ポルターガイスト

sherry

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いきなり現れたモノはいきなり消える。

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「春…本当は、俺、ずっと君のこと見えてたんだ。ただ、君がこれ以上この世に未練を持って、悪霊になんかなったら、きっと今より辛いと思って…ずっと…ずっと見えないふりしてたんだ…。ごめん。もっと早く打ち明けていればよかった。もっと、もっと、君と思い出が作りたかった…!」




驚いて一瞬固まったようだったが、すぐに平静を取り戻した。




『もう!京ちゃんのバカ!そーゆーことはもっと早く言いなさいよ!恥ずかしいことばっかり言っちゃったじゃない!…でも京ちゃんらしいわね、ほんっとに。ほら、涙拭いて。最後まで手がかかるんだから。ちゃんと寝て、ちゃんとご飯を食べて、たまには休みの日でもお外に出なさい。』





「春…。」





『ほら、またこんなに前髪も伸びて。ちゃんと切らなきゃ。社会人なんだから。』





「春、俺、無理だよ。春がいない世界で、1人で生きていくなんて。一緒にいきたいよ」





『何言ってんのよバカ!生きるの!私の分もちゃんと生きてよ!ずっと待ってるから。80年でも90年でも待ってるから。ね?』






「嫌だよ、80年も90年も会えないなんて」





『京ちゃん!しっかりしなさい!私は平気よ!だって心が離れ離れになる訳じゃないもの。私の気持ちは90年なんかに負けやしないわ。さぁ、京ちゃん、お別れだよ。笑顔で見送ってよね。』





「春」




『うん』




「春…!」




『ん。』




「俺、俺…頑張るから!」



『もっちろん。あなたは強い人よ。大丈夫。』



「春!」



『京ちゃん』



「春!」




『大好きだよ、京ちゃん。ちゃんと幸せにならないと許さないんだからね。私が天国に行ったからって油断しちゃだめよ!目離さないん
だからね。』




「俺も…大好き、だよ…はる…。」





ニコッと微笑むと、彼女は煙のように消えてしまった。
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