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3、お金も無事でしたし
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「騎士様。お金も無事でしたし、くわしいお話をしていただけませんか? 招待状とは、どういうことなのですか?」
会話する私たちに、お父様が声をかけてくる。
「招待状? なぜアリシアに……ルーミアではなく? その娘は、悪魔憑きなのですよ」
すると、騎士様は視線を二人に向けた。
「王太子は、このお嬢さんをぜったい参加させるようにとお求めです。命令遂行のため、当日まで監視と護衛をさせていただきます」
「まるでアリシアが被害者で我々が加害者みたいに仰るではないですか! 我々はただ、気持ちの悪い悪魔憑きに怯えて悩まされていただけですよ!」
「おや、モンテワルト男爵は我が国の王太子ジルグラッドにまつわる有名なフレーズをご存じないのでしょうか?」
騎士様は冷たい微笑を浮かべた。
周囲の気温が数度下がったみたいな錯覚を起こすような、ちょっと怖い感じだ。
ちなみに、私は「有名なフレーズ」を知っている。
「黒の王太子は『悪魔憑き』を否定する、という?」
「はいレディ、正解です。よくできました。付け加えると、王太子には婚約者がまだ決まっていないことも有名ですね」
23歳のジルグラッドは、この国の王太子だ。
漆黒の髪と瞳をしていて黒衣を好む、という外見特徴から、『黒の王太子』と呼ぶ者もいる。
「レディ・アリシアは、婚約が破談になったとお伺いしました。それに、どうやら『悪魔憑き』の噂がある様子。それで、ジルグラッド殿下は興味を抱かれたのです」
うーん、わざとだろうけど、微妙な言い方だ。
その興味が「婚約者にしようかな」という好意的興味だとも聞き取れるし、「悪魔憑きなら許さないぞ」という恐ろしい興味にも受け取れる。どっち?
「レディ・アリシア、何かご質問が?」
「へっ、い、いえ!」
騎士様は柔和な笑みを湛えていたけど、目に見えない圧がある。
私はぶんぶんと頭を横に振って騎士様から体を離そうとした。すると、それを察した騎士様はぐいっと私の身体を自分側に抱き寄せるようにした。捕まえられてる!
「レディ・アリシアはパーティまで俺と配下騎士が護衛させていただきます、何かあればお気軽にお申しつけください」
修道院が回避できて、私はその日から家の中を堂々と歩き回れるようになった。
ちなみに、この騎士様、とても役に立つ。
例えば、その翌日の出来事なのだけど、新人ハウスメイドがお父様の信頼厚き執事に襲われるという事件があった。
偶然通りかかった私は、騎士様が後ろにいて睨みをきかせてくれるので安心して「なにをしてるのっ」と介入できて、執事を捕まえたりお父様に報告する後始末も騎士様に任せられたのだ。
ちなみにその後、ハウスメイドは「旦那様が酒乱と好色」という微妙すぎる情報を私に教えてくれたりもした……。
* * *
――パーティの朝。
「王太子には近づかないようにするのよアリシア。あなたは『悪魔憑き』だから。ずっとバルコニーやお庭に隠れているか、テーブルの下に潜り込んでいなさい」
「ルーミアお姉様。すごく不審人物な挙動じゃないですか、それ」
ルーミアお姉様は本気で心配してくれているように見える。
この態度のせいで、私は「お姉様は実は私のことをすごく想ってくれているのでは」と思うのだけど。
「さあ、お姉様がお化粧をしてあげるわ」
「ルーミアお姉様。お化粧は使用人がしてくれますから。ちなみに、ちょっと手袋をはずしていただけます?」
「ふふっ、これはお化粧用の手袋なの。外せないわ。ねえアリシア、可愛い妹の特別なパーティの準備よ。ぜひお姉様にさせてほしいの」
ルーミアお姉様は使用人を部屋から追い出し、化粧筆を手に取った。
そして、白粉をこれでもかと厚く塗りたくり、付けほくろをあちらこちらに付けた。頬紅とアイシャドウもこれでもかと色濃く重ねて、仕上げとばかりに口紅はぐいぐいと唇からはみだし……。
ねえ、これ、ぜったい派手な道化師みたいなお化粧されてるのでは?
