30 / 40
桜花爛漫
第30話 厄災再び(6)
しおりを挟む
ドゴォォォーー!!
目の前で兄が放った二つの大技が炸裂する。
(大した威力だ、流石に威張るだけのことはあるな)
(えぇ、私も本気の兄を見るのはこれが初めてよ)
炸裂する兄の術を目の当たりにし、蓮也が珍しくも賞賛を送る。
だけどあれ程巨大な妖気を纏っていたのだ、無傷と言うことはないだろうが、仕留めきれてはいないだろう。
「倒したんですか?」
「どうかしらね……」
近くにいる沙夜が、大蛟と大水龍の収束を見守りながら尋ねてくる。
「バカが、奴の纏っていた妖気を見てみろ。あれをまともに受けて無事でいられる筈がない」
私の言葉が気に入らなかったのか、兄が睨みつけるよう言葉を吐く。
今は二つの大技の霊気で、茂が纏っていた妖気が拡散されてしまっているが、あれだけ強い妖気があったのに、たったこれだけというのが腑に落ちない。
どうやら兄はこの四散した妖気のことを言っているようだが、茂は風の術を操れるようだし、纏っている妖気の強さもある。
それだけの能力があるのに、それを防御に回さないわけがないだろう。
やがて二つの術が消え去ると、そこにいたのは真っ黒な玉に包まれた茂の姿。
まさか無傷だとはね。
死んではいないとは予想していたが、あれ程の大技を二つ同時に受けたのに、その姿はまるで最初と変わらない。
私も今の兄と同じような術は使えるが、威力自体はそう変わるものではなく、より強力な術を使ったとしても、今のように妖気の障壁で防がれれば、決定打には遠く及ばない。
するとここは放出系の術ではなく、蓮也が得意とする接近戦で様子を見る方が賢明だろう。
「バカな、あれを防いだだと!?」
驚いているところ申し訳ないが、今のが切り札だとすれば今後兄には頼れない。
せめてその辺りで苦しんでいる術者達を逃がしてくれれば役にもたつが、それも望めぬ役割だろう。
(蓮也、しばらく敵の注意を引いて。私はその間に倒れている人たちの救出をするわ)
(わかった)
蓮也の戦闘スタイルは一撃必殺。だけどあの妖気の纏の前では、如何に蓮也の居合術でも致命傷を与えるのは正直厳しい。ならばここは前衛の蓮也が引っ掻き回し、私の術で妖気の鎧を剥がしたところに、再び蓮也の一撃に託すしかない。
ただそれには周りで倒れている術者達を退避させ、周囲への安全を確保しなければ私の術は使えない。流石に茂を倒せても、他の者が再起不能では目覚めも悪いだろう。
私は改めて蓮也に合図を送り、意図を汲み取った蓮也が一気に仕掛ける。
「抜きの秘剣、朱雀!!」
意識が兄へと向いてる隙に、一気に間合いを詰めて蓮也が技を繰り出す。
「ちっ」
キンッ
蓮也の接近気づいた茂が、妖気を盾に変えて受け止める。
だが残念、蓮也は防がれた刀の向きを変え、そのまま滑らすよう茂の脇をすり抜ける。
「ぐはっ」
対人戦用の裏の秘剣、霞の小太刀。
転身の術は、何も一つの武器にしなければいけないという決まりは何処にもない。
蓮也は初撃である朱雀に意識を向かせ、すれ違いざまに左手に隠していたもう一本の小太刀で敵を切り裂いたのだ。
茂も不意を突かれたことで防御を一点に集中させてしまい、他の部分までは手が回らなかったのだろう。見れば左肩から赤い血が滴り落ちている。
「くそっ、また貴様か! 結城蓮也ぁぁ!!!」
「俺の名前を憶えてくれているとは光栄だねぇ、ほら、脇ががら空きだ!」
「ちっ!」
キンキンッ!
