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四章 華都の讃歌
第87話 未来への行く末
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「あれで良かったのか?」
「ん? 良かったとはなんのことです?」
既にまとめられていたのか、クリス姉様の荷物が積み込まれた馬車に乗り込み、バカ兄を除く全員で宿を取っている公爵領へと向う途中、ふと思い出したかのようにツヴァイ兄様が尋ねてくる。
「兄貴のことだよ。金貨100枚の件もそうだが、領民のためをと思うと、俺たちははアリスが後を継いだ方がいいんじゃないか、って話をしててな。今回の帰省もてっきり兄貴から爵位を奪うもんだと思ってたから、全員でアリスをバップアップしようってなってたんだよ」
「……へ?」
ツヴァイ兄様から予想だにしていなかった発言に、思わず何を言われたのか一瞬固まる。
私がこのデュランタンの領主に? いやいや、それを言うなら次男であるツヴァイ兄様の方でしょうが。
「本気ですか?」
思わず馬車内にいる全員の顔を順番に眺めていくも、兄妹全員が真面目な顔で頷いてくる。
因みにジーク様は自らの愛馬で護衛を務めてくださっており、クリス義姉様とそのお子様は乗員数の関係で、ランベルト達の後続馬車へと乗車してもらっている。
「なんでそんな話になるんですか、今まで一度たりとも爵位を奪うなんて考えた事もありませんよ? そもそも後を継ぐなら次男であるツヴァイ兄様の方でしょ?」
「まぁ順番的はそうなんだが、俺やドライに領地の運営なんて出来ると思うか? 自慢じゃないが、俺たちは兄貴みたいに親父から領地の事は一切教わっていないんだぞ?」
「そうだよな。それに俺たちはフィオーネ姉やアリスのように、社交のレッスンすら受けてないから、いきなり夜会でダンスを踊れなんて無茶な話だからな」
…………うーん、そう言われると確かそうなのかも思えてしまう。
長男であるアインス兄様だけは、お父様の後を継ぐために領地のお仕事に携わってこられたが、ツヴァイ兄様とドライ兄様は幼少の頃から近所に働きに出ておられたという経緯がある。
私やフィオーネ姉様はまだ女性という立場だったので、外にでても恥をかかない程度のレッスンは受けていたが、ツヴァイ兄様達はこれら貴族らしい教育は一切受けておられないのだ。
だからと言って、私が兄様達をすっ飛ばして領主になるだなんて、天変地異がいこったとしてもあり得ないだろう。
「いや、まぁ、そこは気合で頑張るとか?」
「はぁ……、気合だけで領主が務まる訳がないだろ」
うん、ダメでした。
「アリス、貴女が領主になる云々はさておいても、このままアインスが領主に留まる事はどう考えているの?」
「それはその……色々厳しいのではないかと……」
流石は私たち中で一番の年長者、フィオーネ姉様の言葉は重みが違う。
私だってバカ兄がここまま領主の座に居座って、この地が繁栄するとは考えてはいない。でも……だからと言って、私が領主になってもそれは大して変わらないんじゃないだろうか。
ぶっちゃけ私には領地経営の知識なんてこれっぽちも持ち合わせていない。
ローズマリーだって、たまたまこの世界にケーキというスィーツが存在していなかっただけで、今の人気を得られているのだ。それなのにいきなり領主だなんて、無理を通り越して無茶のレベルではないだろうか。
「無茶なレベルね……。私たちはそう思わないんだけれど」
姉様に評価していただけるのは嬉しいが、それは少々過剰評価というもの。だけどそれじゃ納得がいかないのか、ツヴァイ兄様が私に質問を投げかけてくる。
「それじゃ聞くが、アリスならこの地の暮らしを良くしていく為には何をしたらいいと思う?」
「『暮らしを良く』ですか? うーん、そうですね……」
前世の記憶を辿るなら、やはりまずはその地特有の特産物を作るべきではないだろうか。
現状この領地には目立った産業も農作物もなく、ただ日々の暮らしの為の自給自足で辛うじて保てている状態。ならばまずは他の地へと出荷できるものを生産し、お金の流れを作っていくところから始めるべきであろう。
その為には市場の流れを見定め、この地で何か出来るかを開発しなければいけない。もちろんそこに掛かる費用やリスクは発生するのだが、未来への投資と考えれば決して無駄ではないと思うのだ。
もっともダメなのはリスクばかりを考えて一切動かないこと、私はそう考えている。
その考えを兄様達に伝えると。
「ほら見ろ、すぐに領地運営の道筋が出てくるじゃないか」
「俺達じゃそんな考えすら思いつかないもんな」
いや、すぐに領地運営の道筋が出てくると言われても……。
