですよね。それに柔らかくて気持ちいい」
「ッや、?!」
 
 キスから解放されたと思ったら、耳元で吹き込むようにそんなことを言われた。
 同時に胸の先端を弄られる。
 
「やぁあ……ッ!だ、め、やめっ、ひぁっんんッッ!」
 
 ぐりぐりって、捏ねられたり、擦られたり、抓まれたり。
 無理矢理、なのに、駄目なのに、身体が反応してしまう。
 
「…………はは。もっと俺の・・手で啼いてみせて?」
「ひっ!?ぁ、んぅッ」
 
 首筋に吸い付かれ、舐められる。
 微かな痛みに、キスマークを付けられたのだと分かった。
 それを何度も、場所を移動しながら、胸にも、舌が這っていく。

 れろ、と舌が胸の先端を舐めた。
 
「ッんやぁあ!」
 
 舌で、唇で胸を、先端を嬲られる。
 もう片方も手指で同じように弄られ、揉まれて。
 抵抗したいのに手段が無くて、それでも逃れようと藻掻けば強く弄られて。どうしようもなく、与えられる刺激に耐えるしかできない。
 
 なんで?どうして?
 なんで瀬能さんが、私を?
 だって瀬能さん、気になる人がいるって。意識してもらいたいって言ってたのに。
 他に好きな人が居るはず・・・・・・・・・・・なのに、どうして――――?
 
「これ、脱がしますね」
「ぇ……、ッ待って!だめぇ!!」
 
 何を言われたのか、を一拍遅れて理解して。止めようとはしたものの、あっさりとスカートをずり下げられ脱がされてしまった。
 更に片膝を掴まれて無理矢理立てさせられて、そのまま足を開かされる。
 そして、止める間もなく、
 
「やッ――――あぁあッッ!」
 
 瀬能さんの手が、躊躇なくソコに触れた。
 下着越しなのにくちゅくちゅといやらしい音が耳に届く。
 無理矢理の行為なのに感じてしまっていることを、嫌でも突き付けられる。
 
「分かります?ほら、こんなに濡れてる」
「やあッ……ッ!ぃ、や、さわっ、な、やぁあっ!」
「触るな、ね……、無理に決まってるだろ」
 
 ぐいと顔を近付けてきて、そう、目を細めてわらう瀬能さん。
 その目に隠すつもりもないんだろう欲が見て取れて、思わず息を呑んだ。

 だって、今のではっきりと分かってしまった。
 この人が、本当の本気で私をレイプするつもりなんだって。
 
「ずぅっとこうしたかったんですよ、俺」
「んッ!あ、あっあぁッ」
「酔い潰れた貴方を連れ込んだ時もここで飲んだ時も、我慢したんですよ?本当は、ココに、俺のをブチ込んで思いっきり犯してやりたかったのに」
「そ、な、んっ!やだ、ッ!あッも、おねが、やめ、てぇ……ッ!」

 ぐいぐいと下着ごと指をソコに押し込まれる。一緒に、陰核も弄られて。
 ぐちゅ、ぐぷ、っていやらしい水音が、震えるほどの快感が、思考を鈍らせていく。
 嫌なのに、嫌って思うのに、駄目なのに、拒まなきゃいけないのに。
 何かが、ちらつく。頭がぐるぐるする。
 おかしい、何か――――頭が回るようなこの感覚、どこかで、そんな昔じゃなく、最近に……?
 
「ここまでやって逃がすわけない。というか……半端にやって逃がすくらいなら、孕ませる・・・・
「は……、いッ、ゃ――――あぁあああっっ!!」
 
 するりと下着の中に入り込んだ指が、ぐぷりとソコに突き入れられた。
 それだけで、イッてしまった。
 
「可愛い……ここ、気持ちいいですか?こっちは?」
「やっあっあぁッ!っ、あ、も、抜い、て、んやあぁッ!」
「駄目ですよ?ちゃんと解さないと入らない・・・・・・・・・・・・・ですから」
「――――っっ!」
 
 それは、つまり、そういうこと・・・・・・で。
 だけどそれだけは――――逃げられないからってここまでされることを許しておいて、それでも――――嫌。

 だって、零じゃない。
 好きな人以外にされたくない。

 でも、無理で、どうしようもなかった。
 抵抗も拒むこともできず。ナカを嬲る指を増やされて、身体も好き勝手に触られて。
 薫君にも、昂臥さんにも、零にも、気を付けろって、考えて行動しろって言われていたのに。
 
 嫌だ。
 嫌だよ、助けて、だれか――――――、
 
「やだぁ……っ!零……っ!」
 
 こんなことになるなら、逃げなければよかった。
 セフレでもなんでもいいから、せめて……





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました

蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。 そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。 どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。 離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない! 夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー ※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。 ※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...