流石ね。蓮也が何故神速の居合ではなく抜き身の剣で仕掛けたのか、なぜ奇襲という有利な状況を捨ててまで技の名前を叫んだのか。
一応精霊との連携を図るため、技の名前を叫ぶという理由もあるのだけれど、この場合こっそり近寄り不意打ちを掛けた方がより効果は高いはず。
そんな優位な状況を捨ててまで、初撃をワザと防がすよう仕向け、更にだまし討ちの様に暗器で切りつけたその理由は、茂の怒り煽り意識を自分に向けさせるため。
私も蓮也単独で敵を撃破できるとは考えてはいない。私には蓮也という前衛が必要で、蓮也にもまた私という後衛を必要としている。
「白銀、私も風の術で手伝うから、今のうちに残っている術者を退避させて」
『心得た』
私の指示を受け、白銀が近くで苦しむ術者の一人を咥えながら連れ去っていく。
本当ならば人型である風華の方が適任なのだが、出来れば風華の存在だけは隠しておきたいというのが本音。
すでにあの子の正体がバレている結城家ならともかく、北条家の人間には出来れば見せたくはないのだ。
「何をしているの、貴女も早く逃げなさい」
風の術で倒れている人を運びながら、隣で立っている沙夜に話しかける。
「えっ、逃げる? 私もですか?」
「当たり前でしょ。この状況で自分が役に立つとでも思っているの?」
少々厳しい言葉だが、兄にも劣る彼女では現状役に立たないというのが本音。
これが適当な妖魔退治なら、私だって経験を積ますためにも残らせただろうが、今回の敵はそんな生半可な気持ちでは相手にできない。
それに北条家の人間に、こちらの手の内を見せたくないという思いもあり、沙夜にはこの場から離れて欲しかったのだが。
「嫌です。私も一緒に戦います」
まぁそうなるわよね。
これでも沙夜は将来を有望視された超エリート。周りの期待は兄に次ぐ第二位で、霊力も実力も当主である父のお墨付き。ただその年齢から実戦での経験が不足しており、今回のように力押しが効かない敵には厳しいはずだ。
それに沙夜は気づいていないようだが、妹を退避させたい理由がもう一つ。
「ふざけるんじゃないわよ、状況を見て判断しなさい。貴女が逃げないとその子も退避できないでしょ!」
「えっ、彼女? ……鈴音! 貴女まだいたの!?」
沙夜がここへと来た時から背後で控えていた鈴音。私に胡桃が居るように、沙夜にもまた鈴音という付き人が存在している。
「私は沙夜様の付き人ですので、一人だけ逃げ出すなんて出来ません!」
私は彼女とはそう面識はないのだが、私が胡桃を必要としているように、沙夜にとって鈴音は家族以上に大切な存在なはず。
そんな彼女も己の使命からなのか、沙夜が残れば彼女もまた同じ場所にとどまざるを得ないのだろう。
「分かったら早く逃げなさい」
「でも……」
「あぁもう、ハッキリ言って邪魔なの。役にも立たないんだから、とっとと下がれっていっているの!」
いつになく頑固な妹についつい熱くなってしまい、怒鳴るように叱ってしまう。
私が知る沙夜はここまで聞き分けのない子ではなかった。無理だと判断すれば引き際を見定め、友人や大切な人が危険な目にあうと助けようとする優しい子。
生憎私とは性格が合わなかったのか、それ程仲は良くなかったが、それでも鈴音を危険な現場に残すような子ではなかったと記憶している。
だけど……
「分かりました。邪魔だと言うのならお役に立つところをお見せします。私も北条家の娘なんです、倒れている人たちを放って自分だけは逃げられません」
「えっ? ちょ、ちょっと待ちなさい!」
止めるいとまもなく、鈴音を連れて倒れている術者の救出に向かわれてしまう。
あのバカ。
今はまだいい。敵は蓮也に意識が集中しているお蔭でこちらの動きには気づかれていないが、それもそう遠くないうちに状況は変わる。
いくら蓮也でも、今の高速の動きには限界があり、集中力が欠けてしまうとどうしても敵に隙を見せてしまう。その時果たして茂は倒れている術者を放置するか? 最悪人質に取られるか、無差別の攻撃に転じるかで、状況は最悪な方へと向かうだろう。
『沙姫様に似て、素敵な妹さんですね』
近くで姿を消している風華が、意識を通して話しかけてくる。
(どこがよ……。あの後先考えない性格は一体誰に似たのかしら)
『ふふふ』
でも誰かを救いたいと言う気持ちだけは汲んでやろう。
まったく、私が頑張ればいいんでしょ。
とにかく今は負傷者達の救出が最優先。沙夜も助け出す者が居なくなれば意地を張れないわけだし、残ると言われても今度は力づくで引かせればいい。
それにここのは北条家最強を自負する兄もいるのだ。さすがに妹を見捨てるような真似はしないだろう。
そう結論づけた時、中庭の上空で急速に霊力が収束する気配を感じる。
あれは……
「!? 蓮也、逃げて!」
ドドドォォォー!!!
