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殺される!?
しおりを挟む「煩いわよ」
ローゼが俺を鋭く睨みながら冷たく言い放つ
「申し訳ございません」
俺の後ろを捕まえている大男はすぐさま謝り、俺の口を手で塞いだ。
苦しい!!
痛い!!
それより、瑠璃が!!
腹は痛むが、そんな事には構っていられない
目の前で俺の親友が死ぬかもしれないからだ
「んんっ!!」
俺の様子などお構いなしに話が進んでいった。
「ローゼ様の命令とあらば、喜んで致しますが、少しお側に近づいてもよろしいでしょうか?」
ベリーが少し困ったようにローゼに言う。
「何かしら?」
「失礼します
・・・・・・・・・」
ベリーがローゼの耳元で何かを囁く。
ベリーが話す内容に納得がいかないのか、段々と不機嫌そうな顔をするローゼ
「・・・ふぅ、そうなのね
わかったわ」
ローゼは納得いかないと言わんばかりの顔で、承諾する。
「では、この者たちが逃げ出さないように魔道具を埋め込みますね」
ベリーが何をするのか分からないけど、少なくとも今は殺される心配はなさそう
それだけでも、まだ逃げ出せるチャンスがあるかもしれない
瑠璃に何か分からない魔道具を埋められる前に、何とかしないと!
せめて、魔王に伝えに行けたら!!
「んんっ!!
んんっ!!」
懸命に暴れるも、やっぱりビクともせず、瑠璃にも俺の声が届かなかった。
ベリーは何処から出したのか、何か小さい物を取り出した。
「ええ、お願い」
「畏まりました」
ベリーは綺麗に不機嫌そうなローゼに向かって一礼をすると、すぐさま瑠璃に近づく。
苦しそうに息を荒げながら横向きに倒れている瑠璃を乱暴に足で仰向けにさせ、躊躇なくガバッとシャツを首元まで捲り上げた。
「っ!?
ローゼ様!
こちらをご覧くださいっ」
ベリーが驚いたように瑠璃の体を見た後、焦ったようにローゼに話しかけた。
「どうしたの?」
ベリーの様子にローゼは少し驚き、ベリーの近づく。
「こちらを」
ベリーが瑠璃の体のある部分を指した。
「っ!!
なんてことなの!!
所有の刻印が刻まれているなんて!!」
それを見た途端にローゼが発狂した。
おっとりした美人の容貌は何処へ行ったのか
眼は血走り、眉間にしわが寄せられ、まるで鬼のような顔になっていた。
所有の刻印ってなんだ!?
瑠璃の体に刻まれてるって!
それにここからはハッキリと見えないけど、胸の辺りだよなベリーが指していたところは
もしかしてあいつらにヤられた傷がまだ残っているのか!?
訳の分からない言葉に、治ったと思った瑠璃の体の傷はまだ完全に治ってなかったのかという事実に混乱した。
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