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2、協奏のキャストライト
138、太陽神の法廷2~辞表の日付、筆跡、ぬいぐるみ、証言、被害者
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フィンスミス裁判官が青国勢に視線を注ぐ。
「それでは、青国の方々に順にお話をお伺いいたしましょう。まず、青王アーサー陛下。アルメイダ侯爵の指摘とそれを支持する証人についての見解をお話しいただきたい」
アーサーがゆったりと見解を語った。
「全てニセモノの呪術師による詭計、攪乱の策ではないだろうか。卿らは邪悪な者に踊らされているようだな」
シンプルだが、呪術師の起こす事件を語る言葉としては核心を突いている。
そして、フィロシュネーの手元には、紅国の出方しだいで出そうと思っていた紙がある。
「お兄様、ちょっとびっくりさせますけど、何も仰らないでくださいます?」
フィロシュネーはそんな兄に耳打ちをしてから、持ってきた紙をフィンスミス裁判官へと提出した。
「この紙は、我が国の預言者ダーウッドが兄に宛てた辞表ですの」
アーサーが動揺しているに違いない。でも、表情を崩さず、堂々とした態度を保っている。
(さすがお兄様)
フィロシュネーは安心しつつ、言葉をつづけた。
「フィンスミス裁判官、ご覧になってくださいませ? 辞表には日付と署名があるのですわ。この日は何が起きた日でしたかしら」
フィンスミス裁判官が辞表の日付を読み上げ、告げた。
「その日は、城獄でウィンタースロット男爵令嬢に化けた呪術師が焼死した日です」
フィロシュネーは会場を見渡して言った。
「その日、我が国の預言者は青国で青王陛下に辞表を提出したのです。受理はされませんでしたけれど、筆跡は間違いなく本人です。本物の預言者が青国にいたという証拠になりますわね……それに……」
フィロシュネーの視線を受けて、ジーナがゆったりとしたローブを運んでくる。
楚々とした仕草で立ち上がったフィロシュネーは、ジーナに手伝ってもらってローブを着た。
ジーナがてきぱきとフィロシュネーの髪を三つ編みにしてくれて、フードをかぶせてくれる。
「これはお話するのが少し恥ずかしいのですけれど、わたくしは、紅国で学友たちと預言者ごっこをしておりましたの」
「!?」
ダーウッドを促して立たせると、会場中が困惑気味に二人を見比べる。
「くすくす、なかなか似ているでしょう? 証人の方々も、わたくしの変装をご覧になって預言者だと信じてしまったみたいですわね?」
フィロシュネーは人差し指を唇の前にたてて、ノーウィッチ外交官に流し目を送った。
「ノーウィッチ外交官?」
「はっ、そ、その通りですッ! 預言者ごっこに興じる王妹殿下を見かけてしまったのでしたッ!!」
フィロシュネーは「よろしい」と微笑み、愛らしく頬に手を当てて首をかしげてみせた。
「わたくしが日頃からごっこ遊びをしていたものだから、ニセモノに付け入る隙を与えてしまって、混乱を招いてしまっていますのね。申し訳ないことですわ。ニセモノが早く捕まるとよいのですが……」
蘇芳色のリボンの先に輝く銅メダルとレルシェの花飾りをお揃いにしたセリーナとオリヴィアが順に発言する。
「青国のメリーファクト商会から、皆さまに知っていただきたいことがあります」
セリーナが合図をすると、商会の者が取引記録と商品を運んでくる。
「メリーファクト商会が紅国で商売をいたした際、預言者様が『この味が好みだ』と仰り、いちご味の魔力回復剤を購入なされたのです。ですが、我が商会が青国にいるときから預言者様にご愛飲いただいていたお味は……ショコラ味です!」
「ほう、味の好みが違ったと……!?」
「ええ、そうなのです! これが取引記録です……おかしいと思っていたのですが、やはりニセモノだったのですね」
隣にいるダーウッドがぼそぼそと何か言っている。
「味の好みは変わるものですからな……? 前はショコラ味が好きでしたが、今はいちご味のほうが好きになっただけで……」
「お黙り」
フィロシュネーは笑顔で黙らせた。
幸い、紅国勢には聞き咎められていない。
セリーナの後を引き継ぐようにして、オリヴィアが声を響かせている。
「わたくしは、青国のモンテローザ派に所属するペンブルック男爵家の娘でございます。アルメイダ侯爵閣下のお話なさった件についてですが、わたくし、モンテローザ公爵様からこのぬいぐるみを預かっておりますの」
