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10戦利品⤵?
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名前 カーシス・ファン・リーグ レベル 4
HP 114/114 MP 379/379
筋力 54 体力 60
精神 126 魔力 253
潜在能力 A
スキル 剣術2
魔法4
体術2
鑑定眼
称号
文字化け(転生者) 魔法士 冒険者
魔力量であれば中級以上の冒険者とも肩を並べる事が出来るレベルにまでなって来ているのだ。このステータスであれば早々負ける事などありえない。
ちなみに絡んできたヤツはこんな感じ。
名前 グライス・ポールド レベル 14
HP 124/124 MP 46/46
筋力 65 体力 59
精神 27 魔力 19
潜在能力 D
スキル 剣技 2
称号 冒険者
俺の剣術と相手の剣技との違いは不明だが、3人の仲で一番強いヤツがこれであるのだから、ステータス上負けを得るのは難しい数値差であろう。
「一応聞いてあげますけど覚悟は出来ていますね?」
「ガキが粋がってんじゃねぇ!!!俺たち三人に勝てると思ってんのかぁ!!!」
「ブチ殺してやんよ」
「そうですか。それでは遠慮なく」
とか言ってみたが、ギリギリまで魔力を絞って指をパチンと鳴らすと男たちの顔はたいまつの様に燃え上がった。どこぞの大魔王さんが大魔王の初級魔法と一般人の最大魔法が同じだとか言っていたが、現状俺のステータスでも似た事が言えるようで、俺が今使ったのは『火炎』と言うファイア系攻撃魔法の最下位と同列の10級魔法。
しかし魔力に裏打ちされた魔法の威力と言うものは、その威力を大きく違えるもので、いくら魔力を絞って『火炎』を撃ったとしても、俺の魔力では9級のフレイムと同じレベルの魔法になってしまう。
「どうしました?早く消さなければ消し炭になりますよ」
頭部たいまつ男たちは大通りを激しく転げまわっているが、俺の魔法で作られた火が消える様子は見受けられない。
しばらくすると死んだか気絶したか倒れたまま動かなくなった三人に、『流水』を放ち消化する。
これ以上の火災は周囲のうちに迷惑が掛かるからな。
「それじゃ盗賊さんご馳走様」
水浸しで転がっている三人回ってひょいっと財布を取り上げると、中身だけ拝借するように袋に突っ込んだ。
「大した強さでもなかったのでこの程度ですかね」
男たちの財布は思いの他軽く、三人合わせて銀貨一枚程度。まぁ大金を持ち歩く身分の人間でもないから、この程度が相場なのは仕方が無いのかもしれないが、ちょっとランクに見合わない収益だった。
※ちなみにその感覚はカーシス君だけのモノですw
「これでは魔法の打ち損ですから腰のものも頂いておくとしましょう」
魔法ばかりで刃物は未だ実家から持ち出したボロ包丁一振り。そんな生活のため武器屋も最初に見ただけで足が遠のいていた。
このゴロツキは天が「いい加減武器を持て」と言っているに違いが無い、と言う事にして武器を頂く事にした。
グライスとか言うヤツが長剣、取り巻きの二人はショートソードだったので、長剣は売りはらってショートソードを使わせてもらう事に決めた。
長剣を使わないのかって?俺の身長じゃ明治ロマンの喧嘩屋が使っていた斬馬刀見たいになっちゃうんだもん。
流石にあそこまでは大げさではあるが、立てて背比べをすると肩辺りまで来る様な剣は使い勝手が悪すぎるので使えないのだ。
ショートソードは刃渡り50センチ程度と、俺が腰に差すと丁度大人の長剣サイズに納まるので都合が良かったと言うのもある。それに重さも1キロ無い程度であるので、邪魔になる事も無く動けそうだったから選んだ訳だ。
ショートソードを両腰に佩くと、なかなかに見栄えがした。
さて周囲の人だかりは、大の大人3人を一瞬で片付けたために集まってしまったものだが、この手のゴロツキは大抵他でも悪さをしているため、俺には好意的な目線が送られている。
取り合えず呼吸はあるし死んではいない事は確認できた。
