11 / 12
11.
男爵令嬢ケイトリンは幼馴染のパーシーが大好き。
パーシーは商会を持っている父親といろんな国に行ってはお土産をくれるの。
13歳頃から婚約しようって言ってくれるようになって。もちろん受けるつもりよ。
パーシーも私の気持ちを知っているし。
だけど、何か特別な記念になるような物が欲しいわ。
だから『魅力的な物をプレゼントして。それが気に入ったら婚約する』と言ったの。
いろんな物をお土産に見せてくれたけど、目を引いたのがアンクレットだった。
魔道具で、使用方法を聞いて、すごく面白そうって思ったわ。
小説みたいにカッコいい令息たちに囲まれてみたいもの。
大丈夫よ?少し遊んだらパーシーと婚約するわ?
今、婚約?それはダメよ。婚約者がいたら悪女みたいじゃない?
入学して半年後に長期休暇があるでしょ?その時にあなたと婚約するわ。
約束の証にパーシーに純潔を捧げたわ。
彼はとても丁寧に抱いてくれて、とても幸せだった。
領地で愛妻家の人に試してみたの。魅了の効果は覿面だったわ。
奥さんとお子さんを待たせているのを忘れて、私に髪留めをプレゼントしてくれた。
探しに来た奥さんを見て、我に返ったみたい。私を見て考え込んでいたわ。
入学すると拍子抜けしたわ。私って令息にモテる顔なのね。
魅了するまでもないじゃない。
誰?あの人たち。王太子様?高位貴族令息?この人たちにチヤホヤされたい!
5人でしょ?寿命が5年減るのね。まぁ、それくらいならいいかな?
ちょっと作戦を立てて……うん。まず1人目。
あ、来た来た。……うん。2人目。
よし!5人全員魅力できたわ。
目立つ5人にチヤホヤされるって気持ちいいわね。
あ……1人、魅了が解けたみたい。
あとの4人に逃げられないようにしなきゃ。
もうやめろ?もう少しだけ。長期休暇はまだ先よ?お願いパーシー。
休日に王太子様が離宮に連れて来てくれた。なんて素敵なところなの?
まるでお姫様みたいな気分。
デートなんだから、恋人気分でいいわよね?
あ、キスね。これで夢中になってくれる?
気持ちよくて『初めて』って言っちゃった。
え?私を抱くの?婚約者がいるのに?
まぁ、いっか。王太子様、経験豊富そうだからパーシーとの参考にしようかな。
毎週土日はここに来るの?断れないよね。
え?ディック様、婚約破棄されたの?私のせい?
そんなつもりなかったのに。ごめんなさいと言ったらキスされた。すごく激しい。
連れ込み宿?みたいなところで抱かれた。何度も。犯されてる気分。
火と木曜日に会うことになっちゃった。
え?デート?いいけど。
ランドール様とのデートは、知り合いに会わないように個室でのランチだった。
この人もキスしたいって。逃げないようにするには仕方ないよね?
でもキスだけじゃなくて胸も触ってる。ココじゃダメだよ?
ホテルに連れていかれた。宿より素敵。
この人は優しく抱いてくれた。
またここで会いたい?水曜日なら。
いつも教室まで送ってくれるハンク様。この人もキスしたいのかな?
空教室で相談するフリで抱きついてみた。あ、やっぱりキスしたいんだ。
そのうち抱きたいって言うのかな?月と金しか空いてないや。
パーシーにはキスだけって誤魔化したけど、結局3人に抱かれたって白状した。
不貞だって怒られたけど、まだ婚約してないじゃない。
どうやって魅了した4人から逃れるつもりだ?って怒られた。
やりすぎたかな?やっぱり。婚約破棄までしてるし。
訴えられる?修道院?まさか。やだ。パーシーの奥さんになるんだもん。
いきなりプロポーズされた。え?4人とも?
これってチヤホヤの最上級よね?嬉しい!でもヤバい?
あ、パーシー。
パーシーを選んだらいいんだ!
『満足したかい?』うん。したけど、どうしたらいい?
え……『1人、2人、3人分』3人って?あ、不貞した人数?
痛い。苦しい。
パーシーが抱き留めてキスしてくれた。
あ……やっぱりパーシーのキスがいい。
私、馬鹿なことをしたね。何であんなことしたのかな。自分が穢らわしいよ。
ごめんね、パーシー。大好きだよ……………
あなたにおすすめの小説
ジルの身の丈
ひづき
恋愛
ジルは貴族の屋敷で働く下女だ。
身の程、相応、身の丈といった言葉を常に考えている真面目なジル。
ある日同僚が旦那様と不倫して、奥様が突然死。
同僚が後妻に収まった途端、突然解雇され、ジルは途方に暮れた。
そこに現れたのは亡くなった奥様の弟君で───
※悩んだ末取り敢えず恋愛カテゴリに入れましたが、恋愛色は薄めです。
見えるものしか見ないから
mios
恋愛
公爵家で行われた茶会で、一人のご令嬢が倒れた。彼女は、主催者の公爵家の一人娘から婚約者を奪った令嬢として有名だった。一つわかっていることは、彼女の死因。
第二王子ミカエルは、彼女の無念を晴そうとするが……
僕の我儘で傲慢な婚約者
雨野千潤
恋愛
僕の婚約者は我儘で傲慢だ。
一日に一度は「わたくしに五分…いいえ三分でいいから時間を頂戴」と僕の執務室に乗り込んでくる。
大事な話かと思えばどうでも良さそうなくだらない話。
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
彼女の微笑み
豆狸
恋愛
それでも、どんなに美しいとしても、私は彼女のように邪心のない清らかな微笑みを浮かべるよりも、穢れて苦しんで傷ついてあがいて生きることを選びます。
私以外のだれかを愛しながら──
遊び人の侯爵嫡男がお茶会で婚約者に言われた意外なひと言
夢見楽土
恋愛
侯爵嫡男のエドワードは、何かと悪ぶる遊び人。勢いで、今後も女遊びをする旨を婚約者に言ってしまいます。それに対する婚約者の反応は意外なもので……
短く拙いお話ですが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
このお話は小説家になろう様にも掲載しています。