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友達
しおりを挟む使用人の人たちは結構気さくで、気を遣ってくれる。
特にクオーラは俺らと変わらない位の見た目をしていて、性格もノリが良くて話していて楽しい
ラスやアベンとは違う、友達に近い存在になっていった。
クオーラと仲良くなったのを知ってか、俺らのご飯の配膳はクオーラが担当することが多くなった。
多分、トリスが気を回してくれたんだろう
そして今日もクオーラが俺らのご飯を運びに来た。
「失礼しまーす
ご飯ですよー」
「ありがと、クオーラ」
「サンキュ」
いつものノリでテーブルに俺らのご飯を置くクオーラに、お礼を言う俺と太陽
「いえいえー
存分に食べてくださいー」
ニッコリと笑って言うクオーラ
「「いただきます」」
最初は俺らが食べている時はクオーラは部屋から出て行ってたが、俺らが引き留めて色々質問している内に自ら部屋から出ていく事はなくなった。
「ん、そういえばさ、クオーラって何歳なんだ?」
俺が前々から疑問に思っていた事を聞いた。
「あっ、確かに!
俺らと見た目が変わらないから全然分かんないよな」
太陽も俺の質問に同意する。
「えー、それ聞いちゃいます?」
「聞いちゃう聞いちゃう」
「おう」
「それじゃあ、言いますけど、驚かないでくださいよー?」
「「おう(うん)」」
凄く溜めるクオーラに、何故かドキドキと緊張する。
見た目が若いから、ラスと同い年くらいか?
俺ら専属の使用人の中で一番若そうだし、50歳はいかねぇだろ
・・・まさか、100はいってねぇよな、さすがに
「僕の歳は、、ちょうど100歳ですー
いやー、歳をとりましたねー」
「「・・・えええええっ!!」」
俺と太陽は2人同時に驚きの声を上げた。
が、その瞬間、クオーラに口を塞がれた。
「ちょっ、ちょっ、シーッ!!」
慌てた顔でそう言うクオーラに俺らもすぐに口を塞ぐ。
「ちょっとー、いくら驚いたからって大きな声を出さないでくださいよー」
「ごめんクオーラ、思わず」
「ああ、わりぃ」
「いや、いいですけどねー
あ、良くはないですけどー」
あははと笑うクオーラに、気が抜ける。
「いや、でも本当にびっくりした」
「確かに、その見た目で100越えってあり得ねぇだろ」
俺も太陽もいまだに驚きを隠せないでいた。
「そうですかねー
まあ、確かに言われてみればそうかもしれないですー
僕は小さい頃から見た目が変わらないのであまりよく分からないですけどー」
「えっ、マジ!?」
「うわー、本当にいるんだそんな人ー」
まじまじとクオーラの顔を見る。
シミ、皺一つ何もねぇ
マジすげぇな
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