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皇子斬首
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家を飛び出したイェダーは、甲冑と武器を取りにリューシス親衛隊の駐屯地に向かった。
駐屯地は、アンラードの城外、東に約二百メイリの場所にある。
イェダーは息を切らしながらも止まることなく全力疾走し、駐屯地の詰め所の前に辿り着いた。
流石にふらふらとした。両膝に手を当て、乱れた呼吸を必死に整える。
ある程度落ち着くと、中に入った。だが、一歩入って、イェダーは驚いた。
「あ、お前たち、どうした?」
そこには、何十人もの親衛隊の者らがいたからである。
しかも皆、すでに甲冑を着ている。
リューシス親衛隊は近衛軍でも無ければアンラード警備軍でもないので、夜勤は無い。通常、この時間に彼らがいるはずはない。
「ロウ隊長こそどうしました?」
一人の者が聞く。
「俺は……リューシス殿下を助けに行こうと……」
「ああ、やっぱり。俺達も殿下が斬首されると聞いて、いても立ってもいられなくなり、ここに集まったんですよ」
イェダーは再び驚いた。皆の顔を見た後、歩み寄って言った。
「殿下を助けるつもりか?」
「皆自然と甲冑を着てしまっていました。もうそのつもりです。ただ、俺達だけでどうすればいいのかわからなくて……隊長が来てくれたならちょうどいい。命令してください」
だがイェダーは、唾をごくりと飲み込むと、皆の顔を一人一人見て、
「お前たち正気か? 殿下を助けに行けば自分たちも朝廷に反逆した罪人となるんだぞ」
「そんなことはわかってますよ」
「いいのか? ダイカン、お前母親が病気なんだろう? タンヤオ、お前そろそろ結婚するんじゃなかったか? イーサン、お前は腕の怪我がまだ治ってないだろう?」
だが、彼らは皆、口々にきっぱりと言い切った。
「そんなことに構ってられません。リューシス殿下の命が危ないんです。俺達は元々ハンウェイ人の平民出身なのに、リューシス殿下に親衛隊に取り立てていただいたんです。殿下がいなくなったら、どうせ俺達は職を失ってしまうんです。いや、そんなことより……俺達はただ慕っているリューシス殿下を助けたい、それだけなんです」
その顔には一切の迷いが無い。爽やかで晴れ晴れとし、覇気にさえ満ちている。皆、イェダーと同じように葛藤を振り切って来たのだろう。
イェダーは目を潤ませて、頷いた。
「うん……わかった。皆、よく行ってくれた。では殿下を助けに行こうか」
「はい!」
力強い返答が返って来た。
イェダーは、彼らに命じて、その場にいる全員分の白酒を陶器の杯に入れて持って来させた。
そして乾杯し、皆同時に一斉に飲み干すと、床に叩きつけた。陶器が割れる音が響く。
イェダーが長剣を抜いて掲げた。
「我ら、事が成らぬ時にはここに戻ることはない。いいな!」
「おう!」
「命に代えても助けるのだ。リューシスパール殿下の為に!」
「リューシスパール殿下の為に!」
しんと静まり返ったミンダーオ広場。
群衆の目は、観覧席の上に現れた皇太子に向いた。
「皇太子様じゃ……」
その声に気付き、リューシスは後ろを振り返った。
異母弟の姿を見ると、叫んだ。
「バルタ、何とかしろ。これはマクシムと継母上の奸計だ。俺が父上を毒殺するはずがないだろう!」
だが、バルタザールは自分の為に開けられた席に座ると、
「マクシムと母上が? そんなことするわけがないでしょう」
と、冷ややかに言った。リューシスが初めて聞く、低く、冷たい響きであった。
「おい、バルタ……」
リューシスの顔が愕然と青ざめた。異母弟の変心に気付いたのだ。
バルタザールは続けた。