突如茂と蓮也を巻き込むように、氷の刃が襲うのだった。
目の前で兄が放った二つの大技が炸裂する。
(大した威力だ、流石に威張るだけのことはあるな)
(えぇ、私も本気の兄を見るのはこれが初めてよ)
炸裂する兄の術を目の当たりにし、蓮也が珍しくも賞賛を送る。
だけどあれ程巨大な妖気を纏っていたのだ、無傷と言うことはないだろうが、仕留めきれてはいないだろう。
「倒したんですか?」
「どうかしらね……」
近くにいる沙夜が、大蛟と大水龍の収束を見守りながら尋ねてくる。
「バカが、奴の纏っていた妖気を見てみろ。あれをまともに受けて無事でいられる筈がない」
私の言葉が気に入らなかったのか、兄が睨みつけるよう言葉を吐く。
今は二つの大技の霊気で、茂が纏っていた妖気が拡散されてしまっているが、あれだけ強い妖気があったのに、たったこれだけというのが腑に落ちない。
どうやら兄はこの四散した妖気のことを言っているようだが、茂は風の術を操れるようだし、纏っている妖気の強さもある。
それだけの能力があるのに、それを防御に回さないわけがないだろう。
やがて二つの術が消え去ると、そこにいたのは真っ黒な玉に包まれた茂の姿。
まさか無傷だとはね。
死んではいないとは予想していたが、あれ程の大技を二つ同時に受けたのに、その姿はまるで最初と変わらない。
私も今の兄と同じような術は使えるが、威力自体はそう変わるものではなく、より強力な術を使ったとしても、今のように妖気の障壁で防がれれば、決定打には遠く及ばない。
するとここは放出系の術ではなく、蓮也が得意とする接近戦で様子を見る方が賢明だろう。
「バカな、あれを防いだだと!?」
驚いているところ申し訳ないが、今のが切り札だとすれば今後兄には頼れない。
せめてその辺りで苦しんでいる術者達を逃がしてくれれば役にもたつが、それも望めぬ役割だろう。
(蓮也、しばらく敵の注意を引いて。私はその間に倒れている人たちの救出をするわ)
(わかった)
蓮也の戦闘スタイルは一撃必殺。だけどあの妖気の纏の前では、如何に蓮也の居合術でも致命傷を与えるのは正直厳しい。ならばここは前衛の蓮也が引っ掻き回し、私の術で妖気の鎧を剥がしたところに、再び蓮也の一撃に託すしかない。
ただそれには周りで倒れている術者達を退避させ、周囲への安全を確保しなければ私の術は使えない。流石に茂を倒せても、他の者が再起不能では目覚めも悪いだろう。
私は改めて蓮也に合図を送り、意図を汲み取った蓮也が一気に仕掛ける。
「抜きの秘剣、朱雀!!」
意識が兄へと向いてる隙に、一気に間合いを詰めて蓮也が技を繰り出す。
「ちっ」
キンッ
蓮也の接近気づいた茂が、妖気を盾に変えて受け止める。
だが残念、蓮也は防がれた刀の向きを変え、そのまま滑らすよう茂の脇をすり抜ける。
「ぐはっ」
対人戦用の裏の秘剣、霞の小太刀。
転身の術は、何も一つの武器にしなければいけないという決まりは何処にもない。
蓮也は初撃である朱雀に意識を向かせ、すれ違いざまに左手に隠していたもう一本の小太刀で敵を切り裂いたのだ。
茂も不意を突かれたことで防御を一点に集中させてしまい、他の部分までは手が回らなかったのだろう。見れば左肩から赤い血が滴り落ちている。
「くそっ、また貴様か! 結城蓮也ぁぁ!!!」
「俺の名前を憶えてくれているとは光栄だねぇ、ほら、脇ががら空きだ!」
「ちっ!」
キンキンッ!
