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しおりを挟む「ふむ
すまない、リュンの言っている意味があまり理解は出来ないが、食べ物を食べるとすべて体をつくるエネルギーと魔力に変換されると教えてもらったことがある
何を排出するかは分からないが、食べ物を食べていらないものはないし、何かを体から排出することはないぞ?
俺の答えがリュンの望むものかは分からないが・・・」
ベルが不安そうな顔で言った。
「にゃ、にゃあ
(、そうなんだ・・・
そっかー魔力に変換されるんだ
だから催したりしなかったんだ)」
ベルの答えを聞いて理解した後、ふぁーっと力が抜けて脱力した。
「リュン
俺の答えでよかったか?」
安心したように脱力した俺によしよしと頭を撫でながら、ベルは止まっていた足を動かし、再び歩き始めながら聞いてきた。
「にゃにゃあ
(うん、納得した
こっちの世界の常識と俺がいた世界の常識が違いすぎてちょっとビックリして)」
1番重要って言っても過言ではないトイレ事情の問題が解決して、ふわあと欠伸をした。
そんな俺にベルは微笑みながら
「あともう少しで宿に着くぞ」
「にゃ(うん)」
本当にトイレ事情が解決してよかったあ
やっぱり大事だよな水回りのことって・・・
あっ!
もう一つあるじゃん!
風呂!
ねこだけど、やっぱり日本人としては入らないって違和感あるんだよなあ
・・・風呂はあるよな?
・・・ある、よな・・?
「にゃ、にゃあ
(なあベル、ちなみに風呂ってあるよな?)」
あるって言って!
「風呂?というのはどういうものだ?」
「にゃにゃあ
(えっと、体を綺麗にするところなんだけど)」
「ああ、バースのことか
あれは貴族や王族達のみが持っている
だから俺らは普段は布で体を拭いたり、ゼンを持っている者は教会や光魔法の使い手に浄化の魔法をかけてもらっている」
それを聞いてショックを受けた。
もしかしてこれからずっと風呂に入れないのか?
「にゃー(そっかあ、ないんだ)」
ガックリと落ち込んでいると
「リュンのところではバースはあったのか?」
「にゃう、にゃあ
(バース、ああ、風呂のことか
うん、あったよ
ほぼ毎日入ってた)」
「!
そうなのか!
リュンは貴族か王族だったのか?」
「にゃ!にゃあ
(え、違うよ!
えっと平民?だよ
家に風呂があるのは当たり前だし)」
「そうなのか!
それは羨ましいな
だがそうか、すまない
バースには入れないが、俺が浄化の魔法をかけて綺麗にしよう」
「にゃあ(浄化の魔法をつかえるんだ)」
「ああ」
「にゃーにゃあ
(そっかあ、
それじゃあお願いします)」
今は色々知らなくて無理だけど、いつか絶対に簡易でも風呂をつくってやる!
ねこだけど!
応援ありがとうございます!
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