オリヴィアの従者が運んできたのは、モンテローザ家の家紋である青薔薇と盾の紋章の首飾りをつけたカピバラのぬいぐるみだ。
「ぬいぐるみ……?」
注目を一身に集めながらぬいぐるみを受け取るフィンスミス裁判官。アルメイダ侯爵とカーリズ公爵が一緒になってぬいぐるみを覗き込む。シュールな光景だ。
オリヴィアは、にっこりとした。
「モンテローザ公爵様は、アルメイダ侯爵閣下が自分の名前を出したときに、そのぬいぐるみを抱きしめていただくように、と仰せです」
「なに……?」
「おやおや、ご指名ですねアルメイダ侯爵!」
アルメイダ侯爵はぬいぐるみを受け取った。
「しかもカピバラか。くっ……嫌な思い出がよみがえる。ええい、そんな目で見るな。見せ物ではないぞ」
アルメイダ侯爵は唸るように言った。その挙動に注目する周囲に返すのは、どんなに美しく彩られた世界も一瞬で凍りつかせる鋭さを持った眼差しだった。
「アルメイダ侯爵、そんな風に怖い顔をなさってもぬいぐるみ抱っこしてたら形無しなんですよね。早くぎゅーってなさってください」
「くっ」
カーリズ公爵に笑い含みにせかされて、アルメイダ侯爵は歯がみしながらカピバラのぬいぐるみを抱きしめた。
すると、以前サイラスがフィロシュネーに贈ったのと同種類の魔法とおぼしき声が響いた。
『ごきげんよう、アルメイダ侯爵』
「喋ったぞ!」
「これは――この声は……」
『種明かしをいたしますが、あなたが掴んだ情報は私が故意に洩らした虚偽の情報です。貴殿に情報を流していたオルダースミス男爵は国家反逆罪にて拘束され、アルメイダ侯爵夫人との不倫関係について告白してくださいました』
――ソラベル・モンテローザ公爵と呼ばれる男の、朗らかに心を抉る声だ。
「なんだと!!」
アルメイダ侯爵はショックを受けた様子でぬいぐるみを落とし、わなわなと全身を震わせる。
「カ、カサンドラ――あの女……っ」
落ちたぬいぐるみが、とどめの一言を最後にこぼした。
『マダム・カサンドラには私も親しくしていただいていましてね、夫人はご主人を揶揄う火遊びが大好きみたいですね? ですが、国家間の揉め事に発展するようなイタズラはいくらなんでもやりすぎではないでしょうか。道理を諭した方がいいと思いますよ、ご主人』
「ぐうっ……!!」
オリヴィアが微笑み、アーサーが威風堂々と言葉を響かせた。
「我が国の預言者は、優れた魔法使いでもある。ゆえに俺は考えたのだ。預言者が妹姫の護衛をしていると言えば、我が妹姫に危害を加えようとする不埒者への抑止力になるであろう、と」
もちろん、これも嘘。でも、説得力は十分にあった。
「モンテローザ公爵が間者の存在を先に教えてくれたので、故意に情報を流したのである。アルメイダ侯爵におかれては、ダンスがご趣味でいらっしゃるのか。卿がよく踊ってくれるので、呪術師も大喜びであろうな」
アーサーの言葉には、毒があった。
「な、なんと……なんという……っ」
言い返したいが、状況と立場がそれを許さない。
顔色を赤黒くして歯がみするアルメイダ侯爵に、カーリズ公爵が面白がるような視線を投げた。
「おお、おお。衝撃的な真実でしたねえ、我が友アルメイダ侯爵。この件については、別の法廷を用意しましょうね」
カーリズ公爵の目が、アルメイダ侯爵から青国勢へと移る。
「そして、ただいまのお話の流れからすると青国の方々は預言者どのがずっと青国にいらして、呪術師はあくまでも別人であると仰りたいのですよね」
その視線が預言者ダーウッドで止まる。
『絶対あなたが私を石にした犯人でしょう、わかっていますよ』
そんな声が聞こえるような眼差しだ。
「青国の皆さん。私はその預言者どのがどうも私を石にした犯人に思えるのです。ほら、私は犠牲者ですし? 犯人がいるなら、謝罪していただきたいのですよ――私の望みは、それだけなのですけどね」
流れを止めて元に戻そうとするような声に、新たな声がかぶさる。
「あ、あのっ……は、はつげんを、お許し、く、ください」
可憐な声は、空国の預言者ネネイのものだった。
青国の預言者と違って顔を隠すことのない少女は、気弱な性格を思わせる気配だ。
けれどこの時、その瞳は強い意思の光を湛えて、しっかりと前を見ていた。
「わ、わ、私。私は、カーリズ公爵様と同じように、じゅ、呪術師に、石にされました……石でいた間、ずっと意識がありました……!」
ネネイは、そう切り出した。
「あ、アンネ……!!」
ダーウッドが小さく呟く。
フィロシュネーはその名前に聞き覚えがある気がした。
「それでは、青国の方々に順にお話をお伺いいたしましょう。まず、青王アーサー陛下。アルメイダ侯爵の指摘とそれを支持する証人についての見解をお話しいただきたい」
アーサーがゆったりと見解を語った。
「全てニセモノの呪術師による詭計、攪乱の策ではないだろうか。卿らは邪悪な者に踊らされているようだな」
シンプルだが、呪術師の起こす事件を語る言葉としては核心を突いている。
そして、フィロシュネーの手元には、紅国の出方しだいで出そうと思っていた紙がある。
「お兄様、ちょっとびっくりさせますけど、何も仰らないでくださいます?」
フィロシュネーはそんな兄に耳打ちをしてから、持ってきた紙をフィンスミス裁判官へと提出した。
「この紙は、我が国の預言者ダーウッドが兄に宛てた辞表ですの」
アーサーが動揺しているに違いない。でも、表情を崩さず、堂々とした態度を保っている。
(さすがお兄様)
フィロシュネーは安心しつつ、言葉をつづけた。
「フィンスミス裁判官、ご覧になってくださいませ? 辞表には日付と署名があるのですわ。この日は何が起きた日でしたかしら」
フィンスミス裁判官が辞表の日付を読み上げ、告げた。
「その日は、城獄でウィンタースロット男爵令嬢に化けた呪術師が焼死した日です」
フィロシュネーは会場を見渡して言った。
「その日、我が国の預言者は青国で青王陛下に辞表を提出したのです。受理はされませんでしたけれど、筆跡は間違いなく本人です。本物の預言者が青国にいたという証拠になりますわね……それに……」
フィロシュネーの視線を受けて、ジーナがゆったりとしたローブを運んでくる。
楚々とした仕草で立ち上がったフィロシュネーは、ジーナに手伝ってもらってローブを着た。
ジーナがてきぱきとフィロシュネーの髪を三つ編みにしてくれて、フードをかぶせてくれる。
「これはお話するのが少し恥ずかしいのですけれど、わたくしは、紅国で学友たちと預言者ごっこをしておりましたの」
「!?」
ダーウッドを促して立たせると、会場中が困惑気味に二人を見比べる。
「くすくす、なかなか似ているでしょう? 証人の方々も、わたくしの変装をご覧になって預言者だと信じてしまったみたいですわね?」
フィロシュネーは人差し指を唇の前にたてて、ノーウィッチ外交官に流し目を送った。
「ノーウィッチ外交官?」
「はっ、そ、その通りですッ! 預言者ごっこに興じる王妹殿下を見かけてしまったのでしたッ!!」
フィロシュネーは「よろしい」と微笑み、愛らしく頬に手を当てて首をかしげてみせた。
「わたくしが日頃からごっこ遊びをしていたものだから、ニセモノに付け入る隙を与えてしまって、混乱を招いてしまっていますのね。申し訳ないことですわ。ニセモノが早く捕まるとよいのですが……」
蘇芳色のリボンの先に輝く銅メダルとレルシェの花飾りをお揃いにしたセリーナとオリヴィアが順に発言する。
「青国のメリーファクト商会から、皆さまに知っていただきたいことがあります」
セリーナが合図をすると、商会の者が取引記録と商品を運んでくる。
「メリーファクト商会が紅国で商売をいたした際、預言者様が『この味が好みだ』と仰り、いちご味の魔力回復剤を購入なされたのです。ですが、我が商会が青国にいるときから預言者様にご愛飲いただいていたお味は……ショコラ味です!」
「ほう、味の好みが違ったと……!?」
「ええ、そうなのです! これが取引記録です……おかしいと思っていたのですが、やはりニセモノだったのですね」
隣にいるダーウッドがぼそぼそと何か言っている。
「味の好みは変わるものですからな……? 前はショコラ味が好きでしたが、今はいちご味のほうが好きになっただけで……」
「お黙り」
フィロシュネーは笑顔で黙らせた。
幸い、紅国勢には聞き咎められていない。
セリーナの後を引き継ぐようにして、オリヴィアが声を響かせている。
「わたくしは、青国のモンテローザ派に所属するペンブルック男爵家の娘でございます。アルメイダ侯爵閣下のお話なさった件についてですが、わたくし、モンテローザ公爵様からこのぬいぐるみを預かっておりますの」
オリヴィアの従者が運んできたのは、モンテローザ家の家紋である青薔薇と盾の紋章の首飾りをつけたカピバラのぬいぐるみだ。