「この期に及んで見苦しいですぞ、兄上。仮に我らの父上を暗殺しようとしたのが事実でないとしても、裁判の前に脱走し、更に丞相を暗殺しようとしたのは事実でしょう。これだけで十分に死罪に値します」
「お、お前……」
リューシスの身体がわなわなと震える。
バルタザールが立ち上がり、全群衆に聞こえるように大声で言った。
「皆の者よ。我が兄、リューシスパールは、十五年前に皇太子の地位を廃されたことをずっと恨んでいた。そしてついに昨日、我らが皇帝陛下を毒殺し、皇太子である私を差し置いて、自らが玉座に座ろうとしたのだ」
「バルタ、てめえ……」
リューシスの瞳が怒りに燃え始めた。
「のみならず、裁判の前に脱走し、更にはこの国に大功あるワルーエフ丞相をも暗殺しようとした。兄、リューシスパールは大罪人である。父である皇帝陛下に代わり、皇太子である私が処刑を命ずる!」
バルタザールの声が、広場に響き渡った。
「バルタ!」
リューシスが吠えるように叫んだ。
しかし、そんなリューシスを、両隣の衛兵が無造作に前に向き直らせた。
そして、一人がリューシスの背中を上から押さえつけ、もう一人がリューシスの頭を掴み、前に倒した。
処刑役の兵士が、大刀を鞘から抜いた。
その様を観覧席から眺めるマクシム、ダルコは、共ににやにやと薄笑いを浮かべていた。
ビーウェン・ワンは一人、戦場にある時のような緊張に満ちた顔で見つめている。
「さあ、やれ!」
マクシムが笑みを浮かべながら命令した。
処刑役の兵士が、その大刀を振り上げた。
上り始めていた朝の陽を照り返し、刀身が銀色の光を放った。
ビーウェンは、血走った眼でちらりと頭上に視線をやった。
頭を押さえつけられていたリューシスは悔しそうな無念の表情で歯を噛んでいたが、観念したのか、ふっと笑った。
「まあいい。こんな腐った国にもはや未練はねえ。さっさと斬れよ! 母上に会いに行くからよ!」
リューシスは高く笑った。
そこへ、兵士が大刀を振り下ろした。
絶鳴と共に血飛沫が噴き上がった。リューシスは頭から一刀両断となった。――と、広場にいた誰もが思った。
だが、悲鳴と共に血飛沫を上げたのはリューシスではなく、今しがたまさに大刀を振り下ろそうとしていた兵士であった。
大刀が転がり落ち、兵士は前のめりに倒れた。その背に、太い矢が突き刺さっていた。
同時に、短い悲鳴が上がった。リューシスの頭を押さえつけていた兵士が、その首を斬り飛ばされたのだ。
場内が驚きのあまり、静まり返った。
マクシムは瞠目し、ダルコは思わず立ち上がり、バルタザールも驚いて腰を浮かせた。
リューシス自身も驚いていた。
「…………?」
斬られた、と思ったが、まだ眼下の処刑台の木板が見えているのだ。
リューシスは不審に思い、頭を上げて振り返った。
するとそこには、もう一人のリューシスの背を押さえつけていた兵士が立ち上がり、軽々と剣を振って血を払っていた。
その兵士の顔を見て驚愕した。
「お前……バーレン……!」
それは、兵士の甲冑を着ているが、確かにバーレン・ショウであった。
バーレンは冑の目庇の下からにやりと笑うと、剣でリューシスの縄を切った。
「バーレン、どうして……」
「ネイマンもあそこに」
バーレンが指差す方向を見ると、北側の壁の上に、同じく兵士の甲冑を着たネイマン・フォウコウが強弓を持って立っていた。
ネイマンは強弓を捨てるや武者走りを駆け下り、そのまま走って処刑台の上に飛び上がった。そして腰のベルトから提げていた長剣二本のうち、一本をリューシスに手渡した。それはリューシス愛用の長剣であった。
「さあ抜けよ。行くぞ」
ネイマンが笑うと、バーレンが言った。
「おいリューシス、反撃開始だぜ」
いつもクールな性格でありながら、リューシスに対しては礼儀正しい態度を取る彼が、一転して無頼調の言葉を使った。