「あのう、お姉様。鏡をみせていただいても?」
私が言いかけたとき。
「何をなさっているんです?」
「きゃっ。準備中のお部屋に殿方が入ってきてはいけませんっ」
ノックもなしに扉を開けて、あの騎士様がやってくる。
名前は確かジル様だ。
他の騎士にあれこれと指示を出したりしているから、騎士の中でも階級が高いのだろう。黒い衣装も装飾が豪華で、まるで王族のよう。
「実は昨夜、衣装室に見張りを潜ませていたのですが、ルーミア嬢がドレスを裂いたという報告がありまして」
「あっ、その手にあるのは私がパーティで着る予定のドレスですかっ?」
「ご安心ください。ドレスはすり変えておいたので無事ですよ! いやね、我々は『姉が妹を陥れている姉妹関係なのでは?』ともともと疑っていたのですよね」
騎士様はそう言って、ぱちんと指を鳴らす。
合図を受けて、部下の騎士たちが後ろから部屋に入り、ルーミアお姉様をあっという間に拘束した。
「きゃあっ!」
腕を抑えられた瞬間、ほんの一瞬だけ、お姉様の手袋と袖の間に傷が見えて、どきりとした。
「不幸に陥れようとしていた妹が王太子に見染められるかもしれない、となったときに姉は邪魔するだろうなーと予想したのです……さあ、連れていけ」
騎士様は残念そうに姉妹を見比べて、アリシアの顔を見て同情的な目をした。
「あーあー、ひどいお化粧されちゃって。美人さんが台無しですよ」
「待ってください騎士様。お姉様はどうなってしまうのでしょうか?」
「この後くわしく事情を聞いて、過去の罪を裏付ける証拠とかも探して決めることになると思うよ。はい、鏡」
鏡をみてみると、目の周りは真っ黒。黒の外側は、青と紫。頬はオレンジで、鼻先が赤い。眉は太く塗られて、唇は耳に届きそうなくらい長々と伸びた口紅のラインが引かれていた。
――すごい顔!
「わぁっ……なんか、逆によくここまでしましたねお姉様。芸術って感じ……力作……」
「レディはご自分が変な化粧をされたことにショックを受けないのですか?」
「これはこれで自分が強くなったみたいで格好良いって思っちゃいます。あと、顔どころじゃないんですよ、お姉様の件についてお話ししたいです!」
「自分を『悪魔憑き』呼ばわりした姉の心配を?」
「ま、まあ、化粧ならすぐ落とせますし。か、家族ですし……あと、私、思うことがありまして」
「仲が悪いと思っていましたが」
騎士様は不思議そうに言って使用人を呼んでくれる。
顔を洗い、化粧をし直してパーティ用のドレス姿で部屋を出ると、騎士様が待っていた。隣には、見覚えのある貴公子もいた。お姉様の婚約者であるパトリック・カーター伯爵公子だ。明るい金髪と碧眼のパトリック様は、白い衣装がよく似合っている。
「俺の学友です。婚約者令嬢を捕縛したのが不満だそうですよ」
肩をすくめる騎士様に、パトリック様はぎゃんぎゃんと吠えていた。
「王太子殿下! 約束が違うではありませんかっ! お忍びを手伝ったのは婚約者との仲を取り持ってくれると思ったからなのですよ!」
――ん?
「王太子殿下?」
会話する私たちに、お父様が声をかけてくる。
「招待状? なぜアリシアに……ルーミアではなく? その娘は、悪魔憑きなのですよ」
すると、騎士様は視線を二人に向けた。
「王太子は、このお嬢さんをぜったい参加させるようにとお求めです。命令遂行のため、当日まで監視と護衛をさせていただきます」
「まるでアリシアが被害者で我々が加害者みたいに仰るではないですか! 我々はただ、気持ちの悪い悪魔憑きに怯えて悩まされていただけですよ!」
「おや、モンテワルト男爵は我が国の王太子ジルグラッドにまつわる有名なフレーズをご存じないのでしょうか?」
騎士様は冷たい微笑を浮かべた。
周囲の気温が数度下がったみたいな錯覚を起こすような、ちょっと怖い感じだ。
ちなみに、私は「有名なフレーズ」を知っている。
「黒の王太子は『悪魔憑き』を否定する、という?」
「はいレディ、正解です。よくできました。付け加えると、王太子には婚約者がまだ決まっていないことも有名ですね」
23歳のジルグラッドは、この国の王太子だ。
漆黒の髪と瞳をしていて黒衣を好む、という外見特徴から、『黒の王太子』と呼ぶ者もいる。
「レディ・アリシアは、婚約が破談になったとお伺いしました。それに、どうやら『悪魔憑き』の噂がある様子。それで、ジルグラッド殿下は興味を抱かれたのです」
うーん、わざとだろうけど、微妙な言い方だ。
その興味が「婚約者にしようかな」という好意的興味だとも聞き取れるし、「悪魔憑きなら許さないぞ」という恐ろしい興味にも受け取れる。どっち?
「レディ・アリシア、何かご質問が?」
「へっ、い、いえ!」
騎士様は柔和な笑みを湛えていたけど、目に見えない圧がある。
私はぶんぶんと頭を横に振って騎士様から体を離そうとした。すると、それを察した騎士様はぐいっと私の身体を自分側に抱き寄せるようにした。捕まえられてる!
「レディ・アリシアはパーティまで俺と配下騎士が護衛させていただきます、何かあればお気軽にお申しつけください」
修道院が回避できて、私はその日から家の中を堂々と歩き回れるようになった。
ちなみに、この騎士様、とても役に立つ。
例えば、その翌日の出来事なのだけど、新人ハウスメイドがお父様の信頼厚き執事に襲われるという事件があった。
偶然通りかかった私は、騎士様が後ろにいて睨みをきかせてくれるので安心して「なにをしてるのっ」と介入できて、執事を捕まえたりお父様に報告する後始末も騎士様に任せられたのだ。
ちなみにその後、ハウスメイドは「旦那様が酒乱と好色」という微妙すぎる情報を私に教えてくれたりもした……。
* * *
――パーティの朝。
「王太子には近づかないようにするのよアリシア。あなたは『悪魔憑き』だから。ずっとバルコニーやお庭に隠れているか、テーブルの下に潜り込んでいなさい」
「ルーミアお姉様。すごく不審人物な挙動じゃないですか、それ」
ルーミアお姉様は本気で心配してくれているように見える。
この態度のせいで、私は「お姉様は実は私のことをすごく想ってくれているのでは」と思うのだけど。
「さあ、お姉様がお化粧をしてあげるわ」
「ルーミアお姉様。お化粧は使用人がしてくれますから。ちなみに、ちょっと手袋をはずしていただけます?」
「ふふっ、これはお化粧用の手袋なの。外せないわ。ねえアリシア、可愛い妹の特別なパーティの準備よ。ぜひお姉様にさせてほしいの」
ルーミアお姉様は使用人を部屋から追い出し、化粧筆を手に取った。
そして、白粉をこれでもかと厚く塗りたくり、付けほくろをあちらこちらに付けた。頬紅とアイシャドウもこれでもかと色濃く重ねて、仕上げとばかりに口紅はぐいぐいと唇からはみだし……。
ねえ、これ、ぜったい派手な道化師みたいなお化粧されてるのでは?
「あのう、お姉様。鏡をみせていただいても?」
私が言いかけたとき。
「何をなさっているんです?」
「きゃっ。準備中のお部屋に殿方が入ってきてはいけませんっ」
ノックもなしに扉を開けて、あの騎士様がやってくる。
名前は確かジル様だ。
他の騎士にあれこれと指示を出したりしているから、騎士の中でも階級が高いのだろう。黒い衣装も装飾が豪華で、まるで王族のよう。
「実は昨夜、衣装室に見張りを潜ませていたのですが、ルーミア嬢がドレスを裂いたという報告がありまして」
「あっ、その手にあるのは私がパーティで着る予定のドレスですかっ?」
「ご安心ください。ドレスはすり変えておいたので無事ですよ! いやね、我々は『姉が妹を陥れている姉妹関係なのでは?』ともともと疑っていたのですよね」
騎士様はそう言って、ぱちんと指を鳴らす。
合図を受けて、部下の騎士たちが後ろから部屋に入り、ルーミアお姉様をあっという間に拘束した。
「きゃあっ!」
腕を抑えられた瞬間、ほんの一瞬だけ、お姉様の手袋と袖の間に傷が見えて、どきりとした。
「不幸に陥れようとしていた妹が王太子に見染められるかもしれない、となったときに姉は邪魔するだろうなーと予想したのです……さあ、連れていけ」
騎士様は残念そうに姉妹を見比べて、アリシアの顔を見て同情的な目をした。
「あーあー、ひどいお化粧されちゃって。美人さんが台無しですよ」
「待ってください騎士様。お姉様はどうなってしまうのでしょうか?」
「この後くわしく事情を聞いて、過去の罪を裏付ける証拠とかも探して決めることになると思うよ。はい、鏡」
鏡をみてみると、目の周りは真っ黒。黒の外側は、青と紫。頬はオレンジで、鼻先が赤い。眉は太く塗られて、唇は耳に届きそうなくらい長々と伸びた口紅のラインが引かれていた。
――すごい顔!
「わぁっ……なんか、逆によくここまでしましたねお姉様。芸術って感じ……力作……」
「レディはご自分が変な化粧をされたことにショックを受けないのですか?」
「これはこれで自分が強くなったみたいで格好良いって思っちゃいます。あと、顔どころじゃないんですよ、お姉様の件についてお話ししたいです!」
「自分を『悪魔憑き』呼ばわりした姉の心配を?」
「ま、まあ、化粧ならすぐ落とせますし。か、家族ですし……あと、私、思うことがありまして」
「仲が悪いと思っていましたが」
騎士様は不思議そうに言って使用人を呼んでくれる。
顔を洗い、化粧をし直してパーティ用のドレス姿で部屋を出ると、騎士様が待っていた。隣には、見覚えのある貴公子もいた。お姉様の婚約者であるパトリック・カーター伯爵公子だ。明るい金髪と碧眼のパトリック様は、白い衣装がよく似合っている。
「俺の学友です。婚約者令嬢を捕縛したのが不満だそうですよ」
肩をすくめる騎士様に、パトリック様はぎゃんぎゃんと吠えていた。
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――ん?
「王太子殿下?」
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