「言っておきますが、ただの空想論ですよ? その考えが正解かどうかも分かりませんし、実際に実行できるかどうかも分かりません」
そもそも私の知識なんて前世のゲームやアニメから得ただけの似非知識だ。それをこの現実で実現しようとすれば、その産業に伴う知識や技術が必要となるし、会計やら営業・生産と別の人員も集めなければいけない。
とてもじゃないが、私の空想論だけでは領地を運営するなどあり得ないのではないだろうか。
「それじゃもう一度聞くが、あの兄貴にこの地を改変させていけると思うか? たとえアリスの考えが正解ではないとしても、今の兄貴より数倍……数十倍はマシなんじゃないかと俺は思うんだが」
「うぐっ」
バカ兄と比べられること自体ご遠慮したいのだが、それを言われると確かに反論のしようがないのも確かだ。
「でも……、それだったらツヴァイ兄様が爵位を継いで、私が裏からサポートすればいいじゃないですか。今の私なら金銭面でも人脈面でもお手伝いは幾らでもできますよ?」
「はぁ、お前な……」
ツヴァイ兄様は疲れたようにため息を付き。
「それじゃ只のお飾り領主じゃねぇか。言っとくが俺もドライも……それに兄貴だって領主の器じゃないんだよ。精々雇われて給金をもらって、小さな家庭を持つだけで満足できてしまうんだよ。そんな器の小さな人間に、領主の座が務まると思うか?」
「だよな。その点アリスはその年で屋敷の主人を務めているし、俺たちじゃ想像もつかない場所で社交も営業もこなしている。忘れたのか? 俺やツヴァイ兄に今の仕事を紹介してくれたのはアリスなんだぞ?」
あー、そう言えばそんな事もあったわね。
ローズマリーを始めてから色々な方々と繋がりが持てて、そのツテを使って兄様達に今のお仕事を紹介した事があった。
そのお陰で兄様達は結婚もでき、質素ながら其れなりの暮らしが出来ているんだと、感謝されているのだ。
でも……だからと言って、私が領主の座に着くだなんて、天地がひっくり返ったとしてもあり得ないのだが、このままバカ兄にこの地の未来を託すというのも確かに怖い。
私は少し頭の中でこれらの事を整理し、ある一つの構想を提示する。
「それじゃこういうのはどうでしょうか? この地の領主はこのままバカ兄……コホン、アインス兄様に着いて頂くとします。私は一つの商会を立ち上げますので、外側からこの地の繁栄に貢献するというものです」
別にこの地を繁栄させるためには、必ずしも領主である必要はどこにもない。
ならば商会を立ち上げ、この地で主流となる産業を生み出したとしても、どこにも問題などないのではないだろうか。
そうすればこの地で暮らす人たちに働ける場所を提供できるし、暮らしだって幾らか過ごしやすくはなってくれることだろう。
後はクリス義姉様のお子様が成長した頃を見計らい、後を引き継いで貰えば万事解決するというものだろう。
「なるほどな。兄貴の後を継ぐ・継がないに関わらず、この地に携わっていけるというのだな」
「えぇ、跡継ぎ問題が出てくる頃には、商会もある程度軌道に乗せておきますので、その運営を任されているのがクリス義姉様のお子様なら、アインス兄様も無下にはできないはずです」
後は領主を引き継ぐにしろ、引き継がないにしろ、安定した収入を得る事が出来るはずだ。
「まったくアリスは欲があるんだか無いんだが、よく分からないな」
「いや、俺は単純に『人としての器が凄いんだ』と俺は思うよ。ただ俺たち兄妹と同じ血が繋がっている、って点だけはどうも不思議でしょうがないんだけれど」
「そうね、一体どこでどう私たちとの差が付いたのかしらね。母親が違うといってもエリスなんて理想通りの妹なのよ?」
「「「はぁ……」」」
いやいや、三人揃ってそのため息はどうなのよ! しかも私だけ血が繋がっていな他所の子のように言われても……。
自慢じゃないが母親が同じエリスは私と面持ちはよく似ているし、父親だって間違いなく兄様達と同じ血が通ってる。間違っても実は私だけ連れ子だった、なんて話は湧いてこないはずだ。
「もうぉ、皆んなして私を変な風に見ないでください! これでも何処にでもいる普通の女の子なんです!」
誰が何と言おうが私はただの女の子。
最近ではちょっぴり常識外れなところもあるかなぁ、と感じるところはあるけど、人畜無害、可愛くて一家に一人はいるだろうと思われる普通の女の子。
ただ一つだけ違うとすれば、それは前世の記憶があると言うところだろうか。
「普通の女の子はそんなセリフ言わないわよ」
「説得力がないな」
「うん、右に同じ」
「もぉぉ、皆んなして私を変人扱いしないでよぉぉ」
はてさて、実家を追い出されたところから始まった私の第二の人生は、この先どの様な波乱万丈が待ち受けているのやら。