「ぬいぐるみ……?」
注目を一身に集めながらぬいぐるみを受け取るフィンスミス裁判官。アルメイダ侯爵とカーリズ公爵が一緒になってぬいぐるみを覗き込む。シュールな光景だ。
オリヴィアは、にっこりとした。
「モンテローザ公爵様は、アルメイダ侯爵閣下が自分の名前を出したときに、そのぬいぐるみを抱きしめていただくように、と仰せです」
「なに……?」
「おやおや、ご指名ですねアルメイダ侯爵!」
アルメイダ侯爵はぬいぐるみを受け取った。
「しかもカピバラか。くっ……嫌な思い出がよみがえる。ええい、そんな目で見るな。見せ物ではないぞ」
アルメイダ侯爵は唸るように言った。その挙動に注目する周囲に返すのは、どんなに美しく彩られた世界も一瞬で凍りつかせる鋭さを持った眼差しだった。
「アルメイダ侯爵、そんな風に怖い顔をなさってもぬいぐるみ抱っこしてたら形無しなんですよね。早くぎゅーってなさってください」
「くっ」
カーリズ公爵に笑い含みにせかされて、アルメイダ侯爵は歯がみしながらカピバラのぬいぐるみを抱きしめた。
すると、以前サイラスがフィロシュネーに贈ったのと同種類の魔法とおぼしき声が響いた。
『ごきげんよう、アルメイダ侯爵』
「喋ったぞ!」
「これは――この声は……」
『種明かしをいたしますが、あなたが掴んだ情報は私が故意に洩らした虚偽の情報です。貴殿に情報を流していたオルダースミス男爵は国家反逆罪にて拘束され、アルメイダ侯爵夫人との不倫関係について告白してくださいました』
――ソラベル・モンテローザ公爵と呼ばれる男の、朗らかに心を抉る声だ。
「なんだと!!」
アルメイダ侯爵はショックを受けた様子でぬいぐるみを落とし、わなわなと全身を震わせる。
「カ、カサンドラ――あの女……っ」
落ちたぬいぐるみが、とどめの一言を最後にこぼした。
『マダム・カサンドラには私も親しくしていただいていましてね、夫人はご主人を揶揄う火遊びが大好きみたいですね? ですが、国家間の揉め事に発展するようなイタズラはいくらなんでもやりすぎではないでしょうか。道理を諭した方がいいと思いますよ、ご主人』
「ぐうっ……!!」
オリヴィアが微笑み、アーサーが威風堂々と言葉を響かせた。
「我が国の預言者は、優れた魔法使いでもある。ゆえに俺は考えたのだ。預言者が妹姫の護衛をしていると言えば、我が妹姫に危害を加えようとする不埒者への抑止力になるであろう、と」
もちろん、これも嘘。でも、説得力は十分にあった。
「モンテローザ公爵が間者の存在を先に教えてくれたので、故意に情報を流したのである。アルメイダ侯爵におかれては、ダンスがご趣味でいらっしゃるのか。卿がよく踊ってくれるので、呪術師も大喜びであろうな」
アーサーの言葉には、毒があった。
「な、なんと……なんという……っ」
言い返したいが、状況と立場がそれを許さない。
顔色を赤黒くして歯がみするアルメイダ侯爵に、カーリズ公爵が面白がるような視線を投げた。
「おお、おお。衝撃的な真実でしたねえ、我が友アルメイダ侯爵。この件については、別の法廷を用意しましょうね」
カーリズ公爵の目が、アルメイダ侯爵から青国勢へと移る。
「そして、ただいまのお話の流れからすると青国の方々は預言者どのがずっと青国にいらして、呪術師はあくまでも別人であると仰りたいのですよね」
その視線が預言者ダーウッドで止まる。
『絶対あなたが私を石にした犯人でしょう、わかっていますよ』
そんな声が聞こえるような眼差しだ。
「青国の皆さん。私はその預言者どのがどうも私を石にした犯人に思えるのです。ほら、私は犠牲者ですし? 犯人がいるなら、謝罪していただきたいのですよ――私の望みは、それだけなのですけどね」
流れを止めて元に戻そうとするような声に、新たな声がかぶさる。
「あ、あのっ……は、はつげんを、お許し、く、ください」
可憐な声は、空国の預言者ネネイのものだった。
青国の預言者と違って顔を隠すことのない少女は、気弱な性格を思わせる気配だ。
けれどこの時、その瞳は強い意思の光を湛えて、しっかりと前を見ていた。
「わ、わ、私。私は、カーリズ公爵様と同じように、じゅ、呪術師に、石にされました……石でいた間、ずっと意識がありました……!」
ネネイは、そう切り出した。
「あ、アンネ……!!」
ダーウッドが小さく呟く。
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