それは昔、アンラードの下町でリューシスと出会ったばかりの頃の口調である。
リューシスがぶるっと身震いした。
魂の脈動であった。
駐屯地は、アンラードの城外、東に約二百メイリの場所にある。
イェダーは息を切らしながらも止まることなく全力疾走し、駐屯地の詰め所の前に辿り着いた。
流石にふらふらとした。両膝に手を当て、乱れた呼吸を必死に整える。
ある程度落ち着くと、中に入った。だが、一歩入って、イェダーは驚いた。
「あ、お前たち、どうした?」
そこには、何十人もの親衛隊の者らがいたからである。
しかも皆、すでに甲冑を着ている。
リューシス親衛隊は近衛軍でも無ければアンラード警備軍でもないので、夜勤は無い。通常、この時間に彼らがいるはずはない。
「ロウ隊長こそどうしました?」
一人の者が聞く。
「俺は……リューシス殿下を助けに行こうと……」
「ああ、やっぱり。俺達も殿下が斬首されると聞いて、いても立ってもいられなくなり、ここに集まったんですよ」
イェダーは再び驚いた。皆の顔を見た後、歩み寄って言った。
「殿下を助けるつもりか?」
「皆自然と甲冑を着てしまっていました。もうそのつもりです。ただ、俺達だけでどうすればいいのかわからなくて……隊長が来てくれたならちょうどいい。命令してください」
だがイェダーは、唾をごくりと飲み込むと、皆の顔を一人一人見て、
「お前たち正気か? 殿下を助けに行けば自分たちも朝廷に反逆した罪人となるんだぞ」
「そんなことはわかってますよ」
「いいのか? ダイカン、お前母親が病気なんだろう? タンヤオ、お前そろそろ結婚するんじゃなかったか? イーサン、お前は腕の怪我がまだ治ってないだろう?」
だが、彼らは皆、口々にきっぱりと言い切った。
「そんなことに構ってられません。リューシス殿下の命が危ないんです。俺達は元々ハンウェイ人の平民出身なのに、リューシス殿下に親衛隊に取り立てていただいたんです。殿下がいなくなったら、どうせ俺達は職を失ってしまうんです。いや、そんなことより……俺達はただ慕っているリューシス殿下を助けたい、それだけなんです」
その顔には一切の迷いが無い。爽やかで晴れ晴れとし、覇気にさえ満ちている。皆、イェダーと同じように葛藤を振り切って来たのだろう。
イェダーは目を潤ませて、頷いた。
「うん……わかった。皆、よく行ってくれた。では殿下を助けに行こうか」
「はい!」
力強い返答が返って来た。
イェダーは、彼らに命じて、その場にいる全員分の白酒を陶器の杯に入れて持って来させた。
そして乾杯し、皆同時に一斉に飲み干すと、床に叩きつけた。陶器が割れる音が響く。
イェダーが長剣を抜いて掲げた。
「我ら、事が成らぬ時にはここに戻ることはない。いいな!」
「おう!」
「命に代えても助けるのだ。リューシスパール殿下の為に!」
「リューシスパール殿下の為に!」
しんと静まり返ったミンダーオ広場。
群衆の目は、観覧席の上に現れた皇太子に向いた。
「皇太子様じゃ……」
その声に気付き、リューシスは後ろを振り返った。
異母弟の姿を見ると、叫んだ。
「バルタ、何とかしろ。これはマクシムと継母上の奸計だ。俺が父上を毒殺するはずがないだろう!」
だが、バルタザールは自分の為に開けられた席に座ると、
「マクシムと母上が? そんなことするわけがないでしょう」
と、冷ややかに言った。リューシスが初めて聞く、低く、冷たい響きであった。
「おい、バルタ……」
リューシスの顔が愕然と青ざめた。異母弟の変心に気付いたのだ。
バルタザールは続けた。
「この期に及んで見苦しいですぞ、兄上。仮に我らの父上を暗殺しようとしたのが事実でないとしても、裁判の前に脱走し、更に丞相を暗殺しようとしたのは事実でしょう。これだけで十分に死罪に値します」