それはまたの機会に語らせて頂くこととさせてもらいます。
「ん? 良かったとはなんのことです?」
既にまとめられていたのか、クリス姉様の荷物が積み込まれた馬車に乗り込み、バカ兄を除く全員で宿を取っている公爵領へと向う途中、ふと思い出したかのようにツヴァイ兄様が尋ねてくる。
「兄貴のことだよ。金貨100枚の件もそうだが、領民のためをと思うと、俺たちははアリスが後を継いだ方がいいんじゃないか、って話をしててな。今回の帰省もてっきり兄貴から爵位を奪うもんだと思ってたから、全員でアリスをバップアップしようってなってたんだよ」
「……へ?」
ツヴァイ兄様から予想だにしていなかった発言に、思わず何を言われたのか一瞬固まる。
私がこのデュランタンの領主に? いやいや、それを言うなら次男であるツヴァイ兄様の方でしょうが。
「本気ですか?」
思わず馬車内にいる全員の顔を順番に眺めていくも、兄妹全員が真面目な顔で頷いてくる。
因みにジーク様は自らの愛馬で護衛を務めてくださっており、クリス義姉様とそのお子様は乗員数の関係で、ランベルト達の後続馬車へと乗車してもらっている。
「なんでそんな話になるんですか、今まで一度たりとも爵位を奪うなんて考えた事もありませんよ? そもそも後を継ぐなら次男であるツヴァイ兄様の方でしょ?」
「まぁ順番的はそうなんだが、俺やドライに領地の運営なんて出来ると思うか? 自慢じゃないが、俺たちは兄貴みたいに親父から領地の事は一切教わっていないんだぞ?」
「そうだよな。それに俺たちはフィオーネ姉やアリスのように、社交のレッスンすら受けてないから、いきなり夜会でダンスを踊れなんて無茶な話だからな」
…………うーん、そう言われると確かそうなのかも思えてしまう。
長男であるアインス兄様だけは、お父様の後を継ぐために領地のお仕事に携わってこられたが、ツヴァイ兄様とドライ兄様は幼少の頃から近所に働きに出ておられたという経緯がある。
私やフィオーネ姉様はまだ女性という立場だったので、外にでても恥をかかない程度のレッスンは受けていたが、ツヴァイ兄様達はこれら貴族らしい教育は一切受けておられないのだ。
だからと言って、私が兄様達をすっ飛ばして領主になるだなんて、天変地異がいこったとしてもあり得ないだろう。
「いや、まぁ、そこは気合で頑張るとか?」
「はぁ……、気合だけで領主が務まる訳がないだろ」
うん、ダメでした。
「アリス、貴女が領主になる云々はさておいても、このままアインスが領主に留まる事はどう考えているの?」
「それはその……色々厳しいのではないかと……」
流石は私たち中で一番の年長者、フィオーネ姉様の言葉は重みが違う。
私だってバカ兄がここまま領主の座に居座って、この地が繁栄するとは考えてはいない。でも……だからと言って、私が領主になってもそれは大して変わらないんじゃないだろうか。
ぶっちゃけ私には領地経営の知識なんてこれっぽちも持ち合わせていない。
ローズマリーだって、たまたまこの世界にケーキというスィーツが存在していなかっただけで、今の人気を得られているのだ。それなのにいきなり領主だなんて、無理を通り越して無茶のレベルではないだろうか。
「無茶なレベルね……。私たちはそう思わないんだけれど」
姉様に評価していただけるのは嬉しいが、それは少々過剰評価というもの。だけどそれじゃ納得がいかないのか、ツヴァイ兄様が私に質問を投げかけてくる。
「それじゃ聞くが、アリスならこの地の暮らしを良くしていく為には何をしたらいいと思う?」
「『暮らしを良く』ですか? うーん、そうですね……」
前世の記憶を辿るなら、やはりまずはその地特有の特産物を作るべきではないだろうか。
現状この領地には目立った産業も農作物もなく、ただ日々の暮らしの為の自給自足で辛うじて保てている状態。ならばまずは他の地へと出荷できるものを生産し、お金の流れを作っていくところから始めるべきであろう。
その為には市場の流れを見定め、この地で何か出来るかを開発しなければいけない。もちろんそこに掛かる費用やリスクは発生するのだが、未来への投資と考えれば決して無駄ではないと思うのだ。
もっともダメなのはリスクばかりを考えて一切動かないこと、私はそう考えている。
その考えを兄様達に伝えると。
「ほら見ろ、すぐに領地運営の道筋が出てくるじゃないか」
「俺達じゃそんな考えすら思いつかないもんな」
いや、すぐに領地運営の道筋が出てくると言われても……。
「言っておきますが、ただの空想論ですよ? その考えが正解かどうかも分かりませんし、実際に実行できるかどうかも分かりません」