流石ね。蓮也が何故神速の居合ではなく抜き身の剣で仕掛けたのか、なぜ奇襲という有利な状況を捨ててまで技の名前を叫んだのか。
一応精霊との連携を図るため、技の名前を叫ぶという理由もあるのだけれど、この場合こっそり近寄り不意打ちを掛けた方がより効果は高いはず。
そんな優位な状況を捨ててまで、初撃をワザと防がすよう仕向け、更にだまし討ちの様に暗器で切りつけたその理由は、茂の怒り煽り意識を自分に向けさせるため。
私も蓮也単独で敵を撃破できるとは考えてはいない。私には蓮也という前衛が必要で、蓮也にもまた私という後衛を必要としている。
「白銀、私も風の術で手伝うから、今のうちに残っている術者を退避させて」
『心得た』
私の指示を受け、白銀が近くで苦しむ術者の一人を咥えながら連れ去っていく。
本当ならば人型である風華の方が適任なのだが、出来れば風華の存在だけは隠しておきたいというのが本音。
すでにあの子の正体がバレている結城家ならともかく、北条家の人間には出来れば見せたくはないのだ。
「何をしているの、貴女も早く逃げなさい」
風の術で倒れている人を運びながら、隣で立っている沙夜に話しかける。
「えっ、逃げる? 私もですか?」
「当たり前でしょ。この状況で自分が役に立つとでも思っているの?」
少々厳しい言葉だが、兄にも劣る彼女では現状役に立たないというのが本音。
これが適当な妖魔退治なら、私だって経験を積ますためにも残らせただろうが、今回の敵はそんな生半可な気持ちでは相手にできない。
それに北条家の人間に、こちらの手の内を見せたくないという思いもあり、沙夜にはこの場から離れて欲しかったのだが。
「嫌です。私も一緒に戦います」
まぁそうなるわよね。
これでも沙夜は将来を有望視された超エリート。周りの期待は兄に次ぐ第二位で、霊力も実力も当主である父のお墨付き。ただその年齢から実戦での経験が不足しており、今回のように力押しが効かない敵には厳しいはずだ。
それに沙夜は気づいていないようだが、妹を退避させたい理由がもう一つ。
「ふざけるんじゃないわよ、状況を見て判断しなさい。貴女が逃げないとその子も退避できないでしょ!」
「えっ、彼女? ……鈴音! 貴女まだいたの!?」
沙夜がここへと来た時から背後で控えていた鈴音。私に胡桃が居るように、沙夜にもまた鈴音という付き人が存在している。
「私は沙夜様の付き人ですので、一人だけ逃げ出すなんて出来ません!」
私は彼女とはそう面識はないのだが、私が胡桃を必要としているように、沙夜にとって鈴音は家族以上に大切な存在なはず。
そんな彼女も己の使命からなのか、沙夜が残れば彼女もまた同じ場所にとどまざるを得ないのだろう。
「分かったら早く逃げなさい」
「でも……」
「あぁもう、ハッキリ言って邪魔なの。役にも立たないんだから、とっとと下がれっていっているの!」
いつになく頑固な妹についつい熱くなってしまい、怒鳴るように叱ってしまう。
私が知る沙夜はここまで聞き分けのない子ではなかった。無理だと判断すれば引き際を見定め、友人や大切な人が危険な目にあうと助けようとする優しい子。
生憎私とは性格が合わなかったのか、それ程仲は良くなかったが、それでも鈴音を危険な現場に残すような子ではなかったと記憶している。
だけど……
「分かりました。邪魔だと言うのならお役に立つところをお見せします。私も北条家の娘なんです、倒れている人たちを放って自分だけは逃げられません」
「えっ? ちょ、ちょっと待ちなさい!」
止めるいとまもなく、鈴音を連れて倒れている術者の救出に向かわれてしまう。
