1 / 2
第1話 集いし者たち
しおりを挟む
時は2xxx年…
とある島に"戦い"に特化した施設が誕生した…
その名はバトランド。
バトランドには能力強化施設が豊富にあり
さらには鍛え上げた肉体の腕試しとして様々な大会も開かれるという。
そんな情報を耳にした一人の男が
今、このバトランドへと向かっていた…
バトランド行きの船には
25名ほどのファイターと観戦に来たと思われる小柄な少年の一名が集まっていた。
船の中でゆっくりと本を読んでいる者もいれば人から離れたところでジャブの練習をしている者もいる。
暇そうにしていた一人のファイターが小柄な少年に声をかけた。
「なぁ、なんでお前はバトランドへ…?」
「ファイター以外がバトランドに来ちゃ悪い?」
少年は少し不機嫌そうに答えた。
無理もないことである。
バトランドのような施設に戦わないものが行って何が楽しいのだろう?
ファイターたちはこのように考えてる者が多い。
「僕はバトルを観戦するために来たんだよ。」
小柄な少年は少し見せびらかすように得意げにノートPCを取り出した。
ファイターはノートPCの画面を覗くようにして見た。
すると、様々なファイターの強さや弱点を分析したと思われるテキストが映っていた。
「え…これって…」
「僕はね、いろんな人の試合を見て、ファイターのデータを分析してるんだ。」
「バトランドではもっと面白い試合が観れるだろうから楽しみだなあ。」
ファイターは少し感心したような声で
「へぇ、まだ若いのにバトルにここまで熱心に興味を持ってるなんて珍しいな。」
「クラスメイトにもよくそう言われるよ。」
まだ話して5分も経っていないのに二人とも打ち明けたようなテンションで喋る。
「そういえばお前の名前聞いてなかったな。なんて名だ?」
「宇藤サトルだよ。君のほうは?」
「俺は渡鳥 恩(わたりどり おん)だ。バトランドでは、よろしく頼むぜ。」
二人で挨拶を交わしてるうちに目的地であるバトランドが見えてきた。
本を読んでいた者も、ひたすらジャブの練習をしていた者も手を止めて興奮した様子で窓を見る。
「そうか、もうすぐ始まるんだな…この俺のバトルライフがよお!」
恩がデカイ声をあげていた。
そして数十分後…
船はバトランドに着き、乗客者たちが次々ととバトランドの施設へと向かっていった。
「なんだ、お前俺についてくのか?」
「ここの雰囲気だと、僕みたいなのが一人でいるのはなんか心細くって…」
サトルはバトランドの通行人を見て不安になっていた。
筋肉質な体型だったり、厳つい面をした男たちがウロウロしているのを見て
絡まれたりしないかが不安であった。
「まあいいや、お前も俺の試合をしっかり見てデータにしてくれるんだったらこっちも嬉しいからな。」
「そういえば、今からどうするの? バトランドには様々な施設があって…それを利用するには専用のポイントが必要になるみたいな事を聞いたけど…」
「なんだって?」
「それについては私が詳しく説明しよう。」
二人の背後に、突如白衣を着た男が歩いてきた。
「な、なんだ?アンタは…」
「私の名はDr.ケンジ、ここバトランドで様々な研究をしている者だ。」
「まず、君たち二人にこれを渡そう。」
Dr.ケンジが腕時計のような形をした機器を二人に手渡した。
「これは?」
「これはモーションチェッカーといって、バトランドではこれを常に腕に付けて行動するといい。この機器にバトランドで使うことのできるポイント"BP"が貯まっていくんだ。 BPはただ歩くだけでも少し貯まるし、激しい運動をすればもっと貯まる。 さらにチェッカーを持った者同士で戦い、勝つことができればさらにBPは貯まっていく。」
サトルは思った。
"まるでゲームみたいだ" と
「へぇー、面白えな。けど、なんとなくこのチェッカーの機能はそれ以外にもまだなんかありそうな気もしてくるな。」
Dr.ケンジは少し嬉しそうな顔をして
「もちろん他にも機能はたくさんある、BPを一定の値に上げることで解放される機能もあるからね。」
「君たちが良いバトルライフを送れることを願っているよ。」
「ありがとな、博士。」
Dr.ケンジが立ち去ろうとしたその時
一人の男が恩の目の前に現れた。
「ちょいと待ちな。」
「? なんだお前は?」
男はやや痩せ型の長身で今にも路面に唾を吐いてきそうな見た目をしている。
サトルはこのテのタイプが苦手なのでビクッとしていた。
「オレは霧崎元(きりさき げん)。 おめえはさっきの話聞いた感じ、ここにやってきたばかりのルーキーだろ?」
「それがどうしたってんだ。」
恩は強気に言葉を返す。
「いやさあ、オレもさっきここにやってきたばかりのルーキーでさぁ。 ちょいとルーキー同士で腕試しでもしねえかと思ってよお。」
サトルはなんとなくこの元という男は自分をルーキーと偽り、ルーキー狩りを行なっているんじゃないかと疑問に思った。
「お前が本当にルーキーなのかは少し疑問に思うが、このチェッカーを手に入れた以上バトルをしない理由はない。」
「その勝負…受けて立つぜ!」
「へっ、そうこなくっちゃ! じゃあ始めるとしようか!」
二人の男が互いに にらみ合い 戦闘の構えを見せている。
恩にとって、バトランドでの最初の戦い、最初の試練が始まろうとしていた…
とある島に"戦い"に特化した施設が誕生した…
その名はバトランド。
バトランドには能力強化施設が豊富にあり
さらには鍛え上げた肉体の腕試しとして様々な大会も開かれるという。
そんな情報を耳にした一人の男が
今、このバトランドへと向かっていた…
バトランド行きの船には
25名ほどのファイターと観戦に来たと思われる小柄な少年の一名が集まっていた。
船の中でゆっくりと本を読んでいる者もいれば人から離れたところでジャブの練習をしている者もいる。
暇そうにしていた一人のファイターが小柄な少年に声をかけた。
「なぁ、なんでお前はバトランドへ…?」
「ファイター以外がバトランドに来ちゃ悪い?」
少年は少し不機嫌そうに答えた。
無理もないことである。
バトランドのような施設に戦わないものが行って何が楽しいのだろう?