そもそも私の知識なんて前世のゲームやアニメから得ただけの似非知識だ。それをこの現実で実現しようとすれば、その産業に伴う知識や技術が必要となるし、会計やら営業・生産と別の人員も集めなければいけない。
とてもじゃないが、私の空想論だけでは領地を運営するなどあり得ないのではないだろうか。
「それじゃもう一度聞くが、あの兄貴にこの地を改変させていけると思うか? たとえアリスの考えが正解ではないとしても、今の兄貴より数倍……数十倍はマシなんじゃないかと俺は思うんだが」
「うぐっ」
バカ兄と比べられること自体ご遠慮したいのだが、それを言われると確かに反論のしようがないのも確かだ。
「でも……、それだったらツヴァイ兄様が爵位を継いで、私が裏からサポートすればいいじゃないですか。今の私なら金銭面でも人脈面でもお手伝いは幾らでもできますよ?」
「はぁ、お前な……」
ツヴァイ兄様は疲れたようにため息を付き。
「それじゃ只のお飾り領主じゃねぇか。言っとくが俺もドライも……それに兄貴だって領主の器じゃないんだよ。精々雇われて給金をもらって、小さな家庭を持つだけで満足できてしまうんだよ。そんな器の小さな人間に、領主の座が務まると思うか?」
「だよな。その点アリスはその年で屋敷の主人を務めているし、俺たちじゃ想像もつかない場所で社交も営業もこなしている。忘れたのか? 俺やツヴァイ兄に今の仕事を紹介してくれたのはアリスなんだぞ?」
あー、そう言えばそんな事もあったわね。
ローズマリーを始めてから色々な方々と繋がりが持てて、そのツテを使って兄様達に今のお仕事を紹介した事があった。
そのお陰で兄様達は結婚もでき、質素ながら其れなりの暮らしが出来ているんだと、感謝されているのだ。
でも……だからと言って、私が領主の座に着くだなんて、天地がひっくり返ったとしてもあり得ないのだが、このままバカ兄にこの地の未来を託すというのも確かに怖い。
私は少し頭の中でこれらの事を整理し、ある一つの構想を提示する。
「それじゃこういうのはどうでしょうか? この地の領主はこのままバカ兄……コホン、アインス兄様に着いて頂くとします。私は一つの商会を立ち上げますので、外側からこの地の繁栄に貢献するというものです」
別にこの地を繁栄させるためには、必ずしも領主である必要はどこにもない。
ならば商会を立ち上げ、この地で主流となる産業を生み出したとしても、どこにも問題などないのではないだろうか。
そうすればこの地で暮らす人たちに働ける場所を提供できるし、暮らしだって幾らか過ごしやすくはなってくれることだろう。
後はクリス義姉様のお子様が成長した頃を見計らい、後を引き継いで貰えば万事解決するというものだろう。
「なるほどな。兄貴の後を継ぐ・継がないに関わらず、この地に携わっていけるというのだな」
「えぇ、跡継ぎ問題が出てくる頃には、商会もある程度軌道に乗せておきますので、その運営を任されているのがクリス義姉様のお子様なら、アインス兄様も無下にはできないはずです」
後は領主を引き継ぐにしろ、引き継がないにしろ、安定した収入を得る事が出来るはずだ。
「まったくアリスは欲があるんだか無いんだが、よく分からないな」
「いや、俺は単純に『人としての器が凄いんだ』と俺は思うよ。ただ俺たち兄妹と同じ血が繋がっている、って点だけはどうも不思議でしょうがないんだけれど」
「そうね、一体どこでどう私たちとの差が付いたのかしらね。母親が違うといってもエリスなんて理想通りの妹なのよ?」
「「「はぁ……」」」
いやいや、三人揃ってそのため息はどうなのよ! しかも私だけ血が繋がっていな他所の子のように言われても……。
自慢じゃないが母親が同じエリスは私と面持ちはよく似ているし、父親だって間違いなく兄様達と同じ血が通ってる。間違っても実は私だけ連れ子だった、なんて話は湧いてこないはずだ。
「もうぉ、皆んなして私を変な風に見ないでください! これでも何処にでもいる普通の女の子なんです!」
誰が何と言おうが私はただの女の子。
最近ではちょっぴり常識外れなところもあるかなぁ、と感じるところはあるけど、人畜無害、可愛くて一家に一人はいるだろうと思われる普通の女の子。
ただ一つだけ違うとすれば、それは前世の記憶があると言うところだろうか。
「普通の女の子はそんなセリフ言わないわよ」
「説得力がないな」
「うん、右に同じ」
「もぉぉ、皆んなして私を変人扱いしないでよぉぉ」
はてさて、実家を追い出されたところから始まった私の第二の人生は、この先どの様な波乱万丈が待ち受けているのやら。
それはまたの機会に語らせて頂くこととさせてもらいます。
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