王家の面子のために私を振り回さないで下さい。

しゃーりん

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学園の卒業パーティー。そこで事件は起こった。後に余興だったと火消しされた事件が…


「ユリアナ、すまないが婚約を破棄する。君といると疲れるんだ。僕はリンダと結婚したい。」

「……ご自分の立場をお忘れで?」

「っそれは…でも僕じゃなくてもいいと思う。そうだ!僕とリンダの子供が君の家と結びつけば…」 

そこまで言ったところで、大きな笑い声で公爵令嬢ユリアナと王太子ルカリオの会話が途切れることになった。
笑い声の主はユリアナの父。顔が引きつったまま笑いながら目の前まで来た。

「殿下、あなたが異国の流行りをご存知とは。しかし、この後は大体が断罪へと続くのですよ?
 余興にしても王太子であるあなたが断罪される場面はこのパーティーでは相応しくない。
 物語だからこそ面白いのですよ?」

ああ、なんだ。物語を真似た余興だったのか。周りはそんな雰囲気になっていた。 

「公爵、僕は…」

「殿下、陛下がお待ちです。ユリアナと共に参りましょう。」

公爵の有無を言わさない気迫にルカリオが怯んだ。
その隙に、さりげなく背中を押してホールから出ることに成功したのである。

 

 
国王陛下と王妃と王太子ルカリオ、公爵夫妻とユリアナの6人が応接室で顔を突き合わせていた。

「父上、僕はユリアナと結婚したくありません。」

「お前はまだ理解していなかったのか?
 ユリアナと結婚しなければ、王太子の座をおりることになるんだぞ?」

「僕が公爵家と結婚しなくても、僕の子供でもいいではないですか。」

「それは無理だ。先王からの命令だ。温情でもあるのだ。
 お前がユリアナと結婚しないなら、ルーセルが王太子になる。」

ルーセルは公爵令息で、ユリアナの兄である。

「お前がそれを望むなら、子種を絶つ薬を飲ませて臣下とすることになるがいいのか?」

「っどうして僕が犠牲になるのですか?納得できない!」

王家はこの6年間、どうしてルカリオの考えを矯正できなかったのか。
やはり、6年前にルーセルを王太子に代えるべきであった。公爵家はそう思った。



ことの発端は6年前にあった。

 
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