地球人に比べると耐性でもあるのかな?首から上が真っ黒になっているのだからそれなりの大怪我だと思うけど。
通りの真ん中に男三人を転がしておくのは邪魔なのでギルドの隅に引きずって転がしておく。その光景を別におかしな事ではないと言った街の人たちのゴミをかたづけてくれる人を見る目線。街の人からゴミを見るような目で見られないよう心していなければな。
元もとの目的に沿って武器屋に赴くと店主は俺の事を覚えていてくれたようで、「おっ、坊主また来たのか」と声を掛けてくれた。
「この剣を売りたいんですけど買い取ってもらえますか?」
「数打ちの安もんか、買い取るのは構わねぇけど銅板一枚にしかならねぇぞ?それでも良ければ買い取るが」
「構いません。賊から巻き上げてきたんですけど悪さが出来ないように、でも自分で使えないんで売るしかないかなって、ダメなら屑鉄屋にでも持って行かなきゃって思ってたくらいですから」
「もしかするとその腰のもんもそうかい?」
「はい。僕は魔法メインですけど、魔法使いって訳でもないので取り合えず持っておこうと思って」
「右のもんはこれと同じで打ちが悪いが、左のもん見せてみ?」
左に差したショートソードを店主に見せると、スイーと鞘から抜き検品を始めた。
「こいつならしばらく使ってもよさそうだな。右のもんはやめておけ。下がりがおかしいから歪んでいるか見えていないだけでヒビでもあるんだろう」
鑑定してみて解った事なのだが、確かに右の剣は耐久値が一割を切っていてここまで来ると強い衝撃で折れてしまってもおかしくないレベルなのだ。
今度からは必ず鑑定を掛ける事を心がけよう。
「これはどうしたら良いですか?」
「屑鉄だな。その歪みだかだとゴッタ樽にも入れられねぇ。寿命だな。屑鉄の根で良ければそれも引き取るがどうする」
「ショートソードを一本だけクズ鉄屋さんに持って行くのもあれなので、買取でお願いします」
「それじゃ1リタ2セントな。その剣もまぁまぁ使えると言っても手入れだけは欠かすなよ。たまには研ぎに来い違和感がある時もな」
「はい。また来させて頂きます」
異世界生活物語は夜の更新となります
HP 114/114 MP 379/379
筋力 54 体力 60
精神 126 魔力 253
潜在能力 A
スキル 剣術2
魔法4
体術2
鑑定眼
称号
文字化け(転生者) 魔法士 冒険者
魔力量であれば中級以上の冒険者とも肩を並べる事が出来るレベルにまでなって来ているのだ。このステータスであれば早々負ける事などありえない。
ちなみに絡んできたヤツはこんな感じ。
名前 グライス・ポールド レベル 14
HP 124/124 MP 46/46
筋力 65 体力 59
精神 27 魔力 19
潜在能力 D
スキル 剣技 2
称号 冒険者
俺の剣術と相手の剣技との違いは不明だが、3人の仲で一番強いヤツがこれであるのだから、ステータス上負けを得るのは難しい数値差であろう。
「一応聞いてあげますけど覚悟は出来ていますね?」
「ガキが粋がってんじゃねぇ!!!俺たち三人に勝てると思ってんのかぁ!!!」
「ブチ殺してやんよ」
「そうですか。それでは遠慮なく」
とか言ってみたが、ギリギリまで魔力を絞って指をパチンと鳴らすと男たちの顔はたいまつの様に燃え上がった。どこぞの大魔王さんが大魔王の初級魔法と一般人の最大魔法が同じだとか言っていたが、現状俺のステータスでも似た事が言えるようで、俺が今使ったのは『火炎』と言うファイア系攻撃魔法の最下位と同列の10級魔法。
しかし魔力に裏打ちされた魔法の威力と言うものは、その威力を大きく違えるもので、いくら魔力を絞って『火炎』を撃ったとしても、俺の魔力では9級のフレイムと同じレベルの魔法になってしまう。
「どうしました?早く消さなければ消し炭になりますよ」
頭部たいまつ男たちは大通りを激しく転げまわっているが、俺の魔法で作られた火が消える様子は見受けられない。
しばらくすると死んだか気絶したか倒れたまま動かなくなった三人に、『流水』を放ち消化する。
これ以上の火災は周囲のうちに迷惑が掛かるからな。