ファイターたちはこのように考えてる者が多い。
「僕はバトルを観戦するために来たんだよ。」
小柄な少年は少し見せびらかすように得意げにノートPCを取り出した。
ファイターはノートPCの画面を覗くようにして見た。
すると、様々なファイターの強さや弱点を分析したと思われるテキストが映っていた。
「え…これって…」
「僕はね、いろんな人の試合を見て、ファイターのデータを分析してるんだ。」
「バトランドではもっと面白い試合が観れるだろうから楽しみだなあ。」
ファイターは少し感心したような声で
「へぇ、まだ若いのにバトルにここまで熱心に興味を持ってるなんて珍しいな。」
「クラスメイトにもよくそう言われるよ。」
まだ話して5分も経っていないのに二人とも打ち明けたようなテンションで喋る。
「そういえばお前の名前聞いてなかったな。なんて名だ?」
「宇藤サトルだよ。君のほうは?」
「俺は渡鳥 恩(わたりどり おん)だ。バトランドでは、よろしく頼むぜ。」
二人で挨拶を交わしてるうちに目的地であるバトランドが見えてきた。
本を読んでいた者も、ひたすらジャブの練習をしていた者も手を止めて興奮した様子で窓を見る。
「そうか、もうすぐ始まるんだな…この俺のバトルライフがよお!」
恩がデカイ声をあげていた。
そして数十分後…
船はバトランドに着き、乗客者たちが次々ととバトランドの施設へと向かっていった。
「なんだ、お前俺についてくのか?」
「ここの雰囲気だと、僕みたいなのが一人でいるのはなんか心細くって…」
サトルはバトランドの通行人を見て不安になっていた。
筋肉質な体型だったり、厳つい面をした男たちがウロウロしているのを見て
絡まれたりしないかが不安であった。
「まあいいや、お前も俺の試合をしっかり見てデータにしてくれるんだったらこっちも嬉しいからな。」
「そういえば、今からどうするの? バトランドには様々な施設があって…それを利用するには専用のポイントが必要になるみたいな事を聞いたけど…」
「なんだって?」
「それについては私が詳しく説明しよう。」
二人の背後に、突如白衣を着た男が歩いてきた。
「な、なんだ?アンタは…」
「私の名はDr.ケンジ、ここバトランドで様々な研究をしている者だ。」
「まず、君たち二人にこれを渡そう。」
Dr.ケンジが腕時計のような形をした機器を二人に手渡した。
「これは?」
「これはモーションチェッカーといって、バトランドではこれを常に腕に付けて行動するといい。この機器にバトランドで使うことのできるポイント"BP"が貯まっていくんだ。 BPはただ歩くだけでも少し貯まるし、激しい運動をすればもっと貯まる。 さらにチェッカーを持った者同士で戦い、勝つことができればさらにBPは貯まっていく。」
サトルは思った。
"まるでゲームみたいだ" と
「へぇー、面白えな。けど、なんとなくこのチェッカーの機能はそれ以外にもまだなんかありそうな気もしてくるな。」
Dr.ケンジは少し嬉しそうな顔をして
「もちろん他にも機能はたくさんある、BPを一定の値に上げることで解放される機能もあるからね。」
「君たちが良いバトルライフを送れることを願っているよ。」
「ありがとな、博士。」
Dr.ケンジが立ち去ろうとしたその時
一人の男が恩の目の前に現れた。
「ちょいと待ちな。」
「? なんだお前は?」
男はやや痩せ型の長身で今にも路面に唾を吐いてきそうな見た目をしている。
サトルはこのテのタイプが苦手なのでビクッとしていた。
「オレは霧崎元(きりさき げん)。 おめえはさっきの話聞いた感じ、ここにやってきたばかりのルーキーだろ?」
「それがどうしたってんだ。」
恩は強気に言葉を返す。
「いやさあ、オレもさっきここにやってきたばかりのルーキーでさぁ。 ちょいとルーキー同士で腕試しでもしねえかと思ってよお。」
サトルはなんとなくこの元という男は自分をルーキーと偽り、ルーキー狩りを行なっているんじゃないかと疑問に思った。
「お前が本当にルーキーなのかは少し疑問に思うが、このチェッカーを手に入れた以上バトルをしない理由はない。」
「その勝負…受けて立つぜ!」
「へっ、そうこなくっちゃ! じゃあ始めるとしようか!」
二人の男が互いに にらみ合い 戦闘の構えを見せている。
恩にとって、バトランドでの最初の戦い、最初の試練が始まろうとしていた…
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる