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終わりと始まり
それからの・・・
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時は過ぎ、あれから5年がたった。理玖は二十一歳、立派な青年になった。
結局、理玖は祖父と祖母のレストランを継ぎ、大学は通信制の大学に決めた。
勉強は大好きだが、それ以上になさねばならぬ、大切なことがあったからだ。
(神様・・・いろいろな神様・・・どうかお願いします・・・太とヒロトにもう一度会わせてください・・・)
あの時、自分のために一心に願ってくれた人がいたから自分は帰れた。だとしたら、自分が願うことで太とヒロトも帰ってきてくれるのではないかと考えたのだ。
もちろん理玖がしてきたことはそれだけではない。
勉強も以前に増し、誰の目にも明らかなほど努力た。
そして、太の好きだった堀田まひろのところへ会いに行った。
毎日、毎日、通いプロポーズした。「太を産んでみませんか」と・・・・
理玖は数年は探したのだ、ありとあらゆるサッカー場、山奥の田んぼ・・・だが、諦めた。
そして最後の手段!探すなんてまどろっこしい!いっそ作ってしまえ!という考えに変わったのだ。
そして、運命の日を迎えた。
今日は三人がマリア様のステンドグラスを破って落っこちた日、五年前、運命を変えてしまったあの日だった。
同じ日に、また新しい運命の扉が開くことになるということは、やはり、これで間違いはなかったのだと確信した。
(クレタ・・・パビレック・・・おばさん・・・これで俺は使命を果たせるんだよね・・・太とヒロトに会えるんだよね・・・)
理玖は、その時間が刻々と近づくと、深く深呼吸をし祈りをささげた。
「理玖君、今日はお招きいただいてありがとう。」
理玖はイチかバチかで五年前と同じ日、同じ時間に、太の両親も招いた。ダメもとでヒロトの両親も招いたが・・・やっぱりというべきか、来なかった。
「ふう・ふう・ふう」
その部屋に、いる皆が呼吸を合わせだした。
理玖は、緊迫したその場は親たちに任せ、とにかく心から願った。
「はい、いきんでくださーい。もっと強くー。」
助産婦さんの声が数回した後、元気のいい赤ん坊の泣き声が上がった。
大人たちからも、「うわぁー」っという歓声が上がった。
まるまると太り髪もふさふさとした、元気のいい赤ん坊だった。
「もう一人の赤ちゃんが息をしていません・・・・」
看護師の小さな声が聞こえた。理玖は慌ててその赤ん坊のほうへと駆け寄った。
先に生まれた赤ん坊とは違い、背中や腕、脚に気味の悪い痣のある、小さく細く見るからに弱弱しい赤ん坊だった。
「ヒロト、ヒロト、聞こえるかヒロト!理玖だよ。ヒロトを待っていたんだ。ずっと待っていたよ。泣いてくれヒロト!もう俺達は離れることなんてないんだ。だから、生きるんだ!」
理玖はその赤ん坊を抱きしめて言った。
「ヒロト・・・ヒロト・・・」
大人たちは涙を流しながら小さな声でその名前を何度も読んだ。
けれど、容態は以前変わらないまま、病室には重い空気が流れた。
(やっぱりヒロトはダメなのか・・・)
そう不安が頭をよぎった時、看護師は元気でまるまるとした赤ん坊と、息をしていないその子も一緒にまひろのお腹の上に置いた。
「ヒロト君、初めまして。まひろよ。今日から私があなたのお母さんになりました。
理玖君も太君も一緒だよ。もう寂しくないからね。」
そう言うと、その赤んぼうは小さな声で「ふあぇふあぇふあぇ」と泣き出した。
「よかった・・・ヒロト・・・太・・・やっと見つけた・・・
ありがとう、まひろ。俺が産めればよかったんだけど・・・そればっかりはどうしてもできなくて・・・」
理玖は二人の赤ん坊を抱いているまひろごと抱きしめた。
そこには微笑みしかなかった。赤ん坊の泣き声も笑っている声のように聞こえるほど、その部屋には愛情が満ち溢れていた。4人のぬくもりがそれぞれに伝わり、喜びの輪に包まれているような気がした。そして、それは周りの大人にも伝わり、それはまさに幸福の形そのものだった。
その日が、幸せの出発だった。
結局、理玖は祖父と祖母のレストランを継ぎ、大学は通信制の大学に決めた。
勉強は大好きだが、それ以上になさねばならぬ、大切なことがあったからだ。
(神様・・・いろいろな神様・・・どうかお願いします・・・太とヒロトにもう一度会わせてください・・・)
あの時、自分のために一心に願ってくれた人がいたから自分は帰れた。だとしたら、自分が願うことで太とヒロトも帰ってきてくれるのではないかと考えたのだ。
もちろん理玖がしてきたことはそれだけではない。
勉強も以前に増し、誰の目にも明らかなほど努力た。
そして、太の好きだった堀田まひろのところへ会いに行った。
毎日、毎日、通いプロポーズした。「太を産んでみませんか」と・・・・
理玖は数年は探したのだ、ありとあらゆるサッカー場、山奥の田んぼ・・・だが、諦めた。
そして最後の手段!探すなんてまどろっこしい!いっそ作ってしまえ!という考えに変わったのだ。
そして、運命の日を迎えた。
今日は三人がマリア様のステンドグラスを破って落っこちた日、五年前、運命を変えてしまったあの日だった。
同じ日に、また新しい運命の扉が開くことになるということは、やはり、これで間違いはなかったのだと確信した。
(クレタ・・・パビレック・・・おばさん・・・これで俺は使命を果たせるんだよね・・・太とヒロトに会えるんだよね・・・)
理玖は、その時間が刻々と近づくと、深く深呼吸をし祈りをささげた。
「理玖君、今日はお招きいただいてありがとう。」
理玖はイチかバチかで五年前と同じ日、同じ時間に、太の両親も招いた。ダメもとでヒロトの両親も招いたが・・・やっぱりというべきか、来なかった。
「ふう・ふう・ふう」
その部屋に、いる皆が呼吸を合わせだした。
理玖は、緊迫したその場は親たちに任せ、とにかく心から願った。
「はい、いきんでくださーい。もっと強くー。」
助産婦さんの声が数回した後、元気のいい赤ん坊の泣き声が上がった。
大人たちからも、「うわぁー」っという歓声が上がった。
まるまると太り髪もふさふさとした、元気のいい赤ん坊だった。
「もう一人の赤ちゃんが息をしていません・・・・」
看護師の小さな声が聞こえた。理玖は慌ててその赤ん坊のほうへと駆け寄った。
先に生まれた赤ん坊とは違い、背中や腕、脚に気味の悪い痣のある、小さく細く見るからに弱弱しい赤ん坊だった。
「ヒロト、ヒロト、聞こえるかヒロト!理玖だよ。ヒロトを待っていたんだ。ずっと待っていたよ。泣いてくれヒロト!もう俺達は離れることなんてないんだ。だから、生きるんだ!」
理玖はその赤ん坊を抱きしめて言った。
「ヒロト・・・ヒロト・・・」
大人たちは涙を流しながら小さな声でその名前を何度も読んだ。
けれど、容態は以前変わらないまま、病室には重い空気が流れた。
(やっぱりヒロトはダメなのか・・・)
そう不安が頭をよぎった時、看護師は元気でまるまるとした赤ん坊と、息をしていないその子も一緒にまひろのお腹の上に置いた。
「ヒロト君、初めまして。まひろよ。今日から私があなたのお母さんになりました。
理玖君も太君も一緒だよ。もう寂しくないからね。」
そう言うと、その赤んぼうは小さな声で「ふあぇふあぇふあぇ」と泣き出した。
「よかった・・・ヒロト・・・太・・・やっと見つけた・・・
ありがとう、まひろ。俺が産めればよかったんだけど・・・そればっかりはどうしてもできなくて・・・」
理玖は二人の赤ん坊を抱いているまひろごと抱きしめた。
そこには微笑みしかなかった。赤ん坊の泣き声も笑っている声のように聞こえるほど、その部屋には愛情が満ち溢れていた。4人のぬくもりがそれぞれに伝わり、喜びの輪に包まれているような気がした。そして、それは周りの大人にも伝わり、それはまさに幸福の形そのものだった。
その日が、幸せの出発だった。
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