「お、お前……」
リューシスの身体がわなわなと震える。
バルタザールが立ち上がり、全群衆に聞こえるように大声で言った。
「皆の者よ。我が兄、リューシスパールは、十五年前に皇太子の地位を廃されたことをずっと恨んでいた。そしてついに昨日、我らが皇帝陛下を毒殺し、皇太子である私を差し置いて、自らが玉座に座ろうとしたのだ」
「バルタ、てめえ……」
リューシスの瞳が怒りに燃え始めた。
「のみならず、裁判の前に脱走し、更にはこの国に大功あるワルーエフ丞相をも暗殺しようとした。兄、リューシスパールは大罪人である。父である皇帝陛下に代わり、皇太子である私が処刑を命ずる!」
バルタザールの声が、広場に響き渡った。
「バルタ!」
リューシスが吠えるように叫んだ。
しかし、そんなリューシスを、両隣の衛兵が無造作に前に向き直らせた。
そして、一人がリューシスの背中を上から押さえつけ、もう一人がリューシスの頭を掴み、前に倒した。
処刑役の兵士が、大刀を鞘から抜いた。
その様を観覧席から眺めるマクシム、ダルコは、共ににやにやと薄笑いを浮かべていた。
ビーウェン・ワンは一人、戦場にある時のような緊張に満ちた顔で見つめている。
「さあ、やれ!」
マクシムが笑みを浮かべながら命令した。
処刑役の兵士が、その大刀を振り上げた。
上り始めていた朝の陽を照り返し、刀身が銀色の光を放った。
ビーウェンは、血走った眼でちらりと頭上に視線をやった。
頭を押さえつけられていたリューシスは悔しそうな無念の表情で歯を噛んでいたが、観念したのか、ふっと笑った。
「まあいい。こんな腐った国にもはや未練はねえ。さっさと斬れよ! 母上に会いに行くからよ!」
リューシスは高く笑った。
そこへ、兵士が大刀を振り下ろした。
絶鳴と共に血飛沫が噴き上がった。リューシスは頭から一刀両断となった。――と、広場にいた誰もが思った。
だが、悲鳴と共に血飛沫を上げたのはリューシスではなく、今しがたまさに大刀を振り下ろそうとしていた兵士であった。
大刀が転がり落ち、兵士は前のめりに倒れた。その背に、太い矢が突き刺さっていた。
同時に、短い悲鳴が上がった。リューシスの頭を押さえつけていた兵士が、その首を斬り飛ばされたのだ。
場内が驚きのあまり、静まり返った。
マクシムは瞠目し、ダルコは思わず立ち上がり、バルタザールも驚いて腰を浮かせた。
リューシス自身も驚いていた。
「…………?」
斬られた、と思ったが、まだ眼下の処刑台の木板が見えているのだ。
リューシスは不審に思い、頭を上げて振り返った。
するとそこには、もう一人のリューシスの背を押さえつけていた兵士が立ち上がり、軽々と剣を振って血を払っていた。
その兵士の顔を見て驚愕した。
「お前……バーレン……!」
それは、兵士の甲冑を着ているが、確かにバーレン・ショウであった。
バーレンは冑の目庇の下からにやりと笑うと、剣でリューシスの縄を切った。
「バーレン、どうして……」
「ネイマンもあそこに」
バーレンが指差す方向を見ると、北側の壁の上に、同じく兵士の甲冑を着たネイマン・フォウコウが強弓を持って立っていた。
ネイマンは強弓を捨てるや武者走りを駆け下り、そのまま走って処刑台の上に飛び上がった。そして腰のベルトから提げていた長剣二本のうち、一本をリューシスに手渡した。それはリューシス愛用の長剣であった。
「さあ抜けよ。行くぞ」
ネイマンが笑うと、バーレンが言った。
「おいリューシス、反撃開始だぜ」
いつもクールな性格でありながら、リューシスに対しては礼儀正しい態度を取る彼が、一転して無頼調の言葉を使った。
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