「それじゃ盗賊さんご馳走様」
水浸しで転がっている三人回ってひょいっと財布を取り上げると、中身だけ拝借するように袋に突っ込んだ。
「大した強さでもなかったのでこの程度ですかね」
男たちの財布は思いの他軽く、三人合わせて銀貨一枚程度。まぁ大金を持ち歩く身分の人間でもないから、この程度が相場なのは仕方が無いのかもしれないが、ちょっとランクに見合わない収益だった。
※ちなみにその感覚はカーシス君だけのモノですw
「これでは魔法の打ち損ですから腰のものも頂いておくとしましょう」
魔法ばかりで刃物は未だ実家から持ち出したボロ包丁一振り。そんな生活のため武器屋も最初に見ただけで足が遠のいていた。
このゴロツキは天が「いい加減武器を持て」と言っているに違いが無い、と言う事にして武器を頂く事にした。
グライスとか言うヤツが長剣、取り巻きの二人はショートソードだったので、長剣は売りはらってショートソードを使わせてもらう事に決めた。
長剣を使わないのかって?俺の身長じゃ明治ロマンの喧嘩屋が使っていた斬馬刀見たいになっちゃうんだもん。
流石にあそこまでは大げさではあるが、立てて背比べをすると肩辺りまで来る様な剣は使い勝手が悪すぎるので使えないのだ。
ショートソードは刃渡り50センチ程度と、俺が腰に差すと丁度大人の長剣サイズに納まるので都合が良かったと言うのもある。それに重さも1キロ無い程度であるので、邪魔になる事も無く動けそうだったから選んだ訳だ。
ショートソードを両腰に佩くと、なかなかに見栄えがした。
さて周囲の人だかりは、大の大人3人を一瞬で片付けたために集まってしまったものだが、この手のゴロツキは大抵他でも悪さをしているため、俺には好意的な目線が送られている。
取り合えず呼吸はあるし死んではいない事は確認できた。
地球人に比べると耐性でもあるのかな?首から上が真っ黒になっているのだからそれなりの大怪我だと思うけど。
通りの真ん中に男三人を転がしておくのは邪魔なのでギルドの隅に引きずって転がしておく。その光景を別におかしな事ではないと言った街の人たちのゴミをかたづけてくれる人を見る目線。街の人からゴミを見るような目で見られないよう心していなければな。
元もとの目的に沿って武器屋に赴くと店主は俺の事を覚えていてくれたようで、「おっ、坊主また来たのか」と声を掛けてくれた。
「この剣を売りたいんですけど買い取ってもらえますか?」
「数打ちの安もんか、買い取るのは構わねぇけど銅板一枚にしかならねぇぞ?それでも良ければ買い取るが」
「構いません。賊から巻き上げてきたんですけど悪さが出来ないように、でも自分で使えないんで売るしかないかなって、ダメなら屑鉄屋にでも持って行かなきゃって思ってたくらいですから」
「もしかするとその腰のもんもそうかい?」
「はい。僕は魔法メインですけど、魔法使いって訳でもないので取り合えず持っておこうと思って」
「右のもんはこれと同じで打ちが悪いが、左のもん見せてみ?」
左に差したショートソードを店主に見せると、スイーと鞘から抜き検品を始めた。
「こいつならしばらく使ってもよさそうだな。右のもんはやめておけ。下がりがおかしいから歪んでいるか見えていないだけでヒビでもあるんだろう」
鑑定してみて解った事なのだが、確かに右の剣は耐久値が一割を切っていてここまで来ると強い衝撃で折れてしまってもおかしくないレベルなのだ。
今度からは必ず鑑定を掛ける事を心がけよう。
「これはどうしたら良いですか?」
「屑鉄だな。その歪みだかだとゴッタ樽にも入れられねぇ。寿命だな。屑鉄の根で良ければそれも引き取るがどうする」
「ショートソードを一本だけクズ鉄屋さんに持って行くのもあれなので、買取でお願いします」
「それじゃ1リタ2セントな。その剣もまぁまぁ使えると言っても手入れだけは欠かすなよ。たまには研ぎに来い違和感がある時もな」
「はい。また来させて頂きます」
異世界生活物語は夜の更新となります
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