あのバカ。
今はまだいい。敵は蓮也に意識が集中しているお蔭でこちらの動きには気づかれていないが、それもそう遠くないうちに状況は変わる。
いくら蓮也でも、今の高速の動きには限界があり、集中力が欠けてしまうとどうしても敵に隙を見せてしまう。その時果たして茂は倒れている術者を放置するか? 最悪人質に取られるか、無差別の攻撃に転じるかで、状況は最悪な方へと向かうだろう。
『沙姫様に似て、素敵な妹さんですね』
近くで姿を消している風華が、意識を通して話しかけてくる。
(どこがよ……。あの後先考えない性格は一体誰に似たのかしら)
『ふふふ』
でも誰かを救いたいと言う気持ちだけは汲んでやろう。
まったく、私が頑張ればいいんでしょ。
とにかく今は負傷者達の救出が最優先。沙夜も助け出す者が居なくなれば意地を張れないわけだし、残ると言われても今度は力づくで引かせればいい。
それにここのは北条家最強を自負する兄もいるのだ。さすがに妹を見捨てるような真似はしないだろう。
そう結論づけた時、中庭の上空で急速に霊力が収束する気配を感じる。
あれは……
「!? 蓮也、逃げて!」
ドドドォォォー!!!
突如茂と蓮也を巻き込むように、氷の刃が襲うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
辺境追放された「植物魔導師」の領地開拓 ~枯れ果てた死の大地は、俺の魔力で聖域(楽園)へと変貌する~
リーフレット
ファンタジー
「植物魔法? ああ、農作業にしか使えないあの地味な魔法か」
帝国騎士団の専属魔導師だったアルトは、無能な二世皇太子レオンによって、一方的に追放を言い渡された。
アルトがどれほど魔導植物を駆使し、帝国の食糧難を裏から支えていたかを知らぬまま、彼は「戦闘に役立たない役立たず」という烙印を押されたのだ。
帝国を出て行き着いた先は、魔物が跋扈し、草一本生えないと言われる最果ての荒野。
死を待つだけの地。しかし、アルトは絶望するどころか、晴れやかな顔で笑っていた。
「やっと、気兼ねなく『植物』を愛でられる。……よし、ここを世界一の庭(楽園)にしよう」
転生してきた令嬢、婚約破棄されたけど、冷酷だった世界が私にだけ優しすぎる話
タマ マコト
ファンタジー
前世の記憶を持って貴族令嬢として生きるセレフィーナは、感情を見せない“冷たい令嬢”として王都で誤解されていた。
王太子クラウスとの婚約も役割として受け入れていたが、舞踏会の夜、正義を掲げたクラウスの婚約破棄宣言によって彼女は一方的に切り捨てられる。
王都のクラウスに対する拍手と聖女マリアへの祝福に包まれる中、何も求めなかった彼女の沈黙が、王都という冷酷な世界の歪みを静かに揺らし始め、追放先の辺境での運命が動き出す。
悪役令嬢は大好きな絵を描いていたら大変な事になった件について!
naturalsoft
ファンタジー
『※タイトル変更するかも知れません』
シオン・バーニングハート公爵令嬢は、婚約破棄され辺境へと追放される。
そして失意の中、悲壮感漂う雰囲気で馬車で向かって─
「うふふ、計画通りですわ♪」
いなかった。
これは悪役令嬢として目覚めた転生少女が無駄に能天気で、好きな絵を描いていたら周囲がとんでもない事になっていったファンタジー(コメディ)小説である!
最初は幼少期から始まります。婚約破棄は後からの話になります。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる