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しおりを挟む「はあ
ヒナタと何をしていた」
「は?
太陽と?
普通に話してただけだけど」
それで怒っているのか?
今まで太陽と話していた時は普通だったのに
「話していただけであの近さか?」
あの近さ?
そう言えば、アベンも、って
えっ、何か勘違いしてるのか!?
「ちょっと、待てっ
何を勘違いしているか知らねえけど、あれは太陽に相談?に乗ってもらっただけだ!
それに太陽にはアベンがいるだろ!?」
俺は慌ててそう言った。
「相談?
それは俺にすればいいだろう
それにヒナタにはアベンがいると言うが、あの時お前はヒナタに好きと言っていただろう」
「え、」
聞こえてたのか
恥ずっ
思わず熱くなった顔を手で隠した。
「図星か・・・」
より一層低い声が部屋に響き渡った。
その事に驚き、少し伏せていた目を見開き、ラスの方を見た。
俺を見ているのに何も映していないような目で見てくるラスに恐怖した。
「ラスっ!
あれは、そうじゃねえ!
太陽に言ったんじゃ「黙れ」、っ!!」
何の感情もこもっていない声でそう言われ、ビクッと体が跳ね、それ以上声を出せなくなった。
少し開いた距離を詰めてくるラスに逃げそうになるが、今ここで逃げるとラスとの何かが壊れそうで、ぎゅっと拳に力を入れることで踏みとどまった。
そんな俺をラスは素早く抱き上げ、ベッドに投げ入れた。
「うわっ」
ボスッとベッドに受け止められ、ほっとしているとラスが覆いかぶさってきた。
「っ!
ラスっ!」
覆いかぶさっているラスに手で押しのけようとしたら、両手を掴まれ一纏めにされ俺の頭の上にラスの片手で固定された。
「待ってって、ラスっ
んむっ」
俺の言う事を聞きたくないのか、俺の意思は関係なしにキスをしてきた。
「んっ、んんん、はっ、んんっ」
必死に抵抗してもラスとの力の差は歴然で、抵抗らしい抵抗など出来るはずもなく、体をひねって動かしても無意味に近かった。
「らっ、す、んっ、んむ、はっ、きい、んあ、て」
何で、こんなことになったんだ
ラス、頼むから聞いてくれ
激しいキスの合間に必死にラスに話しかけても、聞いてくれる素振りもなく、その事にズクズクと心臓が痛くなった。
ラスに話を聞いてほしいとばかり思っていた俺は、服を脱がされていることに気づきもしなかった。
「んんっ!?」
突然の下半身への刺激に思わず体が跳ね、俺の口の中を犯していたラスの舌を噛んでしまった。
「、
くくっ、それ程嫌か」
口の端から出た血を指で拭い、それを見て笑いながら俺を見た。
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