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??SIDE
しおりを挟むコンコンコン
「入れ」
「失礼いたします
あの方からの現状の報告が届きました」
「そうか、読んでくれ」
「畏まりました
報告
現在、神子であろう者の精神を淀ませることに成功
また2人は、様々な本を読んではいるがまだ魔術を習得しておらず
同じ部屋に寝食を共にし、非常に仲が良い
黒髪の者には、魔封じの魔道具を付ける予定
以上になります」
「ふーん
処理しろ」
「はい」
使用人の女が火の魔術を使い、報告書を燃やす。
メラメラと燃える紙を見ながら、僕の愛おしいお方にどの様に報告をするか考えた。
オブシディアス魔王が囲っている者が愛人で、そして召喚者だったとは思いもしなかったが・・・
それに、あの殺された者が神子でなく、ただの人族だったとは
協力者がいなければ、オブシディアス魔王の愛人を殺していたところだった
そうでなくとも、1度暗殺者を送ってる
あのお方が探している者を殺したとなれば、愛おしいお方の主人と愛しいお方に顔向け出来なかった
協力者に感謝しなければ、な
僕は愛しいお方に報告をする為に、愛しいお方がいるであろう部屋に向かった。
今は夜、もしかしたら褒美を貰えることが出来るかもしれない・・・!
そう思うと、心躍る気持ちになった。
気配を消す魔道具を身に着けているとはいえ、細心の注意を払い移動する。
誰もいないことを確認し、扉をノックした。
コンコンコン
「誰」
中から愛しいお方の警戒した声が聞こえた。
「僕です」
「入って」
「はい、失礼いたします」
僕の名前を言わずして声だけで分かってくれる僕の愛しいお方に感激しつつ、静かに愛しいお方がいる部屋の中に入った。
「報告は」
冷たい声に興奮する。
「はい、魔王の愛人である者の正体がわかりました
その者は召喚者です
そして、神子である可能性が高いと思われます
現在の神子と思われる召喚者は、協力者の協力により精神を淀ませることに成功しました
また、黒髪の人族と神子と思われる召喚者は同じ部屋で寝食を共にし、仲が非常に良いそうです
魔術はまだ習っておらず、黒髪の人族には今後魔封じの魔道具を付ける予定です
以上になります」
期待の眼差しで僕の愛しいお方を見る。
「そう
あの方の婚約者の愛人は召喚者だったのね
・・・殺せないのね
そうね、、何もせずに私たちの大国に連れ帰ることは許せないわ!
あの方の悲しみを、苦しみを、その者に味合わせてあげましょう」
狂気に目を光らせる僕の愛しいお方
益々、全身の血が騒ぐように体が熱くなってくる
自然と荒くなる息
「・・・
ふふっ、あなたにはこれからも役に立ってもらうわ」
ほうびはそのあとで
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